成實論卷第一
『成実論』 巻第一
訶梨跋摩造
訶梨跋摩造
姚秦三藏鳩摩羅什譯
姚秦三蔵法師鳩摩羅什訳
姚秦 · 訶梨跋摩造 著 · 底本の訳者:鳩摩羅什
18.1 万字 · 約 603 分
『成実論(じょうじつろん)』は、インドの高僧ハリヴァルマン(訶梨跋摩)によって著され、鳩摩羅什(くまらじゅう)が姚秦(ようしん)時代に漢訳した。小乗仏教から大乗仏教への過渡期における重要な論書である。本論は四諦(したい)を核心とし、苦・集・滅・道の真諦を体系的に説き、説一切有部(せついっさいうぶ)の見解を批判し、人空(にんくう)・法空(ほうくう)の思想を主張する。その内容は五蘊(ごうん)の分析、業報(ごうほう)の理論、修行の次第を包括し、構成は厳密で論理は明快であり、部派仏教思想の集大成と見なされている。中国仏教史上、『成実論』は成実学派を形成し、南北朝時代の仏学発展に深遠な影響を与え、三論宗(さんろんしゅう)などの宗