大方廣菩薩藏文殊師利根本儀軌經卷第一
大方広菩薩蔵文殊師利根本儀軌経 巻第一
西天譯經三藏朝散大夫試鴻臚少卿明教大師臣天息災奉詔譯
西天訳経三蔵・朝散大夫・試鴻臚少卿・明教大師・臣・天息災、勅
宋 · 底本の訳者:天息災
9.0 万字 · 約 300 分
『大方広菩薩蔵文殊師利根本儀軌経』は、北宋時代に天息災によって漢訳された重要な密教経典です。天息災はインドの高僧で、北宋の太平興国年間に中国に渡り、訳経事業に携わりました。この経典は密教の文殊法門における核心的な教えを伝え、文殊菩薩の修行儀軌、真言、曼荼羅の構築方法を体系的に説いています。そこでは、智慧と慈悲をともに実践する修行の要諦が強調されています。 経典の中には、文殊菩薩のさまざまな化身の姿や、それに対応する供養の方法、真言の唱え方が記されており、密教が仏の教えを具体的な修行に転換していく特質をよく表しています。この経典は中国に伝わった密教において重要な位置を占め、宋代の密宗の伝播や文殊信仰を研究する上で鍵となる文献です。また、後世のチベット密教における文殊法門にも、深い影響を与えました。