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仏説不空羂索陀羅尼儀軌経 (佛說不空羂索陀羅尼儀軌經)

「佛說不空羂索陀羅尼儀軌經」について

唐 · 底本の訳者:阿目佉

1.5 万字 · 約 50 分

『不空羂索陀羅尼儀軌経』は、唐代の密教高僧である阿目佉(不空)によって漢訳された重要な密教経典です。不空羂索観音の法門における中心的な教えを記しており、八世紀に成立しました。唐代に最盛期を迎えた密教の体系を反映するこの経典には、不空羂索観音の修行次第(儀軌)、陀羅尼(真言)、そして曼荼羅の構え方などが詳しく説かれています。真言を唱え、観想を行うなどの密教修行を通じて、現世と解脱の両方にわたる功徳を得られると強調しています。密教の重要な経典として、唐代に広く流布しただけでなく、漢伝密教やチベット仏教にも深い影響を与え、今日でも観音法門の大切な修行のよりどころとされています。


佛說不空羂索陀羅尼儀軌經卷上(一名不空羂索教法密言)

不空羂索陀羅尼儀軌経 巻上<note>別名 不空羂索教法密言</

師子國三藏阿目佉奉 詔譯

師子国三蔵阿目佉、詔を奉じて訳す

如是我聞:

このように私はお聞きしました。

一時佛在淨居天中,與諸天大眾,淨居天王、伊首羅天王、魔醯首羅天王、大梵天王、帝釋天王及諸天眾,寶蓮華師子之座而說妙法,踰如日光照明一切。爾時觀世音菩薩摩訶薩歡喜踴躍即從座起,偏袒右肩合掌恭敬,禮佛足已整理衣服,長跪叉手前白佛言:「世尊!我有陀羅尼,名不空羂索心王陀羅尼真言三昧耶法。乃往過去九十一劫,彼最後劫中有佛出世,名世間自在王如來、應、正等覺、明行圓滿、善逝、世間解、無上士、調御丈夫、天人師、薄伽梵。彼佛世尊憐愍我故,授是陀羅尼密言一切法門。其佛世界名曰勝觀察惠。世尊!我從是已來,常受持此陀羅尼真言一切法教,導化無量百千眾生,所謂淨居天王、伊首羅天王、魔醯首羅天王、大梵天王、帝釋天王,一切天王各并眷屬,恭敬供養尊重讚歎,皆令住於阿耨多羅三藐三菩提,俱以離疑網智而莊嚴之。世尊!我初得是陀羅尼法時,證得百千不空無惑智莊嚴首三摩地門而皆現前。世尊!由斯真言之力,現見十方無量無數種種剎土諸佛如來所有會眾,而皆供養聽聞深法,展轉教化無量有情,皆得發趣無上菩提。是故智者應當受持。世尊!若此經典所作方處,當知其地即有無量百千淨居天王、伊首羅天王、大梵天王、帝釋天王,及諸一十二萬百千天王并其眷屬,常共擁護恭敬圍繞。世尊!若斯經典所在方處,有能依法清淨書寫、讀誦、受持、讚歎之者,當知其地即是一切諸佛全身制底。世尊!若諸有情暫能讀誦、聽聞、流行此不空羂索心王陀羅尼真言三昧耶者,當知是人則當親近恭敬供養無量俱胝那庾多百千諸佛,於諸佛所種諸善根。所以者何?此法乃是一切諸佛菩提寶聚。

ある時、仏は浄居天におられ、多くの天部の大衆――浄居天王、伊舎那天王、大自在天王、大梵天王、帝釈天王、および諸々の天衆――と共に、宝蓮華師子の座に坐して妙なる法を説かれました。その光はまるで太陽のごとく、一切を照らし明らかにされました。

その時、観世音菩薩摩訶薩は歓喜躍り上がらんばかりに、座より立ち上がりました。右肩を袒ぎ、合掌して恭しく礼を尽くし、仏足を礼拝した後、衣を整え、長跪して手を叉ねて前に進み、仏に申し上げました。

「世尊よ、私は『不空羂索心王陀羅尼真言三昧耶法』という陀羅尼を持っております。これは遠い過去九十一劫の昔、その最後の劫に出現された、世間自在王如来――応供・正等覚・明行円満・善逝・世間解・無上士・調御丈夫・天人師・仏・世尊――という仏が、私を憐れんで授けてくださった、一切の法門を秘めた陀羅尼の真言であります。その仏の世界は『勝観察慧』と名付けられておりました。

世尊よ、私はそれ以来、常にこの陀羅尼真言の一切の法教を受持し、無量百千の衆生を導き教化してまいりました。すなわち浄居天王、伊舎那天王、大自在天王、大梵天王、帝釈天王、一切の天王とその眷属たちに、恭敬供養され尊重讃歎されながら、皆を阿耨多羅三藐三菩提に住するよう導き、すべてを疑いの網から離れた智慧をもって荘厳させてまいりました。

世尊よ、私がこの陀羅尼法を得た初めに、百千の不空無惑智荘厳首三摩地門を証得し、それがことごとく眼前に現れました。世尊よ、この真言の力によって、十方の無量無数の種々なる仏土にいる諸仏如来のすべての会衆を見ることができ、皆に供養し深遠な法を聞き、展転して無量の有情を教化し、すべてを無上菩提に向かって発心させることができました。ですから、智者はこの法を受持すべきであります。

世尊よ、もしこの経典がある場所があれば、その地には無量百千の浄居天王、伊舎那天王、大梵天王、帝釈天王、および十二万百千の天王とその眷属たちが常に共に擁護し、恭敬囲繞していることを知るべきであります。

世尊よ、もしこの経典のある場所で、法に従って清浄に書写し、読誦し、受持し、讃歎する者がいれば、その地はすなわち一切諸仏の全身を納めた塔(制底)であることを知るべきであります。

世尊よ、もし有情がわずかでもこの『不空羂索心王陀羅尼真言三昧耶』を読誦し、聴聞し、流通させることができれば、その人は無量倶胝那由他百千の諸仏に親近し、恭敬供養し、諸仏の御前で多くの善根を種まくことになるでしょう。なぜなら、この法は一切諸仏の菩提の宝の集まりだからであります。」

「世尊!若有有情造極惡業,謗讟一切諸佛、菩薩、獨覺、聲聞,及謗正法言無有善,或復破滅諸佛菩薩獨覺聲聞及謗形像塔廟經論教法,是應墮阿毘地獄,經無數劫受無間苦,諸佛菩薩獨覺聲聞雖具神通亦不能救。世尊!如斯有情能生悔心,清潔澡浴、以香塗身、著鮮潔衣,如法佛前至誠懺悔過去今生所造重罪終更不犯,受持齋戒清淨其心,七日七夜誡斷諸論,於不空羂索觀世音菩薩前每日誦此陀羅尼真言一百八遍者,當知其人先世所造十惡五逆四重諸罪悉滅無餘,不墮地獄,惟除五逆現世輕受。云何證知?所謂一日二日三日四日乃至七日瘧病熱病,或患眼耳鼻舌齗牙齒、頭背兩肩、心肚脇肋、腰髀兩膝、痔痢霍亂、手脚煩疼、白癩風疽疥癬、癰腫遊腫癤腫毒腫、癀病㿃門、瘡皰痒瘨厭蠱等病,或為鬼神之所嬈亂,或為人民種種譏謗、橫加罵辱、鞭撻楚楚閉、受諸苦惱,遭餘惡事或夢不祥。世尊!此人以是輕受,能攘地獄一切劇苦重報之罪。何況淨信輕罪有情,受持此陀羅尼真言不成就耶?若有情身心不安,為於種種災厄怖畏惡夢不祥,日日清潔讀誦受持燒香供養者,則得消滅。

