根本說一切有部毘奈耶雜事卷第三
根本説一切有部毘奈耶雜事 巻第三
三藏法師義淨奉 制譯
三蔵法師義浄、勅命により訳す
火生長者之餘(攝頌在前)
火生長者の余り(摂頌が前にあり)
爾時未生怨入火生長者宅,見好寶珠,遂便竊取與其從人,至本宅已報從者曰:「向付珠寶汝可將來。」從者開拳唯見空手,報言:「不知寶珠何去。」王遂瞋打,火生曰:「從者何辜輒見瞋打?」答曰:「我是小賊,此是大賊。我於汝舍竊得寶珠,今此小人轉更行盜。」火生報曰:「非太子盜,亦非此偷。太子取後,尋還本處。」白言:「太子!我宅中財是太子物,隨所須者任情將去,因何竊取?」太子默然便作是念:「我父歿後當總取之。」時未生怨由提婆達多惡友教故,其父明王遂加逆害,便自稱為灌頂大王,作摩揭陀國主。告火生曰:「汝是我弟,可共分財。」火生念曰:「其父明王殺而自立,豈於我所能容忍乎?今此惡王欲奪我宅,先與為允。」念已告言:「大王!我先有意,宅及財寶悉以持奉。更何所分?唯願大王來我宅內、我向王宮,幸當聽許。」王言:「善哉!隨意所作。」王便移去,火生入宮,宅中相好悉移宮內,如是來去經于七返,好逐火生,惡隨王後。時未生怨作如是念:「我今不能得火生寶,更為餘術方便取之。」告竊偷者曰:「汝今宜往火生舍內偷取寶珠。」其人聞語,便作鐵鉤昇牆欲入,內人見已遂即高聲唱言:「賊入!賊入!」火生聞已意不令去,遂云:「汝住其賊。」即便膠著牆頭不能向下,比至天曉人皆共觀,問彼賊曰:「何故至斯?」答曰:「王遣我來偷火生寶。」眾人皆怒:「此是惡人,法王無辜橫加殺戮,今復令賊枉奪人財,此過尤深如何可恕?」王聞是已遂令使者詣火生處作如是語:「宜當放捨,勿加苦害。」是時火生意欲放去,唱言:「賊去。」遂便得脫。火生念曰:「尚能殺父,不害我者無有是處。豈為財寶自殞命耶?然則我奉世尊昔所授記,於我法中出家修行,斷盡諸惑得阿羅漢果。我今宜可捨俗出家。」於其宅中所有財寶,悉皆分給孤獨乞人,貧乏之類咸令豐足。時火生長者遂與諸親朋友知識共辭別已,往詣佛所禮佛雙足,退坐一面合掌恭敬,白言:「世尊!唯願許我,於善說法律而為出家,并受近圓成苾芻性,淨修梵行奉事世尊。」佛既見已告言:「善來苾芻!可修梵行。」聞是語已鬚髮自落,如曾剪剃已經七日,法衣著身瓶鉢在手,威儀整肅如百歲苾芻。頌曰:
そのとき、未生怨は火生長者の家に入り、立派な宝珠を見て、すぐに盗み取り、従者に渡しました。自分の家に戻ってから、従者に告げました。「さきほど渡した宝珠を持ってきなさい。」従者が拳を開くと、ただ空の手があるだけでした。そこで報告しました。「宝珠がどこへ行ったのか分かりません。」王は怒って打ちました。火生が言いました。「従者に何の罪があって、すぐに怒って打つのですか。」王は答えました。「私は小さな盗人、こちらは大きな盗人だ。私はあなたの家で宝珠を盗んだが、今この小人がさらに盗みを働いたのだ。」火生は告げました。「太子が盗んだのでも、この者が盗んだのでもありません。太子が取った後、すぐに元の場所へ返したのです。」そして申し上げました。「太子よ、私の家の財は太子のものです。必要なものがあれば思うままに持って行かれればよいのに、どうして盗み取るのですか。」太子は黙って、こう思いました。「父が亡くなった後、すべてを取ってしまおう。」そのとき、未生怨は提婆達多という悪友に教えられたため、父の明王を害して、みずから灌頂大王と称し、摩掲陀国の主となりました。火生に告げました。「あなたは私の弟だ。一緒に財を分けよう。」火生は思いました。「その父の明王を殺して自ら立った者が、どうして私を許すはずがあるだろうか。今この悪王は私の家を奪おうとしている。まず承諾しておこう。」そう思って告げました。「大王よ、私は以前から、家と財宝のすべてを差し上げるつもりでした。何を分ける必要がありましょうか。ただ大王が私の家に来られ、私が王宮へ参ることを、どうかお許しください。」王は言いました。「よろしい。思うままにしなさい。」王はすぐに移り、火生は宮殿に入りました。家の中の良いものはすべて宮殿へ移されました。こうして行き来すること七度、良いものは火生に従い、悪いものは王の後につきました。そのとき未生怨はこう思いました。「私は今、火生の宝を得ることができない。ほかの方法でうまく取ろう。」盗人に告げました。「おまえは今、火生の家へ行って宝珠を盗み取れ。」その人は言われて、鉄の鉤を作って塀を登って入ろうとしました。中の人が見て、すぐに高声で叫びました。「賊が入った、賊が入った。」火生は聞いて、行かせまいと思い、「そこにいなさい、その賊よ」と言いました。するとすぐに塀の上に膠でくっついて、下へ降りられなくなりました。夜が明けるまでに人々はみな集まって見て、その賊に問いました。「なぜこんなことをしたのか。」答えました。「王が私を遣わして火生の宝を盗ませたのです。」人々はみな怒りました。「これは悪人だ。法王は罪もないのに殺された。今また賊に命じて人の財を奪わせるとは。この罪はまことに重い。どうして許せようか。」王はこれを聞いて、すぐに使者を火生のもとへ遣わして、こう言わせました。「放してやりなさい。苦しめて害してはならない。」そのとき火生は放そうと思い、「賊よ、行きなさい」と言いました。するとすぐに逃れることができました。火生は思いました。「父さえ殺すのだから、私を害さないはずがない。どうして財宝のために自らの命を失うことがあろうか。それならば、私は世尊がかねて記された通り、私の法において出家し修行して、すべての煩悩を断ち尽くし、阿羅漢果を得よう。私は今、俗を捨てて出家するのがよい。」その家にあるすべての財宝を、孤獨の乞人に分け与え、貧しい者たちをみな豊かにしました。そのとき火生長者は、親族や朋友知識たちに別れを告げてから、仏のもとへ赴き、仏の両足を礼し、一面に退いて合掌恭敬して申し上げました。「世尊よ、どうか私に、善説の法律において出家し、また近円を受けて苾芻の性を得て、清らかに梵行を修め、世尊に仕えることをお許しください。」仏はこれを見て告げました。「善来、苾芻よ。梵行を修めなさい。」この言葉を聞くと、鬚髪は自然に落ち、ちょうど七日前に剃ったかのようでした。法衣は身に着き、瓶と鉢は手にあり、威儀は整い厳かで、百歳の苾芻のようでした。頌に曰く。
