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仏説興起行経 (佛說興起行經)


佛說興起行經序

仏説興起行経の序

所謂崑崙山者,則閻浮利地之中心也。山皆寶石,周匝有五百窟,窟皆黃金,常五百羅漢居之。阿耨大泉,外周圍山,山內平地,泉處其中。泉岸皆黃金,以四獸頭,出水其口。各遶一匝已,還復其方,出投四海。象口所出者,則黃河是也。其泉方各二十五由延,深三厥劣——一厥劣者,七里也。泉中有金臺,臺方一由延,臺上有金蓮華,以七寶為莖。如來將五百羅漢,常以月十五日,於中說戒。因舍利弗問佛十事宿緣,後以十五日時,將本弟子說訖乃止,如是至九。往所以十問而九答者,以木槍之對,人間償之,欲示人宿緣不可逃避故也。又阿耨泉中,非有漏、礙形所可周旋,唯有阿難為如來所接也。所以慇懃告舍利弗者,欲化諸龍故也。

崑崙山は、閻浮利の地の中心にあたります。山はすべて宝石でできており、周りには五百の窟があり、窟はみな黄金で、常に五百人の羅漢がそこに住んでいます。阿耨大泉は、外側を山が取り囲み、山の内側は平地で、泉はその中にあります。泉の岸はすべて黄金で、四つの獣の頭があり、その口から水が流れ出ます。それぞれが一巡してから、もとの方角へ戻り、四海へと注ぎ込みます。象の口から出るものは、すなわち黄河です。その泉は四方がそれぞれ二十五由延、深さは三厥劣あります。一厥劣とは、七里のことです。泉の中には金の台があり、台は四方一由延で、台の上には金の蓮華があり、七宝を茎としています。如来は五百人の羅漢を連れて、常に月の十五日に、そこで戒を説かれます。舍利弗が仏に十の事の宿縁をお尋ねになったのをきっかけに、後に十五日の時に、もとの弟子たちを連れて説き終えてからおやめになり、このようにして九回に至りました。十を問うて九を答えたのは、木槍の報いを、人間の世界で償うことを、人が宿縁から逃れられないことを示そうとなさったからです。また阿耨泉の中は、煩悩や障碍のある形では巡ることができず、ただ阿難だけが如来に導かれたのでした。舍利弗に丁寧にお告げになったのは、もろもろの龍を教化しようとなさったからです。

佛說興起行經卷上(一名嚴誡宿緣經,出雜藏)

仏説興起行経 巻上(別名を厳誡宿縁経といい、雑蔵より出る)

後漢外國三藏康孟詳譯

後漢の外国三蔵、康孟詳による訳です。

聞如是:一時, 佛在摩竭國。
普為眾生故, 止於竹園中。
佛語諸比丘, 及神足羅漢:
「各齎所乞食, 共至阿耨泉。」
路由五姓國, 將諸比丘眾,
於中共乞食。 比丘五百人,
以神足飛下, 比丘僧圍遶,
到阿耨大泉, 世尊坐其中。
世尊食已訖, 諸比丘故食。
當於飯食時, 地為大震動。
比丘問世尊: 「此地何為動?」
世尊便為說, 愍此眾生動:
「地獄有罪人, 極行眾逆惡,
鬼神有千人, 斫其兩大肋,
須臾不休息, 斧斤皆燒赤,
斫滿正千歲, 力極乃得斷。」
問:「作何等罪, 乃致此苦痛?
此肋大爾許, 使地為震動?」
「此本世間人, 恒喜婬他妻,
坐貪色欲故, 又殺清信士。
以是宿緣故, 致得此大身,
鬼神有千人, 恒斫此兩肋。」
世尊說如是, 佛問諸四道:
「汝等作何緣? 各各可自說。」
神通大弟子, 能繼轉法輪,
智慧舍利弗, 起問於世尊:
「世尊無雙比, 無事不見聞。
世尊先自說, 宿世諸因緣。
孫陀生惡謗, 望得其敬事,
無故誹謗尊, 此是何因緣?
坐奢彌跋提, 此五百比丘,
無故相誹謗, 此是何因緣?
何為得頭痛? 誅殺五親時,
諸節皆疼痛; 及患脊背強;
剛木槍刺脚; 調達崖石擲,
垖破脚拇指; 此是何因緣?
多舌童女人, 帶杅起其腹,
無故來相謗, 在於大眾中;
又在毘蘭邑, 三月食馬麥,
國師梵志請, 此是何因緣?
在於欝祕地, 苦行足六年,
斷息禪羸瘦, 此是何因緣?」
世尊為演說: 「舍利弗諦聽。
今當盡為說, 先世所行緣。」

