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根本説一切有部毘奈耶雑事 (根本說一切有部毘奈耶雜事)


根本說一切有部毘奈耶雜事卷第十五

根本説一切有部律の雑事 第十五巻

三藏法師義淨奉 制譯

三蔵法師義浄奉 制訳

第三門第七子攝頌曰:

第三門 第七子 摂頌曰く:

拭身履蛇咽、 石器生疑惑、
染衣有多種、 隨意畫伽藍。

身体や履物、蛇や咽を拭うこと、 石の器に疑惑を生じること、 染めた衣にも多くの種類があるように、 思いのままに伽藍を描く。

緣在室羅伐城。苾芻洗已濕體披衣,色壞兼臭。苾芻以緣白佛,佛言:「應畜拭身巾。」時有苾芻無巾可得,佛言:「洗已片時蹲地,以洗裙拭體然後披衣。」苾芻革屣上有塵土,即便摋打令網系斷,佛言:「不應爾。」復用水洗轉加爛壞,佛言:「不應爾,可將濕帛拭。是故苾芻應持拭鞋履物。」(言洗裙者,可用絹布一幅半長六尺許,橫繞腰髁擫勿令脫,更不安帶,是西國法也)佛在占波國揭伽池側。時有龍女信心純善,其子不信不依法律,其母遂便勸令聽法:「子今宜去於聖者邊聽聞正法令汝獲福。」其子不變本形而去至誦經處,少年苾芻見之驚怖便唱:「長腰!長腰!」其餘苾芻未離欲者皆生恐怖,即以毛繩繫其龍項擲於寺外。其子歸家,母見問言:「汝向聖者處聽正法不?」答言:「阿母!不須說此無慈愛人。」母曰:「彼於汝處作何非法?」即便具說毛繩損項,母曰:「由此因緣名為聖者,若是餘類殺汝無疑。」子便默爾。時彼朋友皆共譏笑,唱言:「破項。」見調弄時身體黃瘦氣力衰弱,母見告曰:「何故汝身萎黃若是?」答言:「阿母!常有知識調言破項,我負羞恥致斯羸瘦。」母曰:「由汝不變本形遂招此過,若變形去不被毛繩。今可變形往聽妙法,隨所聞見皆稱汝心。若依本形藏身而聽。」彼乏信心不隨母語,默然而住。母作是念:「聖者毛繩繫龍子項,欲聽法者與作難緣,我今為此當往白佛。」過初夜分身放光明來至佛所,禮佛雙足在一面坐。由彼龍女身光明故,令揭伽池周遍照耀,龍女白佛言:「大德!我子不信,勸令聽法,至誦經處,聖者既見便以毛繩急繫其項棄之寺外,項便傷損。彼諸朋友見而調弄唱言:『破項。』由被戲弄身體萎黃氣力羸損。唯願世尊於諸聖眾略為遮制,勿以毛繩繫諸龍子,慈愍故!」世尊知已默然受請。是時龍女禮佛而去。

室羅伐城での出来事。比丘たちが沐浴した後、濡れた体で衣をまとうと、衣の色が悪くなり、また臭いも生じた。比丘たちがこのことを仏に告げると、仏は言われた。「体を拭くための布を用意すべきである。」しかし、布のない比丘がいたので、仏は言われた。「沐浴後、しばらくしゃがみ込み、沐浴用の腰布で体を拭いてから衣をまとうとよい。」また、比丘たちが草履の埃を叩いて落とそうとしたところ、草履の網目が切れてしまった。仏は言われた。「そのようなことをしてはならない。」水で洗うと、今度は草履が傷んでしまった。仏は言われた。「それもしてはならない。濡れた布で拭くべきである。ゆえに比丘は草履を拭く布を携帯すべきである。」(「沐浴用の腰布」とは、幅は布一巾半、長さは六尺ほどの布を、横に腰に巻きつけて、落ちないように挟み込み、帯は付けないものである。これはインドでの慣習である。)

また、仏が占波国の掲伽池のほとりにおられた時のこと。龍女が信心深く純真であったが、その子は信心がなく、仏法の教えに従わなかった。そこで母は子に、法を聞くよう勧めた。「今すぐ聖者のもとへ行き、正しい法を聞きなさい。そうすれば、あなたは福を得るでしょう。」しかし、子は元の龍の姿のままで誦経の場所へ行った。若い比丘たちはそれを見て驚き、「長い胴だ!長い胴だ!」と叫んだ。まだ欲望を離れていない他の比丘たちも皆、恐怖した。そして、彼らは毛糸の縄で龍の首を縛り、寺の外に投げ出した。子は家に帰り、母が「聖者のもとで正しい法を聞いたか?」と尋ねると、「母上、そのような慈しみのない人たちの話はするな」と答えた。母が「彼らはあなたに何をしたのか」と問うと、毛糸の縄で首を傷つけられた次第を話した。母は言った。「だからこそ、彼らは聖者と呼ばれるのだ。もし他の者なら、あなたを殺していたに違いない。」子は黙り込んだ。一方、彼の仲間たちは皆、彼をからかい、「首の傷ついたやつ」と囃し立てた。このように嘲弄されて、彼の身体はやせ細り、気力も衰えた。それを見た母は尋ねた。「なぜ、あなたはそんなにやつれてしまったのか。」子は答えた。「母上、いつも知人たちが『首の傷ついたやつ』と言ってからかうので、私は恥ずかしくて、このようにやせ細ってしまったのです。」母は言った。「それは、あなたが元の姿のままで行ったから、そのような過ちを招いたのだ。もし姿を変えて行けば、毛糸の縄で縛られることもなかっただろう。今からでも姿を変えて、素晴らしい法を聞きに行きなさい。見聞きしたことは何もかも心にかなうだろう。もし元の姿のままでいたいなら、隠れて聞くがよい。」しかし、その子には信心が欠けており、母の言葉に従わず、黙ったままだった。そこで母は考えた。「聖者たちが毛糸の縄で龍の子の首を縛ったために、法を聞こうとする者に障害が生じている。私はこのことを仏に申し上げよう。」彼女は夜半を過ぎてから、身から光明を放ちながら仏のところへ来て、仏の足に礼拝し、一方に座った。この龍女の身の光によって、掲伽池の周りはすっかり明るくなった。龍女は仏に申し上げた。「大徳よ。私の子は信心がありませんでしたが、私は法を聞くよう勧めました。ところが、子が誦経の場所に行きますと、聖者たちはそれを見て毛糸の縄で固く首を縛り、寺の外に放り出しました。そのため首に傷ができました。彼の友人たちはそれを見て嘲弄し、『傷首』と叫びました。その嘲弄のために、子の身体はやせ細り、気力も衰えてしまいました。どうか世尊よ、聖者たちを少しお諌めください。どうか、毛糸の縄で龍の子たちを縛ることのないように。慈しみをもってお願いいたします。」世尊はこれを聞き、無言でその請願をお受けになった。そこで龍女は仏に礼拝して去って行った。

爾時世尊至天曉已,於僧眾前就座而坐,告諸苾芻曰:「昨夜龍女來至我所,禮雙足已退坐一面。由彼威光遍照池側悉皆明朗,而白我言:『大德!我子不信,勸令聽法,至誦經處,聖者既見便以毛繩急繫其項棄之寺外,項便傷損。彼諸朋友見而調弄唱言:「破項。」由被戲弄身體萎黃氣力羸損。唯願世尊於諸聖眾略為遮制,勿以毛繩繫諸龍子,慈愍故!』」告諸苾芻曰:「汝等何因作非法事,令彼龍神心生輕慢,能使正法遂至銷亡?故諸苾芻勿以毛繩繫龍蛇項。若見來時即可彈指告言:『賢首!向不見處。』隨言去者善。若不去者,以羊甲杖緩杈其頭,置甖瓨中傍邊穿孔,口以物塞擎之出外。此杖無者以軟絛等繫項牽出,此亦無者應以杖徐按,繩索繫項舉置瓨中,如前棄外。」放草叢中,蛇縱瞋火焚燒此草,蛇亦命終,佛言:「不應棄草叢內。」後棄露地不久觀察,便有諸虫來相唼食。佛言:「棄已不應即去,可於露地棄之,待入穴已然後可去。」

