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  1. 金光明経文句文句記会本 (金光明經文句文句記會本)
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金光明経文句文句記会本 (金光明經文句文句記會本)


【記】第四、堅牢地神品。二。初、品題。

【解説】第四、堅牢地神の章。二つある。まず、章の題名。

金光明經堅牢地神品第九

九、堅牢地神の章

そのとき、堅牢地神は立ち上がり、両手を合わせて仏に申し上げた。

「尊き方よ、この金光明経(こんこうみょうきょう)の力は、なんと広大なことでしょうか。この経典が説かれるところ、私はその地を守り、そこに住む者たちを守護いたします。

もしこの経典を説く法師(ほうし)がいれば、私はその人の足の下に身を投げ出し、大地を支えて、彼が歩むすべての場所を安らかにいたします。」

※法師:真理を説く僧侶のこと。

【記】句文分二:初、正解名二:初、所表之智立四悉。
【文句】上諸天,或住善權方便道,為眾生法父;此天住善實智度道,為眾生法母,一義也。譬如陰陽覆載卉木,智度養育,出生眾善,二義也。餘度各有所主,未亡未泯,實智照了,無相無名,三義也。餘度有等有上,智度無等無上,是究竟度,四義也。

【文句】上の天人たちは、あるいは善巧方便の道に留まって、衆生の法の父となります。この天人は真実の智慧と度する道に留まって、衆生の法の母となります。これが第一の意味です。

たとえば、陰と陽が草木をおおい育てるように、智慧の度は(万物を)養い育て、あらゆる善を生み出します。これが第二の意味です。

他の度(波羅蜜)にはそれぞれに主とするところがありますが、それらにはなお「我」や「断滅」が残っています。しかし真実の智慧はすべてを明らかに照らし、姿も名もありません。これが第三の意味です。

他の度には等しいものや優れたものがありますが、智慧の度には等しいものも優れたものもなく、これこそが究極の度なのです。これが第四の意味です。

【記】淨名云:智度菩薩母,方便以為父,一切眾導師,無不由是生。上是天神,天是陽,故如父。此既地神,地神是陰,故如母。一義也者,父母不同,故屬世界。天陽上覆,地陰下載。卉是草之總名,木是樹之都稱。智度下,合喻。眾善合卉木也。各有下,如檀主破慳,乃至禪主破散。五屬緣因,故未亡泯。智破生法,方無名相。破惡中最,故當對治。智度復本,破立俱忘。故無等無上,名第一義。此於智度立四悉檀。

【解説】維摩経にはこう説かれている。「智度(智慧の完成)は菩薩の母であり、方便(巧みな手段)は父である。すべての衆生を導く師は、みなこの二つから生まれる」。先に述べた天神は陽の性質を持つため父に例えられ、ここで説かれる地神は陰の性質を持つため母に例えられる。父母が異なることから、これは「世界」の教えに属する。天は陽として上を覆い、地は陰として下を支える。「卉」は草の総称であり、「木」は樹木の総称である。「智度」以下の部分は、この比喩を総合したものである。多くの善行は草や木を合わせたものに例えられる。「各有」以下の部分は、例えば檀那(布施)の主が慳吝を破り、禅定の主が散乱を破ることを示す。これら五つの修行(五度)は「縁因」(縁となる因)に属するため、まだ完全に消え去ってはいない。智慧によって生の執着と法の執着を破ってこそ、はじめて名も形もない境地に至る。悪を破る中で最も優れているため、「対治」(対処法)と言える。智度が本来の姿に立ち返れば、立てることも破ることも共に忘れられる。そのため「等しいものがなく、上もない」と説かれ、これが「第一義」(究極の真理)である。このように智度に対して四悉檀(四つの教化の方法)が立てられるのである。

二、能召之名彰四德

二、呼びかける名は、四つの徳を明らかにする

【文句】智度法門,常無改變。義曰:堅牢,常也。能荷,樂也。能生,淨也。名之為地。德力自在,我也。稱之為神。從此等法門,故名堅牢地神品。

智度の法門は、常に変わることがありません。その意味を言えば、「堅牢」とは永遠のことであり、「能荷」とは楽しみのこと、「能生」とは清らかさのことです。これを「地」と名づけます。また、「徳力自在」とは「我」のことです。これを「神」と呼びます。これらの法門に基づいて、この章を「堅牢地神品」と名づけたのです。

