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title: "根本說一切有部毘奈耶破僧事 · 第十八"
description: "根本说一切有部毗奈耶破僧事是唐代高僧义净翻译的一部重要佛教律典，属于说一切有部的律藏典籍。义净于7世纪赴印度求法，归国后系统翻译了大量佛教经典。该典籍主要记载佛陀时代僧团分裂事件的缘起、经过及戒律处置，反映了早期佛教僧团的内部规范与历史。作为律藏核心文献之一，它不仅是研究原始佛教戒律制度的重要依据，也为后世僧团管理提供了经典范本，在汉传佛教律学体系中具有权威地位，对了解佛教发展史和僧伽制度演变具有不可替代的价值。"
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## 根本說一切有部毘奈耶破僧事卷第十八

> 根本説一切有部毘奈耶破僧事 巻第十八

大唐三藏法師義淨奉　制譯

> 大唐三蔵法師義淨、勅によりて訳す

佛告諸苾芻：「汝等諦聽！乃往昔時無佛出世，空有辟支佛，時時怜念貧乏，自資少於臥具飲食。時世唯有辟支佛，此時辟支佛遊行，往至波羅痆斯城。居至一陶家輪舍所，亦有自餘商人等同共止息。中有一人夜在房中，遂失大便不淨污地，夜總即去。其聲聞緣覺，若不觀察，不預知其事。辟支佛夜止宿，擬於明日平旦乞食。主人入房，乃見房中糞污不淨。然而異生愚癡之類不識善惡，便發惡念報辟支曰：『汝出家人，脚不被刺，何因不出房外大便，在此房內而放不淨？』于時主人以鎖鎖門口云：『汝今可於此房餓死。』爾時辟支佛作是思惟：『恐此主人後受苦報，我若開門自出，又恐嗔恨。』默然居住。至中食時，主人嗔息，命辟支曰：『可來喫食。』告曰：『我時已過更不食也。』『若如是者，今夜更宿，明旦食齋。』辟支佛以慈愍而攝受故，便即為住。至於明旦，造淨妙食供養辟支。是時辟支為欲利益此主人故，現身變化而為說法，或現神通，或身上出火，或身下出水，種種變現。其時主人見此神變，心切悔過，猶如迅風吹其大樹連根俱拔摧折而倒，此亦如是而自摧撲口云：『大聖！願暫下來，我今墮在染欲垢中，願慈拔我。』佛更下來，其人禮足口發願言：『於聖者邊而發惡意，願無業報。又願供養功德善根，於當來世咸得廣大財富自在，亦常供養諸佛如來，心無厭離。』」佛告諸苾芻：「於汝意云何？爾時陶家人者，今影勝王是。當於爾時向辟支佛，心懷惡意口出麁語，業成熟故，今刀刺脚閉在房中飢渴餓死。由生悔心發願力故，彼業成熟，得生王宮富貴多財，於世尊所，破二十種身見山峯，以慧穿穴，證得預流果。」佛復告諸苾芻等：「行黑業者得黑果報，行白業者當成熟白業果，行黑白雜業者當得黑白雜業報。汝等苾芻！當捨黑業及黑白雜業，專修白業行，應如是學。」

> 仏は諸々の比丘に告げられた。「あなたたちはよく聞きなさい。昔、仏が世に出られない時代があった。ただ独覚（辟支仏）だけがおられ、常に貧しい人々を哀れみ、自らは僅かな寝具や飲食で満足しておられた。その時代には独覚だけがいた。その時、独覚が遊行して、波羅痩斯（バラナシ）の城にやって来た。ある陶工の家の、ろくろのある家に滞在し、他の商人たちと一緒に休息していた。その中に一人の男が夜、部屋の中で大便をし、不浄なもので地面を汚したまま、夜のうちに立ち去った。声聞や縁覚は、観察しなければ、そのことを前もって知ることはできない。独覚は夜そこに宿り、翌朝の托鉢のために待っていた。主人が部屋に入ると、部屋の中に糞尿の不浄があるのを見た。しかし、凡夫の愚かな者たちは善悪を弁えず、悪い心を起こして独覚に言った。『あなたは出家者でありながら、足に刺が刺さったわけでもないのに、どうして部屋の外に出て大便をしないのか。この部屋の中で不浄なものを放つとは。』その時、主人は錠で門を鎖して言った。『お前はこの部屋で飢え死にしなさい。』その時、独覚はこう思った。『この主人が後の報いで苦しむことを恐れる。私が門を開けて自分で出れば、また怒りを招くだろう。』そして黙って留まった。昼食の時、主人の怒りが静まって、独覚に言った。『さあ、食事をしなさい。』独覚は言った。『私は托鉢の時間を過ぎたので、もう食事はしません。』『それなら今夜はまた泊まり、明日の朝に食事をしなさい。』独覚は慈しみの心でこの求めを受け入れ、そこに留まった。翌朝になると、主人は清らかで美味しい食事を用意して独覚に供養した。その時、独覚はこの主人の利益のため、身姿を変えて説法し、神通力を現し、あるいは体の上から火を出し、あるいは体の下から水を出し、様々な奇跡を示した。その時、主人はこの神通の変化を見て、心から悔い改めた。ちょうど強風が大木を根こそぎ倒すように、彼もまた倒れ伏して言った。『大聖よ！どうか下りてきてください。私は今、汚れと欲望の泥沼に堕ちています。どうか慈悲で私を救い出してください。』仏（独覚）が下りて来られると、その人は足に礼拝して誓いを立てた。『聖者の御前で悪い心を起こしました。どうかその報いがありませんように。また、供養の功徳と善根によって、未来世において広大な財産と自在を得られますように。そして常に諸仏如来を供養し、心に厭離がありませんように。』」 仏は諸々の比丘に告げられた。「あなたたちはどう思うか。その当時の陶工の家の者が、今の影勝王である。その当時、独覚に向かって悪い心を抱き、口に粗い言葉を出した。その業が熟したので、今、刀で足を刺され、部屋に閉じ込められ、飢えと渇きで死んだのである。しかし、悔い改める心を生じ、誓いを立てた力によって、その業が熟して、王宮に生まれ、富貴で多くの財産を得ることができた。そして、世尊のもとで、二十種の身見という山の峰を、智慧によって穿ち、預流果を証得したのである。」 仏はまた諸々の比丘たちに告げられた。「黒い業を行う者は黒い報いを受け、白い業を行う者は白い業の報いを成熟させ、黒白の雑じった業を行う者は黒白の雑じった報いを受ける。あなたたち比丘よ！黒い業と黒白の雑じった業を捨てて、専ら白い業を行うことに努めなさい。このように学ぶべきである。」

時諸臣佐來白大王：「其老王身今已亡。」聞此語已悶落於地，於時以水灑面還得蘇醒，即入室為父持孝服，無人可諫令得離愁。時臣佐共議：「云何方便王得無愁？」當時南天竺國有伎樂人來，將至王所作諸伎樂。王心無樂，默然不對，不與善言，伎兒總去，遊行至世尊所，告言：「善哉丈夫！」心生歡喜即打鼓作樂。爾時世尊自即放光微笑，出種種光又如火星，其光或上或下，其光下至無間地獄。光所到處，冷苦者即煖，熱者得清涼。諸受苦者並得止息，皆作思念：「我得託生餘處。」佛化一人於地獄中，告言：「汝等亦不託生餘處，為有異人放光明苦得止息。」諸罪人見彼化人，心生歡喜罪得消滅，皆得生人天處所，堪受聽四諦聖法。其光上至四天王、三十三天，至阿迦尼吒天，光中說無常、苦、無我、空法頌，其光普照三千大千世界，還隨佛後。若世尊乃至無上菩提事，欲說往昔事時，其光合從後入。若說當來之事，光從前入。若說地獄事，其光從足下入。欲說畜生之事，光從脚跟後入。若說餓鬼之事，光從脚指中入。若說人間生事，光從脚脛中入。若說轉輪王者，光從左手中滅。若說大轉輪王者，光來至右手中滅。若說天上之事，光於臍中滅。若說聲聞緣覺之事，光從於臂中滅。若說辟支佛法，其光從眉間入。若說授記無上正真等正覺法，其光從頂入等，廣如前說。時此光明到佛所，遶佛三匝眉間而入。爾時阿難陀合掌讚佛說伽他等廣說如前。以伽他讚佛：

