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  1. 大乗瑜伽金剛性海曼殊室利千臂千鉢大教王経 (大乘瑜伽金剛性海曼殊室利千臂千鉢大教王經)
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大乗瑜伽金剛性海曼殊室利千臂千鉢大教王経 (大乘瑜伽金剛性海曼殊室利千臂千缽大教王經)


大乘瑜伽金剛性海曼殊室利千臂千鉢大教王經卷第一(并序)
大興善寺三藏沙門大廣智不空奉 詔譯

大興善寺の三蔵沙門、大広智不空が詔を奉じて訳す

敘曰:大唐開元二十一年歲次癸酉正月一日辰時,於薦福寺道場內,金剛三藏與僧慧超授大乘瑜伽金剛五頂五智尊千臂千手千鉢千佛釋迦曼殊室利菩薩祕密菩提三摩地法教。遂於過後受持法已,不離三藏奉事經于八載。後至開元二十八年歲次庚辰四月十五日,聞奏開元聖上皇於薦福寺御道場內。至五月五日,奉詔譯經,卯時焚燒香火起首翻譯。三藏演梵本,慧超筆授大乘瑜伽千臂千鉢曼殊室利經法教,後到十二月十五日翻譯將訖。至天寶一年二月十九日,金剛三藏將此經梵本及五天竺阿闍梨書,並總分付與梵僧目叉難陀婆伽,令送此經梵本并書將與五印度南天竺師子國本師寶覺阿闍梨,經今不迴。後於

**序**

唐の開元二十一年(西暦733年)正月一日辰の刻に、薦福寺の道場にて、金剛三蔵が僧慧超に対し、大乗瑜伽の金剛五頂・五智尊・千臂千手・千鉢・千仏・釋迦・曼殊室利菩薩の秘密菩提三摩地の法教を授けられました。

その後、慧超はこの教えを受け継ぎ、三蔵に仕え続けること八年。開元二十八年(西暦740年)四月十五日には、時の聖上(玄宗皇帝)にこの御教えを奏上し、薦福寺の御道場にてお許しを賜りました。

五月五日、召しに応じて経典の翻訳が始められました。卯の刻に香を焚き、翻訳を開始。三蔵が梵本を説き、慧超が筆を執って「大乗瑜伽千臂千鉢曼殊室利經」の法教を書き記しました。十二月十五日に翻訳が終わりを迎えました。

天宝元年(西暦742年)二月十九日、金剛三蔵はこの経典の梵本と五天竺の阿闍梨の書状を、梵僧の目叉難陀婆伽に託されました。「この経の梵本と書状を、五印度・南天竺・師子国にいる本師、宝覚阿闍梨のもとへ届けてほしい」と。しかし、その後、この経は戻ってくることはありませんでした。

唐大曆九年十月,於大興善寺大師大廣智三藏和尚邊更重諮啟決擇大教瑜伽心地祕密法門。後則將千鉢曼殊經本至唐建中元年四月十五日到五臺山乾元菩提寺,遂將得舊翻譯唐言漢音經本在寺。至五月五日,沙門慧超起首再錄,寫出一切如來大教王經瑜伽祕密金剛三摩地三密聖教法門,述經祕義。諸佛出世應物隨形,志求者智鏡玄通、念之者無幽不入,根緣感赴必藉此經。登菩提山、除去邪執,契傳三密,得究瑜伽祕要法門。窮理微妙身口意業,用智修持戒定慧學,顯現通達證如來地,以信為首,乘般若舟速超彼岸。今述曼殊之德,靈跡恒沙,聖覺無方、神力潛運,以多塵劫悲願,不住菩提一主無二尊見。為菩薩自茲金色世界來期忍土之中,於清涼之山導引群品,而即現燈現雲,及萬菩薩信生奇特現光現相之身,皆發正智,為因利益三世蒼生有趣願到菩提。次略舉經都題序目大乘瑜伽金剛性海總攝一切法金剛五頂五智尊現大聖曼殊室利菩薩顯千臂千手千鉢化千釋迦灌頂曼荼羅一切諸佛修證如來金剛菩提,具足一切法,入毘盧遮那五金剛界聖智玄通,入如來佛心三密三十支金剛智鏡聖道性海故。

唐の大暦9年10月、大興善寺にて大師・大広智三蔵和尚のもとで再び問い尋ね、大教瑜伽心地秘密法門を決定しました。その後、千鉢曼殊経本を持ち、唐の建中元年4月15日に五台山乾元菩提寺に到着しました。そこで以前に翻訳された唐の言語と漢音の経本を寺で得ました。5月5日、沙門慧超が再び筆を起こし、一切如来大教王経瑜伽秘密金剛三摩地三密聖教法門を書き写し、経の秘義を述べました。

諸仏は世に出て、対象に応じて姿を変えます。志を求める者は智慧の鏡で玄妙に通じ、念じる者は幽かなところに入らざるところがなく、根機や縁に応じて感応し赴くには必ずこの経に依らねばなりません。菩提の山に登り、邪執を取り除き、三密を継承し、瑜伽の秘要な法門を究めます。理を極め、身口意の業を微妙にし、智慧を用いて戒定慧の学を修め持ち、顕現して通達し如来の境地を証します。信を第一とし、般若の舟に乗って速やかに彼岸を超えます。

