千眼千臂觀世音菩薩陀羅尼神呪經卷上
千眼千手観世音菩薩陀羅尼神呪経 巻上
唐總持寺三藏沙門智通譯
唐・総持寺三蔵沙門智通訳
爾時觀世音菩薩摩訶薩白佛言:「世尊!是我前身不可思議福德因緣,今蒙世尊與我授記,欲令利益一切眾生起大悲心,能斷一切繫縛、能滅一切怖畏。一切眾生蒙此威神,悉離苦因、獲安樂果。若有善男子善女人,於我滅後五百歲中,能於日夜六時依法受持此陀羅尼神呪法門者,一切業障悉皆消滅,一切陀羅尼法悉皆成就。今我念報世尊恩德,隨在何等乃至村城國邑聚落或在山野林間,我常隨逐擁護是人,不令一切神鬼之所嬈害。」爾時觀世音菩薩又白佛言:「世尊!後五百歲中,眾生垢重薄福者多,不能專念;設有受者,或被鬼神之所侵害。今我以佛威神之力,廣為饒益一切眾生,安樂天、人、阿脩羅等,為說陀羅尼法。我於過去無量劫中。已曾親近供養如是陀羅尼法,乃至過去未來現在諸佛皆因此陀羅尼法門得成阿耨多羅三藐三菩提。若有善男子善女人等,專念受持此陀羅尼法門者,此人現世口說流利無所質礙,慧辯通達,於一切天人大眾中最為第一,聞者歡喜悉皆稽首,在所生處常得見佛法僧,有所言說人皆信受。當知此是諸佛威神之力,非我自力。」爾時世尊讚歎觀世音菩薩言:「善哉善哉!汝能如是利益安樂天、人、阿脩羅等及淨業道。我今以智印印之,令汝永不退轉。」爾時觀世音菩薩又白佛言:「世尊!我念過去無量劫中,持此陀羅尼法門在布怛羅山中,乃逢魔王領諸魔眾惱亂我法,令使呪句不成。爾時我以此陀羅尼法降伏是魔,悉皆退散。當知此陀羅尼力不可思議。」爾時觀世音菩薩慈悲故、利益故、安樂天人故,即說姥陀羅尼法。
その時、観世音菩薩摩訶薩が仏に申し上げました。
「世尊よ、これは私の前世における計り知れない福徳の因縁であり、今、世尊より私に授記を賜りました。一切の衆生を利益せんがために大悲心を起こし、一切の束縛を断ち切り、一切の怖畏を滅ぼすことができます。一切の衆生はこの威神の力に守られ、苦の原因から離れ、安楽の果報を得ることができます。もし善男子・善女人が、私が滅した後の五百年の間、昼夜六時にわたり、この陀羅尼神呪の法門を法に従って受持するならば、一切の業障はことごとく消滅し、一切の陀羅尼法はことごとく成就します。今、私は世尊の恩徳に報いるため、どのような場所であれ、村や町、国や邑、集落、あるいは山野や林の中に至るまで、常にその人に随い、護り守り、一切の神鬼による害悪を許しません。」
その時、観世音菩薩はさらに仏に申し上げました。
「世尊よ、後の五百年の世の中では、衆生は煩悩が深く福徳の薄い者が多く、一心に念じることができません。仮に受持する者がいても、鬼神の害悪を受けることがあります。今、私は仏の威神の力を以て、広く一切の衆生を利益し、天、人、阿修羅などを安楽ならしめるため、この陀羅尼法を説きます。私は過去の無量劫において、すでにこのような陀羅尼法を親しく供養してきました。過去・未来・現在の諸仏も、皆この陀羅尼法門によって阿耨多羅三藐三菩提を得られたのです。もし善男子・善女人らが、一心にこの陀羅尼法門を受持するならば、この人は現世において言葉が流暢で滞ることなく、智慧と弁才に通達し、一切の天人大衆の中で最も優れた者となります。聞く者は歓喜し、皆うやうやしく礼拝し、生まれる所では常に仏・法・僧に会うことができ、語る言葉は人々に信じ受け入れられます。これは諸仏の威神の力によるものであり、私自身の力ではないことを知るべきです。」