> その時、家臣たちが王のもとに参り、「老王の御身は今まさに亡くなられました」と申し上げた。王はこの言葉を聞くと、気を失って地に倒れた。そこで人々が水を顔に吹きかけると、ようやく意識を取り戻した。王はすぐに部屋に入り、父の服喪の衣を身につけたが、誰もその悲しみから王を離れさせることができなかった。 その時、家臣たちは「どのような方法を用いれば、王の悲しみを除けるであろうか」と話し合った。ちょうどその頃、南天竺国から芸人がやって来て、王のもとに赴き、様々な音楽や舞を披露した。しかし王の心は喜びを感じず、黙って何も答えず、言葉を掛けることもなかった。芸人たちは皆立ち去り、世尊のもとへ遊行して、ここに至った。 その時、世尊はみずから放光微笑し、種々の光を放ち、また火星のごとくであった。その光は上にも下にも向かい、下は無間地獄にまで届いた。光の届くところ、寒さに苦しむ者は暖かくなり、暑さに悩む者は涼しさを得た。苦しみを受けていた者は皆、その苦しみが止まり、「我々は他のところに生まれ変わることができるのだろうか」と思った。 仏は一人の化身を地獄の中に現して言った、「汝らは他のところに生まれるのではない。特別な人が光を放ち、そのおかげで苦しみが止まったのだ。」罪人たちはその化身を見て、心に歓喜を生じ、罪は消え滅び、皆、人間や天人の境涯に生まれることができ、四諦の聖法を聞くのに堪える者となった。 その光は上は四天王、三十三天にまで届き、さらに阿迦尼吒天にまで至った。光の中では無常・苦・無我・空の法の頌が説かれた。その光は三千大千世界を遍く照らし、仏の後に随って還った。 世尊が無上の菩提の事、すなわち過去の事を説こうとされる時、その光は仏の後ろから入り、未来の事を説こうとされる時は、光は前から入った。地獄の事を説こうとされる時は、その光は足の下から入り、畜生の事を説こうとされる時は、光は足の踵の後から入った。餓鬼の事を説こうとされる時は、光は足の指の中から入り、人間に生まれる事を説こうとされる時は、光は足の脛の中から入った。転輪聖王の事を説こうとされる時は、光は左手の中に消え、大転輪聖王の事を説こうとされる時は、光は右手の中に至って消えた。天上の事を説こうとされる時は、光は臍の中で消え、声聞・縁覚の事を説こうとされる時は、光は腕の中で消えた。辟支仏の法を説こうとされる時は、その光は眉間から入り、無上正真等正覚の記別を授けようとされる時は、その光は頂から入るなど、広く前に説いたとおりである。 その時、この光明は仏のもとに至り、仏の周りを三度巡って眉間から入った。その時、阿難陀は合掌して仏を讃え、伽他（偈）を説いて広く前に説いたように讃えた。伽他をもって仏を讃えたのである。

「千妙種種色， 從口一道出；遍照於十方， 亦如日初出。無我而說偈， 聞者除憍慢；皆作佛因緣， 無緣不放光，降伏諸怨等。」

> 千種の妙なる色が、口から一筋の光となって出る。 その光は十方の世界を照らし、まるで朝日が昇るかのようである。 我執なく偈を説けば、聞く者は驕りや慢心を除かれる。 すべてが仏となる縁となり、縁なき者には光を放たれず、 あらゆる怨敵を降伏させるのである。

佛告阿難陀：「汝見彼伎兒於我歡喜打鼓作樂不？」阿難陀白佛言：「我見也。」佛復告阿難陀言：「此伎兒得辟支佛果，名雅和音。」

> 仏は阿難陀に告げられた。「あなたはあの芸人が、私を喜ばせようとして太鼓を打ち、音楽を奏でるのを見ましたか。」阿難陀は仏に申し上げた。「はい、見ました。」仏は再び阿難陀に告げられた。「この芸人は、やがて辟支仏の果てを得て、その名を雅和音と称するであろう。」

爾時提婆達多語未生怨王：「我以教汝今得王位，今須建立令我作佛。」時王語提婆達多言：「佛身有金色，汝身無金色。若為建立令作佛耶？」復白王言：「我身作金色，斯亦可得。」其提婆達多即喚金匠報言：「於我身上令作金色。」金匠答曰：「聖者！若能忍痛即可作得。」答曰：「我能忍痛。」金匠即以熱油塗身，受諸辛苦著金薄塗身。別有苾芻問孤迦里迦苾芻曰：「提婆達多今者何在？」答曰：「為染身金色不在。」時彼苾芻聞已，即往彼看提婆達多，見受諸辛苦叫喚為身上金色。苾芻即來白佛言：「其提婆達多，為身欲作金色受大辛苦。」佛告苾芻言：「時提婆達多，非是今時為身金色辛苦，於往昔時為金帽辛苦至死。往昔之時於婆羅痆斯城，有一婦人，夫主遠行不在。有一烏鳥來彼婦人前和美語聲。其婦人言：『如汝美聲我婿平安早到，與汝金帽。』不久中間夫婿到來平安至家，其烏復於彼婦人前還作美聲。時彼婦人即擲金帽與烏，得已即東去西。別有鵄鳥為彼金帽，打彼烏頭落地而死。」佛言：「爾時烏鳥者，今提婆達多是。」佛告諸苾芻：「於意云何？此提婆達多，於往昔時為金帽故，有如是習性仍在，為彼金薄身受其辛苦。」

> その時、提婆達多は未生怨王にこう言った。「私はあなたに王位を得るよう教えたのだ。今こそ、私を仏として建て立てるべきだ。」すると王は提婆達多に言った。「仏の御姿は金色に輝いておられるが、あなたの身体には金色がない。どうして建て立てて仏とすることができようか。」提婆達多はまた王に申し上げた。「私の身体を金色にすることも、おそらく可能でありましょう。」そこで提婆達多は金細工人を呼び寄せて言った。「私の身体に金色を施せ。」金細工人は答えた。「聖者よ、もし痛みに耐えられるならば、施すことはできます。」提婆達多は言った。「私は痛みに耐えられる。」金細工人は熱い油を身体に塗り、多くの苦しみを受けながら金箔を身体に貼った。別の苾芻（僧）が孤迦里迦苾芻に尋ねた。「提婆達多は今どこにいますか。」答えには「身体を金色に染めるためにおりません。」と言った。その苾芻はこれを聞いて、すぐに提婆達多を見に行ったところ、彼が多くの苦しみを受け、身体に金色を付けようと叫んでいるのを見た。苾芻はすぐに仏のもとに来て申し上げた。「提婆達多は、身体を金色にしようとして大きな苦しみを受けております。」仏は苾芻に告げられた。「提婆達多は、今の時に身体を金色にするために苦しんでいるのではない。過去世においても金の帽子のために苦しみ、死に至ったのである。過去世の時、波羅痆斯の都に一人の婦人がいて、夫は遠くへ行って不在であった。そこへ一羽の烏がやって来て、その婦人の前で美しい声で鳴いた。婦人は言った。『あなたの美しい声のように、私の夫が無事に早く帰ってきますように。帰ってきたら金の帽子をあなたにあげましょう。』やがて夫は無事に家へ帰ってきた。すると烏は再びその婦人の前で美しい声で鳴いた。婦人は金の帽子を烏に投げ与えた。烏はそれを受け取ると、東へ行ったり西へ行ったりした。別の鵄鳥（とび）がその金の帽子を欲しがり、烏の頭を打って、地に落として殺してしまった。」仏は言われた。「その時の烏が、今の提婆達多である。」仏は諸々の苾芻に告げられた。「どう思うか。この提婆達多は、過去世において金の帽子のためにそのような習性があったが、今もなおその習性が残っており、その金箔のために身体に苦しみを受けているのである。」

又提婆達多白未生怨王言：「我建立王今得王位，須立我為佛。」王言：「如來脚下有妙輪相，若為建立得號為佛？」提婆達多復白王言：「我能作足下輪相。」時提婆達多，即召巧工問言：「汝頗能於我雙足下作輪相不？」其人答曰：「聖者！若欲能受痛，我當為作。」提婆達多言：「我能忍痛。」時匠念言：「其人有大氣力，若拓印時脚跟踏我，必因茲致死。」便即語提婆達多言：「可向房中出脚，我即印上。」答匠言：「好。」時匠即燒輪形鐵，如火色印其足下，其時受太辛苦。時有苾芻來問孤迦里迦言：「其提婆達多今見何在？」答曰：「今在一處作脚輪相。」時彼苾芻往彼房所，看提婆達多。至彼見提婆達多，為作脚輪相，燒脚受大辛苦，痛聲叫喚。時彼苾芻，心生疑怪往如來所，唯佛能斷疑惑，白言：「世尊！我見提婆達多，為作脚輪相，受大辛苦疼痛。」佛告苾芻：「往昔之時亦為脚受苦，習性仍在。如往昔時，雪山之中有一大象，下山飲水。有一野犴隨象後行，見象脚跡自作量度，我於此沒當生天上。因茲跳擲，忽被枯木以查其身，遂便至死。」佛告諸苾芻：「於汝意云何？時彼野犴即提婆達多是。當於爾時度量脚跡忘作觀意，今時還為脚輪受大苦痛。」

