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大慧普覚禅師語録 (大慧普覺禪師語錄)

「大慧普覺禪師語錄」について

宋 · 蘊聞編 著

18.2 万字 · 約 605 分

大慧普覚禅師語録は、宋代の高僧・蘊聞によって編纂され、臨済宗の高僧・大慧宗杲の禅法に関する説法、書簡、法語などを収録しています。宗杲禅師は両宋時代の禅宗の巨匠であり、看話禅を提唱し、後世に深い影響を与えました。この語録は彼の禅学思想を体系的に述べ、疑情参究と真参実悟を強調し、当時の弊害を批判しており、宋代禅宗、特に看話禅を研究する上で重要な典籍です。本書は仏教史上において高い地位を占め、禅門必読の経典であり、日本、中国、韓国の禅法の発展に深遠な影響を与えています。


進大慧禪師語錄奏劄

大慧禅師語録進呈の奏札

(臣)僧(蘊聞)竊以佛祖之道。雖非文字語言所及。而發揚流布。必有所假而後明。譬如以手指月。手之與月。初不相干。然知手之所指。則知月之所在。是以一大藏教為世標準。于今賴之(臣)山野微賤。遭值聖明。屢獲瞻望清光。稟承音旨。聖言高遠非凡所及。斯道慶幸有待而興。竊欣希闊之逢。敢陳誠切之懇。伏念(臣)先師前住徑山大慧禪師(宗杲)敏悟英發直受正傳。善巧方便開悟後學。其平日提唱語要(臣)隨處記錄。皆已成書。既為廣錄三十卷。又為語錄十卷。謹繕寫詣闕上進。伏望萬機之暇 俯垂省覽(臣)又伏見真宗皇帝景德年中。以僧(道原)所集傳燈錄。頒降入藏。今(臣)所進先師語錄十卷。欲乞聖慈依上件體例。特賜指揮亦令入藏。用廣流通。使後學皆得預聞。在先師益為不朽。(臣)無任戰灼。俟命之至取進止。乾道七年三月 日。徑山能仁禪院住持。慧日禪師(臣)蘊聞奏劄。

臣僧蘊聞が申し上げます。佛祖の道は、文字や言葉で完全に伝えられるものではありませんが、それを広め伝えるには、必ず何らかの手段を借りて初めて明らかになるものです。たとえば、指で月を指し示すようなもので、指と月とは本来無関係ですが、指が示す方向を見れば、月の在り処が分かります。それゆえに、大蔵経の教えは世の規範となり、今もそれによって支えられています。

臣は山野に身を置く微賤の身でありながら、聖明なる御世に遇い、幾度も御尊顔を仰ぎ、御言葉を承ることができました。聖なる御言葉は高遠で、凡人の及ぶところではありません。この道が慶ばしいことに、時が来て興隆する機会を得ました。この稀な機会を喜び、誠心を込めて申し上げます。

臣の先師、前住持の徑山大慧禅師宗杲は、敏悟英発で、正伝を直に受け継ぎました。善巧方便をもって後学を悟りへ導き、日頃の提唱や語要の記録は、すべて書物となっております。すでに広録三十巻、語録十巻が編まれました。これを謹んで書き写し、宮中に奉上いたします。どうか万機の暇に、御覧いただきますようお願い申し上げます。

また、真宗皇帝が景德年間に、僧道原が編んだ伝燈録を経蔵に収めるよう下賜されたことを存じております。今、臣が奉上する先師の語録十巻についても、同じように御慈悲をもって、経蔵に収めるよう御指示を賜りたくお願い申し上げます。それにより広く流通し、後学の者たちが皆、この教えを聞くことができ、先師の名も不朽のものとなるでありましょう。

臣は戦慄しつつ、お言葉を待ち申し上げます。取進止。

乾道七年三月 日。徑山能仁禅院住持、慧日禅師臣蘊聞が奏上いたします。

福州東禪報恩光孝禪寺本寺承知府安撫大觀文公文備准御批。降大慧禪師語錄十冊。令寘之名山大藏中。以永其傳。住持(臣)僧(德潛)謹刊為經板。計三十卷。入于毘盧大藏。用廣流通。以此功德恭為今上皇帝祝延聖壽無疆。仰願皇圖鞏固。鳳歷長新。佛日增輝。法輪常轉。乾道八年正月 日。住持(臣)僧(德潛)謹題。

福州東禪報恩光孝禪寺にて、本寺は知府安撫大觀文公の命を受け、御批を奉じて大慧禪師の語錄十冊を下賜された。これを名山の大藏經に納め、永遠に傳えることとなった。住持の臣・僧德潛は謹んでこれを經板に刻し、全三十卷を毘盧大藏に収め、廣く流通させる。この功徳をもって、今上帝の聖壽無疆を祝い、御國の繁榮が永遠に續くことを祈り、佛日の光が増し輝き、法輪が常に回轉することを願う。乾道八年正月の吉日、住持の臣・僧德潛が謹んで記す。


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