第二南方金剛寶菩薩
經:南方金剛寶菩薩摩訶薩,手持金剛摩尼,放日色光,與四俱胝菩薩往護其國。
解曰:言金剛寶者,如彼經云虛空藏菩薩也。依前法輪現勝妙身,修施等行三輪清淨。手持金剛摩尼者,梵云摩尼,此翻云寶,體淨堅密猶如金剛,即是金剛如意寶也,隨諸有情所求皆得。依教令輪,現作威怒甘露軍茶利金剛,示現八臂,摧伏一切阿修羅眾眷屬諸惡鬼神,惱害有情行疾疫者,令調伏故。放日色光者,顯能除遣修羅等也。與彼南方增長天王及將無量恭畔茶眾、薜荔多眾而為眷屬。四俱胝者,且一俱胝者,《華嚴經》云百洛叉為一俱胝,即當此方百億數矣。餘三俱胝准此應悉。與如是眾往護其國。
解釈に曰く、「金剛宝」とは、あの経典に説かれる虚空蔵菩薩のことである。前の法輪に依って勝れた妙なる身を現し、布施などの行を修め、三輪が清浄である。手に金剛摩尼を持つとは、サンスクリットで摩尼といい、ここでは「宝」と訳す。その本体は清らかで堅固であり、金剛のように、すなわち金剛如意宝である。すべての有情の求めるものは何でも叶う。教令輪に依って、威厳ある怒りの姿である甘露軍茶利金剛として現れ、八本の腕を示し、すべての阿修羅の眷属や諸々の悪鬼神、有情を悩ませ害をなす疫病を行う者を打ち砕き、調伏させるためである。日のような光を放つとは、阿修羅などを除き遣わす力を顕すものである。南方の増長天王と、無量の恭畔茶衆、薜荔多衆を眷属として従える。四倶胝とは、一倶胝は『華厳経』に説かれるように百洛叉を一倶胝とし、これはこの方の百億の数に当たる。残りの三倶胝もこれに準じて理解すべきである。このような大衆と共にその国を護りに行くのである。