【記】堅牢即常德。地即樂淨,無苦受故;荷持一切,離染著故;出生無盡。神即我德,威德力用悉自在故。

【記】堅牢とは、永遠の徳を表します。「地」は楽と清浄を意味し、苦しみを受けないからです。すべてを支え、執着から離れているからです。尽きることなく生み出します。「神」は自己の徳を表し、威厳と力の働きがすべて自在であるからです。

二、明品意。

二、明らかに経典の意義を示す。

【文句】此品是天王護法第四意,翻涌地味資益請說聽等地也。

この品は、第四の天王による教えの守護という意味であり、大地の味わいを湧き出させて、下座と上座の請法・説法を助けるものである。

【記】二、經文二:初、分文。

【記】二、経文の二つ目。まず、文を分けること。

【文句】文為三:一、從白佛下,誓涌地味,利益行者;二、從爾時,佛告下,如來述成;三、從爾時,地神下,發誓弘經。

〔構成〕この文は三つの部分に分けられる: 一、「白佛から」の節から始まり、地の味を湧き出させる誓いを述べ、修行者を利益する。 二、「爾時、佛告から」の節からは、如来がこれを承認し説明する。 三、「爾時、地神から」の節からは、地神が誓いを立てて経典を広める。

【記】二、隨釋三:初、誓涌地味三:初、明己身增長二:初、生起八事。

二、解説を加える。三つの部分に分かれる。最初に「誓って地味を湧き出す」という部分、さらに三つに分かれる。まず第一に「自らの身の成長」を明かし、その中で八つの事柄が生じることを示す。

【文句】初涌地味,文為三。從初白佛下,明己身利益。凡約八事,展轉增長:由聞法故,法味增長;法味增長故,氣力增長;氣力增長故,翻地味增長;地味增長故,諸物增長;諸物增長故,眾生五果增長;五果增長故,脩行增長;脩行增長故,供養增長;供養增長故,弘通增長。

【解説】初めて地味が湧き出たことについて、本文は三つの部分に分けられる。「初めに仏に白す」の部分からは、自身の得た利益について明らかにしている。概ね八つの事柄に基づいて、次第に増大していく。すなわち、法を聞くことによって法の味わいが増し、法の味わいが増すことによって気力が増し、気力が増すことによって地味が増し、地味が増すことによって万物が増し、万物が増すことによって衆生の五つの果実が増し、五つの果実が増すことによって修行が増し、修行が増すことによって供養が増し、供養が増すことによって弘通が増す、という流れである。

【記】二、隨事釋經。八、當依生起次第消之。初、法味增長。

【記】2.各々の事柄に従って経典を解釈する。8.生起の順序に従って解き明かすべきである。初めに、法味が増大する。

爾時,地神堅牢白佛言:世尊!是金光明微妙經典,若現在世、若未來世,在在處處,若城邑聚落、若山澤空處、若王宮宅,世尊!隨是經典所流布處,是地分中敷師子座,令說法者坐其座上,廣演宣說是妙經典。我當在中常作宿衛隱蔽其身,於法座下頂戴其足,我聞法已得服甘露無上法味。

その時、地神の堅牢が仏に申し上げました。「世尊よ、この金光明という微細で素晴らしい経典が、現在の世にも、未来の世にも、あらゆる場所――町や村、山や沢や人里離れた所、あるいは王宮など――で流布されるならば、世尊よ、この経典が広められるその土地に、説法者のために師子座(獅子座)を設けさせ、その上に坐らせて、この見事な経典を広く詳しく説かせてください。私はその場に常に留まり、身を隠して守り、その法座の下で説法者の足を頭上に戴きましょう。そしてその教えを聞いた後、甘露のような最高の法の味わいをいただくのです。」

【記】經聚落者,落,居也。人之聚居,故名聚落。山澤者,下有水曰澤。宿衛,謂止宿衛護。

【記】経において「聚落」とは、「落」は住むという意味です。人々が集まって住むところ、だから「聚落」と呼びます。「山沢」とは、下に水があるところを「沢」と言います。「宿衛」とは、宿泊して警備・守護することを指します。

