No. 888-A重刻唯識開蒙䟦語
唯識開蒙跋語
如來以五味四悉。化導眾生。雖教網萬殊。而要其旨趣。不越性相兩宗。相得性融。不涉支離之病。性隨相顯。終無儱侗之虞。故門庭雖至於分河。而並照還同於日月。粵自慈氏秉瞿曇之囑。而天親挈其樞。奘師得戒賢之傳。而慈恩鬯其秘。圓成妙理。昭揭支那。逮時運遷訛。古疏湮沒。一線未墜。賴有開蒙二卷。亦復久失流通。人罕寓目。於是雪航楫公發心募刻。兼請靈源惠兄會其科。際五陳君校其謬。而募貲監梓者。則王元建。王汝止。揚次弁等力也。刻既成。囑余紀其始末。以告後之閱者。共生難遭殷重之想。堅脩妙圓識心三昧。他日龍華會上。端必以此為受記正因耳。
如来は五味四悉をもって、衆生を化導される。教えの網は万種に及ぶが、その要旨をたどれば、性と相の二宗を越えることはない。相が得られれば性は融け、枝葉にわたる病いには陥らない。性は相に従って顕れ、おおざっぱな曖昧さの憂いは終にはない。だから門庭が分かれて川を隔てるほどになっても、ともに照らすことは日月と同じである。
慈氏が瞿曇の託けを引き継ぎ、天親がその要を握り、玄奘三蔵が戒賢の伝授を得て、慈恩大師がその奥義を明らかにして以来、円満なる妙理は支那に輝き渡った。時が移り変わり、古い注釈は埋もれ、かろうじて残った一筋の糸は『開蒙』二巻に頼るほかなかったが、これもまた長く流通せず、人の目に触れることは稀であった。
そこで雪航楫公は発心して出版を志し、霊源恵兄に科文をまとめさせ、際五陳君に誤りを校正させた。資金を募り出版を監督したのは、王元建、王汝止、揚次弁らの力による。出版が成り、私に始末を記して後の読者に伝えるよう頼まれた。難遇の尊い教えに思いを致し、妙円識心三昧の修行を堅固にせんことを。いつの日か龍華会で、まさにこれが授記の正因となるであろう。
旹崇禎庚午孟春之吉比丘大真識於古延壽院
崇禎庚午年の春、孟春の吉日、比丘大真は古延壽院にて記す。