その時、世尊は観世音菩薩を讃えて言われました。
「善きかな、善きかな。汝はこのように天、人、阿修羅などを利益し安楽ならしめ、また清浄な業道を成就させることができる。我は今、智慧の印をもってこれを印し、汝が永遠に退転しないようにする。」
その時、観世音菩薩はさらに仏に申し上げました。
「世尊よ、私は過去の無量劫を思い起こします。この陀羅尼法門を持して布怛羅山におりました時に、魔王が諸々の魔衆を率いて私の法を乱し、呪句を成就させまいとしました。その時、私はこの陀羅尼法によってその魔を降伏させ、ことごとく退散させました。この陀羅尼の力が計り知れないものであることを知るべきです。」
その時、観世音菩薩は慈悲の故に、衆生を利益し安楽ならしめるために、即ち姥陀羅尼法を説きました。
根本大身呪(用後總攝身印)「那麼薩囉婆(二合)若(爾那切)耶(一)娜謨喝囉怛那(二合)多羅(二合)夜(引)也(二)娜謨阿弭陀婆(重平)耶怛他揭多耶(三)阿囉訶羝三藐三菩陀耶(四)娜謨阿唎耶(二合)跋路枳帝(五)濕嚩(二合)囉耶(六)菩提薩埵耶(七)摩訶薩埵耶(八)摩訶迦嚕尼(去聲)迦耶(九)娜謨摩訶薩他摩(二合)波羅(二合)鉢多(二合)耶(十)菩提薩埵耶(十一)摩訶薩埵耶(十二)摩訶迦嚕尼迦耶(凡迦字皆鳩耶切)(十三)娜謨毘補羅毘麼那(十四)素(上聲)鉢喇(二合)底(丁枳切)瑟恥(二合)多(去聲)(十五)僧棄(長)耶素(引)唎耶(二合)舍多娑訶薩囉(二合)阿羝唎(引)迦(十六)鉢囉(二合)婆(重平聲)阿嚩(皆肥麼切)婆(重平聲)悉多(短)慕(引)㗚怛(重去聲短二合)曳(十七)摩訶末尼(去聲)摩矩吒軍荼囉陀㗚泥(去聲)(十八)薄伽伐底(丁里切)鉢頭摩(二合)波(引)拏(上聲)曳(十九)薩囉婆(二合)路迦阿(阿字是上聲,迦字上聲長,緣此句內有阿字,更不須迦引聲)跛(長去聲)耶(二十)奢(去聲)麼那(去聲長)耶(二十一)毘毘(去聲)陀毒(長)佉三摩鞞(去聲引)舍吠瑟吒(二合)(二十二)薩婆薩埵跛哩慕者那(去聲引)耶(二十三)怛姪他(二十四)唵(二十五)勃(重)部(長)皤(伏訛切)(二十六)摩訶路迦羯囉(短)𧹞(二十七)那哆(丁舸切)麼(二十八)悉底(丁里切二合)弭(短)囉(二十九)鉢吒囉(三十)毘那舍娜(引)迦囉耶(三十一)囉伽墜(二合引)沙摩訶慕(引)訶闍(引)羅(三十二)奢摩(去聲)迦(三十三)奢婆迦(三十四)囉訖叉迦(三十五)薩婆波耶突唎揭(二合)底(平聲)(三十六)鉢囉(二合)舍麼迦那揭囉耶(三十七)薩婆怛他揭哆(三十八)三摩嚩駄(重引)那羯囉(短)(三十九)醯醯(重努氣道)(四十)摩訶菩提薩埵嚩囉駄(四十一)鉢頭摩(二合)路(引)迦三步(重)陀(四十二)摩訶迦嚧尼迦(四十三)折(植列切引)吒(上聲)麼矩吒(長上聲)楞(近冷切)訖㗚哆(二合)(四十四)舍唎蘭摩尼羯那(上聲)迦囉闍哆跋折囉(二合)吠住𠻗耶(二合)(四十五)楞訖㗚(引)多舍利囉(四十六)阿弭哆(引)婆視那(短)(四十七)(上聲)迦摩囉楞訖㗚哆(四十八)鉢囉(二合引)皤(去聲引)囉那囉哩者那(四十九)摩訶社那娜囉(短)那(長)唎(五十)舍哆娑訶薩囉(二合)阿毘(重平聲)囉使哆迦耶(五十一)摩訶菩提薩埵(五十二)毘馱摩毘馱摩(五十三)毘那舍耶毘那舍耶(五十四)摩訶(引)演覩魯(二合)訖隷(二合引)奢迦皤(去聲)吒皤(去聲)畔哆僧娑囉迦(上聲短)(五十五)波羅迦囉(二合)摩他那(五十六)布嚧沙鉢頭摩(二合