> ある時、提婆達多は未生怨王に申し上げた。「私は王を即位させて王位を得ました。どうか私を仏と仰いでください。」王は言った。「如来の御足の下には妙なる輪相があります。どうしてそのようにして仏と仰ぐことができましょうか。」提婆達多は再び王に申し上げた。「私自身が足の下に輪相を造ることができます。」 その時、提婆達多は巧みな職人を呼んで尋ねた。「あなたは私の両足の下に輪相を造ることができますか。」その職人は答えた。「聖者よ、もし痛みに耐えられるならば、私がお造りいたしましょう。」提婆達多は言った。「私は痛みに耐えられます。」 そこで職人は考えた。「この方は大変な力持ちである。もし印を押す時に踵で私を踏んだならば、私はそれで死んでしまうかもしれない。」そこで提婆達多に言った。「部屋に入って足をお出しください。そうすれば印を押します。」提婆達多は「よろしい」と答えた。 そこで職人は輪の形の鉄を焼き、火のような色に熱してその足の下に印を押した。その時、提婆達多は非常に大きな苦しみを受けた。 その時、ある比丘が孤迦里迦のもとに来て尋ねた。「提婆達多は今どこにいますか。」答えた。「今、ある場所で足の輪相を造っています。」その比丘はその部屋に行き、提婆達多を見た。そこに至って提婆達多が足の輪相を造るために足を焼かれ、大きな苦しみを受け、痛さのあまりに叫び声をあげているのを見た。 その比丘は心に疑い怪しみを抱いて如来のもとへ行った。ただ仏のみが疑惑を断つことができるからである。申し上げた。「世尊よ、私は提婆達多が足の輪相を造るために、大きな苦しみと痛みを受けているのを見ました。」 仏は比丘に告げた。「過去世にも、この者は足のために苦しみを受け、その習性は今もなお残っているのである。昔、雪山の中に一頭の大きな象がいて、山を下りて水を飲んでいた。その時、一匹の野狐が象の後について行き、象の足跡を見て自分で計り測って言った。『私はここで死んで、天上に生まれよう。』そこで跳ね回ったところ、突然に枯れ木がその身を突き刺し、そのまま死んでしまった。」 仏は諸比丘に告げた。「あなたがたはどう思うか。その時の野狐こそ、今の提婆達多である。彼は前世で足跡を計りながら、よく考える心を忘れていた。今また足の輪相のために大きな苦しみを受けているのである。」

時佛世尊在王舍城住耆闍崛山深遠藥叉宮中，時提婆達多白未生怨王：「我今立汝為王，汝可立我為佛。然我今欲殺沙門喬答摩，王宜共我設諸方計。我今不知以何物打？先打何處而令命終？」時有工巧，能造拋車，從南天竺國來至城中。提婆達多聞已，即命巧工告曰：「汝能造五百人所牽拋車不？」答言：「我今善解造此拋車。」時提婆達多便即持咽珠價直千金而與巧工令造此車，復與一千人以為驅使，報巧工曰：「佛在鷲峯山，汝今應可於其山上近佛坐處安五百人拋車。復於餘處安二百五十人拋車。又復餘處令更安二百五十人拋車。」告諸人曰：「汝等應知，沙門喬答摩遊行來去，即以拋車打令斷命。」時彼人等受提婆達多教已，即詣鷲峯山上，造五百人拋車畢。時五百人共相議曰：「造此大拋車欲害世尊。」悉作是言：「汝等應知，寧各捨命，不害人天所共恭敬大聖世尊身。」作是語已即捨拋車，便從山頂求覓僻路而下，恐提婆達多見。爾時世尊知諸人所念，便化階道，眾人見已各相議曰：「此峻高山先無階道，汝等應當知，此是世尊威德。」于時諸人於佛如來發大清信，便於階道而下至世尊所。爾時世尊為彼諸人欲調伏故，經行鷲峯山，既至佛所頂禮雙足退坐一面，欲聽法故。爾時世尊知彼根性意樂隨眠，為說如是四諦令其開悟。彼既聞已，以智金剛杵即能摧碎二十種薩迦耶見山，證預流果。既見諦已白佛言：「大德！由佛世尊令我證得解脫之果，此非父母、人王、天眾、沙門、婆羅門、親友、眷屬之所能作。我遇世尊善知識故，於地獄、傍生、餓鬼趣中拔濟令出，安置人天勝妙之處，當盡生死而得涅槃，超越骨山乾竭血海，無始積集二十薩迦耶見，以金剛智杵而摧碎之，得預流果。我今歸依佛法僧寶，受五學處，始從今日乃至命終，不殺生乃至不飲酒。唯願世尊證知，我是鄔波索迦。」是時工師情謂害佛，便持咽珠私自逃走。

> その時、世尊は王舎城の耆闍崛山（ぎじゃくくつせん）の深遠なる薬叉の宮殿に住しておられた。その時、提婆達多（だいばだった）は未生怨王（みしょうおんおう）に申しけた。「私は今、あなたを王に立てましょう。あなたは私を仏に立ててください。そして今、私は沙門ゴータマを殺そうと考えています。王も私と共に様々な策略を巡らせてください。私はどのようなもので打てばよいのか、またどこを最初に打てば命を絶てるのかが分かりません。」 その時、南天竺国から抛車（ほうしゃ）を造ることのできる巧みな職人が城にやって来た。提婆達多はこれを聞いて、すぐにその職人を呼び寄せて言った。「あなたは五百人が引く抛車を造ることができるか？」職人は答えた。「私はこの抛車を造ることに精通しております。」そこで提婆達多は、千金の価値がある咽喉の飾り珠を取り出して職人に与え、この車を造らせた。さらに千人を遣いとして与え、職人に告げた。「仏は鷲峯山におられる。あなたはその山の、仏が坐しておられる場所の近くに五百人用の抛車を据えなさい。また別の場所に二百五十人用の抛車を据えなさい。さらに別の場所にも二百五十人用の抛車を据えなさい。」そして人々に告げた。「あなたたちは知るがよい。沙門ゴータマが行き来するときに、抛車で打って命を絶つのだ。」 その人々は提婆達多の教えを受けると、鷲峯山に赴き、五百人用の抛車を造り終えた。その時、五百人は互いに相談して言った。「この大きな抛車を造って、世尊を害そうとしているのか。」皆、こう言った。「あなたたちは知るべきだ。むしろ各自が命を捨てても、人天が共に恭敬する大聖世尊の御身を害してはならない。」この言葉を言い終えると、抛車を捨て、山の頂から人目を避けた小道を探して下りた。提婆達多に見られることを恐れたからである。 その時、世尊は人々の思いを知って、階段の道を化現された。人々はこれを見て、互いに言った。「この険しい高い山には、以前は階段の道などなかった。あなたたちは知るべきだ。これは世尊の威徳である。」その時、人々は仏の如来に対して大きな清らかな信を起こし、階段の道を下って世尊の御許に至った。 その時、世尊は彼らの人々を調伏しようと思われて、鷲峯山を行歩された。彼らは仏の御許に至り、双足に頭を礼して、退いて一方に坐し、法を聞こうとした。 その時、世尊は彼らの根性・意楽・随眠を知って、彼らのためにこの四諦を説いて開悟させた。彼らはこれを聞いて、智の金剛杵をもって二十種の薩迦耶見（さかやけん）の山を摧き砕き、預流果（よるか）を証得した。真理を見た後、仏に申し上げた。「大徳よ、仏世尊によって私は解脱の果を証得することができました。これは父母、人王、天衆、沙門、婆羅門、親友、眷属ができることではありません。私は世尊という善知識に出会ったことによって、地獄・傍生・餓鬼の趣から救い出され、人天の勝妙な場所に安置され、生死を尽くして涅槃を得、骨の山を越え、血の海を干し尽くし、無始より積み重ねた二十の薩迦耶見を金剛智の杵で摧き砕き、預流果を得ました。私は今、仏法僧の三宝に帰依し、五つの学処を受けます。今日から命が終わるまで、殺生せず、乃至飲酒しません。唯々世尊よ、私が優婆塞（うばそく）であることを証知してください。」 その時、工匠の師は仏を害したと思い、咽喉の飾り珠を持ってひそかに逃げ去った。

時提婆達多數數遙望，謂佛世尊頭以落地，見佛安然了無損害。覩五百人佛所聽法，遂起嗔恨餘路登山，乃見工師持珠私走，因此自更將五百人欲發拋車。佛作此念：「是我宿業積集成熟業報來至，欲水暴流無能止息退。自作自受，若他受者無有是處。」佛知業已告五百人曰：「諸仁當知！提婆達多甚惡意，欲將汝等身登鷲峯山，此是我業決定須受，可共前進。」時諸天等便觀下方，于時執金剛藥叉便作是念：「此提婆達多既興惡逆欲害如來。」作是念已，即往金毘羅藥叉宮，報藥叉曰：「提婆達多於鷲峯山頂造大撞車，飛大拋石欲害佛身。世尊既在汝宮安住，提婆達多正發石之時，我當以金剛杵於虛空中而摧碎之，汝應相助；恐有碎石迸著佛身，汝應覆護。」金毘羅曰：「善哉！如是。」

> その時、提婆達多は幾度も遠くから仏世尊を眺めて、「仏の頭は地に落ちるだろう」と思ったが、仏が安らかで少しも損害を受けていないのを見た。五百人が仏のところで法を聞いているのを目にし、怒りと恨みを起こして別の道から山に登った。すると、工匠が宝珠を持ってこっそり逃げるのを見かけ、そのために自らさらに五百人を連れて抛車を放とうとした。仏はこのように考えた。「これは私の過去の業が積み重なり成熟して、業報が到来したものである。欲の暴流は止めることも退けることもできない。自ら為したことは自ら受ける。他の者が受けるということはあり得ない。」仏は業を知って、五百人に告げた。「諸君よ、知るべきである。提婆達多は大変悪意を抱き、君たちの身を鷲峯山に登らせようとしている。これは私の業であり、必ず受けねばならない。共に前進しよう。」その時、天たちは下方を見渡した。すると執金剛薬叉はこのように考えた。「この提婆達多は悪逆を起こして如来を害そうとしている。」そう考えて、金毘羅薬叉の宮殿に赴き、薬叉に告げた。「提婆達多は鷲峯山の頂上で大撞車を作り、大きな抛石を飛ばして仏の身を害そうとしている。世尊はあなたの宮殿に安住しておられる。提婆達多が石を放つ時、私は金剛杵をもって虚空の中でそれを砕き壊すだろう。あなたは助けるべきである。砕けた石が仏の身に飛びかかる恐れがあるので、あなたは覆い守るべきである。」金毘羅は言った。「善きかな、そのようにしよう。」

爾時世尊從座而起，將入深山巖穴之內。于時提婆達多與五百人發機飛石直擊如來。時執金剛神以金剛杵於虛空中打石令碎，其石一片欲墮佛身。時金毘羅藥叉接石不著，遂打自身，從斯迸落損世尊足。爾時世尊即說頌曰：

> その時、世尊（仏陀）は座を立ち、深い山の岩穴へと入ろうとされた。ちょうどその時、提婆達多（だいばだった）は五百人の者たちと共に、仕掛けを用いて石を飛ばし、如来を直接狙った。すると執金剛神（しゅこんごうしん）は、金剛杵（こんごうしょ）を手に虚空の中でその石を打ち砕いた。しかし、その石の一片が仏身に落ちようとした。その時、金毘羅薬叉（こんぴらやしゃ）が石を受け止めようとしたが、うまく受けられず、かえって自分の身に当たってしまった。その衝撃で跳ね落ちた破片が、世尊の足を傷つけてしまったのである。その時、世尊はこの偈（うた）を説かれた。

「非在虛空中， 非海非山穴；無有地方所， 能免於業報。」

> 虚空の中にでもなく、海の中でも山の洞窟の中でもない。業の報いから逃れられる場所は、どこにも存在しない。

時金毘羅藥叉被石擊身自知必死，便發善念：「命終之後生三十三天。」諸天常法，得生天已起三種念：一者今在何處？二者因何得生？三者復因何業而得生此？既審觀已知是天處。復知前世身為藥叉，於佛世尊發清淨意，得生廣勝三十三天。復作是念：「我得生天，不應經宿受茲妙樂然後見佛，宜時速往敬禮世尊。」作是念已，即於身手遍嚴瓔珞殊特妙好，并持四種蔓陀羅等微妙蓮花，其天首髮柔軟香潔右旋紺青，身相端嚴不可比喻，威儀庠序下鷲峯山，以天威力光明赫奕遍照山野。詣佛所已，散華供養退坐一面，為聞法故。爾時世尊知彼根性意樂隨眠，為說如是四真諦法，令其開悟。彼聞法已，以智金剛杵摧壞二十有身見山，證預流果。既見諦已三白言：「大德！由佛世尊，令我證得解脫之果。此非父母、人王、天眾、沙門、婆羅門、親友、眷屬之所能作。我遇世尊善知識故，於地獄、傍生、餓鬼趣中拔濟令出，安置人天勝妙之處，當盡生死而得涅槃，超越骨山乾竭血海，無始積集薩迦耶見，以智金剛杵而摧碎之，得預流果。我今歸依佛法僧寶，受五學處，始從今日乃至命終，更不殺生乃至不飲酒。唯願世尊證知，我是鄔波索迦。」即於佛前而說頌曰：

> その時、金毘羅藥叉は石に身を打たれ、自ら必ず死ぬと知り、善き心を起こして言った。「命終の後、三十三天に生まれたい」と。諸天の常法として、天に生まれると三種の念を起こす。一つは「今、何処にいるのか」。二つは「何によって生まれたのか」。三つは「また何の業によってこの處に生まれたのか」と。既に詳しく観じて、天の處であることを知る。また前世の身が藥叉であり、仏世尊に清らかな心を発して、広く勝れた三十三天に生まれたことを知る。またこのように念じる。「私は天に生まれたのだから、一夜を經てこの妙なる楽しみを受けてから佛に會うべきではない。ただちに速やかに世尊を禮拜しに行くべきだ」と。このように念じて、ただちに身と手に美しい瓔珞をまとい、殊に妙なる好ましさを備え、また四種の曼陀羅などの微妙な蓮華を持ち、その天の頭髪は柔らかく香り清らかで、右に旋り紺青であり、身の相は端正で荘厳、比べるものがない。威儀は安らかで、鷲峯山を下り、天の威力によって光明が赫奕と輝き、山野を遍く照らした。佛の所に至り、華を散じて供養し、退いて一つの座に坐し、法を聞くためであった。その時、世尊は彼の根性・意樂・随眠を知り、彼のためにこのような四真諦の法を説いて、彼を開悟させた。彼は法を聞き終えて、智の金剛杵をもって二十の有身見の山を摧き、預流果を證した。既に真理を見て、三度白して言った。「大徳よ！仏世尊によって、私は解脱の果を證することができました。これは父母、人王、天衆、沙門、婆羅門、親友、眷屬のなせるものではありません。私は世尊という善知識に遇ったゆえに、地獄・傍生・餓鬼の趣から救い出され、人天の勝れた妙處に安置されました。まさに生死を盡くして涅槃を得、骨の山を越え、血の海を乾かし、無始より積集した薩迦耶見を、智の金剛杵をもって摧き碎き、預流果を得ました。私は今、仏法僧の寶に歸依し、五つの學處を受けます。今日より始めて命終に至るまで、再び殺生せず、乃至、酒を飲みません。唯だ願わくは世尊、私が優婆塞であることを證知してください」と。すなわち佛の前で頌を説いて言った。

「世尊威力彌弘廣， 閉塞堅牢惡趣門，開示妙善生天路。 我今獲得無為果，親承諸佛大慈悲， 眾惡皆除得天眼。」

> 世尊の御力は限りなく広大で、堅牢な悪道の門を閉ざし、妙なる善道の天界へ至る道を示してくださった。私は今、永遠の悟りの果てを得て、諸仏の大いなる慈悲を直接受け、すべての悪を除き、天眼を開くことができた。

是時前身藥叉天神，如商人得利、如耕夫收實、如戰者得勝、如病得除，依舊威儀禮佛而去。

> その時、前世の薬叉天の神は、商人が利益を得るように、農夫が収穫を得るように、戦士が勝利を得るように、病が治るように、大いに喜び、元の威儀を保ったままで仏に礼拝して立ち去ったのである。

時諸苾芻始從初夜至後夜分，各自禪念，忽見佛前光明遍照，皆生疑惑詣佛請白：「有何因緣？梵釋諸天四天大王眾，來此奉覲。」佛告諸苾芻：「此非梵天，亦非帝釋四天王眾來此謁我，由提婆達多於鷲峯山作大拋車飛石打我，執金剛神以金剛杵空中打碎，時金毘羅藥叉接承不得，遂打自身。因發善心命終之後，得生廣勝三十三天，緣此故來稽首於我。我為說法，得見真諦歸還天已。是故苾芻！若作黑業得黑果，作純白業得純白果，若作雜業必受雜果。宜捨黑雜業唯集白業，當如是學。」

> その時、比丘たちは初夜から後夜に至るまで、それぞれ禅定に思いを巡らせていたが、ふと仏の御前が光明に満ちて照らされているのを見た。皆、疑問を抱いて仏のもとに参じ、申し上げた。「どのような因縁がありましょうか。梵天や帝釈天、四天王の衆が、こちらに参ってお目通りを願っております。」 仏は比丘たちに告げられた。「これは梵天でもなく、帝釈天や四天王の衆が私を訪ねて来たのでもない。提婆達多が鷲峯山で大きな抛車（投石機）を作り、飛石で私を撃とうとした。その時、執金剛神が金剛杵で空中にそれを打ち砕いた。ところが金毘羅薬叉がそれを受け止めることができず、かえって自分の身に当たってしまった。そのことで善心を起こし、命終の後、広勝三十三天に生まれることができた。その縁によって、私に頭を下げるためにやって来たのである。私はその者のために説法し、彼は真諦を見て天に帰ったのだ。 それゆえ比丘たちよ、黒い業をなせば黒い果報を得、純白の業をなせば純白の果報を得る。もし雑多な業をなせば、必ず雑多な果報を受けるであろう。黒い業と雑多な業を捨て、ただ白い業のみを積みなさい。このように学ぶべきである。」

