No. 1295-C重刻禪宗頌古聯珠通集序
『禅宗頌古聯珠通集』再刻の序
佛祖葛藤。水浸不爛。火燒不壞。枝聯蔓衍。流布無窮。禪宗頌古聯珠通集者。魯菴會公集成。鋟梓行世久矣。近以他故其板散落人間。洪武己巳夏。余慮其亡失。託道友收贖。庋藏於大慈山之幻居。實六月二十八日也。明日舊置板處。火作風烈。燎及千數百家。吁斯亦異矣。然佛祖葛藤。其果靈驗如此耶。抑神物護持而致然耶。敬捐衣資命工補完。用廣流通永延慧命。因書其得板所由之異。庸識歲月云。
仏祖の葛藤は、水に浸しても朽ちず、火で焼いても壊れない。枝は連なり蔓は広がり、流布して尽きることがない。『禅宗頌古聯珠通集』は、魯菴会公が編纂し、版木を彫って世に広く伝えられて久しい。近ごろ、ある事情によりその版木が散逸してしまった。洪武己巳の夏、私はその失われることを憂い、道友に託して買い戻させ、大慈山の幻居に収蔵した。実に六月二十八日のことである。翌日、以前に版木を置いていた場所で火災が起こり、風が強く吹き、千数百軒に燃え広がった。ああ、これもまた不思議なことだ。しかし、仏祖の葛藤は、果たしてこのように霊験あらたかなのか。それとも神聖なものが守り支えて、このような結果をもたらしたのか。謹んで私の衣料代を寄進し、職人に命じて補修を完成させ、広く流通させて永遠に智慧の命脈を延ばすこととする。ここに版木を得た由来の不思議を書き記し、年月を記すものである。
洪武壬申春二月中天竺住山沙門 淨戒 識