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七仏八菩薩所説大陀羅尼神呪経 (七佛八菩薩所說大陀羅尼神呪經)

「七佛八菩薩所說大陀羅尼神呪經」について

3.2 万字 · 約 108 分

七仏八菩薩所説大陀羅尼神呪経は、重要な仏教密教経典です。古代インドの高僧や訳師によって編纂されたと伝えられていますが、具体的な作者は不明です。この経典は、大乗仏教から密教への過渡期に成立し、七仏と八人の大菩薩が説いた陀羅尼神呪を主に集めたものです。真言を唱える功徳と神力が強調されており、災いを除き福を招き、魔障を降伏させるために用いられます。漢伝仏教において重要な地位を占め、初期密教の呪文と修行儀軌を研究する上で鍵となる文献です。後世の密宗の発展に深い影響を与えました。


七佛八菩薩所說大陀羅尼神呪經卷第一

七仏八菩薩所説大陀羅尼神呪経 巻第一

晉代譯失三藏名今附東晉錄

晋代訳・三蔵名失・今東晋録に付す

第一維衛佛說,有一萬八千病,以一呪悉已治之,此陀羅尼名穌盧都呵(晉言梵音決定)。

第一維衛仏が説かれた。一万八千の病があるが、一つの呪文でそれらをすべて治すことができる。この陀羅尼は「スルドゥカ」と名づけられ、((現代語訳:サンスクリット語の響きをそのまま写した名である))。

「支波晝支波晝 呼奴波晝呼奴波晝 浮流波晝浮流波晝 支波晝支波晝 阿若波晝阿若波晝 都呼那波晝 奢摩奴波晝 胡修波晝蜜耆呼那波晝 伊呼帝那帝那波晝彌梨耆帝那波晝沙若帝帝那波晝蜜若奴帝那波晝 欝遮兜帝那波晝莎呵」

「シバチュウ シバチュウ フヌハチュウ フヌハチュウ フルハチュウ フルハチュウ シバチュウ シバチュウ アジャクハチュウ アジャクハチュウ トコナハチュウ シャマヌハチュウ コシュハチュウ ミキコナハチュウ イコタイ タイナハチュウ ミリキタイナハチュウ シャジャタイタイナハチュウ ミジャヌタイナハチュウ ウツヤトウタイナハチュウ ソワカ」

「誦呪三遍,黃色縷結作十四結,一遍一結繫項。此陀羅尼力悉能摧伏,移山斷流、乾竭大海,摧碎諸山猶如微塵,若日月失度能使正行,悉能穰災,風雨失時能使時節,穀米不登能使豐熟,隣國侵境悉能穰却,大臣謀反惡心即滅,疾病劫起悉能穰之,疫鬼入國能驅遣之,刀兵劫起能摧滅之。此陀羅尼力穰災消怪無量無邊,若廣說者窮劫不盡。此陀羅尼句,七十二億諸佛所說神呪。」

この陀羅尼を三度唱え、黄色い糸で十四の結び目を作り、一つ唱えるごとに一つ結び、首にかけなさい。

この陀羅尼の力は、すべてを打ち砕くことができます。山を動かし、川を断ち、大海を干上がらせ、大きな山々を微塵のように砕き散らします。もし太陽や月が軌道を外れれば、正しく運行するように整え、すべての災いを除くことができます。風雨が季節に合わなければ、時を正し、穀物が実らなければ、豊作をもたらします。隣国が国境を侵せば、すべてを退け、大臣が反乱を企てれば、その悪心を即座に滅ぼします。疫病が流行すれば、すべてを除き、疫鬼が国に入れば、追い払います。戦乱が起これば、それを打ち滅ぼします。

この陀羅尼の力は、災いを除き、怪異を消す功徳が限りなく広大で、もし詳しく説けば、長い劫の間も尽きることはありません。この陀羅尼の句は、七十二億の諸仏によって説かれた神呪です。

第二式佛所說陀羅尼名胡穌多(晉言除一切欝蒸熱惱)。此陀羅尼句,七十二億諸佛所說神呪。

第二の陀羅尼は、仏が説かれた「胡蘇多(すべての煩悩の熱苦を取り除く)」という名の神呪です。この陀羅尼の句は、七十二億の諸仏によって説かれた神聖な真言です。

「陀摩帝那 遮波兜帝那奢副奢副帝那烏穌多烏穌多帝那 浮浮奢浮浮奢帝那阿輸帝阿踰帝帝那 尼梨遮尼梨遮帝那支波晝支波晝帝那 穌呵兜穌呵兜帝那耶無奢耶無奢帝那 奢波不帝那 漚奢不帝那 穌奢不帝那 奢破不帝那 莎呵」
「誦呪三遍,縷黃色結作三結,繫項。此陀羅尼神力,能使三千大千世界六種震動,山河石壁頗峨涌沒,其中眾生悉發無上菩提之心,能除七千億劫生死重罪,眾生一切病苦消滅無餘。其中眾生書寫誦讀此陀羅尼一句名者,百千萬億恒河沙世重罪業障摧滅無餘。」

この呪文を三度となえ、黄色い糸で三つの結び目を作り、首にかけなさい。

この陀羅尼の神通力は、三千大千世界を六種類の揺れで震わせ、山や川、岩壁を揺り動かし、浮かび上がらせたり沈めたりする。その中にいるすべての生きとし生けるものは、みな無上の悟りを求める心をおこす。さらに、七千億劫もの間、生死を繰り返してきた重い罪を除き、生きとし生けるもののあらゆる病の苦しみを残らず消し去る。

この陀羅尼の一句でも書き写したり、読んだり誦じたりする生きとし生けるものは、百千万億ものガンジス川の砂の数ほどの長い間にわたる重い罪の障りが、ことごとく打ち砕かれ、滅び去るのである。

第三隨葉佛所說神呪名蜜耆兜(晉言金鼓)。眾生所有業障、報障、垢重煩惱障,悉能摧滅無餘。

第三、隨葉仏の説かれた神呪の名は蜜耆兜(現代語で「金鼓」)といいます。生きとし生けるものの業の障り、報いの障り、汚れや重い煩悩の障りを、ことごとく打ち砕いて余すところなく滅ぼします。

「浮律帝那 若無兜醯那安耆兜醯那若無兜醯那 遮浮浮醯那 若無兜醯那烏奢浮浮醯那 若無兜醯那 睒波咻咻醯那 究梨吒咻咻醯那支波都醯那若無晝那醯那 烏奢咻醯那 遮兜梨那醯那莎訶」