「世尊命善來, 髮除衣著體;
即得諸根寂, 隨佛意皆成。」
「世尊が善来とお命じになると、髪は除かれ衣は身に着きました。 その場で諸根は寂静となり、仏の意のままにすべてが成就しました。」
爾時世尊隨機教授,彼便策勵方便勤修,觀知五趣生死輪迴動搖不息,有為諸行皆悉敗壞,可厭惡法常為他損,樂在暫時受苦長夜,雖有天報終歸散滅。深察知已便斷諸惑,得阿羅漢果三明六通,具八解脫得如實知:我生已盡、梵行已立、所作已辦、不受後有。心無障礙如手撝空,刀割香塗愛憎不起,觀金與土等無有異,於諸名利無不棄捨,釋梵諸天悉皆恭敬。時諸苾芻咸起疑念:「唯佛世尊能除疑網,我今共問。」即詣佛所白言:「世尊!火生長者先作何業,彼業之報生大富家受用無乏?復作何業,與母一時同燒火聚?復由何業,生在人中受天妙相?復由何業,於佛法中出家修行,斷諸煩惱證阿羅漢?」世尊告曰:「汝等苾芻皆當善聽:火生童子先所造業,還須自受,廣如上說。汝等應聽。過去世時九十一劫,有佛出世,號毘鉢尸如來、應、正等覺,十號具足,與大苾芻眾六萬二千人,次第遊行漸至一城,名曰親慧,王名有親,去斯不遠有親慧林,佛及苾芻於此而住。其王有大福德,國界安寧人民熾盛無諸鬪諍,為大法王廣如上說。於此城中有一長者名曰天分,大富多財受用豐足,與毘沙門王比其富盛,長者念曰:『我雖數數請毘鉢尸佛及諸聖眾設美飲食,然未曾為三月安居四事供養,我今宜可請佛及僧,於三月中一切資生盡捨供給。』作是念已即往佛所,頂禮雙足退坐一面,佛以方便為說法要示教利喜,既說法已默然而住。是時長者即從坐起,合掌向佛白言:『世尊!唯願慈悲哀愍,受我三月中請飲食衣服臥具醫藥。』佛見請已默然為受。時彼長者見佛受已,禮足而去。
そこで世尊は相手の資質に応じて教えを説かれました。彼はすぐに励み、巧みな方法で修行に勤しみました。そして五道の迷いの世界を生死輪廻して、絶え間なく揺れ動いていることを見抜きました。作られたものはすべて壊れ滅び、厭うべきものであり、常に他から損なわれ、楽しみは一時的で苦しみは長く続き、たとえ天の報いを受けても最後には散り滅びてしまうのです。深く見極めたので、すべての煩悩を断ち、阿羅漢の果を得て、三明と六通を備え、八解脱を具え、ありのままに知るに至りました。すなわち「わが生はすでに尽き、清らかな行はすでに確立し、なすべきことはすでになし終え、もはや後の生を受けることはない」と。心に妨げがなく、手で空を払うように、刀で切られても香を塗られても愛憎は起こらず、金と土とを等しく見て違いはなく、すべての名誉や利益を捨て去り、釈提桓因や諸天はみな恭敬しました。
そのとき、多くの比丘たちに疑いの念が起こりました。「ただ仏世尊だけが疑いの網を除くことがおできになる。私たちは今、共に伺いましょう。」そこで仏のもとへ行き、申し上げました。「世尊よ、火生長者は以前にどのような業をなし、その業の報いによって大富豪の家に生まれ、受用に乏しいことがなかったのでしょうか。またどのような業によって、母と一時に火の中で共に焼かれたのでしょうか。またどのような業によって、人の世に生まれながら天の妙相を受けたのでしょうか。またどのような業によって、仏の教えのもとで出家修行し、すべての煩悩を断ち、阿羅漢を証したのでしょうか。」
世尊は告げられました。「比丘たちよ、よく聴きなさい。火生童子が以前に造った業は、自ら受けねばなりません。詳しくは先に述べた通りです。あなたたちは聴きなさい。過去世の九十一劫のとき、仏が世に出られ、毘鉢尸如来・応供・正等覚と号し、十号を具え、大きな比丘の集まり六万二千人と共に、順に遊行して次第に一つの城に至りました。名を親慧といい、王の名は有親といいました。そこから遠くない所に親慧林があり、仏と比丘たちはここに住まれました。その王は大きな福德があり、国境は安寧で人民は繁栄し、争いごとはありませんでした。大法王として広く先に述べた通りです。この城に天分という長者がいて、大いに富み財産が多く受用豊かで、毘沙門王とその富の盛んさを比べるほどでした。長者は考えました。『私はたびたび毘鉢尸仏と聖なる僧たちを招いて美味しい飲食を供しましたが、まだ三月の安居の間、四事の供養をしたことがありません。私は今こそ仏と僧を招き、三ヶ月の間、すべての生活資具を惜しみなく供給しよう。』こう考えて、すぐに仏のもとへ行き、両足を頂礼して退いて一面に座りました。仏は巧みな方法で法の要点を説き、示し教え導き喜ばせました。説法が終わると、黙っておられました。そこで長者は座から立ち、合掌して仏に申し上げました。『世尊よ、どうか慈悲哀愍をもって、三月の間の私の招きを受け、飲食・衣服・臥具・医薬をお受けください。』仏は招きをご覧になり、黙ってお受けになりました。長者は仏がお受けになったのを見て、足を礼して去りました。
「時國王有親,聞毘鉢尸如來與諸大眾,來至其國住在林中,便自念曰:『我雖頻頻請佛及僧就舍而食,然未三月四事供養,我今欲請佛僧三月供養。』即往佛所禮雙足已退坐一面。時佛為王說微妙法示教利喜,默然而住。王起合掌致敬白佛:『我雖頻頻請佛僧眾就舍而食,然未三月四事供養,唯願世尊及諸大眾,哀愍見受三月供養,四事無闕。』佛言:『大王!我已受彼天分長者三月中請。』王言:『佛若為受天分不見許者,我共籌議,彼必相許。』佛言:『彼若許者我當為受。』王聞佛語禮足而去。至宮中已,即令使者往命天分長者,至已王言:『長者汝今知不?我欲先請佛僧以申供養,汝次後設,事亦非遲。』答言:『大王!我已最先請佛僧訖,既有此念伏願無違。』王言:『長者!雖復如此,然汝是我國內之人,以理斟量我當先設。』白言:『大王!雖是王人理盡先請,若王苦抑於義有違。』王言:『長者!不由情欲即得遂心,然我與汝隔日設供,若食好者即隨其請。』長者言:『爾。』