聞くところによりますと、あるとき、仏は摩竭国におられました。

すべての生きとし生けるもののために、竹園にとどまっておられました。

仏は多くの比丘たちと、神通力を持つ阿羅漢たちにおっしゃいました。 「それぞれ托鉢で得た食べ物を持って、ともに阿耨泉へ行きましょう。」

五姓国の道を通り、多くの比丘たちを連れて、そこで一緒に托鉢をされました。五百人の比丘たちは、神通力で空を飛んで降りてきました。比丘の僧団に囲まれて、阿耨の大泉に到着し、世尊はその中にお座りになりました。

世尊が食事を終えられ、比丘たちも食事を終えました。ちょうど食事のときに、大地が大きく揺れ動きました。比丘たちが世尊にお尋ねしました。「この大地はなぜ揺れるのでしょうか。」

世尊は生きとし生けるものを哀れんで、こうお説きになりました。 「地獄に罪人がいて、ひどく逆悪の行いを重ねています。千人の鬼神が、その両脇腹を切り刻んでいます。少しの間も休むことなく、斧はみな焼けて赤くなっています。切り刻むことちょうど千年、力が尽きてようやく終わります。」

「どんな罪を犯したので、このような苦しみを受けるのでしょうか。この脇腹はそれほど大きいのでしょうか。大地が揺れるほどに。」

「この者はもとは世間の人で、いつも他人の妻を犯すことを好んでいました。色欲に貪られたために、また清らかな信士を殺しました。その宿縁のために、この大きな体を得たのです。千人の鬼神が、いつもこの両脇腹を切り刻んでいます。」

世尊はこのようにお説きになり、仏は四道の者たちにお尋ねになりました。 「あなたたちはどのような縁を造ったのですか。それぞれ自分で話しなさい。」

神通力のある大弟子で、法輪を継いで転じることのできる、智慧ある舎利弗が、世尊にお尋ねしました。 「世尊は比べるもののないお方で、見ないこと聞かないことはありません。世尊は先にご自身で、前世のさまざまな因縁をお説きになりました。孫陀が悪い誹謗をし、敬われることを望んで、理由もなく尊を誹謗したのは、これはどのような因縁でしょうか。奢弥跋提のために、この五百人の比丘が、理由もなく互いに誹謗し合ったのは、これはどのような因縁でしょうか。なぜ頭痛を得たのでしょうか。五親を殺したとき、すべての節が痛みました。また背中の強ばりを患いました。剛木の槍が足を刺しました。調達が崖の石を投げ、足の親指を打ち破りました。これはどのような因縁でしょうか。多舌の童女が、器を腹に帯びて、理由もなくやって来て大衆の中で誹謗しました。また毘蘭邑で、三か月間馬麦を食べました。国師の梵志が招いたのですが、これはどのような因縁でしょうか。欝祕の地で、苦行すること足かけ六年、息を断ち禅を行いやせ衰えました。これはどのような因縁でしょうか。」

世尊はお説きになりました。「舎利弗よ、よく聞きなさい。今、すべてをあなたのために説きましょう。前世で行った因縁を。」


1 佛說孫陀利宿緣經

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