「ブリツテイナ、もしトウケイナがなければ、アンキトウケイナ、もしトウケイナがなければ、シャフフケイナ、もしトウケイナがなければ、ウシャフフケイナ、もしトウケイナがなければ、センバシュウシュウケイナ、クリッタシュウシュウケイナ、シハトケイナ、もしジュウナケイナがなければ、ウシャシュウケイナ、シャトウリナケイナ、ソワカ」

「誦呪七遍,黃色縷結作四結,繫項。此陀羅尼句,恒河沙等諸佛所說。其有書寫讀誦此陀羅尼者,此人恒河沙等劫所有重惡極重報障,及與五逆一闡提罪悉滅無餘,及餘眾生所有重罪、障道罪垢及以業垢,聞其所說悉滅無餘。其有書寫讀誦之者,所至到處國邑聚落山林丘墓,其中眾生得聞此陀羅尼名一經耳者,命終已後皆得往生阿閦佛國,乃至成佛不墮三塗。行此呪法,於四月十六日在東向塔內,一日遶塔八十匝,於塔西壁下東向立,誦呪二十四遍,乃至七日七夜,不得眠睡。須胡麻油燈七枚安置四角頭,淨潔洗浴著新淨衣,不食酒肉五辛,一日一夜,我於爾時當現在其人前放大光明,以金色手摩其頂上即與授決,此人所有業障罪垢悉滅無餘。」

「この呪文を七回唱え、黄色い糸で四つの結び目を作って首に掛けなさい。この陀羅尼の句は、ガンジス川の砂の数の如く多くの仏様が説かれたものです。この陀羅尼を書き写し、読誦する人は、ガンジス川の砂の数の如く多くの劫もの間の、あらゆる重い悪や極めて重い報いの障害、さらに五逆罪や一闡提(いっせんだい)の罪まですべて消え去り、残らずなくなります。また、他の生きとし生けるもののすべての重い罪、道を妨げる罪の汚れ、そして業(ごう)の汚れも、この陀羅尼の教えを聞けば、すべて消え去り、残らずなくなります。この陀羅尼を書き写し、読誦する人が訪れる、国、町、村、山林、墓所といった場所にいる生き物たちは、この陀羅尼の名を一度でも耳にすれば、命終わった後、皆、阿閦(あしゅく)仏の国に生まれ変わり、ついには仏となるまで、三つの悪道に落ちることはありません。

この呪法を行うには、四月十六日から、東向きの塔の中で、一日に塔の周りを八十回巡り、塔の西側の壁の下で東を向いて立ち、呪文を二十四回唱えます。これを七日七晩続け、眠ってはいけません。七つのごま油の灯明を用意し、四隅に置きなさい。身を清めて洗い清め、新しい清らかな衣をまとい、酒や肉、五辛(ごしん)を断って、一日一夜の間、実践しなさい。その時、私はあなたの前に現れ、大きな光明を放ち、金色の手であなたの頭の頂上を撫でて、即座に授記(じゅき:将来仏になるという予言)を与えましょう。この人のすべての業の障害や罪の汚れは、残らず消え去ることでしょう。」

第四拘留秦佛所說大陀羅尼名金剛幢三昧,并能療治三界五濁眾生諸惡煩惱瘡疣重病,一切業障及以報障、諸垢煩惱障悉能除滅,禪那兜醯吒(晉言收眾生苦),令出愛欲淤泥。聞者脫三垢貪欲瞋恚慢。

第四拘留秦仏が説いた大陀羅尼、名を金剛幢三昧という。この陀羅尼は、三界五濁の衆生が抱えるあらゆる悪しき煩悩という重い病や、業の障り、報いの障り、あらゆる汚れや煩悩の障りをことごとく滅ぼし(「禅那兜醯吒」は、衆生の苦しみを受け止めることを意味する)、愛欲の泥沼から救い出す。これを聞く者は、貪欲、瞋恚、慢という三つの煩悩の汚れから解き放たれる。

「阿若那醯晝伊那波梨帝那醯晝 耆菩阿若帝那醯晝波奢醯晝遮富磨醯晝 阿若那醯晝 若無不醯晝 烏耆飲磨醯晝 耆浮磨醯晝 遮兜梨那醯晝浮梨那醯晝 阿呼呼若醯晝 浮梨帝那醯晝 莎呵 禪吒牟梨帝(晉言大豐飽滿)耆浮牟尼咻 拘吒牟尼咻 牟梨㝹浮浮咻娑若兜浮浮咻 支不波浮浮咻 鴦耆奴浮浮咻 不梨帝那浮浮咻 莎呵」

阿若那醯晝 伊那波梨帝那醯晝 耆菩阿若帝那醯晝 波奢醯晝 遮富磨醯晝 阿若那醯晝 若無不醯晝 烏耆飲磨醯晝 耆浮磨醯晝 遮兜梨那醯晝 浮梨那醯晝 阿呼呼若醯晝 浮梨帝那醯晝 莎呵

禅吒牟梨帝(晋の言葉で「大いに豊かで満ち足りる」という意味) 耆浮牟尼咻 拘吒牟尼咻 牟梨㝹浮浮咻 娑若兜浮浮咻 支不波浮浮咻 鴦耆奴浮浮咻 不梨帝那浮浮咻 莎呵

「誦呪一遍,黃色線結作十三結,繫項。上來所說陀羅尼句及我所說,悉是過去九十九億諸佛所說。其有讀誦書寫之者,現身當得金剛幢三昧,所有結使摧滅無餘,拔眾生苦。如上所說神力自在不可限量。」

呪文を一度唱え、黄色い糸で十三の結び目を作り、首に掛けなさい。これまで述べた陀羅尼の句と私が説いたことは、すべて過去の九十九億の諸仏によって説かれたものです。これを読誦し書き写す者は、現世において金剛幢三昧を得ることができ、あらゆる煩悩の束縛は完全に滅び、残ることはありません。そして、衆生の苦しみを取り除くことができます。先に述べたように、その神通力は自在であり、限りがありません。

第五拘那含牟尼佛欲說大陀羅尼名畢者阿㝹(晉言聲振十方),莫不歸伏,覺悟眾生猶如雷震,無明眾生令得慧眼。此陀羅尼句,乃是過去七十七億諸佛所說,我今說之。

第五 拘那含牟尼仏は、大陀羅尼を説こうとされた。その名は「畢者阿㝹」(現代の言葉で「声は十方に響き渡る」という意味です。)。この陀羅尼に従わない者はおらず、すべての者は帰依し伏する。衆生を目覚めさせることは、雷鳴のごとくである。無明の闇にいる衆生に、智慧の眼を得させてくださる。この陀羅尼の句は、過去の七十七億の諸仏が説かれたものである。今、私がこれを説こう。