時に国王には親しい者がいて、毘鉢尸如来が多くの大衆とともに国に来て林の中に住んでいることを聞き、こう考えました。「私はたびたび仏と僧を請じて家に招いて食事を供してきたが、まだ三か月の四事供養は行っていない。私は今、仏と僧を请じて三か月の供養をしたい。」そこで仏のもとへ行き、両足を礼してから一面に退いて座りました。そのとき、仏は王のために微妙な法を説き、教え示して利益と喜びを与え、黙っておられました。王は立ち上がり、合掌して敬意を表し、仏に申し上げました。「私はたびたび仏と僧衆を請じて家に招いて食事を供してきましたが、まだ三か月の四事供養は行っていません。どうか世尊と多くの大衆が哀れみを受けてください。三か月の供養を受け、四事に欠けることがありませんように。」仏は言われました。「大王よ、私はすでにかの天分長者の三か月の請を受けました。」王は言いました。「仏がもし天分のために受けて許されないのなら、私が彼と相談しましょう。彼はきっと承諾するでしょう。」仏は言われました。「彼がもし承諾するなら、私は受けましょう。」王は仏の言葉を聞き、足を礼して去りました。宮中に至ると、すぐに使者に命じて天分長者を呼びに行かせました。来ると王は言いました。「長者よ、あなたは今知っていますか。私は先に仏と僧を請じて供養を申し上げたいのです。あなたはその次に設けても、事は遅くはありません。」答えて言いました。「大王よ、私はすでに最初に仏と僧を請い終えました。この思いがある以上、どうか違えないでください。」王は言いました。「長者よ、たとえそうであっても、あなたは私の国内の人です。理で量るなら私が先に設けるべきです。」申し上げました。「大王よ、王の人ではあっても理を尽くして先に請いました。もし王が苦しめて抑えるなら、義に違います。」王は言いました。「長者よ、情欲によってすぐに心を遂げるのではありません。しかし私とあなたは隔日で供養を設けましょう。もし良い食事なら、その請に従います。」長者は言いました。「そのとおりです。」
「時彼長者即於其夜,備辦種種上妙珍奇殊勝飲食,既至天明於設食處,以大瓮器多貯淨水,遣使往白:『飲食已辦,願佛知時。』時毘鉢尸佛,於日初分執持衣鉢,僧眾隨從,至天分長者家設食之處,就座而坐。長者既見佛僧坐已,即便自手持諸供養奉施佛僧,如是慇懃知眾飽足,嚼齒木澡漱訖,安置鉢已,為聽法故取小座席於佛前坐。爾時世尊為彼長者,說微妙法示教利喜,稱機法已從座而去。時彼國王次當設供,便即營辦種種供養廣如前說,乃至從座而去。如是更番設妙供養,竟無優劣。時彼國王見是事已,以手支頰懷憂而住。時諸大臣見王憂色白言:『提婆!何故憂悒?』答言:『今我寧得不憂?於我國內寄住之客,設供佛僧我不能勝,故懷憂耳。』大臣白言:『天分長者家內無樵買而作食,販柴人等皆勿聽賣,蒸薪既乏辦食無緣。』王便宣令:『我國中人勿賣柴草,若有犯者當出我國。』時彼長者至設食日求柴不得,便用家內栴檀香木,以將炊爨。復以香油塗其疊布,用煮餅食,由是香氣遍滿城中。王怪問曰:『何故今日香氣氛氳異於常日,從何而至?』諸人以事具白於王,王言:『我今可無此事。』大臣諫曰:『王今何故作如斯事?長者家中更無子息,身死之後物並入官,得作如斯隨情費用。王今宜可還令賣薪。』即便許賣。長者聞王許賣薪草,生忿怒心出惡語曰:『隨我家中現有香木,令王并母一處焚燒。』次於他日王故懷憂,諸臣重問,王同前答,臣曰:『願勿懷憂。我作方便,令彼設供不及大王。』王設供日,諸臣即便於其城內,除去瓦礫掃拭街衢,遍灑香湯燒香普馥,幢幡繒蓋處處皆懸,散以名花無不充布,莊嚴可愛如歡喜園。次造食堂宏壯雅麗,復安食座眾寶嚴儀,於其座上覆以繒綵,塗香末香在處塗拭,上饌細軟如天甘露,種種滋味超世珍羞,敬奉佛僧盡心供養。時諸大臣共白王曰:『我等隨力共作如是,嚴飾城隍辦其盛饌,王今宜可發起歡心。』王自親觀極生希有,即命使者詣世尊處,白言:『食辦,願佛知時。』佛及大眾各持衣鉢,至彼王宮詣設食處,就座而坐。其王遂令灌頂大象,持百支傘蓋佛世尊,自餘諸象各持一蓋以蓋苾芻。國大夫人親持寶扇,為佛招涼,自餘內人扇苾芻眾。王及大臣親持供養,奉佛及僧廣如上說。時天分長者遂告家人曰:『汝今可詣王設供處,竊觀飲食麁細如何?』使者既至觀其盛饌,遂乃忘歸;第二、第三使皆不返。是時長者親自往觀,見彼盛設深歎希有,便作是念:『此諸妙供力辦可成,象及宮人我何能得?』作是念已便還本居,告守門人曰:『汝若見有乞人來至,須者皆與,勿令輒入。』長者入室懷憂而住。
そのとき、かの長者はその夜のうちに、さまざまな上妙で珍しくすぐれた飲食物を用意しました。夜が明けると、食事を設けた場所に大きな甕を置いて清らかな水をたくさん蓄え、使いをやってこう告げさせました。「飲食の用意が整いました。どうか仏よ、時をご存じください。」
そのとき毘鉢尸仏は、日の初めの分に衣と鉢をお持ちになり、僧たちが従い、天分長者の家の食事を設けた場所へ至り、座に就いてお座りになりました。長者は、仏と僧がお座りになったのを見ると、すぐに自ら手に取ってもろもろの供養の物を仏と僧に差し上げました。こうして丁寧にもてなし、皆が十分に満たされたことを知ると、歯木を噛んで漱ぎ清め、鉢を安置し終えて、法を聞くために小さな座席を取って仏の前にお座りになりました。
そのとき世尊は、かの長者のために微妙な法をお説きになり、示し教え、利益と喜びを与え、機にかなった法をお説きになってから、座を立って去られました。
そのとき、かの国王が次に供養を設ける順番にあたりました。そこでさっそくさまざまな供養を営みましたが、詳しいことは先に述べたとおりです。やがて座を立って去られるに至るまで、同じでした。こうして交代で妙なる供養を設けましたが、ついに優劣はありませんでした。
そのとき、かの国王はこの有様を見て、手で頬を支え、憂いに沈んでおりました。もろもろの大臣たちは、王が憂いの色を浮かべているのを見て申し上げました。「提婆よ、なぜ憂い沈んでおられるのですか。」
王は答えました。「今、私がどうして憂いずにいられましょうか。わが国のうちに仮住まいしている客が、仏と僧に供養を設けるのに、私は勝つことができません。それで憂いに沈んでいるのです。」
大臣たちが申し上げました。「天分長者の家では、薪を買わずに食事を作っています。柴を売る者たちには、すべて売ることを許さないようにしましょう。蒸し薪が乏しくなれば、食事を整える手立てがなくなるでしょう。」
王はそこで命令を宣べました。「わが国の者は柴や草を売ってはならない。もし違反する者があれば、わが国から追い出す。」
そのとき、かの長者は供養の日に至って柴を得ることができず、家の中の栴檀の香木を使って、それを煮炊きに用いました。さらに香油を重ねた布に塗り、それで餅の食事を煮ました。そのため香気が城中に満ちあふれました。