その時、世尊は夜明けを迎え、僧団の前で座に就かれた。そして比丘たちに告げられた。

「昨夜、竜の娘が私の所に来て、私の両足に礼拝し、退いて一方に座った。その威光によって池の辺りはことごとく明るく照らされていた。彼女は私にこう言った。『尊き方よ。私の息子が教えを信じないので、説法を聞くように勧め、経を誦する場所に連れて行きました。すると聖者が彼を見るや、毛の縄でその首を急に縛り、寺の外に捨てました。そのため首に傷を負いました。彼の友人たちはそれを見てからかい、「首が傷ついた」と囃し立てました。そのようにからかわれたことで、彼は身体がやつれ、気力も衰えてしまいました。どうか世尊よ、聖者たちに少しばかりお戒めいただき、毛の縄で竜の子らを縛ることのないようにお願いいたします。慈しみをもってお願いいたします。』」

そこで世尊は比丘たちに告げられた。「あなたたちは何故、法に背く行いをしたのか。そのことで竜神たちに軽んじられることとなり、正法をしてついに滅び失わせるに至らしめたのだ。それゆえ、比丘たちよ、毛の縄で竜や蛇の首を縛ってはならない。もし彼らが来るのを見たら、指を弾いて『賢者よ、見えない所へ行きなさい』と告げなさい。その言葉に従って去るならば、それでよい。もし去らないならば、羊の角の杖で優しくその頭を押さえ、甕の中に入れ、側面に穴を開け、口を物で塞いで担ぎ出し、外に捨てなさい。もしその杖が無ければ、柔らかい紐などで首を縛って引き出しなさい。それも無ければ、杖でゆっくりと押さえ、縄で首を縛って甕の中に上げ、先ほどと同じように外に捨てなさい。」

草むらの中に放つと、蛇は怒りに燃えてその草を焼き尽くし、蛇も命を終えた。そこで仏は言われた。「草むらの中に捨てるべきではない。」

その後、露地に捨てたが、しばらくして見ると、様々な虫が集まって来てこれを噛んでいた。そこで仏は言われた。「捨てたならば、すぐに去ってはならない。露地に捨てたら、その場を離れず、蛇が穴に入るのを待ってから去るべきである。」

緣在王舍城。城中有一長者善閑石作,造諸石器隨時貯賣多獲利物,便作是念:「作何方便獲多福業,能於現世得利無窮?我今宜可請佛及僧就舍供養,於石器中而噉飲食,獲多福業得利無窮。」即詣佛所廣說如上,乃至佛眾皆來就家坐定。長者便將新器行與上座,舊器授與下行。苾芻生疑不肯為受,佛言:「出處淨故應為受之,勿致疑惑。」長者供養皆令飽滿,佛為說法從座而去。

当時の出来事は、釈尊が王舎城に滞在しておられた時のことである。その町に、石細工に長けた長者がいた。彼は様々な石器を作っては、市場で売り、多くの利益を得ていた。

ある時、この長者はこう考えた。「どのような方法で多くの福徳を得て、現世で限りない利益を得ることができるだろうか。今こそ、釈尊と僧団の皆様を我が家に招いて供養し、石器に盛った食べ物をお召し上がりいただこう。そうすれば、多くの福徳を得て、利益も限りなくなるだろう。」

そこで長者は、釈尊のもとを訪れ、詳しくその旨を申し上げた。やがて釈尊と僧団の皆様が、長者の家に到着され、それぞれの席に座られた。

長者は、新しい器を上座の僧侶たちに差し出し、使い古した器を下座の僧侶たちに渡した。すると比丘たちは疑問を抱き、その器で食事を受けることをためらった。

これを見た釈尊は、こう言われた。「作り出した場所が清らかなものであれば、その器を受け取りなさい。疑いを抱いてはならない。」

長者は、皆が満ち足りるまで供養を果たした。釈尊は長者のために説法をされ、その後、席を立って立ち去られたのである。

緣在室羅伐城。苾芻須染,世尊聽許。苾芻煮濕染木令染色壞,佛言:「曬乾然後煮用。」於日中曬令染不好,佛言:「不應日中曬曝。」於陰處曬致令醭出,佛言:「非在烈日,復非極陰,隨時曬曝。」又復以衣與染木同煮令衣損壞,佛言:「別煎染汁。」一度煮已即便棄擲,佛言:「三煮方棄。」苾芻三度煮汁皆一處安,佛言:「三皆別安。」不能記知何者初中後,佛言:「書字記其次第。」苾芻以汁澆在衣上,佛言:「不應,先於盆中置染汁已然後投衣。」便多著汁曬時流下,佛言:「不應多著。」或時染少令衣斑駁,佛言:「不得極多極少,應處中斟酌。」在地曬衣塵土便污,佛言:「不應爾。」復於草束上曬,汁向一邊,佛言:「可於繩上或在竿上」。便搭繩上,中無染色,佛言:「可於繩上搭衣一邊以竹夾夾定,若恐損衣以物替夾。」苾芻不數翻轉,汁向一邊,佛言:「應數翻轉。」時有苾芻作重大衣,染安繩上重不能勝,佛言:「敷草上曬,數須翻轉。」有以新汁而染舊衣,有以新衣投之舊汁,佛言:「新衣新汁、舊衣舊汁,不應異此。」有以新衣曝於陰處,便以故服曬在日中,佛言:「新在日中,故於陰處。」染衣之時以第三汁先用染衣,次中後初,佛言:「先初,次中及後。」染衣既竟不以水捼,衣色斑駁,佛言:「應以水捼。」苾芻染了當日水捼,佛言:「應待明日。」正染衣時風雨來至,苾芻慞惶,不知何處欲曬衣服,佛言:「應置簷前。」即於簷前染衣,令染汁污地,俗旅見問:「聖者何因此處得有流血?」答言:「非血,是我染處。」遂生譏醜。苾芻以緣白佛,佛言:「染衣之處或以牛糞或用土塗拭。」

ここに因縁がある。室羅伐城に住んでいた時、比丘たちが衣を染める必要があったので、世尊はこれを許可された。比丘が湿った染め木を煮て、染めの色を損なったので、仏は言われた。「干してから煮て用いなさい。」日中に干すと染めが良くなかったので、仏は言われた。「日中の炎天下に干してはならない。」陰で干すと黴が出たので、仏は言われた。「炎天下でもなく、完全な陰でもなく、時宜に応じて干しなさい。」また、衣を染め木と一緒に煮て衣を傷めたので、仏は言われた。「別々に染め汁を煎じなさい。」一度煮ただけで汁を捨ててしまったので、仏は言われた。「三度煮てから捨てなさい。」比丘が三度煮た汁をすべて同じ場所に置いたので、仏は言われた。「三つとも別々に置きなさい。」どれが初め、中、後ろの汁か分からなかったので、仏は言われた。「文字を書いてその順序を記しなさい。」比丘が汁を衣の上に直接注いだので、仏は言われた。「そうしてはならない。まず盆に染め汁を入れてから、衣を浸しなさい。」汁を多く付けすぎて、干す時に流れ落ちたので、仏は言われた。「多く付けすぎてはならない。」あるいは、染めが少なすぎて衣に斑ができたので、仏は言われた。「多すぎず少なすぎず、適度に加減しなさい。」地面に衣を干すと埃で汚れたので、仏は言われた。「そうしてはならない。」また、草の束の上に干すと、汁が一方に流れたので、仏は言われた。「綱の上か、竿の上に干しなさい。」綱に掛けたが、中央に染めが付かなかったので、仏は言われた。「綱に衣の一方を掛け、竹の挟みで留めなさい。衣を傷めるのが心配なら、布などを挟んで代用しなさい。」比丘が頻繁に裏返さなかったので、汁が一方に流れてしまった。仏は言われた。「頻繁に裏返しなさい。」ある時、比丘が重い大衣を作り、綱に掛けて干すと重さで耐えられなかったので、仏は言われた。「草の上に敷いて干し、頻繁に裏返しなさい。」新しい汁で古い衣を染める者があり、新しい衣を古い汁に浸ける者もあった。仏は言われた。「新しい衣は新しい汁で、古い衣は古い汁で染めなさい。このようにせず、他に変えてはならない。」新しい衣を陰に干し、古い衣を日中の炎天下に干す者があったので、仏は言われた。「新しい衣は日中の炎天下に、古い衣は陰に干しなさい。」染める時、第三の汁を最初に使い、次に中、後と使ったので、仏は言われた。「まず初めの汁を、次に中、最後に後の汁を使いなさい。」染め終わった後、水で揉み洗いしなかったので、衣の色が斑になった。仏は言われた。「水で揉み洗いしなさい。」比丘が染めた当日に水で揉んだので、仏は言われた。「翌日まで待ちなさい。」ちょうど染めている時に風雨が来たので、比丘たちは慌てて、どこで衣を干せばよいか分からなかった。仏は言われた。「軒の前に置きなさい。」そこで軒の前に衣を染めたところ、染め汁で地面が汚れた。旅の人が見て尋ねた。「聖者よ、どうしてここに血が流れているのですか?」答えていう、「血ではありません。これは私の染め所です。」そこで人々は非難した。比丘はこの因縁を仏に告げた。仏は言われた。「染め衣の場所は、牛糞か土で塗って整えなさい。」

