No. 1245-A禪苑清規序
禅苑清規の序
真定府十方洪濟禪院住待傳法慈覺大師 宗賾 集
真定府十方洪済禅院住待伝法慈覚大師 宗賾 集
夫禪門事例雖無兩樣毗尼。衲子家風別是一般規範。若也途中受用。自然格外清高。如其觸向面牆。實謂減人瞻敬。是以僉謀開士遍摭諸方。凡有補於見聞。悉備陳於綱目。噫。少林消息已是剜肉成瘡。百丈規繩可謂新條特地。而況叢林蔓衍轉見不堪。加之法令滋彰。事更多矣。然而莊嚴保社。建立法幢。佛事門中闕一不可。亦猶菩薩三聚。聲聞七篇。豈立法之貴繁。葢隨機而設教。初機後學冀善參詳。上德高流幸垂證據。崇寧二年八月十五日序。
禅門の事例は、戒律(毘尼)と全く同じというわけではありません。僧侶の家風は、また別の一つの決まりごとです。もし修行の途中でこれを活かすことができれば、自然と格別に清らかで高くなるでしょう。もし逆に、壁に向かって立ち尽くすようなありさまであれば、実際に人々の敬いを損なってしまいます。それゆえに、志ある修行者たちが相談し合い、あちこちの教えを広く集めました。見聞の助けになるものは、すべて目次としてまとめて示してあります。ああ、少林の消息はすでに肉をえぐって傷を作るようなものです。百丈の決まりごとは、まったく新しい枝葉をわざわざ付け加えたようなものだと言えましょう。ましてや僧団が広がり続けるにつれて、ますます耐え難くなっていきます。さらに法令が細かくなるにつれて、事柄はさらに多くなりました。しかしながら、僧団を整えて守り、法の旗を立てることは、仏事の世界において一つとして欠かせません。ちょうど、菩薩の三聚や声聞の七篇の戒のように。決まりを多く立てることを貴ぶのではなく、相手の機根に応じて教えを設けるのです。初めて学ぶ人も後に学ぶ人も、よくよく考察してください。徳の高い先達の方々は、どうか証明をお与えください。崇寧二年八月十五日、序。
昨刊此集盛行于世。惜其字畫磨滅。今再寫作大字。刻梓以傳。收者幸鑒。嘉泰壬戌虞八宣教謹咨。
先ごろ、この集(しゅう)を刊行して、世に広く行き渡らせました。しかし、文字がすり減って読みにくくなったことを残念に思い、今、あらためて大きな文字で書き写し、版木に刻んで伝えることにしました。手に取る方が幸いにご覧くださればと思います。嘉泰壬戌の年、虞八宣教が謹んでお知らせします。