王は不思議に思って尋ねました。「なぜ今日は香気がいつもと違って盛んに立ちこめているのか。どこから来るのか。」
人々は事の次第を王に詳しく申し上げました。王は言いました。「私には今、こんなことはできない。」
大臣たちが諫めました。「王よ、なぜ今このようなことをなさるのですか。長者の家にはほかに子どももなく、身が死んだ後には財物はすべて官のものとなります。そのように思いのままに使うことができましょう。王は今、かえって薪を売ることを許すべきです。」
そこでさっそく売ることを許しました。長者は、王が薪や草を売ることを許したと聞いて、怒りの心を起こし、悪い言葉を出して言いました。「わが家に現にある香木にまかせて、王とその母とを一処に焚き焼かせよう。」
別の日に、王はことさらに憂いを抱きました。もろもろの臣が重ねて尋ねると、王は前と同じ答えをしました。臣たちが言いました。「どうか憂えないでください。私たちが方便をめぐらして、かの者の供養が大王に及ばないようにいたしましょう。」
王が供養を設ける日、もろもろの臣たちはすぐにその城内で、瓦や石ころを取り除き、街路を掃き清め、あまねく香湯をまき、香を焚いて広く香らせ、幢や幡、絹の蓋をいたるところに懸け、名花を散らして満ちないところはなく、荘厳で愛らしいこと、まるで歓喜園のようでした。次に食堂を造りましたが、宏壮でみやびやかであり、さらに食座をしつらえて多くの宝で飾り、その座の上には絹の彩りを覆い、塗香や末香をいたるところに塗り清めました。上等な饌は細やかで柔らかく、天の甘露のようであり、さまざまな味わいは世の珍しいごちそうを超えていました。仏と僧を敬って奉り、心を尽くして供養しました。
そのとき、もろもろの大臣たちは共に王に申し上げました。「私たちは力に応じて共にこのように行い、城と堀を飾り、その盛んな饌を整えました。王よ、今こそ喜びの心を起こされるのがよいでしょう。」
王は自ら親しくご覧になり、たいへん希有の思いを生じました。そこで使者に命じて世尊のもとへ行かせ、こう告げさせました。「食事の用意が整いました。どうか仏よ、時をご存じください。」
仏と大衆はそれぞれ衣と鉢を持ち、かの王宮へ至り、食事を設けた場所に赴き、座に就いてお座りになりました。その王はそこで灌頂の大象に命じ、百の支傘を仏世尊にかざさせ、その他の象にはそれぞれ一つの傘を持たせて苾芻たちを覆わせました。国の大夫人は自ら宝の扇を持ち、仏のために涼を招ぎ、その他の内の人々は苾芻の大衆を扇ぎました。王と大臣たちは自ら供養の物を持ち、仏と僧に奉りましたが、詳しいことは先に述べたとおりです。
そのとき天分長者は、家人にこう告げました。「お前たちは今、王の供養を設けた場所へ行き、こっそりと飲食の粗いか細やかかを見てきなさい。」
使者はそこへ至ってその盛んな饌を見ると、ついに帰るのを忘れてしまいました。二番目、三番目の使者も皆帰りませんでした。そこで長者は自ら往いて見て、かの盛大なしつらえを見て、深く希有を嘆き、こう思いました。「このもろもろの妙なる供養は力で整えられるものだ。象や宮の人々を、私がどうして得られようか。」
こう思ってから、すぐに自分の住まいに帰り、門番に告げました。「もし物乞いの者が来るのを見たら、求める者は皆与えなさい。ただ、みだりに入れてはならない。」
長者は室に入り、憂いを抱いておりました。
「時天帝釋常以天眼觀察世間,見天分長者室內懷憂,察知彼心便作是念:『世間福田,佛為第一。作大施主天分為先,我今宜應共彼相助。』即自化作婆羅門像,至長者門,告守門人曰:『汝今宜往白大長者,有憍尸迦種大婆羅門,今在門外須欲相見。』門人告曰:『長者令我禁守其門,見有乞人,須者皆與勿令輒入。必有須者隨意將去,何勞要見長者之身?』彼人報曰:『我無所求,然有要緣須見長者。』使者遂入白言:『外有憍尸迦種大婆羅門,云無所求須見長者。』長者報曰:『可語彼人:「若有所求隨意將去。何須強欲見我身耶?」』白言:『大家!如所教言,我已報訖。彼云:「我有要緣須見長者。」』告門人曰:『若如是者可使入來。』門人引入,時婆羅門既見長者懷憂而住,問言:『長者!何緣以手支頰似帶憂容?』長者聞已說伽他曰:
天帝釈はいつも天眼で世間を観察していて、天分長者の家の中で憂いを抱いているのを見て、その心を察知し、こう思いました。「世間の福田は、仏が第一です。大きな施主としては天分がまず筆頭です。私も今、彼を助けるべきでしょう。」
そこで天帝釈は自ら婆羅門の姿に変わり、長者の門に来て、門番に告げました。「あなたは今、大長者のもとへ行って伝えなさい。憍尸迦の種族の大婆羅門が門の外にいて、会いたいと思っている、と。」
門番は伝えました。「長者は門を守るよう命じておられます。物乞いの者が来たら、必要なものは何でも与え、決してそのまま入れてはならない、と。必要なものがある者には、望みのままに持たせてやればよいのです。わざわざ長者に会う必要がありましょうか。」
その人は答えました。「私には求めるものはありませんが、大切な用があって長者に会う必要があるのです。」
使いの者は入って伝えました。「外に憍尸迦の種族の大婆羅門がいて、求めるものはないが長者に会いたいと言っています。」
長者は答えました。「その者に言いなさい。『もし求めるものがあるなら、望みのままに持って行きなさい。なぜ無理に私に会いたがるのか』と。」
使いの者は申し上げました。「ご主人様、おっしゃった通りに伝えました。しかし彼は、『大切な用があって長者に会う必要がある』と言っています。」
長者は門番に告げました。「それならば、入れてやりなさい。」
門番が案内して入ると、婆羅門は長者が憂いに沈んで座っているのを見て、尋ねました。「長者よ、なぜ手を頬に当てて、憂いを帯びた様子をしておられるのですか。」
長者はこれを聞くと、ガーターを説いて言いました。
「『若人能解憂, 斯人可共語;
如其憂不解, 共語欲何為?』
「もし人が憂いを解くことができるなら、その人とは共に語り合うことができます。 もしその憂いを解くことができないなら、共に語り合って何になるのでしょうか。」