)(五十七)布嚕沙那伽(五十八)布嚕沙婆伽囉(五十九)毘囉毘羅闍耶(六十)素誕多素誕跢(六十一)鉢哩筏哩(二合重)多(六十二)馱摩馱摩(六十三)些摩些摩(六十四)度(重)嚧度嚧(六十五)鉢囉(二合)奢(引)薩(短)耶(六十六)鉢羅(二合)奢(引)薩耶(六十七)祁(重去聲)囄祁囄(六十八)毘囄毘囄(六十九)只囄只囄(七十)姥(音母)嚧姥嚧(七十一)姥庾姥庾(七十二)悶遮悶遮(七十三)度那度那(七十四)毘(近佛音)度那毘度那(七十五)度嚕度嚕(七十六)伽(去聲引)耶伽耶(七十七)伽馱耶伽馱耶(七十八)喝娑喝娑(七十九)鉢囉(二合)訶娑鉢囉訶娑(八十)毘(去聲)毘(上聲)馱(八十一)羯隷(二合)奢(去聲)(八十三)嚩(去聲引)薩(短)那麼麼寫(某甲)(八十三)荷囉(去聲)荷囉(八十四)僧(司孕切)荷囉僧荷囉(八十五)(別入)覩(重)嚕徵(八十六)(知智切)覩嚕徵摩訶曼荼(去聲短)羅(八十七)迦囉拏(八十八)舍哆鉢囉(二合)細迦(八十九)皤婆(重)娑(九十)毘娑那(長)舍麼迦(九十一)摩訶菩提薩埵(九十二)皤囉馱(九十三)莎訶(九十四句)」此陀羅尼名薄伽梵蓮華手嚴飾寶仗。世尊於大金剛歡喜殿說,為尊勝菩薩及無量天、龍、緊那羅之所讚歎,為摧壞廣大業障山故。若有得聞者,若讀若誦若得覩視者,此人所有一切煩惱業障悉得消滅。若有人於晨朝時生尊重心誦此陀羅尼者,常為觀世音菩薩恒常隨逐擁護是人,所思念事皆得成就。若有求願使得成就者,當獨坐靜處,心念觀世音菩薩更勿餘緣,誦此陀羅尼七遍,無願不果,又得一切眾生之所愛樂,不墮一切惡趣之中。若坐若行若住,常念佛如對目前者,是人於無量百千俱胝生,所有積集諸惡罪業皆得消滅,是人當得具足千轉輪王之福,生生常得與觀世音菩薩同時出生生貴姓家。若以一掬香華散於觀世音菩薩前,誦此陀羅尼七遍者,得大千功德大悲法性,彼人於世間得大力成就。若至心看菩薩面誦此陀羅尼者,即得見觀世音菩薩微笑相,見已即得離垢地,能照耀世間,即於此生當得見佛,臨命終時如入禪定,生生之處得宿命智,所有罪障皆悉消滅。若欲受持此陀羅尼者,當於白月十五日受持八戒齋,著白淨衣,於有舍利塔前及有舍利處諸佛前並得,用白檀作壇(其白檀於石上磨,取末用塗地),以種種華散彼壇內。佛前燒香然燈,於佛所生恭敬心,觀世音菩薩而來入是壇內,當誦此陀羅尼一百八遍,是人所有一切罪障、五逆重罪悉皆消滅,身口意業皆得清淨,得佛三昧力,灌頂力、波羅蜜地力、殊勝智力悉皆成就。若須雨時,當視天誦此陀羅尼,甘雨應時即下。若視地誦此陀羅尼者,能令百穀皆得成熟。若於枯池河泉邊誦此陀羅尼者,即得水還盈滿。若一切病患,當誦此陀羅尼,以手摩之,即得除差。於失念者邊誦此陀羅尼,還得正念。若於飢渴人邊,當視其面誦此陀羅尼,所有飢渴悉皆消滅。若欲結界,當入池水中,寫此陀羅尼繫著幢上,一百由旬內無諸衰患,即成就結界,擁護成就。
根本大身呪((後に総摂身印を用いる)) 「ナマ サルバ ニャーナヤ(一) ナマ ラタナ トラヤヤ(二) ナマ アミターバヤ タターガタヤ(三) アラハティ サンミャクサンボダヤ(四) ナマ アリヤ バルキティ シュバラヤ(五) ボディサットワヤ(六) マハーサットワヤ(七) マハーカルニカヤ(八) ナマ マハー スタマ プラパタヤ(九) ボディサットワヤ(十) マハーサットワヤ(十一) マハーカルニカヤ(十二) ナマ ビプラ ビマナ(十三) スプラティシュティタ サンキヤ スリヤシャタ サハサラ アディリカ(十四) プラバ アヴァバ シタムリッタエ(十五) マハーマニ マクタ クンダラダリニ(十六) バガヴァティ パドマ パナエ(十七) サルバ ローガ アパヤ(十八) シャマナヤ(十九) ビビタ ドゥカ サマビシェシャ(二十) サルバ サットワ パリムジャナヤ(二十一) タディヤタ(二十二) オン(二十三) ボド ブヴァ(二十四) マハールカ カラキ(二十五) ナダマ シディミラ(二十六) パタラ ビナシャナ カラヤ(二十七) ラガジュシャ マハームハジャラ(二十八) シャマカ シャバカ ラクシャカ(二十九) サルバ パヤ トリゲティ(三十) プラシャマカナ ガラヤ(三十一) サルバ タターガタ(三十二) サマヴァダナ カラ(三十三) ヒヒ(三十四) マハーボディサットワ バラダ(三十五) パドマ ローカ サンプタ(三十六) マハーカルニカ(三十七) チャタ マクタ リンギリタ(三十八) シャリラマニ ガナカ ラジャタ バジャラ ヴェジュリヤ(三十九) リンギリタ シャリラ(四十) アミターバ シナ(四十一) カマラ リンギリタ(四十二) プラバラナ ラリジャナ(四十三) マハージャナ ナラナリ(四十四) シャタ サハサラ アビラシタカヤ(四十五) マハーボディサットワ(四十六) ビダマ ビダマ(四十七) ビナシャヤ ビナシャヤ(四十八) マハーヤントゥルクリ シャカバタ バンダ サンサラカ(四十九) パラカラ マタナ(五十) ブルシャ パドマ(五十一) ブルシャ ナガ(五十二) ブルシャ バガラ(五十三) ビラ ビラジャヤ(五十四) スダンタ スダンタ(五十五) プリヴァリタ(五十六) ダルマ ダルマ(五十七) シャマ シャマ(五十八) ドゥル ドゥル(五十九) プラシャ サヤ(六十) プラシャ サヤ(六十一) キリ キリ(六十二) ビリ ビリ(六十三) ジリ ジリ(六十四) ムル ムル(六十五) ムユ ムユ(六十六) ムンチャ ムンチャ(六十七) ドゥナ ドゥナ(六十八) ビドゥナ ビドゥナ(六十九) ドゥル ドゥル(七十) ガヤ ガヤ(七十一) ガダヤ ガダヤ(七十二) ハッサ ハッサ(七十三) プラハッサ プラハッサ(七十四) ビビダ(七十五) カリシャ(七十六) ヴァサ ナマ ママ(七十七) ハラ ハラ(七十八) サンハラ サンハラ(七十九) トゥルチ(八十) トゥルチ マハーマンダラ(八十一) カラナ(八十二) シャタ プラシカ(八十三) ババサ(八十四) ビサナ シャマカ(八十五) マハーボディサットワ(八十六) バラダ(八十七) ソワカ(八十八)」
この陀羅尼は「薄伽梵蓮華手厳飾宝杖」と名付けられています。 世尊は大金剛歓喜殿において説かれ、尊勝菩薩及び無量の天、龍、緊那羅に称賛され、広大な業障の山を打ち砕くために説かれたものです。 もしこの陀羅尼を聞く者、読む者、誦する者、目にする者がいれば、その人の一切の煩悩業障は悉く消滅します。 もし人が朝に尊敬の心を起こしてこの陀羅尼を誦するならば、常に観世音菩薩がその人に随逐し擁護し、思い願う事柄は皆成就します。 もし願いを求めて成就させたいならば、独り静かな場所に坐し、心に観世音菩薩を念じ、他の縁を断ち、この陀羅尼を七遍誦すれば、願わないことはありません。また一切の衆生から愛され、一切の悪趣に堕ちることはありません。 