No. 1646-A居士傳序
在家信者伝序
知歸子現居士身說法。著居士傳。屬予為之序。序曰。知歸子學佛。歸心淨土。發決定往生之願者也。究論往生之因。因於一念之淨。一念之淨即成往生之因。況念念相繼有不決定往生得覲彌陀者乎。知歸子修淨土念念相繼。其學佛也可謂密矣。仰前修之匪遠。表萬法之同歸。自度度人度人自度。著書之心可謂切矣。若知歸子可以現居士身而說法矣。予故歡喜序之。以告世之讀居士傳者。同學汪縉撰。
知帰子は在家の身をもって法を説き、『居士伝』を著わされた。私にその序文を書くよう頼まれたので、次のように記す。
知帰子は仏法を学び、心を浄土に帰し、必ず往生しようという決意を固めた方である。往生の因を究めれば、それは一つの清らかな念いにある。一つの清らかな念いが、そのまま往生の因となる。ましてや、その念いが次々と続いていくなら、どうして必ず往生し、阿弥陀仏に拝謁できないことがあろうか。知帰子は浄土を修め、念いを絶やさず続けている。その仏法の学びは、誠に深いと言えよう。
先人の修行が遠いものではないことを仰ぎ、あらゆる法が同じところに帰することを示す。自らを度し、人を度す。人を度すことが、自らを度すこととなる。この書を著わされたお心は、誠に切なるものである。知帰子のような方は、まさに在家の身をもって法を説くにふさわしい。私は喜んでこの序文を書き、世の『居士伝』を読む方々にお伝えする次第である。
同学 汪縉 撰