「時天帝釋問言:『長者有何憂事?我有方便能為解除。』長者即便具說前事。時天帝釋即復本形,告言:『長者!我令上巧妙天來相借助。』作是語已隱形而去。時天帝釋既至天宮,告巧妙天曰:『汝今可往贍部洲中,與天分長者共相借助。』答曰:『善哉!』時巧妙天即於明日,至彼城中隨情變化,莊嚴衢路奇巧超絕,種種莊飾倍勝於王。食堂坐具妙成天巧,所有飲食並是天厨,令大象王持百支傘蓋毘鉢尸佛,其餘諸象持蓋苾芻。舍之天女手執金扇為佛招涼,自餘天女扇苾芻眾。時彼國王遣一使者竊往觀察,看長者供養其狀如何。其使往觀見其奇異,遂便忘返;復遣大臣還同前住;後令太子亦復不來。王怪其事即便自往至彼門所。爾時世尊遙見王已,告長者曰:『此是國王已見真諦,汝於彼所出麁惡言,今在門外汝往求謝。』長者遂出求謝於王,白言:『大王!今請暫入自手供養。』王即入見上妙天厨,極生希有,告長者曰:『仁今宜可於日日中供佛僧眾,非我所望。』時彼長者,既作如是奇妙盛饌供佛僧已,頂禮佛足而發願言:『我今供養最上福田,願此勝因我於來世,常得生在大富貴家,珍財豐足受天妙相,獲殊勝法出離蓋纏。如是大師我當承事心無有厭。』汝等苾芻勿生異念,往時天分長者即火生是。由於彼王出麁惡語,以栴檀火母子同燒。由彼業力,於五百生中與母同處被火所燒,乃至今時同燒一處。由於毘鉢尸佛作上供養又復發願,由彼業力,常得生在大富貴家,財寶豐盈,天諸妙相自然而出,於我法中出家修行,斷盡諸惑得阿羅漢果。汝等苾芻!我與毘鉢尸佛,神通道力悉皆平等。若於我所供養承事生殷重心,必獲勝果,如是應知。若純黑業得純黑報等,廣如上說。」時諸苾芻聞佛所說,信受奉行。
そのとき、天帝釈は尋ねました。「長者よ、何か心配なことがあるのですか。私にはそれを取り除く方法があります。」長者はそこで、先の出来事を詳しく話しました。すると天帝釈は本来の姿に戻り、こう告げました。「長者よ、私が巧妙天を遣わしてあなたを助けさせましょう。」そう言い終えると、姿を隠して去りました。
天帝釈は天宮に着くと、巧妙天に告げました。「あなたは今、贍部洲へ行き、天分長者の手助けをしなさい。」巧妙天は「よろしい」と答えました。そこで巧妙天は翌日、その城へ行き、思うままに変化を現して、大通りを巧みに整え、さまざまな飾りを施しました。その見事さは王宮よりもはるかに勝っていました。食堂の座具は天の巧みさで見事に作られ、飲食はすべて天の台所から出たものでした。大象王には百本の傘蓋を毘鉢尸仏にかざさせ、その他の象たちには傘蓋を苾芻たちにかざさせました。天女たちは金の扇を手に持って仏に涼を送り、他の天女たちは苾芻たちを扇いでいました。
そこで国王は一人の使者を遣わして、こっそりと長者の供養の様子を見に行かせました。使者は行ってその不思議な光景を見ると、そのまま帰るのを忘れてしまいました。さらに大臣を遣わしましたが、これも同じように戻りませんでした。次に太子を遣わしましたが、これもまた来ませんでした。王は不思議に思い、自らその門のところへ行きました。そのとき世尊は遠くから王を見て、長者に告げました。「あれは国王で、すでに真理を見ている。あなたがあの者に対して乱暴な言葉を口にしたので、今門の外にいる。行って謝罪しなさい。」長者はすぐに出て王に謝罪し、申し上げました。「大王、どうかしばらくお入りください。私が手ずから供養いたします。」王は入って見ると、すばらしい天の台所の膳を見て、たいへん珍しく思いました。そして長者に告げました。「あなたは今後、毎日、仏と僧たちに供養なさい。私の望みはそこにはありません。」
長者はこのようにして不思議なすばらしい供養の膳を仏と僧にささげた後、仏の足を頂礼して願いを立てました。「私は今、最上の福田に供養しました。このすぐれた功徳によって、来世ではいつも大いなる富貴の家に生まれ、財産が豊かに満ち、天のすばらしい姿を得て、すぐれた法を得て煩悩の覆いを離れることができますように。この大師に私は仕え、心に飽きることがありませんように。」
苾芻たちよ、別の考えを起こしてはなりません。そのときの天分長者とは、すなわち火生です。あの王に対して乱暴な言葉を口にしたために、栴檀の火で母と子がともに焼かれました。その業の力によって、五百生の間、母と同じところで火に焼かれ、今に至るまで同じ場所でともに焼かれているのです。毘鉢尸仏に最上の供養をささげ、また願いを立てたその業の力によって、いつも大いなる富貴の家に生まれ、財宝が豊かに満ち、天のすばらしい姿が自然に現れ、私の法において出家修行し、すべての煩悩を断ち尽くして阿羅漢果を得たのです。
苾芻たちよ、私と毘鉢尸仏は、神通道力がすべて等しいのです。もし私に対して供養し仕えることに深い恭敬の心を起こせば、必ずすぐれた果報を得ます。このように知りなさい。純黒の業には純黒の報いがあることなどは、すでに広く説いたとおりです。」
そのとき苾芻たちは、仏の説かれたことを聞いて、信じ受け、実践しました。
第一門第三子攝頌曰:
第一門の第三の子の摂頌に曰く:
綴鉢畜資具、 刀子及針筩、
并衣楨有三、 是大仙開許。
衣を縫う道具や生活用具として、裁ち鋏や針入れ、また衣を裁つ台を三つまで持つことは、大仙人である仏がお許しになったことです。
佛在室羅伐城。時有苾芻其鉢有穴,即便持去詣鍛師所,報言:「賢者,我鉢有穴,幸能為綴。」彼作是念:「諸釋迦子皆是閑人,不與價直虛相驅使。我若為作餘者續來,頻頻料理廢我生務,未有竟期。我今宜可且延時節。」報言:「聖者!我未有暇,明當可來。」明日便至,報云:「後日。」或早或晚日日如是,矯誑延時苾芻勞倦。有知識苾芻見而問曰:「具壽!日日常見來向此家,豈可是汝門徒親識耶?」報言:「大德!此家非我門徒亦非親識,我有破鉢令其料理,彼調誑我,為此常來。」答言:「具壽!汝可不聞,工師巧兒難得實語。然我解作,若佛許者我為汝綴。」以緣白佛,佛言:「若有苾芻解巧作者,應在屏處而綴其鉢,設有見者譏醜不生。」時彼苾芻既聞佛許,即便往彼巧苾芻處,報言:「大德!世尊開許,得自綴鉢當為我作。」彼言:「具壽!豈用我指而綴於鉢,須得作具方可為綴。」以緣白佛,佛言:「由是我今開許僧伽畜鐵作具。若有須者,可借取用,事了送還。」