もし坐っている時も、歩いている時も、立っている時も、常に仏を念じて目前にいるようにするならば、その人は無量百千倶胝の生において積み重ねた諸々の悪い罪業は皆消滅し、千転輪王の福徳を具足し、生まれ変わる度に観世音菩薩と同時に生まれ、高貴な家に生まれます。 もし一掬いの香華を観世音菩薩の前に散じ、この陀羅尼を七遍誦するならば、大千の功徳と大悲の法性を得、その人は世間において大いなる力を成就します。 もし真心を込めて菩薩の御顔を見つめながらこの陀羅尼を誦するならば、直ちに観世音菩薩の微笑みの相を見、見たならば直ちに離垢地を得、世間を照らし、この生において仏を見ることができ、臨命終時には禅定に入るが如く、生まれ変わる所では宿命智を得、所有する罪障は悉く消滅します。 もしこの陀羅尼を受持したいならば、白月十五日に八斎戒を受持し、白く清らかな衣を着て、舎利塔の前や舎利のある処、諸仏の前で行います。白檀で壇を作り((白檀を石の上で磨き、粉末を取って地を塗る))、種々の華をその壇内に散じます。仏前で香を焚き、燈明を灯し、仏に対して恭敬の心を起こせば、観世音菩薩がこの壇内に入って来られます。この陀羅尼を百八遍誦すれば、その人の一切の罪障、五逆の重罪は悉く消滅し、身口意の業は皆清浄となり、仏の三昧力、灌頂力、波羅蜜地力、殊勝智力が悉く成就します。 もし雨が必要な時は、天を見つめてこの陀羅尼を誦すれば、慈雨が時に応じて降ります。 もし地を見つめてこの陀羅尼を誦すれば、百穀を皆成熟させることができます。 もし枯れた池や河、泉の辺りでこの陀羅尼を誦すれば、水が再び満ち溢れます。 もし一切の病患があれば、この陀羅尼を誦し、手で撫でれば、直ちに癒えます。 失念している者の傍でこの陀羅尼を誦すれば、正念を取り戻します。 飢え渇いている者の傍で、その顔を見つめてこの陀羅尼を誦すれば、所有する飢え渇きは悉く消滅します。 もし結界を張りたいならば、池の水に入り、この陀羅尼を書き、幢に結びつければ、百由旬の内に諸々の衰患はなく、結界が成就し、擁護が成就します。
總攝身印第一
総摂身印第一
先起立端身並脚齊立,右脚微曲少許。先以左手舒下,以中指無名指並屈著掌中,小指食指以大母指散舒,仰掌向上,次以右手亦然。屈肘與髆齊,掌向前。此是總攝身印。若欲降伏魔怨及諸外道邪見稠林,令入正道者,當作此印,誦陀羅尼二十一遍,必如所願。呪曰:
まず立ち上がり、姿勢を正し、両足を揃えて立ちます。右足をわずかに曲げます。まず左手を伸ばし、中指と薬指を揃えて掌の中に曲げ、小指と人差し指は親指で軽く広げ、掌を上に向けます。次に右手も同じようにします。肘を曲げて肩の高さに揃え、掌を前方に向けます。これが総摂身印です。もし魔や怨み、また外道の邪見の深い林を降伏させ、正道に入らせたいならば、この印を結び、陀羅尼を二十一遍唱えれば、必ず願い通りになります。呪文は次のとおりです:
「那(上聲)謨曷囉(二合)怛囉夜耶(一)那謨阿唎耶(二)婆路咭帝攝伐(二合)囉耶(三)菩提薩埵跛耶(四)(二合)摩訶薩埵跛耶(五)摩訶迦嚕尼迦耶(六)怛姪他(七)阿(去聲)跋陀阿跋陀(八)跋唎跋帝(九)堙醯夷醯(十)莎訶(十一)」
帰命いたします、尊き三宝に。 帰命いたします、聖なる観自在菩薩に。 帰命いたします、菩提薩埵に。 帰命いたします、大菩薩に。 帰命いたします、大悲者に。 すなわちこの真言を唱えます。 アバダ アバダ バリバデイ ウンケイ エイケイ ソワカ