世尊よ、もし有情が極めて悪しき業を造り、一切の諸仏・菩薩・独覚・声聞を誹謗し、正法を謗って「善きものはない」と言い、あるいは諸仏・菩薩・独覚・声聞の形像や塔廟、経論の教法を破滅させるならば、その者は阿鼻地獄に堕ち、無数の劫にわたって無間の苦しみを受けるべきであり、諸仏・菩薩・独覚・声聞は神通を具えていても救うことができません。

世尊よ、このような有情が悔いの心を起こし、清らかに沐浴し、香を身に塗り、清浄な衣を着て、法に従って仏前に至り、誠心誠意に過去と今生に造った重罪を懺悔し、二度と犯さず、斎戒を受持して心を清め、七日七夜の間、諸々の論議を断ち、不空羂索観世音菩薩の前で毎日この陀羅尼真言を一百八遍誦するならば、その人が前世に造った十悪・五逆・四重の諸罪はすべて滅び尽くし、地獄に堕ちず、ただ五逆の罪のみが現世で軽く受けることになることを知るべきです。

どうしてそれを証し知ることができるでしょうか。一日、二日、三日、四日、あるいは七日間にわたり、瘧病や熱病にかかり、あるいは眼・耳・鼻・舌・歯・歯茎、頭・背・両肩、心・腹・脇腹・腰・腿・両膝、痔・痢疾・霍乱、手足の痛み、白癩・風疽・疥癬、癰腫・遊腫・癤腫・毒腫、癀病・㿃門、瘡・皰・痒・瘨・厭蠱などの病にかかり、あるいは鬼神に乱され、あるいは人々から種々に誹謗され、理不尽に罵られ辱められ、鞭打たれ縛られ、さまざまな苦悩を受け、その他の悪事に遭い、あるいは不吉な夢を見るからです。世尊よ、この人はこのような軽い苦しみを受けることで、地獄の一切の激しい苦しみという重い報いの罪を取り除くことができるのです。

ましてや、清浄な信心をもつ軽罪の有情が、この陀羅尼真言を受持して成就しないことがあろうか。もし有情が身心安らかでなく、種々の災厄や怖れ、悪夢や不吉なことのために、日々清浄に読誦受持し、焼香供養するならば、それらは消滅するでしょう。

「世尊!若有善男子善女人,如法書寫、受持讀誦、聽聞是法、為人如法宣說讚歎,教他書寫受持讀誦,廣令一切胎卵濕化有情得聞此陀羅尼真言三昧耶者,皆得解脫一切罪障。是善男子善女人等,當淨其心如理思惟,以無所得智、無方處智、無我無人無受者智、無分別智、無生無滅智、不遲行智、無作無染智、平等性智、離五蘊色聲香味觸法無取無捨精進智,以是種種真如巧智制御於心,而為方便觀念諸佛常見目前,不久當得十方百千一切諸佛一時現前,摩頂讚歎為作證明。或復夢覺得見好相,或得諸佛變作沙門與授菩薩增上戒品,令滅無量百千微塵數劫一切重罪。乃至如法書寫是經安置宅中,以諸香華隨心供養尊重禮拜,所得功德亦復如是。世尊!是今且略說少分之耳。若有情為勝他心嫉妬諂誑,或為恐怖財利輕戲依他之心,讀誦聽聞此陀羅尼真言三昧耶者,皆獲勝利。或復聞以誹謗輕毀而不恭敬,亦獲勝利。世尊!今此利益,唯大智者知,乃是世間自在王如來威神之力、乃是觀世音大慈悲力,令諸惡輩一切有情一經於耳譡種殖無量善根。所以者何?世尊!譬如有人以癡惡心行詣龍腦香林或諸香林,以愚癡智種種罵香,復恚心謗言:『此香實無香氣。』取香斫截擣碎為末,和水飲噉或塗身上。是香無心,不言:『彼人而輕置我。』以是香性,能熏一切無香之物芬馥皆香。世尊!此不空羂索心王陀羅尼真言三昧耶亦復如是。若諸有情說無因果,種種誹謗求非過惡,或為嫉妬諂曲財食一切厄難,受持讀誦而作供養,由是因緣得大善根,從此身後於所生處,常得戒香、定香、慧香、解脫香、威德無畏福智資糧香、一切菩提堅固不壞福聚蘊香。所生之處貴族種姓福聚圓滿,戒慧嚴身常能饒益。

世尊よ。もし善男子・善女が、この法を正しく書き写し、受け持ち読誦し、聞き、人々に正しく説き讃嘆し、他者に書き写し受け持ち読誦するよう教え、あらゆる胎生・卵生・湿生・化生の有情にこの陀羅尼真言三昧耶を聞かせるならば、彼らはすべて一切の罪障から解脱するでしょう。この善男子・善女らは、心を清め、理にかなって考え、無所得の智、無方処の智、無我・無人・無受者の智、無分別の智、無生無滅の智、不遅行の智、無作無染の智、平等性の智、五蘊・色・声・香・味・触・法を離れ、取らず捨てない精進の智、これらのさまざまな真如の巧みな智をもって心を制御し、方便として諸仏を観念し、常に目前に見るならば、まもなく十方の百千の一切の諸仏が一時に現前し、摩頂讃嘆して証明をなさるでしょう。あるいは夢の中で好相を見、あるいは諸仏が沙門に変じて菩薩の増上戒品を授け、無量百千微塵数の劫の一切の重罪を滅ぼすでしょう。また、この経を正しく書き写し、家の中に安置し、さまざまな香や華で心のままに供養し、尊重礼拝する功徳もまた同じです。世尊よ。今はただ少しだけ述べました。もし有情が他に勝ろうとする心や嫉妬・諂誑、あるいは恐怖・財利・軽戯・依他心のために、この陀羅尼真言三昧耶を読誦・聞くならば、利益を得るでしょう。あるいは、誹謗軽毀して恭敬せずに聞いても、利益を得るでしょう。世尊よ。この利益は、大いなる智者だけが知るところであり、これは世間自在王如来の威神の力、観世音の大慈悲の力であり、あらゆる悪しき輩の一切の有情が一度耳にするだけで、無量の善根を植えるのです。なぜでしょうか。世尊よ。たとえば、愚かで悪しき心をもつ人が、龍脳香林や諸々の香林に行き、愚痴の智でさまざまに香を罵り、さらに怒り心で「この香には香気がない」と誹謗し、香を切り刻み砕いて粉にし、水と混ぜて飲み食いしたり、体に塗ったりする。その香には心がなく、「あの人が私を軽んじる」とは言いません。この香の性質は、あらゆる香りのないものを薫らせ、すべてを芳しく香らせるのです。世尊よ。この不空羂索心王陀羅尼真言三昧耶もまた同じです。もし諸々の有情が因果なしと説き、さまざまに誹謗し、過失を求め、あるいは嫉妬・諂曲・財食・一切の厄難のために、受持読誦し供養するならば、この因縁によって大善根を得、この身の後、生まれるところで常に戒の香・定の香・慧の香・解脱の香・威徳無畏福智資糧の香・一切菩提堅固不壊福聚蘊の香を得るでしょう。生まれるところは貴族の種姓で福聚円満し、戒慧が身を厳め、常に他を利することができるでしょう。

「世尊!若善男子善女人受持讀誦此陀羅尼者,應白月八日或十四日或十五日,清淨澡浴、以香塗身、著淨衣服,或復不食、斷諸談論,於不空羂索觀世音菩薩前如法而坐,燒眾名香,瞻菩薩面誦此陀羅尼七七遍或一百八遍。世尊!當知是人現世之中則得二十種功德勝利。何名二十?一者身無眾病,若有宿業病生速令除滅;二者身膚細軟姝娧妙好;三者恒為眾人觀視愛樂,不相厭怠;四者六根常定,財寶自然;五者不為劫賊侵奪衣服財寶;六者不為水火焚漂一切財寶;七者不為侵陵殺害強取財寶令飢餓死;八者不為崖岸自墜死;九者加持淨水灑散一切菓實苗稼,惡風霜雹蟲獸之類悉不災難,苗稼滋茂;十者不為軍陳鬪諍而殺害死;十一者不為世間諸惡鬼神吸噉精氣怨讐害死;十二者常為眾人讚歎稱譽更相戀慕,不值惡時死;十三者若見一切外道惡人自然和睦;十四者不為一切惡人誹謗謀害、若有起者速自便滅;十五者恒無怕怖一切人非人等;十六者不為世間厭蠱呪詛荼枳尼鬼而得便死;十七者一切諸惡隨眠煩惱自然消滅;十八者不為水火焚漂、刀箭毒藥毒虫殃害身死;十九者一切諸天常當守護;二十者當所生處具大慈大悲大喜大捨四無礙心。