時諸苾芻皆生疑惑而白佛言：「金毘羅藥叉為護佛故自喪身命。」佛言：「非但今日為我喪命，於過去生亦為我故自喪身命。汝應善聽！乃往古昔波羅痆斯國有王名曰梵授，正法理國無諸枉濫。時世清淨人無災害，五穀豐盈萬姓安樂。當爾之時去城不遠有別聚落，多諸園林勝妙花果，雜類諸鳥和鳴可愛。時有仙人住此林內，絕粒苦行唯食根果，被樹皮衣以禦寒暑。即於此處有一獵師，每持弓矢殺諸禽獸而自存養。而此獵師於時林間往仙人所，仙見歲寒往來疲乏，心生愍念，乃將根果與之令食，遂結恩義共為父子。是時獵師敬事仙人稱之為父，仙亦憐愍愛之如子。後於異時其梵授王清晨縱觀入鹿園中，時有野鹿驚怖悲鳴急投仙人，時王即便射殺此鹿。既見命終，仙乃發憤報彼王曰：『汝之惡性深非道理，彼鹿投我輒事屠害。』時王聞已極生瞋恚告諸臣曰：『若有世人於灌頂剎帝王加麁惡語，合科何罪？』群臣白王：『非法惡人合當死罪。』王曰：『然此仙人輕毀於我。』其時群臣欲害仙人，獵師近見便作是念：『我見命存，豈彼敢害大仙人也。』是時獵師即共決戰，仙人避走。時王爾時有大威勢，其時獵師便被王殺害。」佛言：「諸苾芻！汝意云何？時仙人者我身是也。時獵師者，即前身藥叉天神是也。當於爾時，已為我故喪失身命。今還為我遂便致死，石打我足流血如是不絕。」

> その時、比丘たちはみな疑いを抱いて仏に申し上げた。「金毘羅の薬叉は、仏をお守りするために自らの命を捨てました。」 仏はお告げになった。「今日だけでなく、過去世においても、私のために自らの命を捨てたのだ。よく聞きなさい。 昔々、バラナシの国に梵授という王がいました。正しい法によって国を治め、何の不正もありませんでした。世は清らかで、人々に災いもなく、五穀は豊かに実り、すべての民が安らかに暮らしていました。 その頃、都から遠くない場所に一つの村があり、多くの美しい園林がありました。素晴らしい果実や花が咲き乱れ、さまざまな鳥たちが愛らしくさえずっていました。そこに一人の仙人がこの林の中に住み、穀物を断ち、ただ木の根や果実だけを食べ、樹皮の衣をまとって寒さ暑さをしのいでいました。 ちょうどこの場所に、一人の猟師がいました。いつも弓矢を持って獣を殺し、それで生計を立てていました。この猟師はある時、林の中で仙人のところにやって来ました。仙人は、寒い季節に彼が行き来して疲れているのを見て、哀れに思い、木の根や果実を与えて食べさせました。こうして二人は恩義によって結ばれ、父子の関係になりました。猟師は仙人を敬って「父」と呼び、仙人もまた彼を哀れんで実の子のように愛しました。 その後、ある時、梵授王が早朝に鹿園へ遊覧に出かけました。そこに一頭の野鹿がいて、驚き悲しみながら鳴き声を上げ、すぐに仙人のもとへ逃げ込みました。王はすぐにこの鹿を射殺しました。仙人は鹿が命を終えるのを見て、怒りを込めて王に言いました。「あなたは悪しき性質で、道理を深く欠いています。あの鹿は私のもとに逃げてきたのに、すぐに殺してしまうとは。」 王はこれを聞いて非常に怒り、家臣たちに問いました。「灌頂を受けた剣帝（王）に対して粗悪な言葉を発する者は、どのような罪に処すべきか。」家臣たちは答えました。「不法な悪人は死刑に処すべきです。」王は言いました。「では、この仙人は私を軽んじ辱めたのだ。」 その時、家臣たちが仙人を害そうとしました。猟師は近くでこれを見て、こう思いました。「私が生きているのに、どうして彼らが大いなる仙人を害そうとできるだろうか。」そこで猟師はすぐに彼らと戦いましたが、仙人は避けて立ち去りました。王はその時、大きな威力を持っていました。猟師はついに王に殺されてしまいました。」 仏はお告げになった。「比丘たちよ、あなたたちはどう思うか。その時の仙人こそ、すなわち私の前世の姿である。その時の猟師こそ、すなわち前世の薬叉天神（金毘羅）である。その昔、すでに私のために命を捨てたのだ。今また私のために命を落とし、石で私の足を打ち、このように血が絶え間なく流れ出たのだ。」

世尊忍痛，爾時醫王侍縛迦，每日三時來詣佛所，其王舍城人及諸國商人貧富貴賤有信心正見者，皆與醫王同往佛所。時諸眾人白醫王言：「作何醫方？」醫王答言：「我解此方，其藥難得。」時阿難陀問醫王曰：「是何藥草，難可求得？」答言：「此方用牛頭栴檀香，我先已於諸處求覓不得，縱令商人有者，怕未生怨王惡性，不敢出賣。王若須者，方始將出獻王。王若須香之日，無可與王必定被殺。何以故？為曾賣栴檀香來，已知有其香故。」時賣香商人在其眾中，聞侍縛迦所說，為世尊治病故，須栴檀香，便作是念：「未生怨王共提婆達多親愛，於世尊相嫉。若聞我與世尊牛頭栴檀香時，定當損我。」復作是念：「世尊是諸人天應供，我為此縱其身命被損，亦須奉上如來牛頭栴檀香。」即往取香來供養佛，䠒跪白言：「世尊！我得栴檀香來，世尊慈愍須當受取。」佛告具壽阿難陀言：「此大仁邊為受取栴檀香。」依命受得。商人生大歡喜，頭面禮佛退而還去。爾時世尊微笑，有五色光現青黃赤白，皆從口出，乃至其光於眉間入。廣如上說。時阿難陀以偈讚佛，廣說如前。

> 世尊が痛みをこらえておられるとき、その時、医王の侍縛迦（ジヴァカ）が毎日三度、仏のもとを訪れました。王舎城の人々や諸国の商人たちも、貧富や身分の違いなく、信仰心と正しい見解を持つ者は皆、医王とともに仏のもとへ参りました。その時、多くの人々が医王に問いました。「どのような医療を施されるのですか？」医王は答えました。「私はこの処方を理解していますが、その薬を得ることは難しいのです。」その時、阿難陀が医王に問いました。「どのような薬草で、どうしてそんなに手に入れるのが難しいのですか？」医王は答えました。「この処方には牛頭栴檀香（ごずせんだんこう）が必要です。私はすでにあちこちで探しましたが得られませんでした。たとえ商人が持っていたとしても、未生怨王（アジャータシャトル王）の凶暴な性質を恐れて、売りに出そうとしません。王が必要とすれば、その時初めて持ち出して王に差し出すのです。もし王が香を必要な日に手に入らなければ、確実に殺されてしまうでしょう。なぜなら、その者はかつて栴檀香を売ったことがあり、すでにその香を持っていることを知られているからです。」その時、香を売る商人がその群衆の中にいて、侍縛迦が世尊の病気を治すために栴檀香が必要であると話すのを聞いて、こう思いました。「未生怨王は提婆達多と親しく、世尊に対して嫉妬している。もし王が私が世尊に牛頭栴檀香を差し上げたと聞いたならば、きっと私を傷つけるだろう。」さらにこうも思いました。「世尊は人々や天人たちが供養すべきお方である。私はたとえ命を失うことになっても、如来に牛頭栴檀香を捧げなければならない。」そこで彼は香を取りに行き、仏に供養し、ひざまずいてこう申し上げました。「世尊よ、私は栴檀香を持ってまいりました。世尊がお慈悲をもってお受け取りください。」仏は長老の阿難陀に告げられました。「この大いなる徳のある方から栴檀香を受け取りなさい。」阿難陀はその命に従って香を受け取りました。商人は大いに喜び、頭を地につけて仏に礼拝し、退いて帰っていきました。その時、世尊は微笑まれ、青・黄・赤・白の五色の光が現れ、すべて口から出て、その光は眉間に入りました。これは前に広く説かれたのと同じです。その時、阿難陀は偈頌をもって仏を讃えましたが、詳しくは前述の通りです。

佛告阿難陀：「汝見彼商人心生歡喜，以牛頭栴檀香供養於我不？」阿難陀白佛言：「我見。」佛告阿難陀：「如彼商人，以無量善根敬信，捨施牛頭栴檀香，於未來世當證辟支佛果，名曰栴檀。因於我處生大歡喜，當得是報。」

> 仏は阿難陀に告げられた。「汝、あの商人が心に歓喜を生じ、牛頭栴檀の香をもって我を供養するのを見たか。」阿難陀は仏に申し上げた。「はい、見ました。」仏は阿難陀に告げられた。「あの商人が無量の善根をもって敬い信じ、牛頭栴檀の香を喜んで施すならば、未来世において辟支仏の果報を証得し、その名を栴檀というであろう。我のところで大いなる喜びを生じたことによって、このような報いを得るのである。」

