(577A)參天台五臺山記第一
成尋 撰
10.9 万字 · 約 363 分
『参天台五台山記』は、日本天台宗の高僧・成尋が北宋の熙寧五年に著した旅行記です。本書には、六十歳を越えて海を渡り、天台山や五台山といった仏教の聖地を巡礼した様子が詳しく記されています。旅の道中での見聞、当時の宋代社会の様子、僧侶たちとの交流、宮廷での儀礼などが収められており、特に宋の神宗皇帝との面会や、それに関わる公文書の記録は、歴史資料として大変貴重なものです。この書物は、日中仏教交流や宋代の宗教・交通史を研究するうえでの第一級の史料であるだけでなく、当時の東アジアにおける文化の往来を考える上でも重要な証拠を提供しており、仏教史と東アジアの歴史地理学において、重要な位置を占めています。