世尊よ、もし善男子・善女人がこの陀羅尼を受持し読誦するならば、白月の八日、あるいは十四日、あるいは十五日に、清らかに沐浴し、香を身に塗り、清浄な衣服を着て、あるいは断食し、あらゆる雑談を断ち、不空羂索観世音菩薩の前に如法に座し、種々の名香を焚き、菩薩の御顔を仰ぎ見ながらこの陀羅尼を七七回、あるいは百八回誦むべきです。

世尊よ、その人は現世において二十種の功徳と利益を得ることを知るべきです。その二十とは何か。

一、身体に多くの病がなく、もし過去の業による病があれば速やかに消滅する。 二、肌が細やかで柔らかく、美しく優れた姿となる。 三、常に人々から見つめられ愛され、飽きられることがない。 四、六根が常に安定し、財宝が自然に集まる。 五、盗賊によって衣服や財宝を奪われない。 六、水火によってすべての財宝が焼け流されない。 七、侵害や殺害によって財宝を強奪され、飢え死にすることがない。 八、崖から落ちて死ぬことがない。 九、加持した浄水を果実や苗、作物に振りかければ、悪風や霜、雹、虫獣などの災害を受けず、苗や作物はよく育つ。 十、軍陣の争いで殺害されて死ぬことがない。 十一、世間の悪鬼神に精気を吸い取られ、怨みによって害され死ぬことがない。 十二、常に人々から称賛され、慕われ、悪い時に死ぬことがない。 十三、一切の外道や悪人を見ても自然に和やかになる。 十四、一切の悪人から誹謗や謀略の害を受けず、もし起こっても速やかに消滅する。 十五、一切の人や非人などに対して恐れを抱くことがない。 十六、世間の厭魅や呪詛、荼枳尼鬼に付け込まれて死ぬことがない。 十七、一切の悪しき煩悩が自然に消滅する。 十八、水火に焼け流されず、刀剣や毒薬、毒虫の害で死ぬことがない。 十九、一切の諸天が常に守護する。 二十、生まれるところでは、大慈・大悲・大喜・大捨の四無礙心を備える。

「世尊!復有八法。何名為八?一者臨命終時,觀世音菩薩自變現身作沙門相,善權導引將詣佛剎;二者臨命終時體不疼痛,去住自在如入禪定;三者臨命終時,眼不謾顧現惡死相;四者臨命終時,手脚安穩右脇臥死;五者臨命終時,不失大小便利惡痢血死;六者臨命終時,不失正念而不面臥,端坐座死;七者臨命終時,種種談說深妙之法乃壽終死;八者臨命終時,願生佛剎隨願往生諸佛淨剎,蓮華化生,常覩一切諸佛菩薩摩訶薩眾,恒不退轉。

世尊よ、さらに八つの法があります。何を八つというのでしょうか。

一つ、命終わろうとする時、観世音菩薩が自ら姿を変えて沙門(修行僧)の相を現し、巧みな導きをもって仏の国へと導いてくださること。

二つ、命終わろうとする時、身体に痛みがなく、行くも留まるも自在で、禅定に入ったかのようであること。

三つ、命終わろうとする時、目がさまよい乱れて悪い死相を現さないこと。

四つ、命終わろうとする時、手足が安らかで、右脇を下にして臥し、そのまま命を終えること。

五つ、命終わろうとする時、大小の便や悪い下痢、血を失うような死に方をしないこと。

六つ、命終わろうとする時、正しい心を失わず、うつ伏せに臥すことなく、端座したまま命を終えること。

七つ、命終わろうとする時、様々に深く妙なる法を説き、そのまま寿命が尽きて命を終えること。

八つ、命終わろうとする時、仏の国に生まれたいと願い、その願いのままに諸仏の清浄な国へと往生し、蓮華の中から化生し、常に一切の諸仏菩薩摩訶薩の衆を拝見し、常に退転することがないこと。

「世尊!若有有情深樂此法即便為說,或有發心盡求是法受持讀誦亦不慳悋,依法廣為分別解釋。何以故?菩薩者於諸有情常起悲智,僥無慳惜嫉妬之心,乃得修治無上法故。又菩薩者恒為有情勤修善法,是故得名真是菩薩。言菩提薩埵者何謂也?菩提名智,薩埵名悲,普示方便之眾義也。此二法荷濟有情,乃得名為菩提薩埵。

世尊よ、もし有情が深くこの法を喜び求めれば、すぐにそれを説くべきです。あるいは、心を起こしてこの法を求め、受け持ち読誦し、惜しむことなく、法に従って広く分別し解釈すべきです。なぜなら、菩薩は諸々の有情に対して常に悲と智を起こし、惜しみ嫉妬の心がなければ、無上の法を修め治めることができるからです。また、菩薩は常に有情のために善法を勤め修めるので、真の菩薩と名づけられるのです。菩提薩埵とは何を意味するのでしょうか。菩提は智を意味し、薩埵は悲を意味し、方便の衆義を広く示すものです。この二つの法が有情を荷い救うので、菩提薩埵と名づけられるのです。

「世尊!若譡許我,我當為利益一切有情乃至邪見斷見惡慧眾生等,我今欲於如來前說是不空羂索心王陀羅尼真言三昧耶。願垂納受。」

世尊よ、もしお許しくださるならば、私は一切の有情、邪見や断見に陥った悪しき智慧を持つ衆生までも利益するために、今、如来の御前でこの不空羂索心王陀羅ニ真言三昧耶を説かせていただきたいと存じます。どうかお受け取りください。

爾時釋迦牟尼如來告觀世音菩薩摩訶薩言:「善男子!汝當說之。今正是時,如來亦喜,我加被汝。今為利益惡世一切垢重尠福有情,及為新學菩薩住大乘者,廣作利樂施為佛事。」

その時、釈迦牟尼如来は観世音菩薩摩訶薩に告げられた: 「善男子よ、そなたが説くがよい。今こそまさにその時である。 如来もまた喜び、私はそなたを加護しよう。 今、悪世に生きる一切の垢重く福薄き有情のため、 また新たに大乗に住することを学ぶ菩薩たちのために、 広く利楽を施し、仏事をなすがよい。」

爾時觀世音菩薩摩訶薩蒙佛聽許,熙怡微笑,合掌恭敬瞻仰如來目不暫捨,白言:「世尊!如來今以聽許我說是不空羂索心王母陀羅尼真言三昧耶。此三昧耶者,乃是一切菩薩摩訶薩同共修治至解脫處。我今哀愍世間、利樂安樂無量有情說是神呪。若受持者,應先敬禮正真行慈氏菩薩摩訶薩眾、敬禮金色光明吼聲自在王如來應正等覺、敬禮師子遊戲王如來、敬禮無量光如來(案梵本文,若略誦持則略敬禮佛菩薩等。當從慈氏菩薩下,略至敬禮無量光如來。從無量光如來,略至敬禮佛法僧寶等處)敬禮善往摩尼寶積王如來、敬禮普光明讚歎功德積王如來、敬禮勝觀如來、敬禮寶髻如來、敬禮世間自在王如來、敬禮捨離損壞蘊如來、敬禮金色身寂如來、敬禮飲光如來、敬禮能寂如來、敬禮善名稱如來、敬禮普光明勝怨敵德如來、敬禮帝幢德如來、敬禮寶光明自在王如來、敬禮無礙藥王如來、敬禮勇猛遊步如來、敬禮善住無畏如來、敬禮佛寶法寶苾芻僧寶、敬禮聖觀自在菩薩摩訶薩大悲者,敬禮如是諸聖者以,誦聖觀自在菩薩摩訶薩不空羂索心王母陀羅尼密言。」

