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八宗綱要鈔 (八宗綱要鈔)

「八宗綱要鈔」について

凝然述 著

2.5 万字 · 約 85 分

『八宗綱要鈔』は、鎌倉時代の華厳宗高僧・凝然によって著された仏教概論書です。本書は、日本に伝わった中国仏教の主要八宗派――すなわち倶舎宗、成実宗、律宗、法相宗、三論宗、華厳宗、天台宗、真言宗――の教義の要綱を体系的にまとめています。凝然は簡潔な筆致で、各宗派の伝承の歴史、中心となる経典、主要な教理、そして実践方法を明らかにしました。この書は、日本仏教の宗派思想を研究するための基礎的な典籍となり、その内容の権威性と体系の整然さから、漢伝仏教各宗派の流れを理解する入門の宝鑰(ほうやく)と称され、仏教学術界において高い地位を占めています。


凡例
  • 本書は、わが國における伝統的な仏教學の基礎知識を得させるとともに、併せて漢文体の仏教文献に親しませる意圖の下に、學生用の教科書として編纂したものである。
  • 本文の校訂にあたつては、龍谷大學出版部より昭和七年に刊行した『講本八宗綱要鈔』(華光院円解が校訂しに文政十年刊本を王とし異本を校訂したもの)があるので、これを、底本として再び異本を校合し、不適当と思われるものは改めた。よつて書名は既刊本と同樣に『講本八宗綱要鈔』と名づけた。
  • 句読点.訓点については戰後、中學.高校において、漢文が必修科目から外された結果,漢文の読解力が一般に著しく低下している現狀に鑑み、初学の者にも出來るかぎり読みやすいようにと細心の考慮をはらい、返り点、送り仮名を附した。なお獨特の読みかたをすべき字句には、平仮名をもつて読み仮名をも附した。
  • 章節の分科は、ほぼ既刊本のそれを踏襲したが、その名目について不適当と思われるものは多少これを改めた。なお上欄には本文に出てくる主要項目が一見してわかるようにこれを列ね、而も活字の大小によつてこれを示して圖表に代えることとした。
  • 下欄の註には、地名.人名等で梵語の音表である場合は原語を示し、中國や日本の人名で出世年代の明らかなものには西曆年號を記し、また文中に引用せる經論釈の出拠の明確なものて、大正大藏經に存するものはその卷數并びに頁数を挙げた。

原書目次

CBETA コード: B0171

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