爾時世尊得此檀香塗足，血猶不止。侍縛迦復白佛言：「用童女人乳汁塗點瘡上。」時諸苾芻心怪不識童女乳汁，時具壽阿難陀問侍縛迦言：「何者是名童女乳汁？」答曰：「若婦人初妊胎生子者，是名童女乳汁。」爾時四眾往詣諸處，求覓童女乳汁，在王舍城中除提婆達多及諸近友，於餘外四眾處，皆求此乳。其提婆達多及諸惡友唱言：「汝等勿與乳汁。」當欲作厭魅幻化之法，自無與心障破一切人。爾時是王舍城中唯有一婦人，身自瘦小，初生孩子身亦瘦小，其母乳汁子食猶不得足，況故更與他人。時彼婦人聞佛世尊須童女乳汁，便作是念：「我若以用乳供養如來，我自瘦弱多有禍起：一者子當必死、二者提婆達多與王親近，及有宿舊朋友，聞與乳必當殺我。」復作是念：「若我身死并我子亡，為天人應供養者，念患足指疼痛，我當持乳將供養如來。」時彼婦人出乳置於銅器中，持將往如來所，頭面禮足䠒跪奉佛，白言：「世尊！我將女乳來，聞佛須童女乳，我今將來，願佛受取此乳。」佛告阿難：「此女人心懷正信，汝當受取此乳。」時阿難陀依命受得，婦人頭面禮佛退還而去。爾時世尊微笑放五色光，其光遍滿三千，廣如上說。佛告阿難陀言：「汝見彼女人將乳來供養我不？」阿難陀白佛言：「世尊！我見。」佛復告阿難陀：「此人以歡喜心捨施乳來供養於我，以此無量善根，當來之世得證辟支佛果。」

> その時、世尊は檀香を塗られたが、足の血はまだ止まらなかった。侍縛迦は再び仏に申し上げた：「若い女性の母乳を塗って、傷口を癒すのがよろしいでしょう。」その時、比丘たちは驚いて、どのような乳が「若い女性の乳」なのか分からなかった。具寿阿難陀が侍縛迦に尋ねた：「何を『若い女性の乳』と呼ぶのですか？」侍縛迦は答えた：「初めて子供を産んだばかりの女性の乳を、そう呼ぶのです。」 そこで四衆はあちこちへ行き、王舎城の中で母乳を探し求めたが、提婆達多とその近しい友らを除いて、他の四衆の家々を訪ねてその乳を求めた。ところが提婆達多とその悪友たちは言いふらした：「乳を渡してはならない。」彼らは呪いや幻術を用いて、全ての人々の善心を妨げようとしたのである。 この時、王舎城の中で一人の婦人がいた。彼女自身は痩せて小さく、生まれたばかりの子も痩せて小さかった。彼女の乳は、わが子でさえ満足に飲めないほどであった。ましてや他の人に分け与える余裕など、全くなかった。その婦人は、仏世尊が若い女性の乳を必要とされていると聞いて、こう考えた：「私が乳を如来に捧げれば、私自身は痩せ衰え、多くの災いが降りかかるであろう。一つには、子は必ず死ぬであろう。二つには、提婆達多は王と親しく、また旧知の友も多い。この乳を捧げたと聞けば、必ず私を殺すであろう。」さらにこうも考えた：「たとえ私が死に、我が子も亡くなろうとも、天や人のために供養されるべき方は、足の指の痛みに苦しんでおられる。私はこの乳を捧げて、如来に供養しよう。」そこで婦人は乳を銅の器に注ぎ、如来の御許へ持って行った。そして頭を仏の足に付けて礼拝し、ひざまずいて仏に捧げ、こう申し上げた：「世尊よ、私は乳を捧げます。仏が若い女性の乳をお求めだと聞き、今、持って参りました。どうか如来、この乳をお受け取りください。」 仏は阿難陀に告げられた：「この女は真心からの信仰を抱いている。この乳を受け取りなさい。」阿難陀はその命に従って乳を受け取った。婦人は再び頭を仏の足に付けて礼拝し、帰って行った。 その時、世尊は微笑み、五色の光を放たれた。その光は三千世界に満ち渡った。広く上に説かれたとおりである。仏は阿難陀に告げられた：「あなたは、あの女が乳を捧げて私に供養するのを見たか？」阿難陀は仏に申し上げた：「世尊よ、私は見ました。」仏は再び阿難陀に告げられた：「この女は歓喜の心で乳を捨て施し、私に供養した。この無量の善根により、未来の世において辟支仏の悟りを証するであろう。」

時佛世尊瀝乳塗瘡血流不息，諸方苾芻及梵志等，聞佛患瘡皆來佛所，或有塗香粖香安於瘡上，種種醫療竟不能差。爾時具壽十力迦攝波，以真實語發大誓願：「若佛世尊，於一切眾生普作子想，實不虛者，令血止息瘡得平復。」作是願已，血便止息瘡即除差。時諸苾芻、苾芻尼、鄔波索迦、鄔波斯迦及王舍城一切道俗，皆大歡喜踊躍無量。唯提婆達多與未生怨王，并拘迦里迦惡苾芻等，心不歡喜，口云：「得病差者，誠為善哉，因此能有諸善根故。」時諸苾芻皆生疑惑，唯佛世尊能斷除之。諸苾芻白佛言：「世尊！有何因緣？十力迦攝發誓願已，血流止息瘡得除差。」

> その時、仏世尊は乳を滴らせて瘡（きず）に塗られたが、血は流れ続けて止まらなかった。各方の比丘や梵志（修行者）たちは、仏が瘡を患われたと聞いて、皆仏のもとへ参じた。ある者は塗香や末香を瘡に塗り、様々な治療を試みたが、どうしても治らなかった。 その時、具寿の十力迦摂波（じゅうりきかしょうば）は、真実の言葉をもって大いなる誓願を立てられた。「もし仏世尊が、一切の衆生に対して普遍的に子と見做す思いを、実に偽りなくお持ちであるならば、血を止め、瘡を癒やしたまえ。」 この誓願を立て終わると、血はたちまち止まり、瘡もすっかり治ったのである。 その時、多くの比丘、比丘尼、優婆塞（うばそく）、優婆夷（うばい）、そして王舎城の全ての出家・在家の人々は、大きな喜びと限りない歓喜に満ちあふれた。ただ提婆達多（だいばだった）と未生怨王（みしょうおんおう）、そして拘迦里迦（くかりか）という悪しき比丘たちだけは、心から喜ばず、口では「病が治ったのは誠に善きことだ。これによって善い根を生じることができるからだ」と言った。 その時、多くの比丘たちは疑問を抱いた。この疑問を除き断つことができるのは、ただ仏世尊お一人だけであった。 そこで比丘たちは仏に申し上げた。「世尊よ、どのような因縁があって、十力迦摂波が誓願を立てられた後、血の流れが止まり、瘡が治ったのでしょうか？」

佛告諸苾芻：「非但今日有此因緣，過去世時亦有此事。汝應諦聽！乃往過去我被毒瘡，彼發實語已得除差。乃往昔時於一山野有一大村，去村不遠有大叢林，多饒根果。異類諸鳥在此栖遊，出和雅音甚可愛樂。有一仙人止住其中，但食根菓飲清流水，被樹皮衣專持神呪，於此村內有一長者，在於宗族娶一女人，以為夫妻共為歡樂，於後不久妻便有娠。歲月滿已誕生一子，滿三七日設會立名，字之喜樂。長成已，或時經行、或時坐臥、常思善事、常行善業。時彼村人見彼喜樂號名法愛，謂求善故。時時往詣仙人所承事供養，眾人見彼愛樂仙人勤修練行，復號其名以為練行。當於後時彼長者子身患毒瘡，以種種藥及諸呪法療治不差，然其父母將子共往詣仙人所白言：『仙人！侍者今患瘡極困，當願療治。』時彼仙人即作實語發願：『今此長者子，於親於怨皆生平等無有異心。若是實言，毒當除愈。』發此願已，毒瘡當時即得除愈。」佛告諸苾芻：「汝意云何？爾時長者子者，即我身是。時仙人者，即十力大迦葉身是，於彼時中為發真實願故，病得除愈；今時亦復如是。」