緣處同前。給孤長者創造此寺施佛僧已,所有牆壁未為彩畫,便作是念:「我今請佛欲畫僧寺。」至禮佛足退居一面,白言:「大德!寺牆未畫,我今欲畫。」佛言:「隨意。」長者不解,來白苾芻。苾芻不知用何彩色,便往白佛,佛言:「善哉!長者不知,汝今復問,應用四色:青、黃、赤、白,及雜彩色以充圖畫。」

(前の話と同じ因縁の場所である。)給孤独長者はこの精舎を建てて仏と僧伽に布施した後、その壁にはまだ絵が描かれていなかった。長者はこう考えた。「私は今、仏に請うて僧寺に絵を描きたい」と。そこで仏のもとへ行き、仏の足に礼拝してから片隅に退き、こう申し上げた。「大徳よ、寺の壁にはまだ絵がありません。私は今、絵を描きたいと思います。」仏は言われた。「好きなようにしなさい。」長者は(どう描けばよいか)理解できず、比丘たちのところへ来て尋ねた。比丘たちもどんな絵の具を使えばよいか分からず、仏のもとへ行って尋ねた。仏は言われた。「善いかな。長者は知らず、汝もまた問うとは。四つの色を用いるべきである。青・黄・赤・白、および種々の彩色を絵画のために用いなさい。」

第三門第八子攝頌曰:

第三門第八子の摂頌にはこう述べられています。

造寺所須物、 穿床禮敬儀、
別畜剃髮衣、 花鬘挂眠處。

<row>寺院を建てるのに必要な物、 寝台を整え礼拝の作法を。</row><row>別に蓄える剃髪の衣、 花の飾りを眠る場所に掛けること。</row>

緣處同前。於此城中有一長者,施食苾芻數至其舍,遂令長者住歸戒中。後於異時因說七種有事福業,報言:「聖者!我欲隨一福業發意修營。」苾芻答曰:「善哉!應作。」問言:「聖者!我作何事?」答曰:「可為眾僧修營住處。」「聖者!我今現有造寺之直,然無善伴助我修營。」答言:「長者!仁當辦物,我助修營。」「善哉!聖者。」即授錢物。苾芻念曰:「此物即是屬四方僧,如何費用造器具耶?我於餘處別更求覓。」長者錢物貯於庫中。後時長者作如是念:「聖者好心為我造寺,試往觀察其狀如何?」往觀其處一無營造,問苾芻曰:「許為造寺,何意空無?」答曰:「既無作具,用何營造?」報言:「施物何不營為?」答曰:「物在庫中。」長者曰:「宜用此物造諸器具。」答曰:「此物屬四方僧,我不敢用。」長者言:「造寺元屬四方眾僧,費用何過?」答言:「長者!我往白佛,有教當行。」長者言:「隨意往白。」便告諸苾芻,苾芻白佛,佛言:「此物用造器具修營寺宇。」時彼苾芻營造寺時巡家乞食,長者見怪:「為我造寺因何行乞?寺中錢物可充食用,如其少者我更持來。」答曰:「豈我一人食四方物?」長者言:「我意相通,此有何過?」苾芻曰:「我問世尊。」苾芻白佛,佛言:「營作之人應食寺物。」雖聞許食尚噉麁飡,佛言:「不應麁食。」彼作上食,佛言:「不應絕上,應觀餘寺體例為食。」

(ここで言う「縁処」は前の経と同じです。)この城の中に長者がいました。彼は比丘たちに食事を布施し、たびたびその家を訪れるようになりました。そのため、長者は三帰依と五戒を守るようになりました。

後に、ある時、七種類の有為な福業についての話がありました。長者は比丘に言いました。「聖者よ、私はこれらの福業のうちの一つを選んで、それを行いたいと思います。」比丘は答えました。「善いことです。ぜひ行いなさい。」長者は尋ねました。「聖者よ、私は何を行えばよいのでしょうか?」比丘は答えました。「僧団のために住処を建てなさい。」長者は言いました。「聖者よ、私は今、寺を建てるための資金はあります。しかし、私の工事を助けてくれる善き仲間がいません。」比丘は答えました。「長者よ、あなたは資材を用意しなさい。私が工事を助けましょう。」長者は言いました。「善いことです、聖者よ。」そこで長者は比丘に資金を渡しました。

比丘は考えました。「この資金は四方の僧団に属するものだ。どうしてこれを使って道具などを買うことができようか。私は他で別に資金を探そう。」長者の資金は倉庫に保管されました。

後になって、長者はこう考えました。「聖者は私のために寺を建てようとしてくれている。行って、その様子を見てみよう。」彼は現場に行きましたが、そこには何も建設されていませんでした。長者は比丘に尋ねました。「寺を建てると約束してくれたのに、どうして何もないのですか?」比丘は答えました。「道具類がないので、どうやって建てればよいのですか?」長者は言いました。「布施した資金でどうして整えないのですか?」比丘は答えました。「その資金は倉庫にあります。」長者は言いました。「その資金を使って道具類を調達しなさい。」比丘は答えました。「この資金は四方の僧団に属するものですから、私は使うことができません。」長者は言いました。「寺を建てるのは元々四方の僧団のためです。使って何の問題があるのでしょうか?」

比丘は言いました。「長者よ、私は仏陀に伺いを立て、教えがあればそれに従います。」長者は言いました。「お好きなように、伺いを立てなさい。」そこで比丘は他の比丘たちにこのことを話し、比丘たちは仏陀に報告しました。仏陀は言われました。「この資金を使って道具類を調達し、寺を建てなさい。」

その比丘が寺を建てている時、家々を巡って托鉢していました。長者はそれを見て不思議に思い、言いました。「私のために寺を建ててくれているのに、なぜ托鉢して歩くのですか? 寺の中の資金で食費を賄ってください。もし足りなければ、私が持って来ましょう。」比丘は答えました。「私はたった一人で四方の僧団のもの(食事)を食べることができましょうか?」長者は言いました。「私の気持ちとしては、それでいいのです。これに何の問題があるでしょうか?」比丘は言いました。「私は世尊に伺いを立てます。」

比丘たちはこのことを仏陀に報告しました。仏陀は言われました。「工事を担当する者は、寺の物(食事)を食べるべきです。」しかし、この許可を得た後も、比丘はまだ粗末な食事を食べていました。仏陀は言われました。「粗末な食事をしてはいけません。」そこで彼は上等な食事を作りました。仏陀は言われました。「上等な食事に限定してはなりません。他の寺の例を見て、それに従って食事をしなさい。」

緣處同前。時有苾芻忽患腹痛,數去迴轉致有疲困。苾芻白佛,佛言:「於床穿孔隨時轉易。」即於好床穿破作孔,佛言:「應取故床,若藤織者應割為孔,若絛編者擘開為穴,若病差後隨事料理。」由數迴轉下部瘡痛,佛言:「於床孔邊可安軟物,不淨墮地以瓦盆承,勿令高舉。」糞臭外棄更覓餘盆,如是展轉無器可得,佛言:「不應總棄,可畜一一盆洗而曬乾。無第二盆應安樹葉。其盆雖洗臭氣不除應用油塗。」如佛所教應看病人,時有老少苾芻咸來問疾,少至便禮病人、老來病人致敬,緣此祗接病苦轉增,佛言:「彼身不淨不應敬禮,自身污染不合禮他,設他禮時亦不應受。若有違者俱得越法罪。」

