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梵網経 (梵網經)

「梵網經」について

後秦 · 底本の訳者:鳩摩羅什

1.7 万字 · 約 56 分

梵網経は後秦の時代に著名な訳経大師である鳩摩羅什によって漢訳された重要な仏教聖典であり、大乗仏教の律蔵典籍に属する。本経は仏陀が諸菩薩のために戒律を説くことを核心的内容とし、大乗菩薩戒の戒相と精神を体系的に説き明かすものであり、特に十重戒と四十八軽戒の遵守規範について重点的に説明している。漢伝仏教における菩薩戒の根本聖典の一つとして、梵網経は中国仏教の菩薩戒理論の基礎を確立し、後世の禅宗、天台宗などの宗派の戒律実践に深遠な影響を与えた。その強調する「心地法門」の思想は、大乗仏教が心を戒体とする核心的精神を体現しており、中国仏教史上において代替不可能な重要な地位を占めている。


梵網經序

梵網経序

夫宗本湛然,理不可易,是以妙窮於玄原之境、萬行起於深信之宅。是以天竺法師鳩摩羅什,誦持此品以為心首。此經本有一百十二卷六十一品。什少踐於大方,齊異學於迦夷。弘始三年淳風東扇,秦主姚興,道契百王、玄心大法,於草堂之中,三千學士與什參定大小二乘五十餘部,唯《梵網經》最後誦出。時融、影三百人等,一時受菩薩十戒。豈唯當時之益,乃有累劫之津!故與道融別書,出此心地一品,當時有三百餘人誦此一品。故即書是品八十一部,流通於後代持誦相授。囑諸後學好道君子,願來劫不絕共見龍華。

そもそも宗の根本は湛然として、理は変えられない。それゆえに玄妙な源の境地を極め、あらゆる修行は深い信心の内から起こる。このため、天竺の法師鳩摩羅什は、この品を誦し持って心の要とした。この経典はもと百十二巻六十一品あった。羅什は若くして大いなる教えに触れ、迦夷において異なる学びを統合した。弘始三年、清らかな風が東へ吹き渡り、秦の主姚興は、百の王と道を一つにし、玄妙な心で大法を尊んだ。草堂の中、三千の学人が羅什と共に大小二乗五十余部を参究し定めたが、ただ『梵網経』が最後に誦み出された。その時、融、影ら三百余人が、一斉に菩薩の十戒を受けた。これはただ当時の益だけでなく、永劫にわたる渡し船となったのだ。そこで道融に別に書き記させ、この心地一品を出した。当時三百余人がこの一品を誦した。それゆえ、この品を八十一部書き記し、後の世に流通させ、持誦して伝え授けるようにした。後の学びを志す善き道の君子たちに託す。願わくは来るべき劫も絶えることなく、共に龍華の会に遇わんことを。


序

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