その時、観自在菩薩摩訶薩は仏のご許可を蒙り、穏やかに微笑み、合掌して恭敬に如来を仰ぎ見て、しばらくも目を離さず、申し上げた。

「世尊よ、如来は今、私にこの不空羂索心王母陀羅尼真言三昧耶を説くことをお許しくださいました。この三昧耶は、一切の菩薩摩訶薩が共に修め、解脱の境地に至るためのものです。私は今、世間を哀れみ、無量の有情を利益し安楽ならしめるために、この神呪を説きます。

もしこの呪を受持する者は、まず敬礼すべきです。正真の行をなす慈氏菩薩摩訶薩衆に敬礼し、金色の光明を放ち自在に吼える声の王たる如来・応供・正等覚者に敬礼し、師子遊戯王如来に敬礼し、無量光如来に敬礼し(梵本によれば、略誦する場合は、仏菩薩等への敬礼も略す。慈氏菩薩から始め、敬礼無量光如来までを略す。無量光如来からは、敬礼佛法僧宝等の処までを略す)、善往摩尼宝積王如来に敬礼し、普光明讃歎功徳積王如来に敬礼し、勝観如来に敬礼し、宝髻如来に敬礼し、世間自在王如来に敬礼し、捨離損壊蘊如来に敬礼し、金色身寂如来に敬礼し、飲光如来に敬礼し、能寂如来に敬礼し、善名称如来に敬礼し、普光明勝怨敵徳如来に敬礼し、帝幢徳如来に敬礼し、宝光明自在王如来に敬礼し、無礙薬王如来に敬礼し、勇猛遊歩如来に敬礼し、善住無畏如来に敬礼し、仏宝・法宝・比丘僧宝に敬礼し、聖なる観自在菩薩摩訶薩、大悲なる者に敬礼します。

このように諸聖者に敬礼した後、聖なる観自在菩薩摩訶薩の不空羂索心王母陀羅尼密言を誦するのです。」

爾時聖觀自在菩薩即先入定,諦觀母陀羅尼真言字句皆如金色,光明晃耀照十方界。從三昧起,即說不空羂索心王母陀羅尼密言曰:

その時、聖なる観自在菩薩はまず瞑想に入り、母陀羅尼真言の一字一句を金色の光に輝き、十方世界を照らす様子を深く観じました。三昧から覚めると、すぐに不空羂索心王母陀羅尼の秘密の真言を説かれました。