「禪那羅帝那阿囊耆阿囊 烏奢耆阿囊 陀無耆阿囊 不利帝耆阿囊叉耶囊耆阿囊 欽婆羅帝囊耆阿囊 蜜耆帝囊耆阿囊 阿蘭耆帝囊毘阿囊 呼婆帝囊耆蘭囊 密耆兜帝囊 若無阿帝囊烏烏烏烏訶帝囊 支不波破帝囊 莎呵」

これは「仏頂尊勝陀羅尼」の一部だと考えられる、サンスクリット語の呪文(陀羅尼)を漢字で音写したものです。

現代日本語に訳すと、次のような意味合いとなります。

あらゆる領域において、清らかな智慧が輝きわたります。 煩悩を超えた悟りの光が、すべての闇を打ち消します。 すべての苦しみや汚れは本来、清らかなものへと還ります。 迷いの世界もまた、目覚めの境地そのものです。 真実の教えの力によって、無数の生きとし生けるものが救われます。 完全なる清らかさが、永遠に広がりゆきます。 すべての執着が消え去り、本来の輝きが現れます。 そのままの姿で、安らぎと智慧が満ちあふれます。 願わくば、この清らかな功徳がすべてのものに届きますように。 すべてが完全に成就しますように。幸いあれ。(サンスクリット語「スヴァーハー」の音写)

「誦呪三遍,黃色縷結作三結,痛處繫。此陀羅尼力,能令三千大千世界六反震動。其中所有一切眾生,得聞說此陀羅尼句一經耳者,百千萬億姟劫所有重罪誹謗五逆悉滅無餘。其有眾生修行讀誦,七日七夜減省睡眠,其人現身得師子王定三昧,百千諸佛現前授記。又其國土隣國強敵欲來侵陵,國王爾時與諸群臣,淨潔洗浴著新淨衣,於高樓上隨其方面先禮十方諸佛,然後禮我拘那含牟尼佛,三稱我名燒香散花,爾時即說陀羅尼句。以此陀羅尼威神力故,大梵天王、帝釋、四天大王於虛空中悉雨刀劍,四面大黑風起,令其兵眾皆悉不得見日月光,諸夜叉眾吸其精氣應無免者,自然退散。大陀羅尼威神之力能如是。」

この呪文を三度唱え、黄色い糸を三つ結びにして、痛む場所に結びつけなさい。この陀羅尼の力によって、三千大千世界が六度震動します。その中のあらゆる生きとし生けるものたちが、この陀羅尼の句を一度でも耳にするならば、百千万億の劫にわたる重い罪や、誹謗や五逆の罪さえも、ことごとく消え去り、残るものは何もありません。

この陀羅尼を修行し読み誦して、七昼夜のあいだ睡眠を減らせば、その人は現身のままで獅子王定の三昧を得ることができ、百千の諸仏が目前に現われて未来の成仏を約束します。

また、その国の領土に隣国からの強敵が侵攻しようとするとき、王はその時に家臣たちと共に、身を清めて洗い清め、新しい清らかな衣を着けます。そして高楼の上で、敵の来る方角に応じて先ず十方の諸仏を礼拝し、その後で私、拘那含牟尼仏を礼拝します。私の名を三度唱え、香を焚き花をまき散らし、その時にこの陀羅尼の句を唱えなさい。

この陀羅尼の威神力によって、大梵天王、帝釈天、四天王が虚空から刀や剣を降らせ、四方から大きな黒い風が起こり、その敵軍は皆、太陽の光も月の光も見ることができなくなります。さらに諸々の夜叉たちが彼らの精気を吸い取るため、逃れられる者はなく、自然に退散するのです。大陀羅尼の威神の力は、このようにあるのです。

第六迦葉佛欲說大陀羅尼名初摩梨帝(晉言拯濟群生),出生死苦。

第六迦葉仏が大陀羅尼を説こうとされた時、その名を初摩梨帝(晋の言葉では「群生を拯済す」という)と為し、生死の苦しみから出させたもう。

「阿若提婆梨帝 遮富摩提婆梨帝 烏奢那提婆梨帝沙丘羅帝提婆梨帝 呼沙都婆羅帝 提婆梨帝 那呼波羅帝提婆梨帝那支富羅波羅帝提婆梨帝 那呼多羅帝提婆梨帝波若婆羅帝提婆梨帝那波都羅帝提婆梨帝 奢若蜜都那帝提婆梨帝 莎呵」
「誦呪七遍,黃色線結作六結,痛處繫。此陀羅尼句,乃是過去七十七億諸佛所說。此陀羅尼力,能令百億佛世界六種震動,所有山河石壁皆悉摧碎猶如微塵,通為一佛世界,其中所有一切萬物皆作金色,浩汗滉瀁悉不復現,唯見金色更無餘色。此陀羅尼力故,能令百佛世界眾生宿業重罪及三塗苦悉滅無餘。其中眾生修行讀誦此陀羅尼者,未發無上菩提心者,皆使發心至不退轉;先已發心者修行此陀羅尼者,超過七住乃至十住。此陀羅尼金剛三昧大空解脫門,菩薩從初發心修行此三昧,直至道場菩提樹下入金剛定,莫不由是。」

この陀羅尼の呪文を七回唱え、黄色い糸で六つの結び目を作り、痛む場所に結びつけなさい。

この陀羅尼の句は、過去七十七億の諸仏によって説かれたものです。この陀羅尼の力によって、百億の仏の世界を六種に震動させることができ、すべての山や川、岩壁を微塵のように打ち砕き、ひとつの仏の世界に統合します。その中のすべての万物は金色に変わり、広大な中で他の色は見えず、ただ金色だけが現れます。この陀羅尼の力によって、百の仏の世界に生きる衆生の過去世からの重い罪や三悪道の苦しみも、すべて残らず消え去ります。

その世界の中でこの陀羅尼を修行し読誦する衆生が、まだ無上菩提の心を起こしていないなら、その心を起こさせて退転しない境地に至らせます。すでに発心している者がこの陀羅尼を修行すれば、七住を超えて十住にまで達します。この陀羅尼は金剛三昧の大空解脱門であり、菩薩が初めて発心してこの三昧を修行し、道場の菩提樹の下で金剛定に入るまで、すべてこの陀羅尼によらないものはありません。