仏は室羅伐城におられました。その時、ある苾芻の鉢に穴が開いていたので、そのまま持って鍛冶師のところへ行き、こう言いました。「賢者よ、私の鉢に穴が開いています。どうか繕っていただけないでしょうか。」鍛冶師はこう考えました。「釈迦の弟子たちはみな暇な人たちで、代金も払わずにただこき使うだけだ。私が作ってやれば、他の者たちも次々と来て、たびたび応対させられ、私の生業を妨げられて、きりがなくなるだろう。今はしばらく時を延ばしておくのがよい。」そして言いました。「聖者よ、私には今暇がありません。明日おいでください。」翌日になると、「明後日」と言います。あるいは朝、あるいは夕と、毎日このとおりで、偽って時を延ばすので、苾芻は疲れ果てました。ある知り合いの苾芻がこれを見て尋ねました。「具寿よ、毎日この家へ来ているのをよく見かけますが、まさかあなたの弟子や親しい知り合いではないでしょうね。」答えました。「大徳よ、この家は私の弟子でもなく、親しい知り合いでもありません。私の壊れた鉢を繕ってもらおうとしているのですが、あの者は私を欺いて、そのためにいつも来ているのです。」そこで言いました。「具寿よ、あなたは聞いたことがないのですか。工匠の巧みな者は真実の言葉を得がたいものです。しかし私は繕うことができます。もし仏がお許しになるなら、私があなたのために繕いましょう。」この事情を仏に申し上げると、仏は言われました。「もし苾芻の中に巧みに作ることのできる者がいるなら、人目につかない所でその鉢を繕うべきである。たとえ見る者がいても、そしりや醜さが生じることはない。」その苾芻は仏がお許しになったと聞くと、すぐにその巧みな苾芻のところへ行き、言いました。「大徳よ、世尊がお許しになりましたので、自分で鉢を繕うことができます。どうか私のために作ってください。」彼は言いました。「具寿よ、私の指だけで鉢を繕うのですか。道具がなければ繕えません。」この事情を仏に申し上げると、仏は言われました。「それゆえ、私は今、僧伽が鉄の道具を蓄えることを許す。必要な者がいれば、借りて使い、用が済んだら返しなさい。」
緣在室羅伐城。時諸苾芻欲裁三衣,便以手裂,衣財損壞。以緣白佛,佛言:「不應手裂,可刀子裁。」世尊許已,時有苾芻欲割裁衣,往俗人處告言:「居士!我須刀子,欲割截衣。」答曰:「將去。」既裁衣已送還彼人,居士報曰:「此即相施。」答言:「世尊不許。」以緣白佛,佛言:「我許苾芻受畜刀子。」見佛許已,時諸六眾便以金銀、琉璃、頗梨、諸寶并餘雜色種種奇珍莊飾其弝。時諸俗旅見而問曰:「聖者!此是何物?」答言:「世尊聽畜刀子。」彼言:「仁等尚有欲事纏繞心耶?」時諸苾芻以緣白佛,佛言:「苾芻!不應畜用金銀、琉璃、頗梨、諸寶并餘雜色種種奇珍莊飾刀弝。若須刀子,純用鐵作。」彼便大長,俗人復問:「此是何物?」答言:「此是刀子,世尊聽畜。」彼言:「聖者!此是大刀,不是刀子。」以緣白佛,佛言:「苾芻不畜長刀。」彼極小作不堪割物,佛言:「汝等應知,有三種刀子,謂大、中、小。大者可長六指,小者四指,二內名中。其狀有二:一如烏羽曲、二似雞翎,不應尖直。」
縁は室羅伐城にありました。その時、諸々の苾芻は三衣を裁断しようとして、そのまま手で裂いたため、衣の財物を損なってしまいました。この事情を仏に白しました。仏は言われました。「手で裂いてはならない。刀子で裁断しなさい。」世尊がお許しになった後、ある苾芻が衣を裁断しようとして、俗人のところへ行き、告げました。「居士よ、私は刀子が必要です。衣を裁断したいのです。」相手は答えました。「持って行きなさい。」衣を裁断した後、それをその人に返しに行くと、居士は告げました。「これはそのまま布施します。」苾芻は答えました。「世尊がお許しになりません。」この事情を仏に白しました。仏は言われました。「私は苾芻が刀子を受けて蓄えることを許します。」仏がお許しになったのを見て、その時、六人の集団は、金銀、琉璃、頗梨、諸々の宝物、その他の雑色の種々の珍しいものでその柄を飾り立てました。その時、俗人たちは見て問いました。「聖者よ、これは何ですか。」苾芻は答えました。「世尊が刀子を蓄えることをお許しになりました。」彼らは言いました。「あなたがたにはまだ欲の事が心をまとわりついているのですか。」その時、諸々の苾芻はこの事情を仏に白しました。仏は言われました。「苾芻よ、金銀、琉璃、頗梨、諸々の宝物、その他の雑色の種々の珍しいもので刀の柄を飾り立てて蓄えて用いてはならない。もし刀子が必要なら、純粋に鉄で作りなさい。」するとそれは大変長くなり、俗人がまた問いました。「これは何ですか。」苾芻は答えました。「これは刀子です。世尊が蓄えることをお許しになりました。」彼らは言いました。「聖者よ、これは大刀であって、刀子ではありません。」この事情を仏に白しました。仏は言われました。「苾芻は長刀を蓄えてはならない。」それは極めて小さく作り、物を裁断するのに耐えませんでした。仏は言われました。「あなたがたは知るべきです。三種の刀子があります。大、中、小です。大は長さ六指、小は四指、その二つの中間を中と名づけます。その形には二つあります。一つは烏羽のように曲がり、二つは鶏の羽のように、尖って直であってはなりません。」
緣在室羅伐城。時諸苾芻刺三衣時,便以竹籤或用鳥翮,衣遂損壞,佛言:「應可用針。」是時六眾便以金銀、琉璃、頗梨、諸寶而作其針。俗人見問:「此是何物?」答曰:「佛許畜針。」彼言:「沙門釋子欲事纏心。」以緣白佛,佛言:「苾芻不應以金等物而作其針。然針有四種:銅、鐵、鍮石及以赤銅。」苾芻畜針隨處安置,遂便生澁,佛言:「應用針筩。」苾芻不解如何作筩?佛言:「有二種針筩:一是抽管、二以竹筩,此許用管,彼二刀子恐生鐵垢,著此管中亦得。」
縁は室羅伐城にあります。その時、諸々の苾芻が三衣を刺すとき、竹の籤や鳥の羽軸を使ったため、衣が損なわれてしまいました。仏は仰いました。「針を使うべきです。」そこで六衆はさっそく金・銀・琉璃・頗梨などの宝で針を作りました。在家の人々が見て尋ねました。「これは何ですか。」答えて言いました。「仏が針を蓄えることをお許しになったのです。」人々は言いました。「沙門釈子は欲望のことに心をまとわせている。」この事情を仏に申し上げると、仏は仰いました。「苾芻は金などの物で針を作ってはなりません。針には四種があります。銅・鉄・鍮石・および赤銅です。」苾芻たちは針をどこにでも置いたため、さびが生じてしまいました。仏は仰いました。「針筩を使うべきです。」苾芻たちはどのように筩を作ればよいか分かりませんでした。仏は仰いました。「針筩には二種あります。一つは抽管、二つは竹筩です。これは管を使うことを許します。あの二つの刀子は鉄の垢が生じる恐れがあるので、この管の中に入れてもよい。」