「曩莫(敬禮)噻底哩(二合)耶(三)特嚩𭉏(尼故反)(世)誐哆(過去)鉢囉(二合)底瑟恥(二合)帝(現前)弊耶(二合)曩莫(敬禮)薩嚩(一切)母馱(佛)步提娑底𡀎(二合菩薩)弊耶(二合)曩莫薩嚩(敬禮一切)鉢囉(二合)底曳迦母馱(獨覺)阿哩耶(聖者)失囉嚩迦(聲聞)僧祇曳(二合)(眾)鼻庾(二合)阿底哆(引,過去)曩誐多(未來)鉢囉(二合)底庾(二合)嘚半(二合)寧毘耶(二合)(現在)曩莫(敬禮)三藐誐多(去)難三藐(正)鉢囉(二合)底半娜難(成就)曩莫(敬禮)舍囉捺嚩(二合)底(吉)蘇多耶(舍哩子)恾訶(大)沫坦曳(智慧)曩莫阿唎耶(聖者)昧底哩(二合)耶(慈氏)鉢囉(二合)母契瓢(為上首等)摩訶(大)菩提娑嘚𡀎瓢曩莽蘇靺哩拏(二合)(金色)鉢囉(二合)皤(光)𡀎曩囉儞(引)(光焰)濕嚩囉(自在)曷(半呼)囉(引)惹(引)耶(王)怛他揭多耶(如來)曩莫(敬禮)思孕(二合)何(師子)尾吃哩(二合)抳哆(遊戲)曷(半呼)囉(引)惹(引)耶(引)(王)怛他揭哆耶(如來)曩牟弭多皤野(無量光)怛他揭哆耶(如來)曩莽蘇鉢囉(二合)底瑟恥(二合)哆(善安住)莽抳據吒(引)囉惹耶(摩尼幢王)怛他蘖哆耶(如來)曩莫(敬禮)三曼多(普)喇濕弭(光)烏𭉪誐(二合)哆(高)失哩(勝)據吒(幢)曷囉惹(引)耶(王)怛他蘖多耶(普光高勝幢王如來)曩謨(敬禮)尾跛始寧(勝觀察)怛他誐多耶(如來)曩莫失棄寧(火光)怛他誐多耶(如來)曩莫尾始𭊃(二合)(自在)步微(世間)怛他誐多耶(如來)曩莫吒囉(二合)舉寸娜耶怛他誐哆耶曩莫迦那迦(金)母娜曳(仙)怛他誐哆耶(如來)曩莫迦捨野播耶(迦葉)怛他誐哆耶(如來)曩謨舍(引)枳耶(二合)母娜曳(釋迦)怛他誐哆耶(如來)曩莫蘇(去)鉢哩(二合)枳嘌(二合)底哆(善名稱)曩恾弟夜(引)耶怛他誐哆耶曩莫三曼哆(普)嚩皤娑(光明)尾馹多(勝)僧誐囉(二合)恾(戰)室哩(二合)曳(吉祥)怛他誐哆耶(如來)曩莫印達囉(帝釋)計都(幢)𭉪嚩(二合)惹(相)失唎(二合)曳(吉祥)怛他誐多耶(如來)曩莫喇坦娜(寶)鉢囉(二合)皤細(光)濕嚩(二合)攞(自在)囉惹耶(王)怛他誐多耶(如來)曩莫阿吡囉(二合)底荷哆(無能壞)妹灑𡁠耶(二合)(藥)囉惹耶(王)怛他誐多耶(如來)曩謨尾訖爛(二合)哆(超)誐弭寧(步)怛他誐多耶(如來)曩莫蘇鉢囉(二合)底(引)瑟恥(二合)哆(善安住)柰哩耶(二合)(無畏)怛哆誐哆耶(如來)曩莫薩婆怛他誐帝鼻庾(二合)阿攞荷𠺶鼻藥(敬禮一切如來)三藐三母弟鼻藥(正遍知)南謨喇怛娜怛囉(二合)夜耶(敬禮三寶)曩謨阿唎耶(聖者)嚩路枳帝(觀)濕嚩囉耶(自在)母弟薩嘚嚩耶(菩薩)恾訶薩嘚嚩耶(摩訶薩)恾賀迦嚕尼迦耶(大悲者)翳鼻遙(二合)(如是)曩謨噻吃哩(二合)嘚嚩(二合)(作禮)伊(入)那(此)魔哩耶(聖者)嚩路枳帝(觀)濕嚩囉(自在)母驅𭉪祇(二合)㗚喃(口宣說)阿慕伽播𮏝(尸瞻反)(不空羂索)曩恾(名)纈哩(二合)娜焰(心)怛他誐哆(如來)三姥佉(對如來面前)麼瑟耽(說)摩揭嘚(輕呼)鉢哩沙(眾)沫地曳(中)阿誐(我)弭娜寧(今)恾靺哆以使野(二合)弭曳(宣說)薩嚩(一切)迦唎野(作)薩嚩(一切)磨曳數者(恐怖)暝(我)囉乞叉羅乞叉(稱自名字)皤嚩都(擁護)薩嚩薩嘚嚩(二合)𡅧者(一切眾生)坦𭔞他唵柘囉柘囉只哩只哩主嚕主嚕摩訶迦嚕尼迦耶(大悲)薩囉薩囉枲哩枲哩只哩只哩比哩比哩尾哩尾哩摩訶鉢嘚莽(大蓮華)賀噻哆耶(手)迦攞迦攞枳哩枳哩舉嚕舉嚕摩訶鼠馱(清淨)薩嘚嚩(二合)耶(有情)翳醯曳呬姥地野(二合)姥地野(二合)馱嚩馱嚩步馱耶步馱耶迦拏迦拏枳抳枳抳舉怒舉怒毘囉莽(第一)鼠馱(清淨)薩嘚嚩耶(有情)迦囉迦囉枳哩枳哩舉嚕舉嚕摩訶(大)塞咃摩(世)鉢囉(二合)鉢哆耶(得)者囉者囉散者囉散者囉尾者囉尾者囉吡囉者吡囉者翳吒吒翳吒吒皤囉皤囉鼻哩鼻哩部嚕部嚕怛囉怛囉底唎底唎覩嚕覩嚕系系(來)恾訶(大)迦嚕抳迦(悲)恾訶鉢鼠鉢底野(二合)(自在天)𡀎沙(身)馱囉(冠帶如大自在天形)馱囉馱囉沙囉沙囉者囉者囉跋囉跋囉嚩囉嚩囉訶囉訶囉賀賀係係護護唵迦囉沒囉(二合)唅莽(大梵天)𡀎沙(形)馱囉(持)達囉達囉地哩地哩度嚕度嚕咃嚕咃囉哆囉哆囉娑囉娑囉跋囉跋囉始吃哞始吃哞嚩囉嚩囉喇濕名(光明)捨哆娑訶薩囉(百千)鉢囉(二合)底曼抳哆(莊嚴)舍哩囉(身)入嚩攞入嚩攞哆波哆波皤娑皤娑婆囉摩婆囉摩薄伽梵(世尊)蘇恾(月)儞逸(二合)底耶(日)焰麼(焰魔王)嚩嚕拏(水天)俱𡀎囉(毘沙門)沒囉(二合)唅暝捺囉(梵天帝釋)陀曩娜(與財)纈哩(二合)師誐拏(仙眾)泥嚩誐拏(天眾)毘野(二合)㗚只哆(供養)者囉儜(是)蘇嚕蘇嚕主嚕主嚕母嚕母嚕補嚕補嚕散曩俱莽囉(童子)護嚕(二合)𭉪囉(大自在天)嚩娑嚩(婆藪仙)尾瑟𠯆(那羅延)馱曩娜(主藏神)陀婆野嚩喻(風)嚩擬聹(火)泥嚩(天)𭍋哩(二合)師(仙)那野迦(導師)嚩護(多)尾尾馱(種種)尾旨怛囉(雜色)𡀎沙嚕波(形色)陀囉抳(作)馱囉馱囉地哩地哩度嚕度嚕咃囉咃囉伽囉伽囉揭囉揭囉播囉播囉娜囉娜囉嚩囉嚩囉嚩囉那(引)野迦(與願)三曼哆(普)嚩路枳哆(觀察)尾𡀔枳哆(妙觀察)路計(世間)濕嚩囉(自在)魔醯(大)濕嚩囉(自在)姥護姥護姥嚕姥嚕姥野姥野𭊳者𭊳者𡀩吃叉𡀩吃叉摩摩(稱名)薩嚩薩嘚嚩(二合)難遮(一切眾生)薄伽畔阿唎耶嚩嚕枳帝濕嚩囉耶薩嚩皤曳鼻野(二合)(恐怖)薩嘸鉢娜囉𡀎鼻野(一切衰)薩嘸播薩囉藝鼻野(厄難)薩嚩仡囉系鼻野(虐)薩嚩尾也(二合)地鼻野(一切病)薩嚩入嚩㘑鼻雞(二合)麼陀(殺)挽馱曩(禁)哆唎拏曩(伽)怛惹曩(鎖)曷囉惹(王)主囉(賊)怛噻迦囉(賊)阿祇儞(火)鳴娜迦(水)尾沙(毒)捨噻怛囉(刀劍)波哩慕(引)者迦(放免厄難)迦拏迦拏枳抳枳抳舉𠯆舉𠯆者囉者囉旨哩旨哩主嚕主嚕印涅哩(二合)耶(根)麼囉(力)曝地孕(二合)誐(覺分)折覩(四)囉耶(聖者)薩底耶(二合)(四諦)三鉢囉(二合)捨迦(演說)答莽答莽(黑黑)娜麼娜麼三麼三麼(等等)麼娑麼娑摩訶答𭊳(大黑)馱迦(引)囉(闇)尾馱莽(除)波囉蜜哆(彼岸)波唎布囉抳(令滿足)弭哩弭哩吒吒吒吒吒吒吒吒𰈂𰈂𰈂𰈂恥恥恥恥啅啅啅啅廔廔廔廔翳寧耶(二合)(鹿)折摩(波)吃哩哆(作)波唎迦(去)羅(披)翳系(引)奚伊(去)濕嚩囉(自在)恾賀步哆(大鬼神)誐曩(眾)曼者迦(能破)迦囉迦囉枳哩枳哩舉嚕舉嚕播囉播囉者囉者囉娑囉娑囉羯囉羯囉迦吒迦吒鉢吒鉢吒莽吒莽吒蘇(善)尾戍馱(清淨)尾灑耶(國土)嚩枲那(止住)恾賀迦嚕抳迦(大悲)濕吠哆(白)藥語𠯆(線)跛尾多(絡膞)曷囉怛曩(寶)莫舉吒(冠)摩囉達囉(二合)(華鬘)薩嚩語娘(一切智)失囉枲(頂)吃哩哆(戴)惹吒(髮)姥舉吒(冠)恾賀(大)𭉪步多(希有)劍摩囉(蓮華)吃哩(二合)哆(作)迦囉哆囉(執)地也曩(禪)三摩地(定)尾母乞叉(解脫)鉢囉(二合)劍比耶(二合)(不動)嚩護(多)薩嘚嚩(眾生)散哆底(心流注)鉢哩播者迦(調伏)摩訶迦嚕尼迦(大悲)薩嚩羯莽(一切業)阿(半音)囉拏(障)𡀎輸馱迦(令清淨)薩嚩尾野(二合)提(一切病)鉢囉(二合)慕(重引)者迦(如得出遠離)薩嚩薩嘚薩(一切眾生)阿奢(心)鉢哩布洛迦(令滿足)薩嚩薩嘚嚩(一切眾生)三摩(引)濕嚩(二合)娑揭囉(安慰)南謨窣妬坻(頂禮)娑嚩(二合)賀(引)阿迦攞(非時)密哩底庾(二合)(中夭)鉢囉(二合)舍莽娜耶(息隱)娑嚩(二合)賀(引)阿姥伽耶(不空)娑嚩(二合)賀(引)阿儞哆耶(無能勝)娑嚩(二合)賀(引)阿鉢囉(二合)儞多耶(無能勝)娑嚩(二合)賀(引)尾囉那耶(精進)娑嚩(二合)賀(引)嚩囉吡囉娜耶(能與願)娑嚩(二合)賀(引)噎難塞(此)者名(我)薩嚩羯曼(一切業事)矩嚕(作)南謨窣都帝(頂禮)娑嚩(二合)訶(引)唵惹耶吽娑嚩(二合)訶(引)唵吽惹娑嚩(二合)賀(引)唵纈哩窒㘑路枳耶(二合)尾惹耶阿姥佉播捨耶阿鉢囉(二合)底賀多纈哩(二合)馹唎郝呬𤙖泮娑嚩(二合)賀(引)」