ここで、尊者たちが集まっているところは前と同じです。その時、一人の比丘が突然腹痛を患い、何度も(排便のために)出たり入ったりして、疲れ果ててしまいました。その比丘は仏にこのことを告げると、仏は言われました。「床に穴を開けて、随時(排便のために)向きを変えられるようにしなさい。」すると、(比丘は)良い床に穴を開けてしまいました。仏は言われました。「古い床を使いなさい。もし藤で編んだものであれば、それを切って穴としなさい。もし紐で編んだものであれば、それを開いて穴としなさい。そして病が治った後は、状況に応じて元のように整えなさい。」(しかし)何度も向きを変えるために、下腹部(肛門)が痛くなってしまいました。仏は言われました。「床の穴の縁に柔らかいものを置きなさい。不浄(糞便)が地面に落ちる場合は、瓦の鉢で受けなさい。あまり高く上げてはならない。」(鉢が)糞の臭いで外に捨てられ、他の鉢を探しても見つかりません。このように次々と、器が手に入らなくなってしまいました。仏は言われました。「(鉢を)全部捨ててはいけない。一つずつの鉢を洗って、乾かして使いなさい。もし二つ目の鉢がなければ、木の葉を敷きなさい。その鉢は洗っても臭いが消えないので、油を塗りなさい。」仏が教えた通りに、看病する人がいました。その時、年配の比丘も若い比丘も皆、見舞いに来ました。若い比丘は来ると病人に礼拝し、年配の比丘が来ると病人が敬意を表しました。このような挨拶のやり取りのために、病の苦しみが一層増してしまいました。仏は言われました。「その身は不浄であるから、礼拝を受けるべきではない。自身も汚れているので、他者に礼拝してはならない。たとえ他者が礼拝しても、それを受けてはならない。もしこれに違反する者は、皆、法に背く罪を得るであろう。」

具壽鄔波離請世尊曰:「如世尊說:『若不清淨,不應受禮,亦不禮他。』者,大德!不知總有幾種不淨污染?」佛告鄔波離:「有二種不淨:一噉嚼不淨、二穢污不淨。言噉嚼不淨者,謂嚼齒木、噉諸飲食根果餅菜之類。若食噉時及以食了,未淨漱來皆名不淨。穢污不淨者,謂大小便及以料理不淨處并剃髮時,乃至未淨洗濯漱口已來皆名不淨。有如是等不淨觸時受禮、禮他咸招惡作。」(金口明文此方不用,致令軌則並悉湮沈)

具壽邬波離が世尊に申し上げました。「世尊がおっしゃるように、『もし清らかでなければ、礼拝を受けるべきではなく、また他者に礼拝をするべきでもない』とありますが、大徳よ、一体全部で何種類の不浄の汚れがあるのでしょうか?」仏は邬波離に告げられました。「二種類の不浄がある。一つは噛む・嚼むことによる不浄、二つ目は汚物による不浄である。噛む・嚼むことによる不浄とは、歯木を噛むことや、飲食・果物・餅・野菜などの類を食べることを指す。食べている時や食べ終わった後、まだ口を漱いで清めていない間は、すべて不浄と呼ぶ。汚物による不浄とは、大小便や、不浄な場所の手入れ、髪を剃る時などを指し、まだ清めて洗い、口を漱いでいない間は、すべて不浄と呼ぶ。このような不浄に触れている時に礼拝を受けたり、他者に礼拝をしたりすると、いずれも悪作の罪を招くのである。」(仏の明確な教えがこの地では用いられず、そのために儀軌の規則がすべて埋もれてしまっている)

緣處同前。具壽鄔波離請世尊曰:「大德!如世尊說:『妙花婆羅門作如是語白言:「喬答摩!我乘車時或控馬轡,或舉鞭大𠿒,當爾之時願表知我婆羅門妙花,頂禮佛足并問起居。」又言:「喬答摩!若復見我涉路行時、或脫革屣、或時避道、或時舒臂,當爾之時,如前表知我申敬問。」又言:「喬答摩!或時見我在自眾中共人談說,若移坐處或去上衣或除頂帽,當爾之時,如前表知我申敬問。」』世尊!未審如來聖教之中,亦同如是禮敬法耶?」佛告鄔波離:「不應如是而行禮敬,凡是口云:『我今敬禮。』但是口業申敬。若時曲躬,口云:『畔睇。』此雖是禮,而未具足。然鄔波離!於我法律有二種敬禮。云何為二?一者五輪著地、二者兩手捉腨,而皆口云:『我今敬禮。』彼云:『無病。』若不爾者俱得越法罪。」

その場は先と同じです。具寿鄔波離が世尊に申し上げました。「大徳よ、世尊がお説きになりましたように、『妙花婆羅門がこのように申しました。「ゴータマよ、私が車に乗っている時、あるいは馬の手綱を操っている時、あるいは鞭を挙げて大きな声を出す時、その時に私、婆羅門の妙花が仏足に礼拝し、お見舞い申し上げることをお知らせください。」また言いました。「ゴータマよ、もし私が道を歩いている時に、あるいは革履を脱ぐ時、あるいは道を避ける時、あるいは腕を伸ばす時、その時に前述のように私の敬礼とお見舞いをお知らせください。」また言いました。「ゴータマよ、あるいは私が自分の会衆の中で人々と語り合っている時、もし座を移す時、あるいは上衣を脱ぐ時、あるいは帽子を取る時、その時に前述のように私の敬礼とお見舞いをお知らせください。」』世尊よ、如来の聖教の中でも、このような礼敬の方法に従うべきでしょうか?」

仏は鄔波離に告げました。「このように礼敬を行うべきではない。すべて口で『我れ今敬礼す』と言うのは、口の業による敬礼である。もし時に身をかがめて、口で『畔睇』と言うならば、これは礼ではあるが、完全ではない。しかし鄔波離よ、我が法と律には二種の敬礼がある。どのような二種か。一つは五輪を地に着けること、二つは両手で踝を捉えることである。そして皆、口で『我れ今敬礼す』と言う。相手は『病なし』と答える。もしこのようにしないならば、共に法に背く罪を得る。」

緣處同前,時諸苾芻隨著何衣剃除鬚髮,還披此服而為食噉及禮大師。不信之人見生嫌恥:「沙門釋子實不清淨,用剃髮衣便將噉食,還披此服敬禮大師。我等云何於此生敬?」苾芻白佛,佛言:「不於三衣隨披其一而剃鬚髮。然應別畜剃髮之衣(即縵條是),應被此衣而除鬚髮。」時有貧乏此衣難得,佛言:「應用僧脚敧遮身而剃。」除髮了時苾芻不洗,諸俗人見皆共譏嫌:「沙門釋子剃鬚髮已不知洗浴,可惡之甚。」苾芻白佛,佛言:「剃髮了時宜應洗浴。」時有老病氣力衰微,或復有時求水難得,佛言:「如此之類應洗五支:謂頭及手足。」

縁起の場所は前と同じである。その時、比丘たちは、その時着ている衣のまま髪や鬚を剃り、またそのままの衣で食事をし、大師に礼拝していた。信仰心のない人々はこれを見て嫌悪し、恥じた。「沙門の釈子は実に清らかではない。剃髪に使った衣で食事をし、そのままの衣で大師に礼拝するとは。我々はどうしてこれに敬意を払えようか。」比丘たちは仏にこのことを告げると、仏は言われた。「三衣のいずれかをそのまま着て髪や鬚を剃ってはならない。別に剃髪用の衣を用意すべきである(注:すなわち縵条のこと)。この衣を着て髪や鬚を剃るべきである。」その時、貧しい者たちはこの衣を得ることが難しかったので、仏は言われた。「僧脚敧を用いて身を覆い、剃るべきである。」髪を剃り終えた時、比丘たちは体を洗わなかったので、俗人たちは皆これを見て非難した。「沙門の釈子は髪や鬚を剃った後、沐浴することを知らない。まことに嫌なものである。」比丘たちは仏にこのことを告げると、仏は言われた。「髪を剃り終えたならば、沐浴すべきである。」その時、老いて病み、気力が衰えている者、また水を得ることが難しい時があったので、仏は言われた。「このような者たちは五つの部分を洗うべきである。すなわち、頭と手足である。」

緣處同前。時有敬信婆羅門及居士等,以妙花鬘來施苾芻,皆不敢受。俗人報曰:「聖者!廣說如上,乃至我今豈可捨諸善品往後世耶?幸當為受。」苾芻白佛,佛言:「見施花鬘宜應為受。」彼受得已隨處棄擲,彼見嫌曰:「我以貴價買得此花,供養仁等何因漫棄?」佛言:「不應輒棄。」苾芻便用於髮爪窣覩波懸以供養,彼言:「聖者!豈我不見髮爪塔耶?我於先時已供養塔,今故持來奉上仁等。」苾芻得已挂房門上,俗人見時謂是佛殿即便敬禮,佛言:「勿安門外應置房中。」彼露處安,同前招過,佛言:「應安屏處,時復嗅香,但是香物能益眼根。」苾芻不知云何屏處,佛言:「可於臥處挂在頭邊。」

