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不空羂索陀羅尼経 (不空羂索陀羅尼經)


不空羂索陀羅尼經序

不空羂索陀羅尼経序

福壽寺沙門波崙撰

福壽寺の僧 波崙 撰

若夫此經,乃該二諦而無遺、括因果而斯盡,可謂引萬行之導首、進菩提之神足,超生死之靈翼、昇涅槃之聖翮。信知法門幽密、教旨沖玄,非世智之能議、匪聰辯之所測。有大菩薩號觀自在,大悲周於十方,愍法界之群迷,故說此經示其正路。斯乃久成正覺,是能仁之本師,故能十方法界莫不現身,普應群機隨緣化益。若其聞名滅罪,如日銷於薄氷;禮念蒙恩,似月敷於蓮蘂,巍巍蕩蕩,聖德高玄,事超言說之端、理絕思量之表。余雖愚暗,少慕法門,巡歷兩京,尋參善友,每念總持如飢若渴。於大周聖曆三年,歲次戊子三月庚戌朔七日景辰,幸得此經,如死再生。是西京寶德寺僧惠月,與常州正勤寺大德惠琳叱于智藏等數人,共請北天竺嵐波國婆羅門大首領李無諂,以同翻梵本不空羂索經一十六品合為一卷,將就北天竺迦濕彌囉(二合)國婆羅門大德僧迦彌多囉(二合)以同勘梵本。久視元年八月景午朔十五日庚申,勘會粗畢則擬將進。此十六品斯土未行,曾聞隋朝所翻別本六十三紙,未嘗見也。所願皇基永固德覆十方,金枝瓊蕚欝茂常榮,三大願力劫劫無窮,四弘誓心生生無盡,苦海傾竭、三寶永存。恐時代遷遠聞者生疑,故述拙言序之云爾。

この経典は、真実と世俗の二諦を余すところなく含み、因と果をすべて網羅しています。まさに、あらゆる善行を導く先導者であり、悟りへと進む神速の足、生死を超越する霊妙な翼、涅槃へと昇る聖なる羽根といえるでしょう。まことに、仏法の教えは奥深く、その教旨は清らかで玄妙であり、凡夫の知恵で論じることも、聡明な弁舌で測ることもできません。

ここに、観自在という名の大菩薩がおられます。大いなる慈悲を十方に満たし、法界に迷う衆生を哀れんで、この経典を説き、その正しい道をお示しになりました。この菩薩は遠い昔にすでに悟りを完成しており、釈迦牟尼仏の根本の師でもあります。ゆえに、十方の法界に身を示さないところはなく、あらゆる衆生の機根に応じて縁に従い、利益をもたらします。

この経の名を聞くだけで罪が滅するのは、太陽が薄氷を溶かすようなものです。礼拝し念じれば恩恵を受け、あたかも月が蓮の蕾に映えるかのようです。その聖なる徳は高く広大で、事象は言葉の及ぶところを超え、理法は思惟の領域を絶しています。

私は愚かで闇い身ではありますが、若い頃から仏法の教えを慕い、両京を巡り、善き友を求めて参りました。いつも陀羅尼を心に抱き、飢え渇くように願っておりました。

大周の聖暦三年(西暦700年)、歳は戊子、三月の庚戌朔、七日目の丙辰の日に、幸運にもこの経典を手にすることができました。それは死から蘇るような思いでした。これは西京の宝徳寺の僧・恵月が、常州の正勤寺の大徳・恵琳や叱干・智蔵ら数人と共に、北インドの嵐波国のバラモン大首領・李無諂(りむてん)にお願いして、同じ梵本を翻訳した『不空羂索経』十六品を合わせて一巻とし、さらに北インドの迦湿弥羅国のバラモン大徳・僧伽彌多羅(そうぎゃみたら)に同じ梵本を照合してもらったものです。

久視元年(700年)八月、丙午朔の十五日庚申に、校合がおおむね終わり、朝廷に進上しようとしました。この十六品はこの国(中国)ではまだ流布しておらず、隋の時代に翻訳された別の版本が六十三紙あると聞いていましたが、それを見たことはありません。

願わくは、皇基が永く固く、徳が十方に覆い、皇室の子孫が繁栄し栄え続け、三つの大きな願いの力が劫を経ても尽きず、四つの弘大な誓いの心が生まれ変わっても尽きることなく、苦しみの海は傾き尽き、三宝が永久に存続しますように。

時代が変わり遠くなり、聞く人が疑問を抱くことを恐れ、拙い言葉を述べて序文といたします。

不空羂索陀羅尼經

不空羂索陀羅尼経

北天竺婆羅門大首領李無諂譯

北天竺バラモン大首領 李無諂 訳


1 讚歎品

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