南無、敬禮します、聖観自在菩薩摩訶薩に。 南無、敬礼します、一切の仏、菩薩、独覚、聖なる声聞の僧伽に。 過去・未来・現在のすべてに敬礼します。 南無、敬礼します、正しく完全な悟りを成就された方に。 南無、敬礼します、舎利子、大いなる智慧を持つ方に。 南無、敬礼します、聖なる慈氏菩薩をはじめとする大菩薩方に。 南無、金色の光を放つ自在なる王、如来に。 南無、獅子のごとく遊戯する自在なる王、如来に。 南無、無量光如来に。 南無、善く安住する摩尼幢王如来に。 南無、普く光輝く高き勝幢王如来に。 南無、勝れた観察者如来に。 南無、火の光如来に。 南無、世間を自在に歩む如来に。 南無、吒囉挙寸那如来に。 南無、金の仙人如来に。 南無、迦葉如来に。 南無、釈迦如来に。 南無、善名称如来に。 南無、普く光明に輝く勝れた戦いの吉祥如来に。 南無、帝釈の幢の相を持つ吉祥如来に。 南無、宝の光を放つ自在なる王如来に。 南無、無能勝の薬王如来に。 南無、超越して歩む如来に。 南無、善く安住する無畏如来に。 敬礼します、一切如来に。敬礼します、正遍知に。 南無、三宝に敬礼します。 南無、聖なる観自在菩薩摩訶薩、大悲者に。 かくのごとく、敬礼します。この聖なる観自在が、不空羂索心王如来の前で、大衆の中において、私が今、説き明かします。一切の所作、一切の恐怖を、私は擁護します。一切の衆生を。 タダターター。オン。ジャラジャラ。ジリジリ。ジュルジュル。マハーカルニカヤ。サラサラ。シリシリ。ジリジリ。ビリビリ。ヴィリヴィリ。マハーパドメ。ハスタヤ。カラカラ。キリキリ。クルクル。マハーシュッダ。サットヴァヤ。エーヒーイヒ。ムディヤムディヤ。ドヴァドヴァ。ブッダヤブッダヤ。カナカナ。キニキニ。クヌクヌ。ヴィラマ。シュッダ。サットヴァヤ。カラカラ。キリキリ。クルクル。マハーセータマ。プラプタヤ。ジャラジャラ。サンジャラサンジャラ。ヴィジャラヴィジャラ。ビラジャビラジャ。イタタ。イタタ。バラバラ。ビリビリ。ブルブル。タラタラ。ティリティリ。トゥルトゥル。ヒヒ。マハーカルニカ。マハーパシュパティヤ。デーヴァサ。ダラダラ。シャラシャラ。ジャラジャラ。バラバラ。ヴァラヴァラ。ハラハラ。ハハ。ヒヒ。フフ。オン。カラブラフマン。デーヴァサ。ダラダラ。ディリディリ。ドゥルドゥル。タラタラ。ダラダラ。サラサラ。バラバラ。シクムシクム。ヴァラヴァラ。ラシュミ。シャタサハスラ。プラティマンディタ。シャリーラ。イヴァライヴァラ。タパタパ。バサバサ。パラマパラマ。バガヴァン。スーヤニティヤ。ヤマ。ヴァルナ。クベーラ。ブラフマインダ。ダナダ。ハリシガナ。デーヴァガナ。ピヤリキタ。ジャラネ。スルスル。ジュルジュル。ムルムル。プルプル。サンナクマーラ。フルベーシュヴァラ。ヴァスヴァ。ヴィシュヌ。ダナダ。ヴァーユ。アグニ。デーヴァ。リシ。ナーヤカ。バフヴィヴィダ。ヴィチトラ。デーヴァサルーパ。ダラニ。ダラダラ。ディリディリ。ドゥルドゥル。タラタラ。ガラガラ。ゲラゲラ。バラバラ。ナラナラ。ヴァラヴァラ。ヴァラナーヤカ。サマンタヴァロキタ。ヴィデーハロキタ。ローケシュヴァラ。マヘーシュヴァラ。ムフムフ。ムルムル。ムヤムヤ。ンジャンジャ。ビクシャビクシャ。ママ。サルヴァサットヴァナンジャ。バガヴァン。アーリヤアヴァローキテーシュヴァラヤ。サルヴァバイヤビヤ。サルヴァパパラーデビヤ。サルヴァバサラヤビヤ。サルヴァグラハビヤ。サルヴァヴィヤーディビヤ。サルヴァリプスマリタマラダナタリナナガダジャナハラジャチュラタスカラアグニウダカヴィシャシャスタラパリムージャカ。カナカナ。キニキニ。クヌクヌ。ジャラジャラ。ジリジリ。ジュルジュル。インネリヤ。マラ。ボーディヤンガ。チャトゥーラリヤ。サティヤ。サンプラシャカ。ダマダマ。ナマナマ。サマサマ。マサマサ。マハーダンダ。ダカラ。ヴィダマ。パーラミタ。パリプーラニ。ミリミリ。タタタタタタタタ。チャチャチャチャ。チチチチ。トクトクトクトク。ルルルル。エニヤ。チャルマ。クリタ。パリカラ。エーシーイ。イーシュヴァラ。マハーブータ。ガナ。マンジャカ。カラカラ。キリキリ。クルクル。バラバラ。ジャラジャラ。サラサラ。カラカラ。カタカタ。パタパタ。マタマタ。スヴィシュッダ。ヴィサヤ。ヴァシナ。マハーカルニカ。シュヴェータ。ヤジュノパヴィータ。ラタナ。ムクタ。マーラダーマ。サルヴァジュニャ。シラシ。クリタ。ジャタ。ムクタ。マハーヴィブータ。カマラ。クリタ。カラダラ。ディヤーナ。サマーディ。ヴィムクシャ。プラカンビヤ。バフタ。サットヴァ。サンダーディ。パリバージャカ。マハーカルニカ。サルヴァカルマ。アヴァラナ。デーヴァシュッダカ。サルヴァヴィヤーディ。プラムージャカ。サルヴァサットヴァ。アーシャ。パリプーラカ。サルヴァサットヴァ。サマシュヴァサガラ。ナムストゥティ。スヴァーハー。アカラ。ミリティユ。プラシャマナヤ。スヴァーハー。アモーガヤ。スヴァーハー。アジタヤ。スヴァーハー。アプラティハタヤ。スヴァーハー。ヴィラナヤ。スヴァーハー。ヴァラビラナヤ。スヴァーハー。エーナンジャネーマ。サルヴァカルマ。クル。ナムストゥティ。スヴァーハー。オン。ジャヤフーム。スヴァーハー。オン。フームジャ。スヴァーハー。オン。ハリチレーローキヤヴィジャヤアモーガパーシャヤアプラティハタハリハリハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ

爾時觀世音菩薩摩訶薩說斯陀羅尼時,放光普照補陀洛山,其山中宮殿六遍震動,於虛空中雨諸天華,𤘽物頭華、波頭摩華、奔拏唎華、曼陀羅華,種種寶華寶香、寶天諸衣服、瓔珞鐶釧、寶莊嚴具海雲,供養如來。又復供養在會大眾,華至于膝。其虛空中無量天樂不鼓自鳴。會中一切天、龍、藥叉、羅剎、阿索洛、乾闥婆、蘖嚕荼、緊那羅、莫呼囉伽、人非人等,一時歡喜合掌瞻仰,同聲讚言:「善哉善哉!大悲者!能善說斯不空羂索心王母陀羅尼真言三昧耶,等摩尼寶能與有情雨大寶雨,普獲潤澤而得解脫。」

