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唯識開蒙問答 (唯識開蒙問答)

「唯識開蒙問答」について

元 · 雲峯集 著

6.6 万字 · 約 219 分

『唯識開蒙問答』は、元代の僧侶・雲峯によって著された唯識宗の入門書です。本書は、中国仏教における唯識学復興の潮流の中で生まれ、問答形式を通じて唯識学の核心的な教えを体系的に解説しています。内容は、「万法唯識」「阿頼耶識」「種子現行」「転識成智」といった重要な理論を網羅し、心の認識と外界の関係について深く探求しています。元代における重要な唯識学普及書として、本書は平易で分かりやすい問答体を用い、学ぶ者にとって唯識思想を理解するための階梯を提供しました。漢伝仏教における唯識学の継承において、先人の教えを受け継ぎ後世に伝える重要な役割を果たし、元代の唯識学発展を研究する上で欠かせない文献となっています。


No. 888-A重刻唯識開蒙䟦語

唯識開蒙跋語

如來以五味四悉。化導眾生。雖教網萬殊。而要其旨趣。不越性相兩宗。相得性融。不涉支離之病。性隨相顯。終無儱侗之虞。故門庭雖至於分河。而並照還同於日月。粵自慈氏秉瞿曇之囑。而天親挈其樞。奘師得戒賢之傳。而慈恩鬯其秘。圓成妙理。昭揭支那。逮時運遷訛。古疏湮沒。一線未墜。賴有開蒙二卷。亦復久失流通。人罕寓目。於是雪航楫公發心募刻。兼請靈源惠兄會其科。際五陳君校其謬。而募貲監梓者。則王元建。王汝止。揚次弁等力也。刻既成。囑余紀其始末。以告後之閱者。共生難遭殷重之想。堅脩妙圓識心三昧。他日龍華會上。端必以此為受記正因耳。

如来は五味四悉をもって、衆生を化導される。教えの網は万種に及ぶが、その要旨をたどれば、性と相の二宗を越えることはない。相が得られれば性は融け、枝葉にわたる病いには陥らない。性は相に従って顕れ、おおざっぱな曖昧さの憂いは終にはない。だから門庭が分かれて川を隔てるほどになっても、ともに照らすことは日月と同じである。

慈氏が瞿曇の託けを引き継ぎ、天親がその要を握り、玄奘三蔵が戒賢の伝授を得て、慈恩大師がその奥義を明らかにして以来、円満なる妙理は支那に輝き渡った。時が移り変わり、古い注釈は埋もれ、かろうじて残った一筋の糸は『開蒙』二巻に頼るほかなかったが、これもまた長く流通せず、人の目に触れることは稀であった。

そこで雪航楫公は発心して出版を志し、霊源恵兄に科文をまとめさせ、際五陳君に誤りを校正させた。資金を募り出版を監督したのは、王元建、王汝止、揚次弁らの力による。出版が成り、私に始末を記して後の読者に伝えるよう頼まれた。難遇の尊い教えに思いを致し、妙円識心三昧の修行を堅固にせんことを。いつの日か龍華会で、まさにこれが授記の正因となるであろう。

旹崇禎庚午孟春之吉比丘大真識於古延壽院

崇禎庚午年の春、孟春の吉日、比丘大真は古延壽院にて記す。


唯識開蒙目緣

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