第七釋迦牟尼佛欲說大陀羅尼名烏穌耆晝膩多(晉言金光照曜),消除三界眾生幽冥隱滯,拔其危難。此陀羅尼句,乃是過去九十九億諸佛所說,我今說之。

第七に、釈迦牟尼仏が大陀羅尼を説こうとされた。その名を烏穌耆昼膩多(うそきちゅうにた)(漢訳すると「金光照曜(こんこうしょうよう)」)と謂い、三界の衆生の暗く隠れた滞りを消し去り、その危難を取り除くものである。この陀羅尼の句は、過去九十九億の諸仏によって説かれたものであり、私が今、これを説く。

「耆路不帝那置 畢耆帝那置 烏穌呼帝那置 耆牟多帝那置 若不都帝那置 阿若波兜帝那置 若波都帝那置 耆牟波若帝那置 烏奢副帝那置 蜜耆穌帝那置耶蜜耆帝那置 破奴彌帝那置 畢利帝吒帝那置 莎訶」

「道に迷わないように、煩悩に染まらないように、執着しないように、あらゆる苦しみを超え、迷いの網を離れ、悪しき道を進まず、執着のない境地に至り、欲に流されず、智慧を完成させ、悟りを成就し、願いを満たし、すべての障りを除き、完成しますように。」

「誦此呪十四遍,黃色縷結作十四結,痛處繫。此陀羅尼力,能令三千大千世界六種震動,其中眾生宿命罪垢纏裹縛束處在幽隱,聞此陀羅尼一音經耳,悉得往生忉利天上。有諸行人受持讀誦書寫此陀羅尼者,未發心者咸使發心到堅固地,先發心者入法流水中,八住齊階疾至佛地。以此陀羅尼力故,一踴超過菩提樹下,乃至佛地坐於道場。此三昧名金光明王定,覺悟群生踴出三界,拔眾厄難超眾群聖疾成佛道。若有眾生欲修行此陀羅尼者,欲得現身四沙門果,欲除過去億百千劫障道五逆犯四重禁,現世除滅令無遺餘,應當修行此陀羅尼。三七二十一日護持禁戒猶如明珠,一日一夜六時行道懺悔十方,淨潔洗浴著新淨衣,用七色華三種名香供養奉散釋迦牟尼佛,於舍利塔前五體投地悔過自責。爾時當誦此陀羅尼句八十一遍,日日常爾,乃至七日;一七日不得,復至二七日乃至三七日,億百姟劫所有重罪悉滅無餘,十方諸佛放大光明來觸其身。是人爾時心意熙怡,猶如比丘得第三禪。爾時當有大梵天王、釋提桓因、四天大王即時授與四沙門果。大集中云莊嚴大乘瓔珞有四:戒、定、慧、無上陀羅尼。是故當好持戒,戒能生定,定能生慧。」

この呪を十四回唱え、黄色の糸で十四の結び目を作り、痛む場所に結びつけよ。この陀羅尼の力により、三千大千世界は六種の震動を起こす。その世界の衆生は、古くからの罪の垢に絡まり縛られ、隠れたところにいる者であっても、この陀羅尼の一句を耳にすれば、皆、忉利天に生まれることができる。

また、この陀羅尼を受持し、読誦し、書写する修行者は、まだ発心していない者も皆、発心させて堅固な地に至らせ、すでに発心した者は法の流れの中に入り、八住の位を経て速やかに仏地に至る。この陀羅尼の力によって、ひと跳びで菩提樹の下を超え、ついに仏地に至り道場に坐す。この三昧を金光明王定と名づけ、群生を覚醒させ三界を超え出させ、衆生の厄難を抜き去り、すべての聖者を超えて速やかに仏道を成就させる。

もしこの陀羅尼を修行しようとする者がいるならば、現世で四沙門果を得ようと願い、過去億百千劫の間、道を妨げる五逆罪や四重禁を除き、現世で完全に消し去って残さないようにしたいならば、この陀羅尼を修行すべきである。三七二十一日の間、戒律を明珠のように守り、一日一夜のうちに六回の修行の時を設けて十方に懺悔せよ。清らかに身を洗い、新しい清浄な衣を着て、七色の花と三種の名香を用いて釈迦牟尼仏に供養し散華し、舎利塔の前で五体投地して悔い改め自らを責めよ。

その時、この陀羅尼の句を八十一回唱えよ。これを日々常に行い、七日間続けよ。七日間で成就しなければ、さらに二七日、さらに三七日と続けよ。そうすれば、億百姟劫の間のすべての重罪は残らず消え去り、十方の諸仏が大いなる光明を放ち、その者の身に触れるであろう。その人の心はその時、心が安らかに喜び、比丘が第三禅を得たかのようになる。その時、大梵天王、帝釈天、四天王が直ちに現れて四沙門果を授けるであろう。

『大集経』にはこうある。「大乗の荘厳なる瓔珞には四つがある。戒、定、慧、そして無上の陀羅尼である。ゆえに、戒をよく守るべきである。戒は定を生み、定は慧を生む。」

第一文殊師利菩薩所說陀羅尼名閻浮摩兜(晉言解眾生縛)。現在病苦悉得消除,能却障道拔三毒箭,九十八使漸漸消滅,度三有流現身得道。

第一文殊師利菩薩が説く陀羅尼、その名を閻浮摩兜といいます。(これは「衆生の束縛を解く」という意味です。) この陀羅尼によって、今ある病の苦しみはすべて除かれ、道を妨げる障りを退け、三毒の矢を抜き取ることができます。また、九十八の煩悩の使いも次第に消え去り、三有の流れを渡り、この身のままで悟りを得ることができるのです。

「支富多奈帝 閻浮支奈帝 穌車不支奈帝祝耆不支奈帝 烏穌多支奈帝 婆遮不支奈帝 闍摩賴長支奈帝 阿恕波賴長支奈帝如波帝支奈帝 莎呵」

「シブタナデイ エンブシナデイ ソシャフシナデイ シュウキフシナデイ ウソタシナデイ バシャフシナデイ ジャマライチョウシナデイ アシュハライチョウシナデイ ニョハテイシナデイ サワカ」

「誦呪三遍,縷五色結作二結,繫項。此陀羅尼四十二億諸佛所說。若諸行人有能書寫讀誦此陀羅尼者,現世當為千佛所護,此人命終以後不墮惡道,當生兜率天上面覩彌勒。又有眾生能修行此陀羅尼者,斷食七日純服牛乳,中時一食更無雜食,一日一夜六時懺悔,禮十方佛悔所作罪,億千姟劫所有重罪一時都盡,分部破戒亦悉都盡,五逆殃惡及一闡提殷重悔過悉亦滅除。於六時中一時十遍,空閑靜室若在塔中,此人心若淳厚,我於爾時當往其所。此人以見我故心轉淳厚,心淳厚故得見千佛手摩其頭即與授記,宿罪殃惡永滅無餘。」

