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  1. 百喻経 (百喻經)
  2. 第一 (第一)
  3. 1 愚人食塩喻 (1 愚人食鹽喻)
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百喻経 (百喻經)

「百喻經」について

蕭斉 · 僧伽斯那撰 著 · 底本の訳者:求那毘地

1.9 万字 · 約 62 分

百喻経は古代インドの仏教経典であり、僧伽斯那によって著され、南朝蕭斉の時代に求那毘地によって漢訳されました。この経典は九十八の寓話を核心として、生き生きとした比喩を通して仏教の教えを説き、愚かさを打ち破り、衆生を悟りへと導くことを目的としています。内容は因果応報、修行と戒律、智慧による解脱などの主題を網羅し、言葉は分かりやすく、文学性と哲学的深みを兼ね備えています。大乗仏教の重要な典籍として、百喻経は漢伝仏教において深遠な影響を与えており、初心者の入門書であると同時に、仏教文学と思想の研究にも貴重な資料を提供しています。その譬喩の手法は後世の仏教伝播と文学創作にも重要な示唆を与えています。


百喻經卷第一

『百喩経』巻第一

尊者僧伽斯那撰

尊者僧伽斯那 著

蕭齊天竺三藏求那毘地譯

求那毘地訳

愚人食鹽喻 愚人集牛乳喻 以梨打破頭喻 婦詐語稱死喻 渴見水喻 子死欲停置家中喻 認人為兄喻 山羗偷官庫喻歎父德行喻 三重樓喻 婆羅門殺子喻煮黑石蜜漿喻 說人喜瞋喻 殺商主祀天喻 醫與王女藥令卒長大喻 灌甘蔗喻債半錢喻 就樓磨刀喻 乘船失釪喻人說王縱暴喻 婦女欲更求子喻

**愚人食鹽喻** むかし、ある愚かな人が食事をしていた。味が薄いと言って、主人が塩を加えた。塩を加えたことで味が良くなったので、愚か者は思った。「味が良くなったのは塩のおかげだ。少し加えただけでこれほど変わるのなら、もっとたくさん入れればもっと美味しくなるに違いない。」そこで、何も考えずに塩だけをたくさん食べてしまい、口の中がひどくしょっぱくなって、かえって苦しむことになった。

これは外道のように、節度を知らずに飲食を控えれば解脱できると聞いて、七日間何も食べずに飢え死にするようなものである。修行を控えることは良いことだが、行き過ぎれば害になる。愚か者のように塩を食べ過ぎて味を損なうのと同じである。この愚か者は、世の人々に笑われるだろう。

**愚人集牛乳喻** むかし、ある愚かな人が考えた。「私は今、たくさんの牛乳をためておきたい。でも、そのためには牛を飼っておかなければならない。どうせなら、牛から一度に乳を

(一)愚人食鹽喻

愚人が塩を食べるたとえ

昔有愚人至於他家,主人與食嫌淡無味,主人聞已更為益鹽。既得鹽美,便自念言:「所以美者緣有鹽故,少有尚爾況復多也?」愚人無智便空食鹽,食已口爽返為其患。譬彼外道聞節飲食可以得道,即便斷食或經七日或十五日,徒自困餓無益於道。如彼愚人,以鹽美故而空食之,致令口爽,此亦復爾。

昔、ある愚か者が他人の家を訪れました。主人が食事を出したところ、彼は「味が薄い」と不満を言いました。主人はそれを聞いて、さらに塩を加えました。塩を加えた料理の味が良くなったのを見て、愚か者はこう考えました。「美味しいのは塩のためだ。少し加えただけでこれほど美味しくなるなら、もっとたくさん入れればもっと美味しくなるに違いない。」 愚か者は無知だったので、そのまま塩だけを食べ始めました。食べ終わると口は荒れてしまい、かえって苦しむことになりました。

これは、外道(仏教以外の修行者)が「食事を節すれば道を得られる」と聞き、七日間や十五日間も断食をするものの、ただ自らを飢えさせ疲れさせるだけで、道の修行には何の役にも立たないことと同じです。愚か者が塩の美味しさに引かれて塩だけを食べ、口を荒らしてしまったように、彼らもまた同様なのです。


2 愚人集牛乳喻

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