(一一)船師請佛渡水緣
(十一)船師請佛渡水之緣
佛在舍衛國祇樹給孤獨園。伊羅拔河邊有諸船師,止住河側。爾時如來將諸比丘,詣彼聚落,欲渡於水化諸船師。是諸人等,見佛來至,各懷歡喜,乘船渡水,前禮佛足白言:「世尊!明日屈意,乘船渡水。」佛即然可。莊嚴船舫,平治道路,除去瓦石污穢不淨,竪立幢幡,香水灑地,散眾妙華,莊嚴船舫,待佛及僧。爾時世尊明日時到,將諸比丘,往至河側,乘船渡水,至彼聚落,敷座而坐。諸船師等,察眾坐定,手自斟酌餚饍飲食,供養訖已,皆於佛前,渴仰聞法。爾時世尊即為如應說四諦法,心開意解,有得須陀洹者、斯陀含者、阿那含者,乃至發於無上菩提心者。時諸比丘,見是供養,及渡於水,怪未曾有,前白佛言:「如來先世宿殖何福?今者乃有如是自然供養,及以渡水。」
世尊は、舍衛國の祇樹給孤獨園にいらっしゃいました。イラバ河のほとりには大勢の船頭たちが住んでいました。
その時、如来は多くの比丘たちを連れて、その村々へ向かい、川を渡って船頭たちを教化しようとされました。船頭たちは、佛がおいでになるのを見て、皆喜び、船に乗って川を渡り、佛の足元にひれ伏して申し上げました。「世尊よ、どうか明日、お心を留めて船で川をお渡りください。」
佛はこれをお許しになりました。船頭たちは船を飾り立て、道を整え、瓦石や汚れを取り除き、幢幡を立て、香水を地にまき、様々な美しい花を散らして、佛と僧たちを待ちました。
翌日、時に至り、世尊は多くの比丘たちを連れて河のほとりに到り、船に乗って川を渡り、その村に至り、座を敷いてお坐りになりました。船頭たちは、皆が座り終えるのを見届けると、自ら進んで様々な美味しい食べ物や飲み物を差し上げ、供養を終えました。そして、皆佛の前に、法を聞きたいと切に願いました。
その時、世尊は彼らの機根に応じて四諦の法を説かれました。人々は心が開け、理解が深まり、須陀洹(すだおん)を得る者、斯陀含(しだごん)を得る者、阿那含(あなごん)を得る者、さらには無上菩提の心を発する者などが現れました。
その時、比丘たちはこの供養と川渡しを見て、かつてない不思議に感じ、佛の前に進み出て申し上げました。「如来は前世でどのような福を積まれたのでしょうか。今このような自然の供養と川渡しをお受けになられるのですか。」
爾時世尊告諸比丘:「汝等諦聽!吾當為汝分別解說。乃往過去無量世時,波羅㮈國有佛出世,號毘閻婆,將諸比丘,遊行他國,教化眾生。至一河側,有諸商客,齎持珍寶,從他邦來,到彼河岸,見佛世尊及六萬二千阿羅漢眾,深生信敬,前白佛言:『欲渡水耶?』佛即然可。設諸餚饍,供佛僧已,『唯願世尊!在前而渡,儻有劫賊,奪諸比丘衣鉢所須。』爾時世尊即便渡水,為諸商人種種說法,各懷歡喜,發菩提心,即授商主記:『汝於來世,當得作佛,號釋迦牟尼,廣度眾生,不可限量。』」佛告諸比丘:「欲知彼時商主者,則我身是。彼時商客者,今六萬二千阿羅漢是。皆由彼時供養佛故,無量世中不墮惡趣,天上人中常受快樂,乃至今者自致成佛,故有人天來供養我。」
その時、世尊は比丘たちに告げられた。「あなたがたはよく聞きなさい。わたしが今から詳しく説き明かしましょう。
遠い昔、無量の劫の昔のことです。バラーナシーの国に仏が世に現れ、その名をビャン仏といいました。その仏は多くの比丘を連れて、諸国を巡り、人々を教え導いておられました。
ある時、一つの川のほとりに着かれました。そこへ、他国から珍宝を携えた商人たちがやって来ました。商人たちは川辺で世尊と六万二千人の阿羅漢たちに出会い、深く敬い信じる心を起こしました。そして仏のもとに進み出て申し上げました。「どうか川を渡られますか?」
仏がこれを許されると、商人たちはさまざまなご馳走を用意して、仏と僧団に供養しました。そして願い上げました。「どうか世尊よ、先にお渡りください。もし強盗が現れて、比丘たちの衣や鉢などを奪うことがありましてはなりません。」
そこで世尊は川を渡り、商人たちのためにお説き聞かせになりました。商人たちは皆、喜びの心を抱き、悟りを求める心(菩提心)を起こしました。すると仏は商人の頭領に授記を与えられました。「あなたは来世に仏となるであろう。その名をシャカムニという。あなたは限りなく多くの人々を救い導くであろう。」
そして仏は比丘たちに告げられた。「当時の商人の頭領とは、すなわちこのわたしのことである。当時の商人たちとは、今の六万二千人の阿羅漢たちである。皆、その時に仏を供養した功徳によって、無量の世にも悪い所に落ちることなく、天や人の間で常に安楽を受けてきた。そして今、わたしは自ら仏となったのである。だからこそ、今も天や人々が来てわたしを供養するのである。」
爾時諸比丘聞佛所說,歡喜奉行。