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方広大荘厳経 (方廣大莊嚴經)


方廣大莊嚴經卷第四

方広大荘厳経 巻第四

中天竺國沙門地婆訶羅奉 詔譯

中天竺国僧侶・地婆訶羅、詔を奉じて訳す

入天祠品第八

天祠に入る品第八

爾時,佛告諸比丘:「菩薩生已,諸剎帝利、婆羅門、居士長者,豪富之家二萬童女,皆悉擬為菩薩婇女,王及大臣亦各有二萬童女,擬為菩薩婇女,此等諸女皆與菩薩同日而生。是時釋種耆舊詣輸檀王所,白言:『大王!今者可將太子謁於天廟以祈終吉。』王時許之,即遣所司,淨諸城郭鄽肆巷陌,所有盲聾瘖瘂諸根不具,瓦礫糞穢諸不吉祥皆悉除屏,擊福德鼓,扣善相磬,所由之門皆令藻飾。又諸福王、長者居士、婆羅門等克期同集,無量婇女車徒騎從,諸吉祥缾香油香水悉令盈滿,婆羅門子夾於衢路,詠吉祥音,諸天祠廟皆悉嚴好,如是等事一切成辦。時輸檀王入於後宮,告摩訶波闍波提言:『欲將太子往於天廟。』并勅宮人並須嚴飾。摩訶波闍波提以諸寶服莊嚴菩薩,是時菩薩熙怡微笑,而作是言:『今者見將欲往何處?』姨母告言:『將太子出,謁於天廟。』爾時菩薩,而說偈言:

その時、仏は比丘たちに告げられた。「菩薩が誕生されると、諸々の刹帝利、婆羅門、居士長者、豪富の家から二万の童女が、皆、菩薩の侍女になろうと集まりました。王や大臣たちもまた、それぞれ二万の童女を菩薩の侍女として差し出そうとしました。これらの女たちは皆、菩薩と同じ日に生まれていたのです。

その時、釈迦族の長老たちが浄飯王のもとを訪れ、申し上げました。『大王よ。今こそ太子を天廟にお連れし、末永い吉祥をお祈りすべき時でございます。』王はこれを許され、すぐに担当の者たちに命じて、城郭や町の通り路地を清めさせました。すべての盲者、聾者、唖者、諸根の不具者、瓦礫や糞穢など、あらゆる不吉祥なものを取り除き、福徳の鼓を打ち鳴らし、善相の磬を響かせ、通られる門はすべて飾り立てさせました。

また、諸々の福徳ある王、長者、居士、婆羅門などが期日を定めて一同に集まり、無量の侍女たちが車や騎馬で従いました。諸々の吉祥瓶には香油や香水を満たし、婆羅門の子らが道の両側に立ち、吉祥の音を詠唱しました。諸天の祠廟はすべて厳かに整えられ、このようなことがすべて整えられました。

時に浄飯王は後宮に入り、摩訶波闍波提に告げました。『太子を天廟にお連れしたい。』そして宮人たちにも、皆、厳かに飾るよう命じました。摩訶波闍波提は諸々の宝の衣で菩薩を荘厳しました。その時、菩薩は穏やかに微笑み、このように言われました。『今、私をどこへお連れになろうとしているのですか。』姨母が告げました。『太子をお連れして、天廟に参ります。』

爾時、菩薩は偈を説かれました。

「『自我初生時, 震動三千界,
日月及護世, 梵釋諸天龍,
皆悉下閻浮, 俱來頂禮我,
何有天相及? 將吾造其所。
我是天中天, 於天中最勝,
天無與等者, 誰復有能過?
隨順世俗故, 所以來生此,
見我威神力, 一切皆欣喜。
是故應知我, 獨為天中天。』」

「我が初めて生まれし時、三千世界は震動し、 日月と護世の神々、梵天、帝釈、諸天の龍王たちは、 皆、閻浮提に降り立ち、共に来て我に頂礼した。 いったい誰に天の相があるだろうか。彼らを造りしのは我である。 我は天中天、天の中で最も勝れた者であり、 天にも等しい者はなく、誰が我を超えることができようか。 世俗に従うゆえに、この世に生まれ来たり、 我が威神力を見て、すべての者は喜びに満ちた。 ゆえに知るべきである、我こそが唯一の天中天であると。」

