七曜攘災決卷上
七曜攘災決 巻上
西天竺國婆羅門僧金俱吒撰集之
西天竺国婆羅門僧金俱吒撰集
夫周天三百六十五度四分度之一,每日日行一度。月每日行十三度四分度之一,一月月行三百九十七度四分度之二。日行三十度,一遍與月合會。其宿四世界眾生所生之日時,日月行所在為之命宿。復日歷天一周,眾生為之歲。月歷天一周,眾生為之一月。若所至其宿度有五星,與大歲五行王相合者,必生貴人。若與月五行合者,亦生貴人。若月至休、廢、囚、死宿,所生之處多為庸人。復五星所至日月災蝕,在人命宿必變見吉凶。今西國婆羅門僧金俱吒,命得二十八宿神下,問其吉凶、畫其形狀,辨七曜所至攘災法如後。
周天は365度と4分の1度あり、太陽は毎日1度ずつ進む。月は毎日13度と4分の1度進むため、1ヶ月で月は397度と4分の2度進む。太陽が30度進むごとに、一度月と重なる。
その星宿(しゅく)によって、四つの世界の衆生が生まれる時、太陽と月の位置をその人の「命宿(めいしゅく)」とする。さらに、太陽が天を一周することを、衆生にとっての一年とする。月が天を一周することを、衆生にとっての一ヶ月とする。
もし、その人の命宿のある星の位置に五星(ごせい)が巡り、太歳や五行の王相(おうそう)と重なるならば、必ず高貴な人が生まれる。また、月と五行が重なる場合も、高貴な人が生まれる。逆に、月が休・廃・囚・死の宿にある時に生まれる人は、平凡な人であることが多い。
また、五星が巡って太陽や月に蝕(しょく)が起こると、人の命宿に吉凶の変化が現れる。
かつて西方の国々のバラモン僧である金俱吒(きんくた)は、二十八宿の神々の下へ行き、その吉凶を問い、その姿を描き、七曜(しちよう)が巡る時の災いを払う方法を次のように明らかにした。
日宮占災攘之法第一
日宮占災攘之法 第一
日至其命宿度,其人合得分望、得人敬重、合得爵祿,若先有罪並得皆免。若日在人命宿災蝕,其人即有風災重厄,當宜攘之。其攘法,先須知其定蝕之日,去蝕五日清齋,當畫其神形。形如人而似獅子頭人身,著天衣,手持寶瓶而黑色。當於頂上帶之。其日過本命宿,棄東流水中,災自散。
【運命を見る日に、その人の運命星が吉方位にあれば、その人は名声を得、人から敬われ、官位や財運にも恵まれます。たとえ以前に罪があっても、すべて赦されます。もし日がその人の運命星を蝕む位置にあれば、その人は風による大きな災難に遭います。すぐにお祓いをしなければなりません。】
【お祓いの方法は、まず蝕が起こる確かな日を知り、その5日前から清らかに斎戒します。そして、その神の姿を描きます。形は人のようで、顔は獅子の頭、体は人間。天人の衣をまとい、手には宝瓶を持ち、色は黒です。これを頭の上に戴きます。その日が過ぎたら、川の東に向かって流すと、災いは自然に消え去ります。】