(前の因縁は同じ場所にあり。)時に、敬信のあるバラモンや居士たちが、美しい花鬘(けまん)を持って苾芻(びしゅ)に布施しようとしたが、皆、受け取ろうとしなかった。俗人たちは言った。「聖者よ!広説は先の通りです。私はどうして善根を捨てて後の世に赴くことがありましょうか。どうかお受け取りください。」苾芻たちが仏に白すと、仏は言われた。「花鬘の布施を見たら、応(まさ)に受け取るべきである。」彼らは受け取った後、あちこちに捨ててしまった。それを見た俗人たちは嫌って言った。「私は高価でこの花を買ったのに、あなたがたに供養したのに、どうして無造作に捨てるのでしょうか。」仏は言われた。「軽率に捨ててはならない。」苾芻たちは、それを髪や爪の卒塔婆(そとば)に掛けて供養した。彼ら俗人は言った。「聖者よ!私は髪や爪の塔を見ないことがありましょうか。私は先に塔に供養しました。今、わざわざ持ってきてあなたがたに差し上げたのです。」苾芻たちは受け取って、部屋の門に掛けた。俗人たちが見て、仏殿だと思って礼拝した。仏は言われた。「門の外に置かず、部屋の中に置くべきである。」彼らは露地に置いて、同じように過ちを招いた。仏は言われた。「隠れた場所に置くべきである。時に香りを嗅ぐがよい。香りのあるものは、すべて眼根を益するからである。」苾芻たちは隠れた場所を知らずに、仏に問うと、仏は言われた。「臥所(しょしょ)に、頭の辺りに掛けなさい。」

第三門第九子攝頌曰:

第三門 第九子 摂頌に曰く、

好座并床施、 香泥及鉢龕、
油器法語行、 衣袋持三索。

良い座や寝床を施し、香りの泥や鉢、龕(がん)を用意し、油の器や法の言葉を行い、衣の袋と三本の縄を持つ。

緣在室羅伐城。佛告諸苾芻:「若得妙好床座,僧伽應受,別人不許。得大倚床,此亦是僧,非別人也。」

舎衛城にて。仏は比丘たちに告げられた。「もし立派な座具を得たならば、それは僧伽(僧団)が受けるべきものであり、個人が独占してはならない。大きな倚床(よりかかり椅子)を得た場合も、これは僧団のものであり、個人のものではない。」

緣處同前。信敬俗人以上香泥來施苾芻,皆不敢受。俗旅報曰:「聖者!我今以仁為福田,廣說如上,乃至我今豈可捨諸善品往後世耶?幸當為受。」苾芻白佛,佛言:「應受。」既受得已對面棄地,彼起譏嫌:「我以貴價買得此香,仁今棄擲!」苾芻白佛,佛言:「不應棄擲。」便將塗拭髮爪佛塔廣說如前,乃至「受已應置頭邊,塗於壁上,時時鼻嗅,凡諸香物能令眼明。」時有信心長者請苾芻眾就舍而食,以上香泥塗苾芻足,皆不敢受。報言:「聖者!諸有信敬婆羅門,他施香泥彼得塗頭或摩身體。我敬仁等以香塗足,因何不受?」苾芻白佛,佛言:「為受塗足香泥。」受已棄擲,諸俗人見,廣說如前。「善哉!仁等當為我受。」將至寺中隨情所作。苾芻白佛,佛言:「如前不應對面棄擲。」

【因缘】與前面所說的情況相同。有一位虔誠的在家居士,帶著上好的香泥來供養比丘們,但比丘們都不敢接受。居士就說:「聖者!我現在把你們當作福田,就像前面詳細說過的那樣,我怎麼能捨棄善業而帶到後世去呢?請務必接受吧!」比丘們將此事稟告佛陀,佛陀說:「應該接受。」但比丘們接受之後,卻當著居士的面把香泥丟在地上。居士見了就批評說:「我用高價買來這些香泥,你們卻把它丟掉!」比丘們又稟告佛陀,佛陀說:「不應該丟棄。」於是比丘們便用香泥塗抹頭髮、指甲和佛塔,就像前面詳細說過的那樣,乃至「接受之後應該放在身邊,塗在牆壁上,時時用鼻子聞,因為各種香物能讓眼睛明亮。」

又有一次,一位有信心的大長者邀請比丘們到家裡用餐,用上好的香泥塗抹比丘們的雙腳,比丘們都不敢接受。長者說:「聖者!那些有信心的婆羅門,別人供養香泥,他們都會用來塗頭或抹身。我尊敬你們,用香泥塗你們的腳,為什麼不接受呢?」比丘們稟告佛陀,佛陀說:「為了接受供養,可以接受塗足的香泥。」但比丘們接受之後又丟棄了,居士們看見了,就像前面詳細說過的那樣感嘆。「善哉!你們一定要為我們接受。」比丘們將香泥帶回寺院,隨自己的喜好使用。比丘們稟告佛陀,佛陀說:「就像前面所說的,不應該當著人家的面丟棄。」

緣處同前。時諸苾芻隨處安鉢令其損壞,苾芻白佛,佛言:「不應隨處安鉢,應為鉢龕。」時諸苾芻穿牆而作,佛言:「不應如是,初造寺時於諸房中作安鉢處。」佛言應作鉢龕者,蘭若苾芻無作龕處,佛言:「應用葛蔓或以草索編籠,塗以牛糞或將泥拭。」置鉢於中有塵土入,佛言:「應還如是作蓋合之,不應置地。宜可施系挂在樹枝。」苾芻出行隨身將去,不信者見共起譏嫌,問言:「聖者!所持之物,為是鷄籠及安獼猴耶?」佛言:「若出行時不應持去,可留舊處。」

場所は先と同じです。その時、比丘たちがあちこちに鉢を置いたため、鉢を壊してしまいました。比丘たちが仏に告げると、仏は言われました。「あちこちに鉢を置くべきではない。鉢を安置するための龕(かん)を設けなさい。」その時、比丘たちは壁に穴を掘って作りました。仏は言われました。「そのようにしてはいけない。初めて寺を建てる時に、各部屋に鉢を置く場所を作りなさい。」仏が鉢龕を作るべきだと言われたので、林間に住む比丘たちは龕を作る場所がありませんでした。仏は言われました。「蔓(つる)や草の縄で籠を編み、牛糞を塗るか、あるいは泥で塗りなさい。」鉢をその中に置くと、ほこりが入りました。仏は言われました。「そのようにして蓋を作って覆いなさい。地面に置いてはいけない。紐を付けて木の枝に掛けなさい。」比丘たちが外出する時、それを身につけて持って行きました。信じない人々がそれを見て、そしり笑いました。「聖者よ!お持ちの物は、鶏籠か猿を留めるものですか?」と尋ねました。仏は言われました。「外出する時はそれを持って行ってはいけない。元の場所に置きなさい。」

緣處同前。時有苾芻人間遊行,至一聚落求停止處,主人既許即便洗足復從乞油。其家有女將油來施,苾芻無器展手欲受,女人報言:「聖者!雖解乞油,不知持器。」報言:「小妹!佛未聽許。」女人默然。苾芻白佛,佛言:「應持油器。」聞佛聽許,時鄔波難陀將二弟子,各持油器相隨乞油,有一婦人將油來施,見器極大搥胸告曰:「聖者!誰能施滿此大油瓶?」苾芻曰:「奇哉慳惜!隨汝意施,更有信心婆羅門等自當添滿。」女人默然。苾芻白佛,佛言:「不應持大油器從人乞覓。」佛制大已便持小器,將以乞油所用不足,佛言:「不應持極小器。然器有三種:大者二抄、小者一抄,二內名中。應如是畜。」

〔譯文〕這件事情的緣起地點與前面相同。當時有一位比丘在人間遊行,來到一個村莊尋找住處。主人答應後,他便洗了腳,又向主人乞討油。那家有女兒拿油來施捨,比丘沒有器皿,伸手想接。女子說:「聖者!您雖然懂得乞油,卻不知道要帶容器。」比丘說:「小妹!佛陀還沒有允許我們使用容器。」女子默然不語。比丘便將此事稟告佛陀,佛陀說:「應該使用裝油的容器。」聽聞佛陀許可後,鄔波難陀帶著兩個弟子,各自拿著油器一起去乞油。有一位婦人拿油來施捨,看見容器極大,便捶胸說:「聖者!誰能施捨滿這大油瓶呢?」比丘說:「真是奇特,竟然如此慳吝!隨你的心意施捨吧,另有有信心的婆羅門等人自然會將它添滿。」婦人默然不語。比丘將此事稟告佛陀,佛陀說:「不應該拿著大油器向人乞討。」佛陀制定不可用大器之後,便持小器,用它來乞油又不夠用,佛陀說:「不應該持極小的容器。然而容器有三種:大的為二抄,小的為一抄,二抄與一抄之間的稱為中器。應該這樣來儲備。」