二、氣力增長。

二、気力が増す。

增益氣力。

力を高め、元気をつける。

【記】三、地味增長。

【記】三、地面の恵みが増し広がる。

而此大地深十六萬八千由旬,從金剛際至海地上,悉得眾味增長具足,豐壤肥濃過於今日。

そして、この大地は深さ十六万八千由旬あり、金剛の底から海の地表に至るまで、あまねくさまざまな味わいを得て、成長し十分に満ち足りており、その土壌は今日にも増して肥沃で豊かであった。

【記】四、諸物增長。

【記】四、あらゆるものが増えていくこと。

以是之故,閻浮提內藥草樹木,根莖枝葉華果滋茂,美色香味皆悉具足。

このゆえに、閻浮提(えんぶだい)の内にある薬草や樹木は、根や茎、枝や葉、花や実が豊かに育ち、美しい色と香り、味がすべて十分にそなわっています。

【記】五、五果增長。五果者,即經云:壽命、色、力、辯、安也。此之五果,由食而致。

【記】五、五つの果報が増長する。五つの果報とは、経典にある寿命・容色・精力・弁舌・安穏のことである。この五つの果報は、食事によってもたらされる。

眾生食已,增長壽命色力辯安,六情諸根具足通利,威德顏貌端嚴殊特,成就如是種種等已。

民衆がそれを食すれば、寿命が延び、体力や弁舌、安らぎが増し、六根がしっかりと備わり通じ、威徳や容貌が立派で特別なものとなり、そのような様々な功徳を成就するのです。

【記】六、脩行增長。

六、修行が深まり広がること。

所作事業多得成辦,有大勢力精勤勇猛。是故,世尊!閻浮提內安隱豐樂人民熾盛,一切眾生多受快樂,應心適意隨其所樂。

行う事業は多く成就し、大きな力と精進勇猛さを備えています。 それゆえ、世尊よ、閻浮提の内は安らかで豊かであり、人々は盛んであり、全ての衆生は多くの楽しみを受け、心に適い、意に叶い、その望むままに随っております。

【記】七、供養增長。

**第七章 供養の功徳を増やすこと**

是諸眾生得是威德大勢力已,能供養是金光明經,及恭敬供養持是經者四部之眾。

このような衆生は、この威徳ある大いなる力を得て、『金光明経』を供養し、またこの経典を護持する者や四部の衆を敬い供養することができるのです。

【記】八、流通增長。

【記】八、広く流布させ、増大させること。

我於爾時當往其所,為諸眾生受快樂故,請說法者廣令宣布如是妙典。

その時、私は利益を求める人々のもとへ赴き、多くの人々に安らぎと喜びをもたらすために、この素晴らしい経典を説く方に、広く人々へお伝えくださるようお願いいたします。

【文句】悉如文。

全て、御文(おふみ)の通りです。

【記】二、明眷屬增長二:初、生起五事。

【記】二、仲間の増え方について、二つに分けて説明します。まず、五つの事柄が生じる経緯です。

【文句】從何以故?世尊下,明眷屬利益,是經力增長。凡約五事,展轉增長:以經力故,我眷屬增長;眷屬增長故,地味增長;地味增長故,諸物增長;諸物增長故,眾生快樂增長;快樂增長故,依報皆具足,具足亦名增長。

【註釈】「世尊」より下の部分では、仏の教えを受ける人々の功徳と、この経典の力がどのように広がっていくかが明かされています。 およそ五つの段階を経て、善い循環が広がっていきます。 経典の力によって、私(仏)を敬う人々が増えます。人々が増えると、大地の恵みが豊かになります。大地の恵みが豊かになると、様々な物が満ち足ります。物が満ち足りると、生きとし生けるものの喜びが大きくなります。喜びが大きくなると、私たちの住む世界も完全に整います。この「完全に整う」ということを、また「増え広がる」とも言うのです。