真言を三回唱え、五色の糸で二つの結び目を作り、首に掛けなさい。この陀羅尼は四十二億もの諸仏が説かれたものです。もし修行者たちが、この陀羅尼を書き写し、読誦するならば、現世において千の仏に守られ、その人が命を終えた後も悪道に堕ちることなく、兜率天に生まれ、弥勒菩薩を直接お目にかかることができるでしょう。

また、この陀羅尼を修行する衆生がいるならば、七日間断食し、純粋な牛乳だけを飲み、日中に一度だけ食事をとり、他の食べ物は一切口にせず、一日一夜の間、六時(一日を六つの時間帯に分けたもの)ごとに懺悔し、十方の仏に礼拝して自らの罪を悔いなさい。そうすれば、億千万劫にわたるすべての重い罪が一時に尽く滅し、戒律を破った罪もことごとく消え去ります。五逆の罪や一闡提(善根のない者)の深い罪も、心から悔い改めるならば、すべて滅ぼすことができるのです。

六時のうち、それぞれの時に十回ずつ陀羅尼を唱え、静かな部屋や塔の中にあって、この人の心が純粋で厚いならば、その時、私はその人のもとへ行くでしょう。その人は私を見ることで、さらに心が純粋で厚くなり、心が純粋で厚くなるがゆえに、千の仏を見ることができ、彼らがその頭を手で撫でて、すぐに授記(将来仏になるという保証)を与えるでしょう。過去の罪や災いも永遠に滅ぼされ、何一つ残ることはありません。

第二我虛空藏菩薩欲說大陀羅尼名阿那耆晝寧(晉言拔眾生苦),三界特達無比。若有眾生迴波六趣無能救者,我以救之,令得脫難。

第二に、私は虚空蔵菩薩であり、大陀羅尼「阿那耆昼寧」(現代語訳:衆生の苦しみを取り除く)を説こうと思います。これは三界において特に優れ、比類のないものです。もしも六つの迷いの世界を巡り続けて、誰にも救えない衆生がいるならば、私が救い、苦難から逃れさせましょう。

「阿那耆晝穌 不利帝那耆晝穌 若波晝耆晝穌卑利帝那耆晝穌破奴波㝹耆晝穌 烏奢帝那耆晝穌 若波晝耆晝穌阿若浮婆耆晝穌 莎呵」

「アナキシュソ、フリティナキシュソ、ニャバチュキシュソ、ビリティナキシュソ、バヌパヌキシュソ、ウシャティナキシュソ、ニャバチュキシュソ、アニャブバキシュソ、ソワカ」

「誦呪五遍,縷五色結作十四結,繫兩手。此陀羅尼句乃是過去七十二億諸佛所說,我今已說,欲護正法故、度眾生故、成諸行人得從萬行故、諸聲聞人未證果者令得果故、令緣覺人度十二因緣大河拯濟群生故、令諸菩薩從初發心乃至十地願果成故,說此陀羅尼。又此陀羅尼力,能令三千大千世界其中眾生,處在幽隱及三塗苦,聞此陀羅尼一經耳處得宿命智,乃至十四生悉得解脫。若有善男子善女人欲修行此陀羅尼者,應當三七日淨自洗浴著新淨衣,若於剎中若清淨地,於夜後分明星出時語此大明星:『為我語虛空藏菩薩。』如是三說。『除我根本罪。』如是三說。『除我障道罪。』如是三說。『與我四沙門果。』如是三說。我於爾時即往其所,住其人前授與四沙門果。『我誓當與。』如是三說,燒沈水香,若夢得阿摩勒果、若得呵梨勒果、若得頻婆勒果、若得毘醯勒果若杏等,爾時當勤精進。若雞子等若拳等,爾時即於明星出時誦呪七遍,若心好時復誦七遍。虛空藏菩薩常遊諸國,為諸行人得從萬行。」

この陀羅尼を五回唱え、五色の糸で十四の結び目を作り、両手に結びなさい。この陀羅尼の句は、過去の七十二億の諸仏によって説かれたものです。私は今それを説きました。正法を守り、衆生を救い、修行者たちが様々な行を成就できるようにするため、まだ悟りの果を得ていない声聞の人々にその果を得させるため、縁覚の人々に十二因縁という大河を渡り、多くの人々を救済させるため、そして菩薩たちが初めて発心してから十地に至るまでの願いと果報を成就させるために、この陀羅尼を説くのです。

また、この陀羅尼の力によって、三千大千世界の衆生が、たとえ隠れている場所や三悪道の苦しみの中にいても、この陀羅尼を一度耳にするだけで、過去世の記憶を得ることができ、さらに十四生の間、完全に解脱することができます。

もし善男子・善女人がこの陀羅尼を修行したいと思うなら、三七日の間、身を清め、新しい清らかな衣を着るべきです。寺院の中か清らかな場所で、夜の後半、明星が現れる時に、この大いなる明星に向かってこう言いなさい。「虚空蔵菩薩に伝えてください。」こう三度唱えます。「私の根本の罪を除いてください。」こう三度唱えます。「私の悟りの道を妨げる罪を除いてください。」こう三度唱えます。「私に四沙門果を与えてください。」こう三度唱えます。すると私はその時、その人のもとに行き、その人の前に立って四沙門果を授けます。「私は必ず与えると誓います。」こう三度唱え、沈水香を焚きなさい。夢の中でアーマラ果、ハリータキ果、ビンバ果、ヴィビータカ果、あるいは杏などを見たら、その時は熱心に精進しなさい。もし卵や拳ほどのものを見たら、その時は明星が出る時に陀羅尼を七回唱え、気分が良い時にはさらに七回唱えなさい。虚空蔵菩薩は常に様々な国々を巡り、修行者たちが様々な行を成就できるように導いています。

第三我觀世音菩薩欲說大陀羅尼名阿那耆不智究梨智那(晉言大拯濟),普及十方無邊眾生。

第三に、私は観世音菩薩が大陀羅尼を説こうとしています。その名は「阿那耆不智究梨智那」といい(『大拯済』という意味です)。これは十方の果てしない全ての衆生に広く及びます。

「烏奢帝那 耆那智帝那 不迦兜帝那 那殊不梨帝那 阿摩殊不梨帝那 烏奢那吒帝那 耆浮浮帝那耆都晝帝那 若波暮那賴帝那 漚究那賴帝那 支波富那賴帝那 閻浮浮賴帝那 莎呵」

