俱舍論實義疏卷第一(惣二萬八千偈)
尊者悉地羅末底造(唐言安惠)
稽首薄伽眾德山, 稽首達磨大智海,
稽首僧伽和合眾, 掣斯論主及吾師。
我將螢耀助陽光, 隨力弘宣對法藏,
為利群生法久住, 願以威神見護持。
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『倶舎論実義疏』は、インドの論師・安慧が世親菩薩の『倶舎論』に対して著した権威ある注釈書です。安慧は唯識十大論師の一人であり、この疏は5世紀から6世紀にかけて成立しました。その目的は、『倶舎論』の深層にある義理、特にアビダルマ体系における諸法の実相と唯識思想を明らかにすることにあります。 内容は、『倶舎論』の重要な術語、「界品」「根品」などの核心的な教義を体系的に分析し、経量部と唯識学派の見解を融合させています。この疏は、『倶舎論』研究における重要な参考文献であるだけでなく、小乗アビダルマと大乗唯識思想をつなぐ鍵となる著作でもあります。漢伝仏教とチベット仏教の両方において高い地位を占め、歴代の学者から重視されてきました。