緣處同前。有二苾芻一老一少,隨路而行說非法語,時有不信心藥叉,聞其所說而作是念:「此釋迦子談說非法隨路而行,我今宜可吸其精氣。」即隨後而去復作是念:「前事已去此不可追,更作邪言當吸精氣。」相隨去時復遇藥叉,是敬信者,彼便問曰:「汝欲何之?」以事具答,彼便報曰:「此二行人必論法語,汝宜且待,勿逐苾芻,我今共汝且申談論。」答言:「知識!我於此二必不相放。」時二藥叉即隨後去。彼二苾芻說非法語,至歧路邊一詣給孤獨園,一向鹿子母舍,時彼小者禮上座足唱言:「好去。」上座答言:「具壽!願汝無病,勿為放逸。」時二苾芻各隨路去。彼不信藥叉奮迅形儀欲吸精氣,後來藥叉報言:「汝今不應輒為造次,彼二苾芻已說妙法,汝自不解漫生瞋恚。」彼復問云:「何者是法?」「汝豈不聞大云:『無病,勿為放逸。』得無病者,佛言大利;勿放逸者,眾善之本。如世尊說:

(前緣同前)有兩位比丘,一位年長,一位年少,一起沿路行走,說著不如法的言語。當時有一位沒有信心的藥叉(鬼神),聽到他們說的話,心裡想:「這些釋迦的弟子,在路上談論不如法的話。我現在應該吸取他們的精氣。」於是就跟在他們後面,又想:「剛才的事已經過去了,無法追回。如果他們再說邪惡的話,我就吸取他們的精氣。」跟著走的時候,又遇到一位藥叉,是位有信心、恭敬的人。那位藥叉問他:「你要去哪裡?」他就把事情的緣由詳細告訴對方。那位藥叉便說:「這兩位行腳僧一定會談論佛法。你應該稍等一等,不要跟著比丘。我現在陪你一起談談。」他回答:「朋友!我絕不放過這兩個人。」於是兩位藥叉就跟在後面。那兩位比丘說著不如法的話,走到分岔路口,一位往給孤獨園,一位往鹿子母舍。那時年輕的比丘禮拜上座(年長比丘)的腳,說:「請您慢走。」上座回答:「具壽(尊稱同修)!願您無病,不要放逸懈怠。」兩位比丘便各自分道而去。那位沒有信心的藥叉,奮力顯現威勢,想要吸取精氣。後來的藥叉告訴他:「你現在不應輕舉妄動。那兩位比丘已經說了微妙的佛法,你自己聽不懂,反而胡亂生氣。」他又問:「什麼是佛法?」「你難道沒有聽到他們說:『無病,不要放逸』嗎?能得無病,佛說這是大利益;不要放逸,是一切善法的根本。正如世尊所說:

「『若不放逸者, 能得不死處;
若作放逸人, 終歸於死路。』」

「もし怠けずに努力する人は、不死の境地に到達できる。しかし、怠けている人は、結局は死の道に落ちてしまう。」

彼聞法已心生歡喜隨路而歸。時後藥叉便作是念:「此即是我所為之事,我今宜去白世尊知。」既至佛所禮雙足已,在一面坐,白言:「大德!有諸藥叉是非人主,於佛法中情懷信敬,復有藥叉專懷不信。凡藥叉眾於佛法中多不敬信,諸有苾芻隨路行時作非法語,恐藥叉聞作無利事,唯願世尊制諸苾芻應存正念,隨路行時莫非法語,願慈悲故。」世尊知已默然而受。時彼藥叉知佛許已禮足而去。爾時世尊,藥叉去後於大眾中就座而坐,告諸苾芻曰:「我聞藥叉作如是說:『苾芻在道作非法言隨路而去,無信藥叉伺求其便。』爾所為非,諸出家者隨路行時作非法語,是故我今制諸苾芻隨路行時所有行法。苾芻涉路行時有二種事:一作法語、二聖默然,於止息處說聖伽他:

彼の法を聞き終えて心に歓喜を生じ、道に沿って家に帰った。その後、夜叉はこう思った。「これはまさに私が為すべきことだ。今すぐ世尊のもとへ行ってお知らせしよう。」仏のもとに到着し、両足に礼拝してから一方の座に座り、こう申し上げた。「大徳よ、ある夜叉たちは人間ならざる主でありながら、仏法に対して信心と敬いの心を抱いています。また、まったく信仰しない夜叉もいます。夜叉の衆は概して仏法を敬い信じることが少なく、修行者が道を歩くときに不適切な言葉を話すと、それを聞いた夜叉が良からぬ事を起こす恐れがあります。どうか世尊よ、修行者たちが正念を保ち、道を歩くときに不適切な言葉を話さないよう制していただき、慈悲をもってお許しください。」世尊はこれを聞いて静かに受け入れられた。その夜叉は仏が許されたのを知り、礼拝してから去った。そのとき世尊は、夜叉が去った後、大衆の前で座に着かれ、修行者たちにこう告げられた。「私は夜叉がこう言うのを聞いた。『修行者が道で不適切な言葉を話しながら歩いていく。信仰のない夜叉たちがその隙を窺っている。』それは為すべきことではない。出家者よ、道を歩くときに不適切な言葉を話すことは許されない。だから私は今、修行者たちが道を歩く際の作法を定める。修行者が道を行くとき、二つのことがある。一つは法についての話、もう一つは聖なる沈黙である。休息の場所では、聖なる偈を唱えなさい。」

「『世間五欲樂, 或復諸天樂;
若比愛盡樂, 千分不及一。
由集能生苦, 因苦復生集;
八聖道能超, 至妙涅槃處。
所為布施者, 必獲其義利,
若為樂故施, 後必得安樂。』」

世の中の五つの欲の楽しみも、あるいは天の楽しみも、 愛着を尽くした楽しみに比べれば、千分の一にも及ばない。 集(苦しみの原因)によって苦しみが生まれ、苦しみによってまた集が生まれる。 八つの正しい道(八正道)は、その苦しみを超えて、最も優れた涅槃の境地に至る道である。 施しを行う者は、必ずその功徳(よい報い)を得る。 もし楽しみのために施すならば、後には必ず安らかな楽しみを得るであろう。

緣處同前。苾芻作三衣竟置在肩上隨路而行,遂被汗霑并塵土污,佛言:「應以帒盛置肩而去。」苾芻不知如何作帒。佛言:「可長三肘、闊一肘半,其一肘半中疊縫之。」一頭開口形如象鼻,佛言:「不應如是,可當中開口。」不安怐紐塵土猶入,佛言:「應安怐紐。」苾芻以常用衣置之於下,非常用者安在於上,取時翻攪令衣雜亂,佛言:「常用者在上,非常用者在下。」

まず、同じ場所が縁となります。比丘が三衣を作り終えて肩に掛けて道を行くとき、汗で濡れたり塵や土で汚れたりしました。仏は言われました:「袋に入れて肩に掛けて行きなさい。」比丘たちはどうやって袋を作るのか分かりませんでした。仏は言われました:「長さは三肘、幅は一肘半とし、その一肘半の部分を折り縫いなさい。」一方の端を開け口にして、象の鼻のような形にしました。仏は言われました:「このようにしてはいけない。中央に口を開けなさい。」紐や留め具を付けなかったので、塵や土がまだ入りました。仏は言われました:「紐と留め具を付けなさい。」比丘たちは普段使う衣を下に置き、普段使わない衣を上に置いたので、取り出すときに混ざって乱れました。仏は言われました:「普段使う衣は上に、普段使わない衣は下に置きなさい。」

緣處同前。時有群賊於路劫人遂入村中,諸人競出趁賊敗散隨處依投。時賊求水無綆及罐,賊帥令人上樹遙望,若有來者可隨借用。見有苾芻隨路而來,遂相告曰:「有釋子來,彼多著事必有罐索,若有者善。彼若無者,當破其腹取血飲之。」作是議已,遙望而住。苾芻來至,問言:「聖者!頗有井索及水罐不?」答言:「我無。」時賊聞已即便閙亂,各持刀杖左右觀瞻,眾中上首是阿羅漢即便觀察,何故諸人各持刀杖?觀見彼賊欲殺苾芻,告諸賊曰:「何故仁等情生閙亂?」彼具報知,上座告曰:「仁等勿憂,我皆為辦,必得清水,恣意飲足。」即取苾芻所有腰絛共相連接,復取其鉢繫使堅牢,放下井中隨意取水,觀察無虫飽足令飲。諸人慶悅報言:「聖者!如其無水,我於仁等相害不疑。善哉聖者當持井索。」苾芻報曰:「當順爾言。」賊便禮足隨路而去。時諸苾芻亦皆飲水,盛滿君持并添澡罐(君持著嘴,澡罐口開),俱尋前路漸至給園。苾芻見已慰問:「善來!善來!仁等尋途得安隱不?」即便具告。苾芻白佛,佛言:「由是我今聽諸苾芻須持井索。」苾芻聞已持極長繩,佛言:「不應爾。」便持極短,佛言:「不應爾。然繩有三種:謂長、中、短。長者一百五十肘、短者十肘,二內名中。」有處足水尚持長繩,佛言:「可量地勢,長短隨時。」