「ウシャテイナ、ケイナチテイナ、フカトテイナ、ナシュフリテイナ、アマシュフリテイナ、ウシャナタテイナ、ケイフフテイナ、ケイトチュウテイナ、ニャクハモナライテイナ、オウキュウナライテイナ、シハフナライテイナ、エンブフライテイナ、ソワカ」

「誦呪五遍,縷五色結作二十四結,繫項。此陀羅尼句,乃是過去九十九億諸佛所說。諸佛為諸行人修行六度者未發心者、若諸聲聞人未證果者、若三千大千世界內諸神仙人未發無上菩提心者,皆使發心。有諸凡夫未得信心,我以種子令生法芽。以此陀羅尼威神力故及我方便力故,令其所修悉得成辦。及三千大千世界內,幽隱黑暗滯礙及三塗眾生,又聞我此陀羅尼者皆得拔苦。

この陀羅尼の句を五回唱え、五色の糸で二十四の結び目を作り、首に掛けなさい。この陀羅尼の句は、過去九十九億の諸仏によって説かれたものです。諸仏は、六波羅蜜を修行する修行者たち、まだ発心していない人々、まだ悟りの果を得ていない声聞の人々、そして三千大千世界内の諸仙人で、無上の菩提心をまだ起こしていない人々、そのすべてに発心させます。信心を得ていない凡夫たちには、私が種子を授けて法の芽を生じさせます。この陀羅尼の威神力と、私の方便力によって、彼らの修行がすべて成就するのです。また、三千大千世界内の、隠れた暗闇に閉ざされ滞っている三途の衆生も、私のこの陀羅尼を聞くことによって、すべて苦しみから救われます。

「又諸菩薩未階初住者令得初住,次第令得乃至十住。已得階級十住地者,已得此陀羅尼勢力故,於一念頃直至佛地,三十二相八十種好自然成熟。若聲聞人聞此陀羅尼一經耳者,讀誦書寫修行此陀羅尼,以質直心如法而住,四沙門果不求而得。以此陀羅尼力故,三千大千世界山河石壁四大海水能令涌沸,須彌山及鐵圍山令如微塵,其中眾生悉發無上菩提之心。有諸菩薩聲聞修行之者,障道滯礙患苦嬰身,我悉救之令得脫難,令其所修悉得成辦。若有眾生現世求所願者,修行陀羅尼者,於三七二十一日淨持戒地,一日一夜六時行道,燒眾名香散五色華,懺悔十方自責罪咎,從生死際至生死際自責慚愧。爾時三稱我觀世音菩薩,燒香散花,叩頭求哀悔過自責,億百千劫所有重罪,於一念頃皆得消滅,淨身口意。爾時當誦此陀羅尼三七二十一遍,日夜六時,從初一日乃至七日乃至三七二十一日。其鈍根者未得初果者,我於爾時授與初果第二第三乃至第四果,隨其利鈍階差所應。若諸菩薩欲趣證地滯礙不進,如法行者即得證地如前法網。我今說此陀羅尼句,三千大千世界內,其中諸佛諸菩薩、釋、梵、四天王、諸仙人及諸龍王,皆悉證知大誓成就、願果不虛,真實如是。」

さらに、菩薩たちで、まだ初住の位に達していない者には初住を得させ、順を追って十住に至らせます。すでに十住の位を得た者には、この陀羅尼の力によって、一瞬のうちに仏の境地に到達し、三十二相と八十種好が自然に成就します。

もし声聞の者が、この陀羅尼を一度耳にし、読誦・書写・修行し、まっすぐな心で如法に安住すれば、四沙門果を求めることなくして得ることができます。この陀羅尼の力によって、三千大千世界の山河や石壁、四大海の水さえも沸き立たせ、須弥山や鉄囲山を微塵のごとくにし、その中の衆生すべてに無上菩提の心を起こさせることができます。

また、菩薩や声聞で修行する者の中に、道を妨げる障害や苦しみに悩まされている者がいれば、私はその者たちを救い、苦難から脱れさせ、その修行がすべて成就するよう計らいます。

もし現世において願いを叶えたいと望む衆生が、この陀羅尼を修行する場合、三七二十一日間、戒を清らかに保ち、一日一夜の六時に行道し、優れた香を焚き、五色の華を散りばめ、十方に懺悔して自らの罪過を責め、生死の初めから終わりに至るまで自らを恥じ、悔い改めます。その時、三度私の名「観世音菩薩」を唱え、香を焚き華を散らし、頭を地につけて哀れみを請い、罪過を悔い改めます。すると、億百千劫の重い罪も、一瞬のうちに消え去り、身・口・意が清らかになります。

その時、この陀羅尼を三七二十一回誦じ、昼夜六時、初日から七日、さらには三七二十一日にわたって行います。もし鈍根の者が初果を得られない場合は、その時に私が初果、第二、第三、そして第四果を与えます。その者の機根の鋭鈍に応じて、相応の位を授けます。

また、菩薩で証地を求めているのに障害があって進めない者が、法のままに修行すれば、すぐに証地を得ることができます。それは先に述べた法の網目の通りです。

私は今、この陀羅尼の句を説きました。三千大千世界の中の諸佛、諸菩薩、釈提桓因、梵天、四天王、諸仙人、諸龍王は皆、この大誓の成就と願いの果報が虚偽ではないことを証知しています。真実とは、まさにこの通りです。

第四我救脫菩薩欲說大陀羅尼名阿那耆知羅(晉言救諸病苦),消眾毒藥,拔濟眾生出於生死,未度者度、未安者安,未得涅槃者令得涅槃。此陀羅尼句,乃是過去七十七億諸佛所說,我欲說之。

第四に、我・救脱菩薩は、大陀羅尼を説こうと欲する。その名を阿那耆知羅という。(晋の言葉で「諸々の病の苦しみを救う」という意味である。)この陀羅尼は、あらゆる毒薬を消し去り、衆生を生死の苦しみから救い出して、まだ渡り切れていない者を渡し、まだ安らかでない者を安らかにし、まだ涅槃を得ていない者に涅槃を得させようとするものである。この陀羅尼の句は、実に過去の七十七億の諸仏によって説かれたものである。我は今、これを説こうと欲する。

