世尊拈花
世尊が花を掲げられた。
一枝拈出露全機,笑破頭陀鐵面皮,底事西天曾揭露,至今東土起光輝。光輝起,獨振佳聲世莫比,正法眼藏瞎驢邊,殃累兒孫冤入髓。
一本の花を手に取って示せば、悟りの全体が露わになる。その様子に、苦行僧(頭陀)の鉄のように固い顔さえも破顔一笑した。なぜなら、この出来事は、はるか西方(インド)にてすでに明らかにされていたからである。それが今、東方(中国・日本)にまで伝わり、輝きを放ち始めているのだ。その輝きが広がるにつれ、その素晴らしい名声は世に並ぶものがない。しかし、正法眼蔵は愚かな者の手に渡り、子々孫々にまでその災いが骨の髄まで染み渡るような苦しみをもたらしたのである。