ここに、同じ因緣の地がある。その時、一群の盗賊が道で人を襲い、村の中へ逃げ込んだ。村人たちは競って出てきて盗賊を追い払い、盗賊は散り散りになって、それぞれが身を寄せる場所を探した。その時、盗賊たちは水を求めたが、釣瓶や縄がなかった。盗賊の頭領は人に木に登らせて遠くを眺めさせ、「もし人が来たら、その人に借りよう。」と言った。すると、一人の苾芻(僧侶)が道に沿って歩いて来るのを見て、「あそこに仏弟子が来る。彼らは多くの物を持ち歩くから、必ず釣瓶と縄を持っているだろう。あれば良いが、もし無ければ、その腹を破って血を飲もう。」と互いに言った。このように話し合って、遠くを見つめて立っていた。苾芻がやって来ると、「聖者よ!井戸の縄と水瓶をお持ちですか?」と尋ねた。苾芻は「私は持っていません。」と答えた。それを聞いた盗賊たちは騒ぎ始め、それぞれ刀や杖を持って左右を見回した。その中で上首(最年長の僧)は阿羅漢であり、すぐに観察した。「なぜ彼らは皆、刀や杖を持っているのか?」と。そして、その盗賊たちが苾芻を殺そうとしているのを見て、盗賊たちに言った。「なぜあなたがたは騒ぎ立てるのですか?」盗賊たちは事情を詳しく話した。上座(長老の僧)は言った。「あなたがたは心配しないでください。私がすべて用意します。必ずきれいな水を手に入れて、思う存分飲ませてあげましょう。」それから、苾芻たちが持っていた腰の帯をすべて取り出して繋ぎ合わせ、また、彼らの鉢(はち)を取り出してしっかりと縛り付け、井戸の中に下ろして自由に水を汲んだ。水に虫がいないことを観察してから、彼らが満足するまで水を飲ませた。盗賊たちは喜び、「聖者よ!もし水がなかったなら、私たちはあなたがたを害していたことでしょう。素晴らしい!聖者は井戸の縄をお持ちください。」と言った。苾芻は「あなたの言う通りにしましょう。」と答えた。盗賊たちは苾芻の足に礼をして、道に沿って去っていった。その時、諸々の苾芻たちも水を飲み、軍持(浄瓶)と澡罐(洗面器)に水を満たし、前の道に沿って次第に給園(祇園精舎)に至った。他の苾芻たちが彼らを見て、「ようこそ!ようこそ!あなたがたは道中、無事でしたか?」と慰めの言葉をかけた。彼らはその出来事を詳しく話した。苾芻たちは仏にこのことを告げると、仏は言われた。「それゆえに、私は今、諸々の苾芻が井戸の縄を持つことを許す。」苾芻たちはこの教えを聞いて、非常に長い縄を持ったので、仏は「そのようであるべきではない。」と言われた。次に非常に短い縄を持ったので、仏は「そのようであるべきではない。しかし、縄には三種類ある。長いもの、中くらいのもの、短いものだ。長いものは百五十肘(長さの単位)、短いものは十肘、その間のものを中くらいとする。」と教えられた。浅い井戸に水があるのに長い縄を持ち歩くことがあったので、仏は「地形を測って、縄の長さは状況に応じて適切にすべきである。」と言われた。

第三門第十子攝頌曰:

第三門・第十子の攝頌に曰く、

須剃刀應畜、 及剪甲等物、
支床并偃枕、 香土用隨情。

剃刀は必ず用意し、爪切りなどの道具も携えるべきである。 寝台や枕も整え、香や土は心のままに用いるがよい。

緣處同前。時有苾芻頭髮既長,詣剃髮人處,報言:「賢首!為我剃髮。」彼作是念:「沙門釋子強力使人,虛費功勞竟無酬直。」即取刀具揩拭延時,作如是念:「我速剃者更有人來,如是連延廢我家業。」報言:「且去!午後方來。」隨言而來,復言:「晡後。」晡時既至,復道明朝。常作誑言,竟不為剃。有知識苾芻問言:「具壽!何因數數頻來此家?為是宗親?為是知識?」答言:「不是。但為髮長欲求除剃,彼人誑我為此頻來。」知識報曰:「汝不聞乎!工巧之人難得實語。我解剃髮,佛未見聽。」苾芻白佛,佛言:「若有苾芻解剃髮者,宜於屏處更互剃髮,勿使俗流致生譏笑。」時彼苾芻聞是教已,至知識所報言:「具壽!世尊聽許,仁今可來為我剃髮。」答言:「善哉!雖佛聽許,豈以指頭為仁剃髮,須刀磨石并須鉗子及剪甲刀子。」苾芻以緣白佛,佛言:「我今聽許為僧伽故,畜剃髮刀并雜所須物。」

その因縁は前と同じ場所にある。時に、ある比丘の髪が伸びて長くなったので、理髪師のところへ行って言った。「賢者よ、私の髪を剃ってください。」すると理髪師はこう思った。「沙門の釈子は力ずくで人を使い、ただで働かせることばかり考えている。報酬も払わずに労力を無駄にさせるつもりだ。」そこで彼は道具を取り出し、布で拭きながら時間を引き延ばして、こう考えた。「急いで剃ってしまえば、また別の者がやって来るだろう。こうして次々に来られては、私の仕事の妨げになる。」そして言った。「一度お帰りください。午後に来てください。」比丘がその通りに来ると、今度は「夕方に来てください」と言う。夕方になっても「明日の朝に来てください」と言う。このように常に嘘をついて、結局髪を剃ってはくれなかった。その比丘の知り合いの比丘が尋ねた。「具寿よ、なぜ何度もこの家に通っているのですか。親戚ですか、それとも知り合いですか。」答えていうには、「いいえ、違います。ただ髪が長くなったので剃ってもらおうと思ったのですが、あの人が私を欺くので、こうして何度も通っているのです。」知り合いの比丘が言った。「あなたは聞いていませんか。職人の言葉は誠実であることが難しいものです。私は髪を剃る術を知っていますが、仏はまだそれを許しておられません。」そこで比丘はこのことを仏に告げた。仏は言われた。「もし比丘で髪を剃る術を知る者がいるならば、人目につかない場所で互いに剃り合うがよい。俗人たちに嘲笑の種を与えてはならない。」その比丘はこの教えを聞いて、知り合いの比丘のところへ行き、言った。「具寿よ、世尊はお許しになりました。どうか私の髪を剃ってください。」彼は答えて言った。「善いでしょう。しかし、たとえ仏がお許しになっても、指で剃るわけにはいきません。剃刀、砥石、鋏、爪切りが必要です。」比丘はこの事情を仏に告げた。仏は言われた。「私は今、僧伽のために剃刀や必要な道具を備えることを許す。」

佛在劫比羅城多根樹園,佛令釋子家別一人得出家已,床無承足臥不安寧。然彼先時支體柔軟,所臥之物悉皆華麗,今時床下身臥不安,無多火力,便詣醫所,問言:「賢首!我無火力,當為處方。」醫人報曰:「可相隨去觀所住房,於所臥床如何安置?」見其臥床頭邊低下,報言:「聖者!由所臥床頭邊低下,致令四大火力衰微,可於床脚下安支足物。」答曰:「佛未聽許。」「佛大慈悲,必應聽許。」苾芻白佛,佛言:「於所臥床應安支足。」彼依言作,病仍不除。復問醫人與我方藥,醫曰:「若眠臥時,當安偃枕。」答曰:「佛未聽許。」廣說如上,佛言:「臥時當安偃枕。」苾芻不解云何當作?佛言:「作枕之法:用物長四肘、闊二肘,其四肘疊作兩重,縫以為帒,內貯綿絮可用支頭。」