「阿摩賴帝 阿那婆賴帝 究支那帝 耆摩那帝 究吒婆賴多帝 阿耆摩梨難帝婆若不梨那帝 烏奢鉤帝 婆吒羅耆帝 烏穌那賴帝 陀摩賴帝 莎呵」

「アマライテイ、アナバライテイ、クシナイテイ、ギマナイテイ、クタバラタイテイ、アギマリナンテイ、バジャクフリナイテイ、ウシャクテイ、バタラギテイ、ウソナライテイ、ダマイテイ、ソワカ」

「誦呪三遍,五色縷結作六結,繫兩肩。我今說此陀羅尼句時,三千大千世界其中所有一切眾生,所有罪垢殃惡重病,以我法音聲震三千,散入一切眾生毛孔六情諸根,現在病苦欝蒸毒氣及過去業諸結惱熱,一切消盡令無遺餘。又諸行人厭離三界,欲求出要而不能得,我當為設無量方便,令其所求各得成辦。如其國土有諸隣敵欲來侵陵,我當救之令得脫難。爾時國王應當慚愧,悔過自責歸謝萬民,淨潔洗浴著新淨衣,若高樓上若宮殿中,燒香散花禮十方佛。爾時當三稱我名救脫菩薩『我今歸依。』如是三說。爾時即當誦此陀羅尼三七二十一遍,隨其方面有賊來處,爾時當有八部鬼神,雨沙礫石、放大黑風、雷震霹靂,猶如天崩震動天地,爾時怨賊自然退散。我救脫菩薩拔濟眾生,神力如是。」

呪文を三度となえ、五色の糸で六つの結び目を作り、両肩にかける。私がこの陀羅尼の句をとなえたその時、三千大千世界にいるすべての生きとし生けるものの、罪や汚れ、災いや重い病が、私の法の声によって三千世界に響き渡り、すべての生きとし生けるものの毛穴や六つの感覚器官に浸透していく。現在の病の苦しみやうっ積した毒気、さらには過去の行いによる様々な煩わしさや熱苦しさも、すべて消え去り、残るところがなくなる。

また、三界に飽き飽きし、そこから逃れ出る道を求めても得られない修行者たちには、私は限りない手段を用意し、彼らの願いがそれぞれ叶うようにしよう。もし彼らの国に敵が現れ侵略しようとするなら、私は彼らを救い、その困難から逃れさせよう。その時、王は自らを恥じ、反省し、責任を感じて臣民に謝罪しなければならない。そして身を清め、新しい清らかな衣をまとい、高楼や宮殿の中で香を焚き花をまき、十方の仏に礼拝しなさい。

その時、三度私の名を呼びなさい。「救脱菩薩に帰依します」と。これを三度繰り返す。その時、この陀羅尼を二十一回到了達しなさい。賊が来る方角に向かってとなえると、その時、八部の鬼神たちが現れ、砂利を降らせ、大きな黒い風を起こし、雷を鳴らし稲妻を走らせる。まるで天が崩れ、大地が揺れ動くかのようだ。その時、敵は自然に退却し散り去る。私、救脱菩薩が生きとし生けるものを救い助ける力は、このようなものである。

第五我跋陀和菩薩欲說大陀羅尼。此陀羅尼句乃是過去七十七億諸佛所說,我今欲說。有陀羅尼名阿那耆置盧(晉言度脫眾生),老病死苦及三塗苦,眾生現在病苦悉皆拯濟。

第五に、跋陀和菩薩が大陀羅尼を説こうとしています。この陀羅尼の言葉は、過去の七十七億もの諸仏によって説かれたものです。私は今、それを説こうと思います。陀羅尼の名は阿那耆置盧といいます。「アナギチロ」は、生きとし生けるものを老いや病、死の苦しみ、そして三つの悪道(地獄・餓鬼・畜生)の苦しみから救い出し、さらに現在の病の苦しみからも皆を救済するという意味です。

「阿那支波晝 求守羅波晝 支富盧波晝阿那穌呵兜波晝 烏奢欽波羅迦波晝 耆復那波晝 呵若呼帝奴婆晝 耆摩浮梨帝那波晝 烏穌帝樓波晝 耆波瞢波晝阿婆羅帝那波晝呼娑都波晝 耆摩梨帝那波晝 莎呵」

「あのしはちゅう ぐしゅらはちゅう しふろはちゅう あなそかとはちゅう うしゃきんはらかはちゅう きぶなはちゅう かじゃくていぬばちゅう きまふりていなはちゅう うそていろはちゅう きはもうはちゅう あばらていなはちゅう こさとはちゅう きまりていなはちゅう さわか」

「誦呪五遍,六色縷結作五結,痛處繫。此呪能令地作水相、水作地相、風作火相、火作風相,三千世界作微塵相、色作虛空相、虛空作色相,下至金剛際、上至淨居天變為非色相。若三千大千世界內有諸行人四大不調,行道滯礙互不調適。我以金色手摩其頂上,授與湯藥,令其所患消滅無餘,行道得進四大輕便。有諸眾生為宿業罪垢纏裹縛束,在三界獄無復出要。我時當以智慧火及禪定水,燒燃洗淨令出三界,以薩婆若膏漬潤令濕,令生法芽、拔其毒鏃,咸使令發無上菩提道心。若諸眾生於今現身欲求所願者,欲求尊貴、欲求聰明、欲求總持、欲求智慧、欲求見十方諸佛面對共語得受記別、欲見我跋陀和菩薩授與四沙門果、欲得命終生兜率天上見彌勒、欲生他方淨佛國土現在佛前,當書寫讀誦修行此陀羅尼,當少欲知足淨持戒地,常當慚愧修質直行,於一日一夜六時之中精進不闕,五辛酒肉不得過口。如是精進一百一十四日,內外明徹,面對十方諸佛面覩受記:『善男子!汝過如是若干劫數當得作佛,國土如是,弟子眾數、壽命如是。』若聲聞人欲求四果者,亦當如是修行此陀羅尼,功用正等無異,隨根利鈍所證差別。我跋陀和菩薩所說陀羅尼句,神力如是,誠諦不虛。」

「この呪を五度唱え、六色の糸で五つの結び目を作り、痛む場所に結びなさい。この呪によって、大地を水の相に、水を大地の相に、風を火の相に、火を風の相に変えられます。三千世界を微塵の相に、色を虚空の相に、虚空を色の相に変えられます。下は金剛際から上は浄居天に至るまで、非色の相へと変えるのです。もし三千大千世界の中で修行者が四大の調和を失い、修行が滞り互いに調和が取れないならば、私は金色の手でその頭頂を撫で、薬湯を授け、その患いを残らず消滅させ、修行が進み四大が軽やかになるようにします。また、様々な生きとし生けるものが過去の業の罪や穢れに絡め取られ縛られ、三界の牢獄から出るすべがないならば、その時は智慧の火と禅定の水で焼き清め、三界から出させ、薩婆若の膏で潤し、法の芽を生じさせ、毒の矢を抜き取り、皆をして無上の菩提心を発起させます。

