妙法蓮華經玄贊卷第一(本)
妙法蓮華経玄賛 巻第一
大慈恩寺沙門基撰
大慈恩寺の沙門基による撰述
唐 · 窺基撰 著
27.4 万字 · 約 912 分
『妙法蓮華経玄賛』は、唐代の高僧・窺基によって著された、法相宗における重要な注釈書の一つです。仏教が隆盛を極めた初唐の時代に成立し、『法華経』の深遠な教えを体系的に解き明かしています。唯識思想と如来蔵の学説を融合させ、五重の玄義という観点から経文の構造と核心的な教義を詳細に解説しています。 全二十巻からなる本書は、教判の理論、経題の解釈、科文による綱要、そして経文の一句一句に対する解釈を網羅しており、中国における『法華経』注釈書の権威ある著作と称えられています。この著作は、窺基の法相宗内における正統的な地位を確立しただけでなく、『法華経』と唯識学の交わりを研究する上で極めて重要な文献となり、漢伝仏教における教義学の発展に深遠な影響を与えました。