緣在室羅伐城,佛許苾芻作僧伽胝。時諸苾芻便於地上敷置其疊,多被蟲食有塵垢污。以緣白佛,佛言:「不應安地,可作衣楨。」苾芻不解,以緣白佛,佛言:「有二種楨:或木、或竹,布衣於上。」牽挽來去被竹損衣,佛言:「先須鑽孔,次可以線繚令相著,就上刺之。」如佛所說有三種衣:謂上、中、下。上衣宜安上楨,中下二衣即不相稱,佛言:「應作三楨,大小隨衣。」
縁は室羅伐城にあり、仏は苾芻が僧伽胝を作ることをお許しになりました。そのとき、苾芻たちは地面の上にその布を敷き置いたため、多く虫に食われたり、塵や垢に汚れたりしました。この事情を仏に申し上げると、仏は仰いました。「地面に置いてはならない。衣楨を作りなさい。」苾芻たちはその意味が分からず、この事情を仏に申し上げると、仏は仰いました。「二種類の楨がある。木か、あるいは竹である。その上に布を張りなさい。」引っ張ったり緩めたりするうちに、竹で衣を傷めてしまったので、仏は仰いました。「まず穴を鑽り、次に糸で綴じて互いに留め合わせ、その上で刺しなさい。」仏が仰ったとおり、衣には三種類あります。すなわち上、中、下です。上衣は上楨に張るのが適していますが、中と下の二衣はそれでは具合が合いません。仏は仰いました。「三つの楨を作るべきである。大小は衣に応じて定めなさい。」
第一門第四子攝頌曰:
第一門の第四子の摂頌に曰く:
照鏡并鑒水, 不應用梳刷,
頂上留長髮, 浴室栗㚲毘。
鏡を照らし、水を鏡として見るのに、櫛で刷く必要はありません。 頭の上に長い髪を残し、浴室では栗㚲毘を用います。
緣在室羅伐城。時六眾苾芻於日初分,執持衣鉢入城乞食。時諸俗人,於箱篋中開諸莊具。六眾見已,便持彼鏡照面觀形。難陀、鄔波難陀互相告曰:「我甚端正。」俗旅見譏作如是語:「聖者!頭上無髮、腋下毛長,何處得有容儀端正?」彼便默然。苾芻白佛,佛言:「苾芻不應照鏡,若照面者得越法罪。」如佛所說不應照鏡,即便照水同前譏笑,佛言:「亦復不應臨水照面。」苾芻觀蟲水時,自見其面便生悔心,佛言:「觀水見面此非是犯,勿起疑心。若為觀瘡,或窺昔時老少形狀者,覽鏡無咎。」
縁は室羅伐城にありました。そのとき、六衆の苾芻たちが日の初分に衣と鉢を持って城に入り、托鉢をしていました。そこへ俗人たちが箱や櫃の中から装身具を開けて出しました。六衆はそれを見ると、その鏡を持って顔を映し、姿を眺めました。難陀と鄔波難陀は互いに告げて言いました。「われらはたいそう端正である」と。俗人たちはこれを見て讥って、このように言いました。「聖者よ、頭に髪もなく、腋の下の毛は長いのに、どうして容儀端正などありえましょうか」と。彼らは黙ってしまいました。苾芻たちが仏に申し上げると、仏は言われました。「苾芻は鏡を照らしてはならない。もし顔を照らす者は越法罪を得る」と。仏が説かれたように鏡を照らしてはならないのに、そのまま水に映して照らすと、先と同じように讥笑されました。仏は言われました。「また水に臨んで顔を照らしてもならない」と。苾芻が虫のいる水を観るとき、自分の顔が映って悔いる心が生じると、仏は言われました。「水を観て顔を見るのは、これは犯しではない。疑いの心を起こしてはならない。もし瘡を観るため、あるいは昔の老少の形を窺い見るためであれば、鏡を覧ても咎はない」と。
緣處同前。六眾乞食,見他俗家有莊飾具,便用彼梳整理頭髮,相語:「好不?」俗人見時同前譏笑,彼便默然。以緣白佛,佛言:「苾芻不應梳頭,若作得越法罪。」苾芻復更用刷,還同前過,佛言:「用得越法罪。」苾芻梳刷一時俱用,佛言:「得罪同前。」
縁の次第はこれまでと同じです。六群の比丘たちが托鉢に出たとき、在家の人の家に身だしなみを整える道具があるのを見て、その櫛で髪を整え、互いに「よく似合うか」と言い合いました。在家の人々がそれを見て、これまでと同じように嘲笑したので、彼らは黙ってしまいました。この事情を仏に申し上げると、仏は「比丘は髪を梳いてはなりません。もし梳けば越法罪を得ます」と言われました。比丘たちはさらに刷毛を使いましたが、これまた同じ過ちでした。仏は「使えば越法罪を得ます」と言われました。比丘たちが櫛と刷毛を同時に使うと、仏は「罪を得ることは同じです」と言われました。
緣處同前。時給孤獨長者側布黃金買逝多林,奉佛僧已,令剃髮人往入寺中為眾剃髮。其人既至,六眾問曰:「汝能剪剃留頂髮不?」答曰:「是我工巧。」即令剪剃,語言:「大作。」又云:「更除一分。」如是更除,二、三、四、五乃至八分,報云:「癡人!汝元不解,可總淨剃,放汝歸家。」日暮言歸,長者見問:「汝剃幾人髮來?」報言:「無暇多剃,鄔波難陀令作頂髻。」廣說乃至日暮言歸,長者聞已情起譏嫌。苾芻白佛,佛言:「苾芻不應頂上持髻,若有持者得越法罪。」
縁については前述のとおりです。そのとき給孤独長者は黄金を敷きつめて逝多林を買い、仏と僧に奉じました。そして剃髪する者を寺に入れて、僧たちのために髪を剃らせました。その人が寺に着くと、六群の僧たちが尋ねました。「あなたは頭頂の髪を残して剃ることができますか。」「それが私の得意とするところです。」と答えると、僧たちは剃らせて、「もっと大きくしなさい。」と言いました。また「さらに一部を除きなさい。」と言いました。こうして次々に除かせ、二、三、四、五、ついには八分にまで及びました。そして告げました。「愚か者め。あなたはもとより分かっていない。すべてきれいに剃って、家に帰しなさい。」日が暮れて帰宅すると、長者が会って尋ねました。「あなたは何人分の髪を剃ってきたのか。」「多く剃る暇はありませんでした。鄔波難陀が頭頂に髻を作らせたのです。」と答えました。詳しくは日暮れに帰宅した次第に至るまで、長者はこれを聞いて非難の心を起こしました。苾芻たちが仏に申し上げると、仏は言われました。「苾芻は頭頂に髻を保ってはならない。もし保つ者があれば越法罪を得る。」
