菩提達磨大師略辨大乘入道四行觀
菩提達磨大師の略説、大乗入道四行観
No. 1217-A
No. 1217-A
弟子 曇琳 序
弟子 曇琳 序
法師者西域南天竺國人。是婆羅門國王第三之子也。神慧疎朗。聞皆曉悟。志存摩訶衍道。故捨素隨緇。紹隆聖種冥心虗寂。通鑒世事內外俱明。德超世表。悲悔邊隅正教陵替。遂能遠涉山海遊化漢魏。亡心之士莫不歸信。存見之流乃生譏謗。于時唯有道育惠可此二沙門。年雖後生俊志高遠。幸逢法師事之數載。虔恭𧫎啟善蒙師意。法師感其精誠誨以真道。令如是安心。如是發行。如是順物。如是方便。此是大乘安心之法。令無錯謬。如是安心者壁觀。如是發行者四行。如是順物者防護譏嫌。如是方便者遣其不著。此略序所由云爾。
法師は、西域の南天竺国の人である。バラモン王家の第三子として生まれた。生まれつき知恵が明瞭で、聞いたことはすべて悟り理解した。大乗の道を志し、在家の身を捨てて出家した。聖なる教えの系統を受け継ぎ、心を虚空の如き静けさに置き、世の事柄を深く観察し、内外ともに明らかであった。その徳は世を超えていたが、辺境の地で正しい教えが衰退していることを悲しみ、海や山を越えて遠くまで旅し、漢や魏の地で教えを広めた。執着のない心を持つ者は、皆、彼に帰依したが、先入観にとらわれた者たちは、かえって非難した。
当時、道育と恵可という二人の修行僧がいた。彼らは若かったが、志は高く遠大であった。幸運にも法師に出会い、数年にわたって師事した。真心を尽くして敬い、教えを請い、法師の心を動かした。法師は彼らの誠実さに感じ入り、真の道を授けた。
「このように心を安んじよ。このように実践せよ。このように世に従え。このように工夫せよ。」これが大乗における心の安め方の教えであり、誤りのない道である。
「このように心を安んじる」とは、壁観である。 「このように実践する」とは、四行である。 「このように世に従う」とは、非難を避けることである。 「このように工夫する」とは、執着を手放すことである。
以上が、その教えが生まれた経緯のあらましである。