五級儀第四
第一十二慕闍 譯云承法教道者
第十二慕闍 これは「法の教えを受け継ぎ導く者」と訳されます。
第二七十二薩波塞 譯云侍法者亦號拂多誕
七十二番目のサパセ、訳して「法に仕える者」とも言い、また「フドタン」とも称される。
第三三百六十默奚悉德 譯云法堂主
第四阿羅緩 譯云一切純善人
第五耨沙喭 譯云一切淨信聽者
第五のノーシャン(一切の清らかな信心を持って聞く者)
右阿羅緩已上並素冠服。唯耨沙喭一位聽仍舊服。如是五位稟受相依。咸遵教命。堅持禁戒。名解脫路。若慕闍犯戒。即不得承其教命。假使精通七部才辯卓然。為有愆違。五位不攝如樹滋茂皆因其根。根若憊者樹必乾枯。阿羅緩犯戒。視之如死。表白眾知逐令出法。海雖至廣不宿死屍。若有覆藏。還同破戒。
右阿羅緩以上の者は皆、素朴な冠服を着用する。ただ耨沙喭だけは、従来の服装のままであることを許される。このように五つの位階は、教えを受け継ぎ互いに支え合い、皆が教えの命に従い、戒律を堅く守る。これが解脱への道である。もし慕闍が戒律を犯せば、教えの命を受け継ぐことはできない。たとえ七部に精通し、才知弁舌が抜きんでていようとも、過ちがあれば、五つの位階には含まれない。木が茂るのは全て根によるものであり、根が衰えれば木は必ず枯れる。阿羅緩が戒律を犯せば、それは死んだも同然と見なされ、皆に告白して知らせ、法から追い出す。海は広大であっても、死骸を留め置くことはない。もし過ちを隠し覆うならば、それは戒律を破ったのと同じである。