大乘廣百論釋論卷第一
聖天菩薩本 護法菩薩釋
三藏法師玄奘奉詔譯
8.6 万字 · 約 286 分
『大乗広百論釈論』は、唐代の高僧・玄奘三蔵が翻訳した重要な仏教論書です。本来は、インドの論師・護法が聖天の『広百論』に対して注釈を加えたものです。玄奘は貞観年間に西方へ求法の旅に出て、この論書を中国に持ち帰り、漢文に翻訳しました。これは唯識学派の核心的な文献の一つとなりました。 本論は、外道の説を論破し、中観の空の思想を明らかにすることを主旨としています。論理的な議論を通じて、すべての現象には固有の実体がないという真理を明らかにし、さらに瑜伽行派の唯識理論を融合させています。仏教史上において、これは中観学派と唯識学派をつなぐ重要な橋渡しとなるものであり、大乗仏教の弁証法的哲学の模範とも見なされています。漢伝仏教の教義の発展に、深遠な影響を与えました。