註華嚴經題法界觀門頌引
華厳経題註釈と法界観門頌の序文
徐呂取韻切忌道著
徐呂の韻を取るには、道著を避けるのが肝要
歸德法雲洒掃比丘琮湛撰并集解
帰徳法雲洒掃比丘 琮湛 撰并集解
竊以。觀門深旨厥號溥融。滿分幽宗摽乎法界。玄寂不動。塵塵而淨國純真。靈鑒隨緣。念念而佛心證覺。毛端雖隘。容多剎而彌寬。心數既玄。統群集而靡異。斯廼
曼殊示跡撮掇精微。密老闢關善施樞鑰。門有廣狹之祕。妙略方開。鑰投深淺之能。玄通可運。然則諸師章鈔已備。奈宗教而互虧。苟非奪席高流。孰能禪觀通曾。粵有夷門廣智大師。具無礙辯得總持門。宗說兼通。詞翰俱美。造通玄記。隄備摘葉尋枝。述妙伽陀。特示良駒鞭影。言中綱要。撮盡性海之波瀾。句內幽玄。閃出禪門之眼目。丹青拱手。那知花綻真容。露柱嫌伊。莫比棺舒妙足。行因智立。王老苽蔕苦心。甜月藉指窺駑駘馬。外癡內俏牛頭尾上。顛拈倒用而左右逢源。春日漸長。平常合道而縱橫得妙。疑根截斷。南泉謾指庭花。觀智孤明。諗老休言啜茗。逢場作戲。註雅頌而訓童蒙。更効顰眉自述引而添醜拙。箋文既就典示初機。同道賢余別通一線。賞夷門之風月。清徹自心。入法界之重玄。匪涉他境。混融明暗妙解迴途。拔溺乘舟俱游性海。時正大元年歲次甲申仲冬望日記。
文殊菩薩が姿を現し、精妙な真髄を集められた。密教の長老は関門を開き、巧みに鍵を施された。門には広狭の秘義があり、妙なる略儀が今まさに開かれようとしている。鍵は深浅の能力に応じて投じられ、玄妙な通達が働く。しかしながら、諸師の章疏はすでに整っているが、宗と教が互いに欠けている。もし高みに座を奪うような優れた方でなければ、誰が禅観を通じて深遠な境地に至ることができようか。
ここに夷門の広智大師がおられる。無碍の弁才を具え、総持の門を得られた方である。宗と説を兼ねて通じ、言葉も文章もともに優れている。『通玄記』を著して、枝葉を摘み取る備えを整え、妙なる伽陀を述べて、優れた駿馬に鞭影を示された。言葉の中に綱要があり、性海の波瀾をことごとく集めている。文句の内に幽玄があり、禅門の眼目が閃き出ている。丹青の画家も手を拱いて、真の姿に花が咲くことを知る由もない。露柱が彼を嫌っても、棺の中から妙なる足を伸ばすことには及ばない。
行いは智によって立ち、王老の瓜の蔕は苦心のしるしである。甘い月は指を借りて駑馬を覗き見る。外は愚かでも内は優れ、牛の頭の尾の上で、逆さまに用いて左右に源に逢う。春の日は次第に長くなり、平常が道に合って縦横に妙を得る。疑いの根は断ち切られ、南泉は庭の花を指すことをやめよ。観智は孤明であり、諗老は茶を啜ることを言うな。場に逢って戯れをなし、雅頌に注して童蒙を訓える。さらに顰眉を效い、自ら引を述べて醜拙を添える。
箋文がすでに完成し、初機に典を示す。同道の賢者は私に別の一線を通じることを願う。夷門の風月を賞し、清く自心を徹する。法界の重玄に入り、他境に渉らない。明暗を混融し、妙解は回途である。溺れる者を抜き舟に乗せ、ともに性海を遊ぶ。
時は正大元年、歳次甲申、仲冬の望日に記す。