緣處同前。時具壽牛臥在憍閃毘國,住水林山出光王園內猪坎窟中。後於異時,其出光王於春陽月,林木皆茂、鵝雁鴛鴦鸚鵡舍利孔雀諸鳥在處哀鳴遍諸林苑,時出光王命掌園人曰:「汝今可於水林山處,周遍芳園皆可修治,除眾瓦礫多安淨水置守衛人,我欲暫往園中遊戲。」彼人敬諾一依王教,既修營已還白王知:「如所教勅我皆營訖,唯願知時。」彼王即便將諸內宮以為侍從,往詣芳園遊戲既疲,偃臥而睡。時彼內人性愛花果,於芳園裏隨處追求。時牛臥苾芻鬚髮皆長,上衣破碎下裙垢惡,於一樹下跏趺而坐。宮人遙見各並驚惶,唱言:「大王!有鬼!有鬼!」苾芻即往入坎窟中。王聞聲已即便睡覺,拔劍走趁,問宮人曰:「鬼在何處?」答曰:「走入猪坎窟中。」時王聞已行至窟所,執劍而問:「汝是何物?」答言:「大王!我是沙門。」王曰:「是何沙門?」答曰:「釋迦子。」問言:「汝得阿羅漢果耶?」答言:「不得。」「汝得不還、一來、預流果耶?」答言:「不得。」「且置斯事,汝得初定乃至四定。」答:「並不得。」王聞是已轉更瞋怒,告大臣曰:「此是凡人犯我宮女,可將大蟻填滿窟中,蜇螫其身。」時有舊住天神近窟邊者,聞斯語已便作是念:「此善沙門來依附我,實無所犯少欲自居,非法惡王橫加傷害,我今宜可作救濟緣。」即自變身為一大猪,從窟走出。王見猪已告大臣曰:「可將馬來并持弓箭。」臣即授與,其猪遂走急出花園,王隨後逐。時彼宮女告苾芻曰:「聖者!可去,王極暴惡或容相害。」時彼苾芻急持衣鉢,疾行而去漸至室羅伐城。時彼苾芻見已告言:「善來具壽!久不相見,從何處來?」答曰:「從憍閃毘比所住止。」「得安樂不?」答曰:「有何安樂?幾被國王斷我形命。」問言:「何故?」即具說其事,時諸苾芻以緣白佛,佛告一苾芻:「汝今可往牛臥苾芻所作如是言:『世尊喚汝。』」既受佛教至牛臥所,敬宣聖旨。彼聞教已即詣佛所,如常致敬在一面立。世尊告言:「苾芻!汝豈作如是非法惡形狀耶?」「實爾。大德!」「汝是癡人!於彼窟所,貪心戀著深生愛樂。」佛告諸苾芻曰:「留長髮者有如是過,是故汝等不應長髮,故不剃者得越法罪。」如佛所教苾芻不應留長髮者,蘭若苾芻無剃髮者,遂即棄彼臥具等物,來近聚落而為住止。佛知故問阿難陀曰:「何故蘭若苾芻棄彼住處,來近聚落而為居止?」阿難陀白佛言:「如佛所制苾芻髮不應長。」佛言:「我今開許,蘭若苾芻頭髮極長可齊二指。居聚落人量應減此。」
緣處同前。時有苾芻身嬰疾病,行詣醫所告言:「賢首!我身有疾幸為處方。」報言:「聖者!應作浴室,澡浴身形可得平復。」報言:「賢首!我豈同俗受欲樂耶?」報言:「聖者!唯此是藥,餘不能蠲。」時諸苾芻以緣白佛,佛言:「若是醫人云:『須浴室,能除其病非餘藥。』者,是故我今聽入浴室。」如佛所言作浴室者,苾芻還往告醫人曰:「浴室除病其狀如何?」醫人報曰:「我曾讀誦輪王醫方,彼說浴室能除其病,然我不識其狀云何。」答曰:「然汝大師具一切智,仁可就問,彼當教作。」苾芻白佛,佛言:「應作浴室。」彼便內迮外寬作其浴室,佛言:「不應如是,浴室之法內寬外迮,形如瓜瓶。」於中黑闇煙不能出,佛言:「應可作牕令煙出外。」彼近下作煙猶不出,佛言:「不應在下。」彼便高作尚少光明,佛言:「不應太高太下,應處中作。」烏鳥鳩鴿便入室中,佛言:「應作隔子窓櫺。」風雨來時水渧傍入,「可安門扇,風吹開者當須置扂。若難開閉,作羊甲杖而開閉之。」室無門扇,佛言:「著扇并橫扂鐶鈕,於浴室中瓨水置地。」冷不堪用,佛言:「應在室內兩邊安𣐟。瓨置於上,不應太高、不應太下,應與膝齊。」在地然火燒損於地,佛言:「不應在地,應以甎石藉地。」火正炎熾,苾芻入時遂便悶絕,佛言:「火若焰猛不應即入,待煙焰消隨意當入。」彼散著火遂便速滅,佛言:「應聚一處。」不知以何物聚火,佛言:「應用鐵杴。苾芻中火悶絕之時,應以少許蔓菁子油,和麨置於火中,得令醒悟。」便有惡氣,佛言:「應可燒香。」眼中淚出,佛言:「用麨團拭。淚猶未除,應以餘甘子屑,溲作小團用掩其淚。」室無板坐,彼自持來被油污損,佛言:「應將草替。」足蹈地時被塵土污,佛言:「應可布草。」彼用乾草便被火燒,佛言:「應敷青者。」青者難求,佛言:「應將水濕。」時諸苾芻以油塗摩遍身皆癢,用甎石爪揩便皮破,佛言:「身癢不應爪搔,應用浮石。」彼便利作招過同前,佛言:「磨却利處然後方用。」彼既用了隨處棄擲因此失落,佛言:「不應隨處棄失,應以繩繫挂象牙杙上。」浮石油膩數數水洗,佛言:「不應數數水洗,可置火中。」多人出入其室遂冷,佛言:「入時應閉,出者亦然,應令苾芻防守門戶。」時諸苾芻於浴室內漫為言話,佛言:「不應漫話。然洗浴時有二儀式:一者法語,二、聖默。」然於此室中苾芻洗浴遂便泥濕,佛言:「不應於此室內以水洗浴,應作別室於中洗浴。」此還有泥(此是西方浴室制度,以複甎壘成,形如穀積,上狹下寬,中高一丈許、下闊七八尺,一畔開門,門須扇掩,灰泥表裏,勿令薄漏。可於後面安一小龕,龕置石像或是銅像,先浴像已擎向餘處。餘人後入要心供養發願常為,所費不多獲無窮福。中安地鑪深一尺許,至洗浴時於此燒炭,或可然柴,看其冷煖以適時節。室內明燈通窓烟出,西方浴法皆食前,不同此方飢沐飽浴。若欲洗時着洗裙,入室已可在一邊踞祐而坐,片時遍汗以油塗身,令人揩拭,遂得沈痾冷痺風癊煩勞眾病皆除,不須餘藥,豈同湯洗去垢而已!然後移向別室,過候其時以藥湯浴身,此是帝釋浴法。佛教苾芻事異未知,恐覽者不悟,聊因注出。若無病逐省者,任隨時量事。然中天熱地作者亦稀,北方寒國在處皆有),佛言:「應以物砌。」苾芻不知以何物砌,佛言:「應用甎砌,或可布沙。」水便漫溢,佛言:「作竇決水令出。」又澆水時澆人居下浴人在上,令水污衣,佛言:「不應如是,可令浴人在下、澆人在上。」洗浴之時須用齒木及澡豆牛糞土屑,向餘處取,佛言:「於浴室處豫置此物,勿令遠取。」既洗浴已身體虛羸,佛言:「任飡小食。」手有油膩難卒洗除,若更延停洗時恐過,佛言:「應用匙食,或得熱粥亦可用匙。」食時須鹽無葉請受,佛言:「應畜承鹽盤子。」佛令作浴室,不知遣何人作。佛言:「應使弟子門人共作,若有施主亦可憑求。」洗浴之時揩摩身體,更互而作,佛言:「入時應將弟子,令揩摩身(承鹽盤子者,西方食法,先須行鹽下薑片,此是聖教,與此方不同。盤子本擬安鹽,或將觀水,元不欲著眾生食。律云:『食了無問僧私,須留一大抄許以施眾生,方有濟飢之益。』此並蓋是傳者之謬矣)。」
根本說一切有部毘奈耶雜事卷第三