> 仏は諸々の比丘に告げられた。「ただ今日だけがこの因縁なのではない。過去世にもこのようなことがあった。あなたたちはよく聞きなさい。かつて私は毒の腫れ物を患い、その者が真実の言葉を唱えることで癒えたことがあった。昔々のこと、ある山野に大きな村があり、村から遠くない所に大きな林があった。そこには根や果実が豊かにあった。様々な鳥たちがこの林に棲み、美しい声で鳴き、それはとても愛らしいものだった。一人の仙人がそこに住み着き、根や果実だけを食べ、清らかな流水を飲み、樹皮の衣をまとい、ただ神呪を護持していた。この村に一人の長者がおり、同族の女性を娶って夫婦となり、共に楽しんで暮らしていた。やがて間もなく妻は身ごもった。月日が満ちて一人の男子を産み、生後二十一日目に宴を設けて名前を付け、喜楽と名付けた。成長すると、歩く時も、座ったり横になったりする時も、常に善いことを思い、常に善い行いを実践した。村の人々はその喜楽を見て『法愛』と呼び、善を求める者とした。彼はしばしば仙人のもとを訪れては供養した。人々は彼が仙人を愛し敬い、修行に励む様子を見て、また彼を『練行』と呼んだ。その後、その長者の子は体に毒の腫れ物を患い、様々な薬や呪法で治療したが治らなかった。そこで両親は子を連れて仙人のもとへ行き、こう言った。『仙人よ、侍者が腫れ物を患い、非常に苦しんでおります。どうか治療してください。』すると仙人は真実の言葉を発して誓願を立てた。『この長者の子は、親しい者にも憎む者にも平等の心を抱き、何の差別もない。この言葉が真実ならば、毒は癒えるであろう。』この誓願を立てると、毒の腫れ物はその場でたちまち治癒した。」仏は諸々の比丘に告げられた。「あなたたちはどう思うか。その時の長者の子こそ、私である。その時の仙人こそ、十力の大迦葉である。あの時、真実の誓願を立てたことで病が癒えたのであり、今もまた同じようにして癒えたのである。」

時提婆達多意生悔過：「我於喬答摩沙門，以石擊打不能損害，無益於事，眾人皆知虛獲惡名。」其提婆達多即於樹下，結跏趺坐諦自思惟。時諸苾芻見提婆達多已，各共籌量思惟議論：「提婆達多於如來所有如是嗔恨，以石擊打如來。」時孤迦里迦苾芻是提婆達多朋友，告諸苾芻：「汝具壽等不能諦思非語即語，汝等不見提婆達多今在彼樹住於四禪，是大人者不作惡事。」時苾芻等心生疑惑，唯佛世尊能斷疑惑。諸苾芻白佛言，如上所說。時提婆達多朋友苾芻孤迦里迦等見白佛已，訶諸苾芻：「汝等自無羞恥，即說我提婆達多云作惡事。」佛告諸苾芻：「孤迦里迦往昔之時亦復即說無羞恥事。汝等諦聽！如往昔之時，於王舍城有王，先立勅條令事王人，置兩摩舍那：一著丈夫、一著婦人。丈夫屍林著女婦，女婦屍林著丈夫。爾時後有一黃門死，將往深摩舍那，其丈夫屍林守人不令放著，其婦女屍林亦不聽著，二俱無處。於王舍城不遠，有一林所，花樹林菓茂盛可愛，有諸雜鳥出和雅音。有一仙人居止其中，根菓為食飲清泉水被樹皮衣。近彼方所耕地之處，有楩麻樹，其人將此死屍置楩麻樹下。時有野犴聞死屍臭，尋氣而來即食死人。有一老烏在於楩麻樹上藏隱而住，便自思惟：『我今好讚野犴，彼應與我少多飡食。』老烏以頌讚曰：

> その時、提婆達多は心に悔いの念を生じた。「私はゴータマ沙門に対して、石を投げて打ったが、彼を傷つけることはできなかった。無益なことであり、人々は皆、私が悪い評判を無意味に得たことを知っている。」提婆達多はそのまま木の下に来て、結跏趺坐（あぐらを組んで座る姿勢）し、静かに自ら深く考えた。その時、多くの比丘たちは提婆達多を見て、互いに話し合い、思案し始めた。「提婆達多は如来に対してこのような強い怒りの心を持ち、石を投げて如来を打った。」その時、孤迦里迦比丘は提婆達多の友人であり、比丘たちに告げた。「あなたがた具寿（尊者）たちは、よく考えずにふさわしくない言葉を言っている。あなたがたは、提婆達多が今、あの木の下で四禅（第四禅定）の境地に住しているのを見ていないのか。それは大いなる人のすることであり、悪い事をなす者ではない。」その時、比丘たちは心に疑いを抱いた。ただ仏世尊だけがその疑いを断ち切ることができる。比丘たちは仏に白（申し上げ）した。右に述べた通りである。その時、提婆達多の友人である比丘・孤迦里迦などは、仏に白し上げたのを見て、比丘たちを諫めた。「あなたがたは自ら恥じることなく、私の友の提婆達多が悪い事をしたと言うのか。」仏は比丘たちに告げた。「孤迦里迦は昔もまた、同じように恥じることのないことを言ったのだ。あなたがたはよく聞きなさい。昔のこと、王舎城に王がいた。先に臣下に命じて、二つの捨て場（屍林）を設けさせた。一つは男性の遺体を置き、もう一つは女性の遺体を置く場所とした。男性の遺体の捨て場には女性を置き、女性の遺体の捨て場には男性を置くという決まりであった。その後、一人の黄門（去勢された者）が死に、深い捨て場へ運ばれたが、男性の遺体の捨て場の管理者は置くことを許さず、女性の遺体の捨て場もまた受け入れなかった。二つの場所とも置く場所がなかった。王舎城から遠くない所に、一つの林があった。花木や果樹が茂り、美しく愛でるに足り、多くの鳥が美しい声で鳴いていた。一人の仙人がその中に住んでいた。根や果実を食物とし、清らかな泉水を飲み、樹皮の衣をまとっていた。その近くの耕作地に、楩麻（ビャンマ）の木があった。ある人がその死者の遺体を楩麻の木の下に置いた。その時、野犴（やかん、野犬の類）が死体の臭いを嗅ぎつけ、その匂いを辿ってやって来て、すぐにその死者を食べた。一羽の老いた烏が楩麻の木の上に隠れて留まっていた。そして自ら考えた。『私は今、野犴をうまく褒めたならば、彼は私に少しばかりの食物を与えるだろう。』老いた烏は詩（偈）をもって讃えた。

「『汝胸如師子， 腰復似牛王；我禮獸中主， 與我食飡者。』

> 「あなたの胸は獅子のようです。腰は牛王のようだ。獣の王であるあなたに礼拝します。私に食べ物を与えてください。」

「爾時野犴遍觀察已，以頌答曰：

> その時、野干（やかん）はよくよく観察してから、偈（げ）によって答えて言った。

「『誰居叢上樹， 後生中最勝；身色照諸處， 如寶作一團。』

> 「あの木の上に座っておられる方は、後の世に生まれる者たちの中で最も優れた方。その身の輝きはあらゆる場所を照らし、まるで一つの宝のかたまりのようです。」

「老烏又以頌讚曰：

> 老烏はまた、讃える頌（うた）を詠んで言った：

「『我多有用具， 故為見汝來；今我禮獸王， 有殘食與我。』

> 「私は多くの道具を持っている。あなたに会うために来たのだ。</row><row>今、獣の王に礼を尽くし、残った食べ物を私に分けてください。」

「野犴還以頌答曰：

> 野狐もまた偈（げ）で答えた。

「『汝項如孔雀， 烏鳥甚可愛；聲鳴最勝妙， 任汝來取食。』

> 「あなたの首は孔雀のように美しく、烏の声はとても愛らしい。その鳴き声は最も優れている。どうぞ来て、お食べなさい。」

「時烏下樹，共彼野犴同食死人。彼仙人見已，還作頌曰：

> その時、烏が木から下りて、野犬と一緒に死んだ人の肉を食べた。仙人はそれを見て、またも詩を詠んだ。

「『多時見汝等， 共合無羞者；樹中最上音， 所食人中賤。』

> 「長い間、あなたたちを見てきたが、互いに恥じることなく交わり合っている。木の中でも最も優れた音を持つ者よ、その食べるものは人々の中で最も卑しいものだ。」

「老烏聞此語已，復以頌答曰：

> 老烏はこの言葉を聞いて、また偈（げ）で答えた。

「『師子孔雀飡， 共食最上者；禿人於此來， 關爾何物事？』

> 「獅子や孔雀が食う、その最上のものを共に食する者よ。禿げた者がここに来たところで、お前に関係のあることか？」

「爾時仙人嗔已，還以頌答曰：

> その時、仙人は怒って、次の偈（うた）で答えた。

「『老烏鳥中卑， 野犴獸中賤；楩麻不堪樹， 黃門人中下。地中三角醜， 看此不識羞。』

> 「老いた烏は鳥の中でも卑しく、 野犬は獣の中でも賤しい。 楩や麻は木としての価値がなく、 去勢された者は人の中でも下とされる。 地面には三角の醜いものがあるように、 これを見ても恥を知らぬ者よ。」

「時老烏起大嗔心，即往仙人祭火壇中，四邊觀望無可損處，以糞污其壇中，撥水瓶破便即走去。時彼仙人歸來，唯見祭火壇中糞穢不淨、水瓶被撥打破。仙人觀察，乃知是烏糞穢及打破水瓶，即說頌曰：