【記】二、隨事釋。經五,並如生起。初、眷屬增長。
何以故?世尊!是金光明若廣說時,我及眷屬所得功德倍過於常,增長身力心進勇銳。世尊!我服甘露無上法味已。
【記】二、地味增長。
閻浮提地縱廣七千由旬,豐壤倍常。
【記】經縱廣者,南北曰縱,東西曰廣。
三,諸物增長。
世尊!如此大地眾生所依,悉能增長一切所須之物,增長一切所須物已。
【記】四、快樂增長。
令諸眾生,隨意所用,受於快樂。
【記】五、依報增長。
種種飲食、衣服、臥具、宮殿、屋宅、樹木、林苑、河池、井泉,如是等物依因於地悉皆具足。
【記】三、明報恩增長二:初、生起六事。
【文句】從世尊!是諸眾生下,名報恩增長。凡約六事,展轉增長:以知我恩故,專聽增長;專聽增長故,功德增長;功德增長故,教他增長;教他增長故,地味增長;地味增長故,受樂增長;受樂增長故,信施增長。
【記】二、隨事釋。經六,亦如生起。初、專聽增長。
是故,世尊!是諸眾生為知我恩,應作是念:我當必定聽受是經,供養、恭敬、尊重、讚歎。作是念已,即從住處,若城邑、聚落、舍宅、空地,往法會所聽受是經。
【記】二、功德增長。
既聽受已還其所止,各應相慶作如是言:我等今日聞此甚深無上妙法,已為攝取不可思議功德之聚,值遇無量無邊諸佛,三惡道報已得解脫,於未來世常生天上人中受樂。
【記】三、教他增長。
是諸眾生各於住處,若為他人演說是經,若說一喻、一品、一緣,若復稱歎一佛、一菩薩、一四句偈乃至一句,及稱是經首題名字。
【記】四、地味增長。
世尊!隨是眾生所住之處,其地具足豐壤肥濃過於餘地,凡是因地所生之物,悉得增長滋茂廣大。
【記】五、受樂增長。
令諸眾生,受於快樂。多饒財寶。
【記】六、信施增長。
好行惠施,心常堅固,深信三寶。
【文句】悉如文。
【記】二、佛述成二:初、標文。
【文句】二、佛述成。
【記】二、隨釋二:初、述成展轉增長。
爾時,佛告地神堅牢:若有眾生,乃至聞是金光明經一句之義,人中命終,隨意往生三十三天。
【文句】文為二:一、約聞經展轉增長。從人世至天世,從天世至出世,日夜即受不可思議快樂,即出世樂也。地神所說,止是今世增長。如來述成,文雖略,意極長遠。
【記】一、約聞。經下,為成展轉義故。探取下科,為出世也。日夜受樂,在次文耳。
二,述成供養增長。
地神,若有眾生為欲供養是經典故,莊嚴屋宅,乃至張懸一幡、一蓋及以一衣,欲界六天已有自然七寶宮殿,是人命終即往生彼。地神,於諸七寶宮殿之中,各各自然有七天女共相娛樂,日夜常受不可思議微妙快樂。
【文句】二、述成供養增長。從人世至天世,從天世至出世,長遠之義,準前可知云云。
【記】經明供養,是在人世也。是人下,往天世也。日夜下,至出世也。雖受天樂,住樂法界,故無所受。是故名為不可思議微妙快樂。
三、發誓護經二:初、分文。
【文句】三、發誓護。經文為三:一、誓護說法者;二、誓護化道不絕;三、誓護聽法者。
【記】二、釋義三,並如分文。初、誓護說法者。
爾時,地神白佛言:世尊!以是因緣,說法比丘坐法座時,我常晝夜衛護不離,隱蔽其形,在法座下頂戴其足。
【記】二、誓護化道不絕。
世尊!若有眾生於百千佛所種諸善根,是說法者為是等故,於閻浮提廣宣流布是妙經典令不斷絕。
【記】三、誓護聽法者。
是諸眾生聽是經已,未來之世無量百千那由他劫,於天上人中常受快樂,值遇諸佛,疾成阿耨多羅三藐三菩提,三惡道苦悉斷無餘。
【文句】如文。
金光明經文句文句記會本卷第六
音釋
【經】懅
(音巨,懅畏怖也。)撻
(音塔,撻笞也。)沃
(音屋,沃灌也。)恬
(音田,恬靜也。)㖃
(厚吼二音。)簸
(音布,簸去糠也。)咃
(音他。)

金光明經功德天品第八
金光明經散脂鬼神品第十

CBETA コード: X0358

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