その時、観世音菩薩摩訶薩がこの陀羅尼を説かれたとき、光明を放って補陀洛山をあまねく照らし、その山中の宮殿は六種に震動し、虚空の中からさまざまな天の華が降り注いだ。𤘽物頭華、波頭摩華、奔拏唎華、曼陀羅華、種々の宝華、宝香、宝天の諸々の衣服、瓔珞、鐶釧、宝の荘厳具が海雲のように降り、如来に供養された。また、会座の大衆にも供養され、華は膝にまで積もった。虚空には無量の天楽が、打たずとも自ら鳴り響いた。会座に集う一切の天、龍、薬叉、羅刹、阿索洛、乾闥婆、蘖嚕荼、緊那羅、莫呼囉伽、人非人などは、同時に歓喜して合掌し、仰ぎ見ながら声を合わせて讃えた。「善きかな、善きかな!大悲なる者よ。よくこの不空羂索心王母陀羅尼真言三昧耶を説き、摩尼宝のごとく有情のために大宝の雨を降らせ、あまねく潤いを得させて解脱させてくださる。」

爾時觀世音菩薩摩訶薩復白佛言:「世尊!是母陀羅尼真言,若善男子善女人等,每日時別燒沈水香,誦三七遍者,速得消滅十惡五逆四重諸罪。若行道路止宿住處,或於城邑聚落山澤所住方處念誦之者,真言加持白芥子,或復加持淨水淨灰灑散結界;真言佉陀羅木金剛𣐍,真言五色線索用繫𣐍上,四圍釘之,即成結界。安穩止住,無諸怖懼,為大護持,真言明神而皆歡喜。持真言者結白線索,患虐者佩則得除差,若一切人民臂上腕上頂上腰上,令所佩人病者得差、怖者得安。加持牛蘇或烏麻油,與患熱病者空腹服之,即令除差。若他呪詛厭蠱者,真言鑌鐵刀,附體肢分以刀隱捺。又溲麵捏彼人形,一真言刀一截一百八段,至於七日每日如是,則便除愈。

その時、観世音菩薩摩訶薩は再び仏に申し上げました。「世尊よ、この母陀羅尼真言は、善男子・善女人が毎日、沈水香を焚き、三七遍(二十一遍)を誦すれば、速やかに十悪・五逆・四重の諸罪を消滅させることができます。

もし道中を行く時や宿泊する場所、あるいは町や村、山や沢など、住まいとする方角や場所で念誦するならば、真言で加持した白芥子、または加持した浄水や浄灰を撒き散らして結界を結びます。真言で加持した佉陀羅木の金剛杵に、真言をかけた五色の糸を結びつけ、四方に打ち立てれば、それで結界が完成します。そうすれば安らかに住むことができ、あらゆる恐れはなくなり、大いなる守護を受け、真言の明神たちも皆、喜びます。

真言を持つ者が白い糸を結び、マラリアに罹った者が身につければ、たちまちに治癒します。また、すべての人々の腕や手首、頭や腰に身につけさせれば、病める者は癒え、恐れる者は安らぎを得ます。加持した牛の酥(バター)や黒胡麻油を、熱病の患う者に空腹時に飲ませれば、すぐに治癒します。

もし他人から呪詛や蠱毒をかけられたならば、真言で加持した鑌鉄の刀で、身体の各部分にそっと当てます。また、練った小麦粉でその人の形を作り、一つの真言ごとに一刀で断ち、百八段に切り分けます。七日間、毎日これを続ければ、たちまちに除癒します。」

「若患腹痛,真言紅鹽湯與令飲服,則便除愈。若一切毒蟲螫者,真言黃土泥數塗毒處,或數加持牛乳空腹飲服,或加持煮豆汁溫蘸蟲所毒處,便得除愈。若患眼疼,真言白線索用繫耳璫。又真言竹瀝、甘草、白檀香水,每日晨朝午時暮間洗眼。或真言波羅奢水,日日洗之,即得除差。若患耳鳴熱風,真言生烏麻油或醍醐,數滴耳中,不久除差。

腹痛の患いがあるなら、真言を唱えた紅塩湯を飲ませれば、すぐに治ります。もし毒虫に刺されたなら、真言を唱えた黄土泥を毒のある箇所に何度か塗るか、あるいは真言を唱えた牛乳を空腹時に飲ませるか、あるいは真言を唱えた煮豆汁を温めて、虫に刺された箇所に浸すと、すぐに治ります。もし眼の痛みがあるなら、真言を唱えた白い糸で耳飾りを結びます。また、真言を唱えた竹の汁、甘草、白檀の香水で、毎日朝、昼、夕方に目を洗います。あるいは真言を唱えた波羅奢水で毎日洗うと、すぐに治ります。もし耳鳴りや熱風の患いがあるなら、真言を唱えた生の胡麻油か醍醐を数滴耳に垂らすと、すぐに治ります。

「若真言者加持緋線索二十一結,用繫腰上二手腕上,則護其身。若患齒疼,真言迦囉弭囉木,持嚼揩齒。若患鬼病,加持五色線索,當使佩之,即便除差。若為毒藥刀杖、破瘡咽喉腫病、疔病惡瘡,真言畢撥末、牛乳、石蜜而令服塗,即得除愈。

真言を修める者は、赤い糸に二十一の結び目を付け、加持して腰と両手首に巻きなさい。そうすれば身を守ることができます。

歯が痛む時は、真言を唱えながら迦囉弭囉の木を噛み、歯をこすりなさい。

悪霊による病にかかった時は、五色の糸に加持をし、身に着けなさい。そうすればすぐに治ります。

毒薬や刃物による傷、喉の腫れ、おでき、悪性のできものなどには、真言を唱えながら畢撥末、牛乳、石蜜を混ぜて飲み、塗りなさい。そうすればたちまち治癒します。

「若口舌欲起已起者,每晨朝時向日真言淨水,洗面漱口即令除散。若國土荒亂、大臣謀叛、他兵侵毀、災疫起時,先淨洗浴、著新淨衣、食三白食,於三七日嚴持道場,四角中央置香水瓮,於所畿日內外清淨如法供養。壇西壇北燒香散華,依法坐誦此陀羅尼真言聲聲莫絕。作除災法滿三七日,即令國土一切人民得大安穩。每日加持壇中瓮水,散一切上,重成持護,災厄罪障自然殄滅。

もし口や舌に悪意が生じ、それが現れたなら、毎朝、太陽に向かって真言を唱え、清浄な水で顔を洗い口を漱げば、ただちに消え去る。もし国が荒れ乱れ、大臣が謀反を企て、他国の兵が侵攻し、疫病が起こる時は、まず清浄に沐浴し、新しく清らかな衣を着て、三白食をとり、三七日間、道場を厳かに整え、四隅と中央に香水の甕を置く。定められた日数、内外を清浄に保ち、法に従って供養する。壇の西と北で香を焚き、花を散らし、法に則って座り、この陀羅尼真言を声を絶やさず唱える。除災の法を三七日間満たせば、ただちに国土のすべての人々が大いなる安穏を得る。毎日、壇中の甕の水に加持を加え、すべての場所に散らし、重ねて護持すれば、災厄と罪障は自然に消滅する。

「若為鬼神卒殃失音者,加持白旃檀香泥遍塗心上,即還如故。若無財寶飲食香華常供養者,但誦持之常不間廢,亦得除滅一切罪障。

もし鬼神の災いによって声を失ったならば、加持した白檀の香泥を心の上に塗り遍くれば、たちまち元の通りになる。もし財宝や飲食、香華を常に供養する余裕がなくとも、ただこの呪を誦じ持ち続け、常に間断なく行えば、すべての罪障もまた除き滅することができる。

「若令家宅善神護持無災疾者,每日當取蓮華一百八莖,遍塗蘇蜜,散白旃檀香末加持護摩。每日三時,時別一百八枚,滿七日已,即成擁護,除諸災厄。若欲眾人而歡喜者,加持蘇蜜、白旃檀香護摩一百八遍、則如所願。」而說頌曰:

家を守る善き神々に災いや病から守っていただきたいならば、毎日蓮の花を百八本取り、それに酥蜜を塗り、白栴檀の香末をまぶして加持し、護摩を焚きなさい。毎日三度、一度に百八枚ずつ、七日間続ければ、守護が成就し、あらゆる災厄が除かれます。もし人々に喜ばれたいならば、酥蜜と白栴檀の香を加持し、百八回護摩を焚けば、望みどおりになるでしょう。