佛告諸比丘:「如是集會軍眾吉祥讚歎,莊嚴城闕,街衢巷陌鄽肆諸門悉已清淨。時輸檀王自將菩薩乘車而出,與諸婆羅門、剎利、大富長者、居士大臣,及諸國王、釋氏眷屬,前後翊從,燒香散花滿於衢路,象馬車乘軍眾無量,皆悉執持寶幢幡蓋,種種鼓樂歌舞作倡,百千諸天御菩薩車,無量百千那由他天子并天婇女,於虛空中,散眾天花、鼓樂絃歌。時輸檀王威力如是詣於天廟。至天廟已,王自抱持菩薩入天廟中,足踰門閫,所有天像皆從座起,迎逆菩薩恭敬禮拜。時眾會中百千天人,皆大歡笑踊躍無量,唱言:『善哉,善哉!甚為希有。』迦毘羅國六種震動,諸天形像各現本身,而說頌曰:

仏は諸比丘に告げられた。「このように、集い合った軍勢は吉祥を讃え、城門や街路を荘厳し、巷や市場の門はすべて清浄となった。その時、浄飯王は自ら菩薩を車に乗せて出発し、多くのバラモン、クシャトリヤ、裕福な長者、在家信者、大臣たち、そして諸国の王たち、釈迦族の眷属たちが前後を守り従った。香を焚き、花を散らして道を満たし、象や馬、車に乗った軍勢は数えきれず、皆が宝の幢や幡、蓋を捧げ持ち、様々な太鼓や音楽、歌舞や演奏が行われた。百千の天たちが菩薩の車を御し、無量百千の天子たちと天女たちが虚空の中から多くの天の花を散らし、太鼓や弦楽の音楽を奏でた。このように浄飯王の威徳をもって、天廟へと向かった。天廟に到着すると、王は自ら菩薩を抱きかかえて天廟の中に入り、菩薩の足が敷居を越えた時、すべての天の像は座から立ち上がり、菩薩を迎え、恭しく礼拝した。その時、会衆の中の百千の天たちは皆、大いに笑い喜び、限りなく踊り上がって、『善きかな、善きかな。まことに稀有なことである』と唱えた。カピラヴァストゥの国は六種に震動し、諸天の像はそれぞれ自らの本来の姿を現し、次の頌を説いた。」

「『芥子並須彌, 牛跡方溟海,
日月對螢火, 豈足以為倫?
我今如芥子, 而復同牛跡,
亦與螢火等, 故我應敬彼。
菩薩如日月, 亦復同溟海,
而與須彌等, 不宜恭敬我。
福慧及威力, 禮者獲大利,
若人去憍慢, 生天證涅槃。』」

「芥子と須彌山を並べ、牛の足跡と広大な海を比べ、 太陽や月と蛍の光を対照させても、どうして同等と言えましょうか。 私は今、芥子のように小さく、また牛の足跡のように狭く、 蛍の光にも等しい存在です。だから私は彼を敬うべきです。 菩薩は太陽や月のようであり、また広大な海のようであり、 須彌山にも等しい方です。私を敬うべきではありません。 福徳と智慧と威力に満ちた方を礼拝すれば、大きな利益を得ます。 もし人が傲慢を捨てれば、天に生まれ、涅槃を悟ることができるでしょう。」

佛告諸比丘:「菩薩示現入天廟時,三萬二千天子及無量眾生,發阿耨多羅三藐三菩提心。諸比丘!以是因緣,我時忍可入於天廟。」

仏は比丘たちに告げられた:「菩薩が天廟に入る姿を示した時、三万二千の天子と数えきれないほどの衆生が、阿耨多羅三藐三菩提心を発した。比丘たちよ、この因縁によって、私はその時、天廟に入ることを認めたのである。」


7 誕生品
9 寶莊嚴具品

CBETA コード: T0187

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