入唐求法巡禮行記卷第一
圓仁 撰
8.4 万字 · 約 280 分
『入唐求法巡礼行記』は、日本天台宗の僧侶・円仁によって記された旅行日記です。西暦838年から847年にかけて、円仁は遣唐使に随行して唐に渡り、仏法を求めました。その間、唐の武宗による会昌の廃仏事件を直接経験しています。この書は漢文で詳細に記され、約10年にわたる旅路において、唐代の社会、経済、宗教、地理、そして日中文化交流に関する貴重な見聞を網羅しています。 唐代の仏教史、社会史、および日中関係を研究するための第一級の史料として、玄奘の『大唐西域記』やマルコ・ポーロの『東方見聞録』と並び称される世界的な貴重な歴史文献です。晩唐期の仏教の実態を理解する上で、代替不可能な権威ある価値を有しています。