第一東方金剛手菩薩
經:東方金剛手菩薩摩訶薩,手持金剛杵,放青色光,與四俱胝菩薩往護其國。
経:東方の金剛手菩薩摩訶薩は、金剛杵を手に持ち、青い光を放ち、四俱胝の菩薩と共にその国を守護せんと赴く。
解曰:金剛手者,依三藏所持梵本《金剛頂瑜伽經》云堅固、利用,具二義也。依彼經者,然五菩薩依二種輪現身有異:一者法輪,現真實身,所修行願報得身故;二教令輪,示威怒身,由起大悲現威猛故。此金剛手,即普賢菩薩也。手持金剛杵者,表起正智猶如金剛,能斷我法微細障故。依教令輪,現作威怒降三世金剛,四頭八臂,摧伏一切摩醯首羅大自在天諸魔軍眾,侵害正法損害眾生者,令調伏故。放青色光者,顯能除遣魔等眾也。與彼東方持國天王及將無量乾闥婆眾、毘舍闍眾而為眷屬,與四俱胝菩薩往護其國。
解釈によれば、金剛手とは、三蔵法師が所持していたサンスクリット本『金剛頂瑜伽経』によると、「堅固」と「利用」という二つの意味を備えているとされます。この経典に基づくと、五菩薩は二種の輪に依って現れる姿が異なります。一つは法輪であり、真実の身を現します。これは修行と誓願によって得られる報いの身であるからです。二つ目は教令輪であり、威厳と怒りの姿を現します。これは大いなる慈悲によって起こされ、威猛な姿を現すからです。
この金剛手は、すなわち普賢菩薩のことです。手に金剛杵を持つのは、正しい智慧が金剛のように起こり、我と法の微細な障りを断ち切ることを表しています。教令輪に依って、威怒の姿である降三世金剛として現れ、四つの頭と八本の腕を持ち、一切の摩醯首羅(大自在天)や諸々の魔軍を打ち破ります。正法を侵害し、衆生を損なう者を調伏させるためです。青い光を放つのは、魔などを除き遣わす力を示しています。
東方の持国天王とともに、無量の乾闥婆衆や毘舎闍衆を眷属とし、四俱胝の菩薩たちと共にその国を護ります。