> その時、老いた烏は激しい怒りの心を起こし、すぐに仙人の祭壇の火を焚く場所へ向かった。四方を見回しても害を加えるものが見当たらないので、糞でその祭壇を汚し、水瓶を撥ね倒して壊し、そのまま立ち去った。 その時、仙人が戻って来て、ただ祭壇には糞の穢れが清まらず、水瓶が撥ねられて壊されている様子を目にした。仙人がよく観察すると、これが烏による糞の穢れと水瓶を壊した仕業であると分かった。そこで直ちに次の偈を説いた。

「『如彼獰惡物， 無羞多嗔者；壞我祭火壇， 復打水瓶碎。是類非是類， 一切莫共言；應言少共說， 無言最安樂。』」

> 「あの恐ろしい獣のように、恥を知らず、激しい怒りを抱く者がいる。</row><row>彼らは私の祭壇を壊し、水瓶を打ち砕く。</row><row>そのような者たちとは、一切言葉を交わすべきではない。共に語る言葉も少なくし、</row><row>何も語らないことが、最も安らかである。」</row>

爾時世尊告諸苾芻：「汝意云何。爾時仙人者，即我身是。老烏者，提婆達多是。彼朋友者，惡苾芻孤迦里迦是，於此時中非是而說、無羞而說。」

> その時、世尊は僧たちにお告げになりました。「あなたたちはどう思うか。あの時の仙人こそ、私のことである。老いた烏（からす）は、提婆達多である。その友人は、悪しき僧の孤迦里迦である。このような時に、事実ではないことを語り、恥じることなく語るのである。」

爾時諸苾芻心生疑惑：「唯願世尊廣說因緣，世尊共提婆達多，宿世以來因何有惡？」爾時世尊告諸苾芻：「汝等諦聽！乃往昔時近此海邊有一共命之鳥，一身兩頭：一鳥名法、一名非法。其非法鳥當時眠睡，法鳥眠覺，見流水上有一甘菓，逐流而來嘴以取之，作是念：『彼既睡眠，我今欲喚睡覺共食？為復自食？』復作是念：『為同一身，我若食已彼亦得飽。』即便食之。後時非法睡覺已，見法有異復聞香氣，怪而問曰：『是何香氣？』答曰：『我食甘菓。』復問：『菓今何在？』報言：『非法！為汝睡眠，此已食訖。』答曰：『如汝所作非是好也，我自知時。』後時法鳥眠睡之次，非法見一毒菓於水上流，引嘴往取食之，二俱迷悶心狂昏亂。爾時非法即設誓言：『當來所生之處生生世世，共汝相害常共為怨。』時法答曰：『願我生生世世，常共汝為善友。』」爾時世尊告諸苾芻：「汝意云何？時法鳥者即我身是，非法者即提婆達多是，於彼時中始生怨結，我常行利益之心，天授常懷損害之意。」

> その時、比丘たちは心に疑惑を抱いて言いました。「どうか世尊よ、因縁を詳しくお説きください。世尊と提婆達多とは、前世からいかなる因縁によって、このように憎しみ合うようになったのでしょうか。」 その時、世尊は比丘たちに告げられました。「あなたたちはよく聞きなさい。昔々、この海のほとりに、一つの体に二つの頭を持つ共命の鳥がいました。一方の頭は『法』という名、もう一方は『非法』という名でした。 ある時、非法の頭は眠っていました。法の頭が目を覚ますと、流れてくる水の上に甘い果実があるのを見つけ、くちばしでそれを取りました。そして思いました。『彼は眠っている。起こして一緒に食べようか、それとも自分だけで食べようか。』さらに考えました。『同じ一つの体だから、私が食べれば彼も満たされるだろう。』そこで、そのまま食べてしまいました。 その後、非法が目を覚ますと、法の様子が変わっているのを見て、香りも感じたので、不思議に思って尋ねました。『この香りは何だ？』 法は答えました。『甘い果実を食べたのだ。』 非法は尋ねました。『その果実は今どこにあるのか？』 法は答えました。『非法よ、あなたが眠っていたので、もう食べてしまったよ。』 非法は言いました。『あなたのしたことは良いことではない。私にも分かる時が来るだろう。』 その後、法が眠っている間に、非法は流れてくる水の上に毒の果実を見つけ、くちばしでそれを取って食べました。すると二つの頭は共に苦しみ、心は乱れ、昏れ惑いました。 その時、非法は誓いを立てました。『未来に生まれる所、生まれ変わりのたびに、常にあなたと害し合い、怨みを抱き続けよう。』 法は答えました。『どうか私が生まれ変わりのたびに、常にあなたと善き友となれますように。』」 その時、世尊は比丘たちに告げられました。「あなたたちはどう思うか。その時の法の鳥こそ、すなわち私のことである。非法の鳥とは、すなわち提婆達多のことである。その時において、すでに怨みの結びつきが始まっていたのである。私は常に利益の心を抱き、提婆達多は常に害そうとする心を抱いていたのだ。」

佛告諸苾芻：「乃往過去於婆羅痆斯有王名曰白膠香，統化其國，其國豐熟人民熾盛，皆得安樂。近彼國界有一王女，共為婚娶，娛樂遊戲住此歡樂。後時懷妊乃生一女，其女漸漸長大。乃復有娠，月滿以後便生一子，形貌端嚴人所樂見。親族聚會，為子召諸臣議論，為彼日初出時生其孩子，故號名初。付八乳母侍養孩子廣如前說，如是將養用諸乳酪生酥醍醐等，其子如蓮花在水速疾長大。後令入學，教其文字曆數算計，種種伎藝工巧之法、乘象之事，弓弩箭射等法、王法之事，皆悉明解。後時老王立為太子。老王先有一上宮王妃名曰達摩，復有一大臣名曰宰牛，老王甚大怜愛倚付其臣。時王共上宮遊戲，後時懷妊，相師占之必生一子，當定殺王自取王位。後時王患，用諸根苗葉花菓種種藥草醫療，病不能除。大王便作是念：『今須建立太子安住王位，我若死後太子必殺我上宮。』復作是念：『我作何計挍？』即喚太臣平章，多與受用資具財物，便寄達摩分付臣邊，令其覆護，告言：『汝是我親近大臣，其達摩夫人者，是我親近夫人。我今自知身決定死，若死已後太子正住位時，汝應慈念當須擁護，莫令殺却達摩夫人。』臣白王言：『我作如是，必不令殺達摩夫人。』王即說頌言：

> 仏は比丘たちに告げられた。「昔、バラナシという国に、白膠香という名の王がいた。その国を治め、国は豊かに実り、人々は多く栄え、皆が安らかに暮らしていた。その国の近くに、一人の王女がいた。王と結婚し、ともに楽しみ戲れ、この喜びのうちに暮らした。その後、彼女は妊娠し、一女を産んだ。その娘はやがて成長した。そして再び妊娠し、月が満ちて後、一人の男の子を産んだ。その姿は端正で、人々の目を引き、皆が喜んで見るような子であった。親族が集まり、子のために臣下たちを召して協議した。その子が日の出の時に生まれたので、『初』と名付けた。八人の乳母を付けて子を養わせた（広く前述のとおり）。こうして、乳や酪、生酥、醍醐などで育てられた。その子は、水の中の蓮の花のように、すくすくと成長した。後に学問を学ばせ、文字、暦数、算術、さまざまな技芸や工巧の方法、象に乗ること、弓矢や射撃の法、王の法などを、すべて理解し明らかにした。その後、年老いた王は、彼を太子に立てた。老王には先に一人の宮中の妃がおり、名を達摩といった。また、一人の大臣がおり、名を宰牛といった。老王はこの大臣を非常に愛し信頼し、その臣に全てを任せていた。王は妃とともに宮中で遊戲していた。その後、妃は妊娠し、相師が占って言った。『必ず男の子が生まれるでしょう。その子は必ず王を殺し、自ら王位を取るでしょう。』その後、王は病にかかり、様々な根、苗、葉、花、果実、種々の薬草で治療したが、病気は治らなかった。大王はこう考えた。『今こそ太子を立て、王位に就かせなければならない。私が死んだ後、太子は必ず私の妃である達摩を殺すであろう。』またこう考えた。『私は何か良い方法はないか。』そこで大臣を呼び、多くの財物や生活に必要な道具を与え、達摩をその臣に託して、守り助けるように言った。そして告げた。『あなたは私の親しい大臣である。達摩夫人は、私の親しい妃である。私は今、自分の命が必ず終わると知っている。私が死んだ後、太子が正しく位に就いたならば、あなたは慈しみの心を持って守り、達摩夫人を殺してはならない。』大臣は王に言った。『私はそのようにいたしましょう。必ず達摩夫人を殺させません。』王は偈を説いて言った。

「『積聚皆消散， 崇高必墮落；合會終別離， 有命咸歸死。』

> 「積み重ねたものはすべて消え去り、高くそびえるものも必ず落ちる。出会いもついには別れとなり、命あるものはすべて死へと帰す。」

「說此頌已即便命終。作諸幡花寶塔殯王已了，便建立太子為大王。

## 根本說一切有部毘奈耶破僧事卷第十八

> 根本説一切有部毘奈耶破僧事 巻第十八