世尊在劫比羅城的多根樹園時,敕令釋迦族的男子每家出一人出家。出家後,因為床上沒有支撐腳的垫物,睡臥時身體不得安穩。這些釋子先前身體柔軟,所用的臥具都華麗舒適,如今床下卻不平穩,身體缺少火力(溫暖),便前往醫生處問說:「賢首!我身體缺少火力,請為我开個藥方。」醫生回答:「請跟我來,看看您所住的房間,以及您的床是如何安放的。」見到他的床頭邊緣低垂,便說:「聖者!因為您的床頭邊緣太低,導致四大(地水火風)的火力衰退了。可以在床腳下安置支撐腳的垫物。」釋子說:「佛尚未允許這樣做。」醫生說:「佛大慈悲,一定會允許的。」比丘們將此事稟告佛陀,佛說:「在臥床底下應該安置支撐腳的垫物。」他們依言照做,但病仍未痊癒。又去問醫生要藥方,醫生說:「睡眠躺臥時,應該安置一個偃枕(靠枕)。」釋子說:「佛尚未允許這樣做。」醫生如前面一樣廣說,佛陀說:「躺臥時應安置偃枕。」比丘們不了解該如何製作,佛說:「作枕的方法:用布料長四肘、寬二肘,將四肘的部分疊成兩重,縫製成袋,裡面裝入棉絮,可以用來支撐頭部。」

緣在王舍城。畢隣陀跋蹉性常抱疾,廣說如上,乃至問言:「先持何物?」答言:「我於先時用香熏土。」報曰:「今何不持?」報言:「佛未聽許。」以緣白佛,佛言:「為病因緣任持香土。」

王舎城に因縁があった。畢隣陀跋蹉は常に病を抱えていた。詳細は前述の通りである。ついに問われた「以前は何を持っていたのか」と。答えて言うには「私は以前、香で熏した土を使っていました」と。告げて言うには「今はどうして持たないのか」と。答えて言うには「仏は未だに許されていません」と。この因縁をもって仏に白し、仏は言われた「病の因縁のためならば、香土を持つことを任せよ」と。

雜法第三門了。

これにて雑法の第三門を終わります。

第四門總攝頌曰:

第四門の全体をまとめた偈(うた)は、次のとおりです。

上座及牆柵、 緣破并養病、
栴荼猪蔗寺、 鉢依栽樹法。

上座の者や塀・柵、 傷ついたものや病人の養護、 栴荼(せんだ)や豚、甘蔗(かんしょ)の寺、 鉢(はち)の使い方や木を植える作法まで。

第四門第一子攝頌曰:

第四門の第一子の頌(まとめの詩)は次のように説かれています。

上座番次說、 或可共至終、
濾作非時漿、 處不為限齊。

上座の方々が順番に説かれました。あるいは共に最後まで至ることができましょう。漉して非時の漿(飲み物)を作ることは、場所を限って制限することではありません。

如世尊說半月半月應為長淨,苾芻不知遣誰說戒,佛言:「應令上座,於說戒時上座常誦。」有一住處上座不能,諸人報曰:「說戒將至何不溫尋?」答言:「具壽!我自無力,知欲如何?」苾芻白佛,佛言:「上座不能,第二應說。」復有住處第二不能,廣說如上。「第二不能,令第三作。」復有住處第三不能,廣說如上,佛言:「苾芻應作番次說戒。」時諸苾芻番次說時,或有能者,或復不能。能者為說,其不能者不知如何。佛言:「其不能者求能為說。」復有住處說戒番次至不能者,轉覓餘人,彼不肯與,不知如何。佛言:「其能說者常可豫請。」如世尊言令上座說戒,上座不能,可令第二。第二不能,令第三作。此若不能,令番次作。此復不能應求能者,或常請作。有一住處無有一人總誦得戒,然其上座誦得四波羅市迦,餘皆不誦。時諸苾芻便不說戒,佛言:「不應總停說戒,隨所誦者即可為說。上座應可誦四他勝、次座可誦僧殘、次座誦二不定、其次三十、其次九十、其次四對說法、其次眾學、其次七滅。應作如是誦過戒經,不應不誦。」

世尊が「半月ごとに布薩(長浄)を行うべきである」とお説きになった。しかし比丘たちは誰に戒を説かせるべきか分からず、仏に尋ねたところ、仏はこうお答えになった。「上座に説かせなさい。布薩の時には、上座が常に誦えるようにしておくべきである。」

ある住処で上座が戒を誦えることができなかった。人々は「布薩の時期が近づいているのに、どうして経を読み復習しないのですか」と言った。上座は答えた。「尊者よ、私は力がありません。どうすればよいのでしょうか。」比丘たちがこのことを仏に告げると、仏はこう仰った。「上座ができないなら、第二の者が説きなさい。」

また別の住処で第二の者もできなかった。先ほどのように詳細に告げると、仏は「第二の者ができないなら、第三の者に説かせなさい」と仰った。また別の住処で第三の者もできなかった。同様に詳細に告げると、仏は「比丘たちよ、順番に交代して説戒しなさい」と仰った。

その際、比丘たちが交代で説くとき、できる者もいればできない者もいた。できる者は説いたが、できない者はどうしていいか分からなかった。仏は仰った。「できない者は、できる者に説いてもらうように求めなさい。」

また別の住処で、説戒の順番ができない者に回ってきた時、その者は他の人を探して頼んだが、その人が応じず、どうしてよいか分からなかった。仏は仰った。「できる者は、前もってよく依頼しておきなさい。」

こうして世尊は、上座に説戒させ、上座ができなければ第二の者に、第二ができなければ第三の者に、それもできなければ交代で説かせ、それでもできない場合はできる者を求め、あるいは常に依頼しておくことを指示されたのである。

さて、とある住処で、戒経をすべて誦える者が一人もいなかった。ただ上座だけが四つの波羅市迦(他勝)を誦えるのみで、他の者は何も誦えなかった。すると比丘たちは説戒を行わなかった。仏は仰った。「説戒を全面的に止めてはならない。誦えるところに従って説きなさい。上座は四他勝を誦え、次座は僧残を誦え、次は二不定、その次は三十、その次は九十、その次は四対説法、その次は衆学、その次は七滅を誦えるようにしなさい。このように戒経を通して誦えるように努めなさい。誦えないままでいてはならない。」

緣在室羅伐城。具壽鄔波離請世尊曰:「如佛所說時非時漿者,云何為時?云何非時?」佛言:「其不濾者為時,其淨濾者為非時。仍以水渧渧之為淨。」

舎衛城にて、具寿ウパーリが世尊に問うて言うには、「仏が説きたまうところの‘時非時漿(じひじしょう)’について、何が時にして、何が時にあらざるや?」仏の言うには、「濾(こ)さざるものは時とす。浄く濾したるものは時にあらず。なお、水を滴り滴りて之を浄めとす。」

緣處同前。是時六眾常多惡欲慳垢所纏,向餘住處非理受用,或一切時、或房分齊時、或日分時、或親友時。云何一切?此即是我春時住處、此是夏處、此是冬處,名一切時。云何分齊?此是我房、此是他房。云何日分時?此是旦時住處、此是晡時住處。云何親友時?此是我軌範師處、此是親教師處、此是弟子處、此是門人處、此是知識住處。由如是故多人來往,惱諸苾芻。以緣白佛,佛言:「苾芻不應於住處自作如是限齊,受用者得越法罪。」

同じ場所に関してです。その時、六群比丘たちは常に多くの悪い欲望と吝嗇の煩悩に強く縛られていました。彼らは他の居住地に向かい、道理に合わない形で住居を使用しました。ある時はすべての季節に、ある時は区域によって、ある時は時間帯によって、ある時は知り合いの関係によってです。

「すべての季節」とは何か。すなわち「これは私の春の住まい」「これは夏の住まい」「これは冬の住まい」と決めつけることです。

「区域によって」とは何か。「これは私の部屋」「これは他の人の部屋」と区別することです。

「時間帯によって」とは何か。「これは朝の住まい」「これは夕方の住まい」と決めることです。

「知り合いの関係によって」とは何か。「これは私の軌範師の場所」「これは私の親教師の場所」「これは私の弟子の場所」「これは私の門人の場所」「これは私の善友の住まい」と決めることです。

このような理由から、多くの人が行き来し、諸々の比丘たちを悩ませました。そこでこの因縁を仏に告げると、仏は言われました。「比丘は住居に対して、このように自ら制限や取り決めをしてはならない。それに従って使用する者は、法に背く罪を得るであろう。」

根本說一切有部毘奈耶雜事卷第十五

根本説一切有部律の雑事 第十五巻


第十四
第十六

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