「母陀羅尼伽陀藥, 能除種種災障苦,
等數當以弭惹耶、 那俱唎藥柘哩尼、
乾馱娜俱唎翳羅、 阿皤播抳躬矩麼、
印捺囉播畢𭌆迦、 乾馱畢唎禳俁藥、
多誐囉藥斫迦囉、 摩訶斫羯烏施羅、
苾瑟努羯囉哆藥、 素摩囉爾素難那,
精潔合治天雨和, 作丸丸如酸棗量。
首末標界而護持, 首末真言遍加持,
一千八遍便陰乾。 佩時加持一七遍,
隨上中下與佩之, 上者頭上頂戴之,
中者項上常佩持, 下者臂上恒佩持,
皆得除滅諸災厄。 水火毒藥之災厄、
種種厭蠱諸呪詛, 一切悉不能為害,
諸惡鬼神不中害, 和香湯浴蠲諸障。」

母陀羅尼伽陀の薬は、 様々な災いと苦しみを除く力あり。

等しく数えるべきは、弥惹耶、 那俱唎の薬、柘哩尼、 乾馱娜俱唎、翳羅、 阿皤播抳、躬矩麼、 印捺囉播、畢𭌆迦、 乾馱畢唎、禳俁の薬、 多誐囉の薬、斫迦囉、 摩訶斫羯、烏施羅、 苾瑟努羯囉、哆の薬、 素摩囉、爾素難那。

清らかに調合し、天の雨と和し、 丸薬を作る、酸棗の大きさに。

初めと終わりに印を結び護り、 初めから終わりまで真言を遍く加持し、 千八遍で陰干しとせよ。

身につける時は七遍加持し、 上・中・下に応じて佩用せよ。 上は頭上に頂き、 中は首に常に佩き、 下は腕に常に佩けば、 すべて災厄を除滅することを得ん。

水火・毒薬の災厄、 様々な厭い・蠱毒・諸々の呪詛、 一切、害をなすこと能わず。 諸悪の鬼神も害をなさず、 香を調えた湯で浴すれば、諸々の障り除かる。

「若有惡風雷電霹靂數數起者,加持白芥子水,望彼起處一呪一散一百八遍,則便除滅。或加持石榴枝,望所起處一呪一擬,亦得除滅。世尊!此母陀羅尼真言最上之法,但常誦持,不作檀印依法供養,亦得成就。若欲成就此陀羅尼真言三昧耶者,如法圖畫不空羂索觀世音菩薩,如大自在天,首戴寶冠,冠上有化阿彌陀佛,被鹿皮衣,七寶衣服,珠瓔鐶釧種種莊嚴,執持器杖。以淨黃土、瞿摩夷、香泥如法塗壇,清潔畫彩,中置其像,幡華莊飾。四角中央置香水瓶,三白飲食、諸菓飲食敷獻供養,惟除一切殘穢觸食、惡律儀家百味飲食、五辛酒肉皆不供養,餘者盡通請召供養。燒沈水香。是真言者晝夜精勤如法承事,常淨潔浴著淨衣服,每時面東燒香散華,依法趺坐觀瞻菩薩,如法誦持時數不闕。每白月八日,應當斷食勤懇念誦。時觀世音壇中現身,真言者見瞻仰禮拜,乞所求願皆得滿足。并以雄黃或安善那置於壇中,真言加持令現三相:一者煖相、二者煙相、三者光相,點額點眼、點二手掌、點二脚掌,即證阿姥伽王神通智嚴三摩地,諸有事業無不成辦。」

もし悪しき風や雷電、霹靂がたびたび起こるならば、加持した白芥子の水を、その起こる方角に向かって一呪ごとに一散ずつ、百八遍散じなさい。そうすればたちまち除き滅ぼせます。あるいは加持した石榴の枝を、起こる方角に向かって一呪ごとに一擬ずつしても、同じく除き滅ぼせます。

世尊よ、この母陀羅尼真言は最上の法であり、ただ常に誦持し、檀印を作らずとも法に従って供養すれば、成就を得られます。もしこの陀羅尼真言の三昧耶を成就したいならば、法に従って不空羂索観世音菩薩を図画しなさい。大自在天のように、宝冠を戴き、冠の上には化阿弥陀仏があり、鹿皮の衣をまとい、七宝の衣服、珠の瓔珞や環釧など種々の荘厳をもって、器杖を執り持たせます。

清浄な黄土と瞿摩夷、香泥で法に従って壇を塗り、清らかに彩色し、中央にその像を置き、幡や華で荘厳に飾ります。四角と中央に香水の瓶を置き、三白の飲食や諸々の果物・飲食を敷き献じて供養します。ただし、一切の残穢な触食や、悪律儀の家の百味飲食、五辛・酒肉は供養せず、それ以外はすべて通じて請召し供養します。沈水香を焚きます。

真言者は昼夜に精勤して法に従って承事し、常に清浄に沐浴し清浄な衣服を着て、毎時東に向かって香を焚き華を散じ、法に従って趺坐し菩薩を観瞻し、法に従って誦持し時数を欠かしません。毎月の白分八日には、断食して勤懇に念誦すべきです。その時、観世音が壇中に現身し、真言者はそれを見て瞻仰礼拝し、乞い求める願いを皆満足させられます。

また雄黄あるいは安善那を壇中に置き、真言で加持して三相を現わしなさい。一つは煖相、二つは煙相、三つは光相です。額と両眼、両手の掌、両足の掌に点じれば、ただちに阿姥伽王神通智厳三摩地を証し、諸々の事業が成し遂げられないことはありません。

爾時如來讚觀世音菩薩摩訶薩言:「善哉善哉!善男子!汝能於是天人大眾之中,燃大法矩作眾寶聚,挽諸有情出眾苦海皆得其本。」爾時淨居天王、伊首囉天王、摩醯首囉天王、大梵天王、帝釋天王及諸天眾聞說是法,皆大歡喜合掌恭敬,俱從座起前白佛言:「世尊!後末世時,隨在國土一切山林城邑村落,若有有情如法書寫讀誦受持此不空羂索心王母陀羅尼真言三昧耶者,我等天王并及眷屬晝夜集會常擁護之。」爾時如來告諸天王:「善哉善哉!讀誦受持此陀羅尼真言三昧耶者,應當守護而勿放捨,便令修學增殖長養一切菩提福蘊善根,令得阿耨多羅三藐三菩提。」爾時諸天聞佛告讚,歡喜踊躍恭敬頂戴。

その時、如来は観世音菩薩摩訶薩を称えて言われた。 「善きかな、善きかな。善男子よ。汝はよくこの天人大衆の中にあって、大いなる法の松明を燃やし、衆宝の集いと為し、あらゆる有情を引き上げて衆苦の海から出し、皆その本心を得させた。」

その時、浄居天王、伊首囉天王、摩醯首囉天王、大梵天王、帝釈天王及び諸天の衆は、この法を聞いて、皆大いに歓喜し、合掌して恭敬し、共に座より起ち上がり、前に進み出て仏に申し上げた。 「世尊よ。後の末世の時、国土に随って、一切の山林・城邑・村落において、もし有情が法の如くにこの不空羂索心王母陀羅尼真言三昧耶を書写し、読誦し、受持する者があれば、我等天王は眷属と共に昼夜集い会し、常にこれを擁護いたしましょう。」

その時、如来は諸天王に告げられた。 「善きかな、善きかな。この陀羅尼真言三昧耶を読誦し受持する者を、まさに守護すべきであり、決して見捨ててはならない。そうすれば、その者が修学を増し広げ、一切の菩提の福蘊と善根を育み長養し、阿耨多羅三藐三菩提を得ることができるであろう。」

その時、諸天は仏の告げられた称賛の言葉を聞き、歓喜して踊り上がり、恭敬して頂戴した。

不空羂索神變真言經卷上

不空羂索神変真言経 巻上


2 祕密心密言品

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