今、曼殊の徳を述べれば、その霊跡は恒河の砂のごとく、聖なる覚りは方なく、神力は密かに働きます。多くの塵劫の悲願により、菩提の一主は二尊なく見られます。菩薩として、この金色の世界から忍土の中に来て、清涼の山にて群生を導き、灯や雲を現し、万の菩薩に奇特な信心を生じさせ、光や相を現す身を示して、皆が正しい智慧を発すようにします。これらは三世の蒼生の利益のためであり、有なるものは皆、菩提に至ることを願います。

次に、経の題目を大まかに挙げます。「大乗瑜伽金剛性海総摂一切法金剛五頂五智尊現大聖曼殊室利菩薩顕千臂千手千鉢化千釋迦灌頂曼荼羅一切諸仏修證如来金剛菩提、具足一切法、入毘盧遮那五金剛界聖智玄通、入如来佛心三密三十支金剛智鏡聖道性海」と題します。

爾時如來說示經教,法本五門,演有九品。云何法本立為五門?
一者無生門、二者無動門、三者平等門、四者淨土門、五者解脫門。

第一は無生の門、第二は無動の門、第三は平等の門、第四は浄土の門、第五は解脱の門です。

云何經教說有九品?
一者一切如來金剛祕密根本聖教品、二者諸佛出現證修金剛菩提殊勝品、三者十方大菩薩出助證悟聖力品、四者一切賢聖入法見道顯教修持品、五者祕密歸止觀照法性決擇心地品、六者一切菩薩修學如來三摩地聖性潛通加被品、七者不思議法界聖道如來真如法藏自在聖智品、八者三賢菩薩入法位次第修行迴向菩提品、九者十聖菩薩入地等妙二位修學進入聖道成佛菩提解脫品。

一、すべての如来の金剛秘密根本聖教の品 二、諸仏が出現し、金剛菩提を証し修める殊勝の品 三、十方の大菩薩が出現し、悟りを助け証する聖力の品 四、すべての賢聖が法に入り、道を見て顕教を修める品 五、秘密に帰依し止観によって法性を照らし、心の地を選び決する品 六、すべての菩薩が如来の三摩地の聖性に潜通し、加被を修める品 七、不可思議な法界の聖道、如来の真如法蔵、自在な聖智の品 八、三賢の菩薩が法の位に入り、次第を修行し菩提に回向する品 九、十聖の菩薩が地に入り、等覚・妙覚の二位を修行し、聖道に入って成仏し、菩提を得て解脱する品

就此五門之中,從第一門云何次第得入無生門?一者入阿字觀本寂無生義,毘盧遮那如來說根本清淨無生門。就此門中演有二品:一者先說一切如來金剛祕密根本聖教品、二者後演諸佛出現證修金剛菩提殊勝品。次說經頌:

五つの修行の門の中で、第一の門「いかにして次第に無生の門に入るか」について説く。まず「阿字観」に入り、本来が寂滅であり無生であるという真理を観ずる。これは毘盧遮那如来が説かれた根本清浄無生の門である。

この門の中には、さらに二つの品が説かれている。第一に「一切如来金剛秘密根本聖教品」、第二に「諸仏出現証修金剛菩提殊勝品」である。

次に、経典の偈頌を説く。

稽首如來法性身, 毘盧遮那清淨體,
報化應現等如空, 般若無邊得自在。
四智神用密加持, 慧海無窮遍一切,
法界真如空無相, 本在有情體性裏。
聖智力入識種中, 金剛迅疾同等體,
如來法經囑曼殊, 祕密流通無障礙。
曼荼灌頂授職位, 一切如來摩頂記,
瑜伽三密志求成, 速達本源登佛地。
千臂曼殊蓮華會, 金剛等持付一切,
五智潛通加被心, 出到菩提證實際。

ここに如来の法性の身、すなわち毘盧遮那仏の清らかなるものを敬礼します。 この世に現れる報身や化身は虚空のごとく、限りない智慧によって自在なる境地を得ています。 四つの智慧の働きは密かに力を与え、智慧の海のように尽きることなくすべてに満ちわたります。 あらゆる世界の真実の姿には、もともと形というものがなく、それはすでにすべての生きとし生けるものの本質にあります。 聖なる智慧の力は、私たちの心の奥深くにある種(たね)にまで入り込み、ダイヤモンドのように固く、素早く、同じ本質をもたらします。 如来の教えは文殊菩薩に託され、障りなく広く伝えられていきます。 そして曼荼羅の儀式によって位が授けられ、すべての如来が頭を撫でて祝福を与えます。 私たちは身・言葉・心の三つの行いを一つにすること(瑜伽・三密)を志し、本源に速やかに達し、仏の境地に至ろうと願います。 多くの腕をもつ文殊菩薩の蓮華の集いに、金剛のような平等な心で全てが託されます。 五つの智慧がひそかに私たちの心に働きかけ、悟りの境地へと導き、真実そのものを証得させるのです。


第一

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