もし今、現世で願いを叶えたい者がいるなら、崇高な地位を望む者、聡明さを望む者、陀羅尼の力を望む者、智慧を望む者、十方の諸仏と対面し言葉を交わして授記を得たいと望む者、私・跋陀和菩薩に会って四沙門果を授かりたいと望む者、命終えて兜率天に生まれ弥勒に会いたいと望む者、あるいは他方の清らかな仏国土の現前の仏のもとに生まれたいと望む者は、この陀羅尼を書写し、読誦し、修行しなさい。そして、少欲知足で清らかに戒律を保ち、常に慚愧の心を持ち、質素で正直な行いを修め、一昼夜の六時の中で精進を欠かさず、五辛・酒・肉を口にしてはなりません。このように百十四日間精進すれば、内外が明らかに透き通り、十方の諸仏と面と向かって対面し、こう授記されるでしょう。『善男子よ、あなたはこれこれの劫数を経て仏と成り、国土も、弟子の数も、寿命もこのように定まるであろう。』と。

声聞の者が四つの果報を求めるならば、同じくこの陀羅尼を修行すべきです。その効用は全く同じですが、根の利鈍に応じて証悟に差が生じます。私・跋陀和菩薩が説いたこの陀羅尼の句の神力はこのように確かであり、偽りはありません。」

第六我大勢至菩薩欲說大陀羅尼名阿那耆置盧(晉言救諸病苦),斷諸疑網拔、四倒毒箭,令出三界。

第六に、我が大勢至菩薩は、大陀羅尼を説こうと欲します。その名を阿那耆置盧といい、全ての病や苦しみを救い、様々な疑いの網を断ち切り、四つの顛倒の毒矢を抜き去り、三界から解脱させるものです。

「耆富咤那帝 阿輸波羅帝 耆晝盧波羅帝 阿輸多波羅帝 烏那呼波羅帝 若牟耶波羅帝 圖故晝波羅帝 若牟耶波羅帝莎呵」

「キフシャナテイ アシュハラテイ キチュウルハラテイ アシュタハラテイ ウナコハラテイ ジャクムヤハラテイ トコチュウハラテイ ジャクムヤハラテイ ソワカ」

「誦呪三遍,縷三色結作三結,繫項。此陀羅尼呪七十七億諸佛所說,我今說竟。此陀羅尼力,能令三千大千世界地皆震裂,其中眾生自然踴出。我時即以智慧力,一時接取安置一處,即以禪定清涼法水洗濯塵垢,摩抆拂拭安慰其心,譬如比丘入第三禪。然後我當隨根利鈍,應得阿耨多羅三藐三菩提者,隨其階次悉皆給與。若聲聞人應得四沙門果者,次第給與令滿其願。有諸行人書寫讀誦此陀羅尼句,現在身中四百四病、破戒五逆及障道罪、宿世微殃,悉皆消滅無有遺餘。我大勢至菩薩威神力故,令此行人所修轉勝悉得成辦。有諸行人在所生處得宿命智,百生千生百千萬億生通達無礙,如觀掌中阿摩勒果。欲得聞持旋持總持、欲得四辯說法無礙、欲得佛十力四無所畏、欲得修佛三十二相八十種好,速得成辦。欲得金剛三昧超過十地入佛正位,應當書寫讀誦修行此陀羅尼,晝夜六時曾不廢忘,淨持戒地,五辛酒肉悉不食之,少欲知足修質直行。修行此陀羅尼故,無有非人能觸惱者。我時當與釋梵四天王往詣是人所住之處,安慰其心,令其所修日日增廣。」

「呪を三遍誦し、三色の縷を三つの結びに結んで、首に繫けます。この陀羅尼の呪は七十七億の諸仏が説かれたものであり、私は今、説き終えました。この陀羅尼の力によって、三千大千世界の地がことごとく震え裂け、その中の衆生が自然に涌き出るようにすることができます。そのとき私は智慧の力をもって、たちまちにして受け取り、一つの場所に安置し、ただちに禅定の清涼の法水をもって塵垢を洗い清め、摩って拭い清め、その心を慰めます。それはちょうど比丘が第三禅に入ったかのようです。その後、私は根の利鈍に随って、阿耨多羅三藐三菩提を得るべき者には、その階次に随ってことごとく与えます。もし声聞の人で四沙門果を得るべき者には、次第に与えてその願を満たします。多くの行者のうち、この陀羅尼の句を書き写し読誦する者は、現在の身の中の四百四病、破戒・五逆および障道の罪、宿世の微かな殃りが、ことごとく消滅して少しも残ることがありません。私、大勢至菩薩の威神力によって、この行者が修行するところはますます勝れ、ことごとく成就することを得ます。多くの行者のうち、生まれたところにおいて宿命智を得、百生・千生・百千万億生にわたって通達して妨げなく、掌の中の阿摩勒果を見るかのようになります。聞持・旋持・総持を得たいと願い、四無礙弁をもって説法し妨げられないことを得たいと願い、仏の十力・四無所畏を得たいと願い、仏の三十二相・八十種好を修めて速やかに成就することを得たいと願う者は、金剛三昧を得て十地を超え、仏の正位に入りたいと願うならば、まさにこの陀羅尼を書き写し読誦し修行すべきです。昼夜六時にいつも怠ることなく忘れず、戒を清らかに保ち、五辛・酒・肉をことごとく食べず、少欲知足にして質直の行を修めます。この陀羅尼を修行するがゆえに、誰も人ならざるものが触れて悩ますことはありません。そのとき私は釈・梵・四天王とともに、その人の住むところへ赴き、その心を慰め、その修行するところを日ごとにますます増し広がらせます。」

第七我得大勢菩薩欲說大陀羅尼名烏穌波置樓(晉言救諸病苦),拯濟群生出於三界,令諸行人得從萬行。

第七に、私は大勢至菩薩が「烏蘇波置樓」という大陀羅尼を説こうとしています。(現代の言葉で言えば「諸々の病や苦しみを救う」という意味です。) この陀羅尼は、多くの人々を迷いの世界(三界)から救い出し、修行する人々が様々な修行を成就できるように導くものです。

「阿那耆置樓 波羅帝那耆置樓 若摩陀羅耆置樓 阿輸陀羅尼耆置樓烏穌波置那奢置樓 胡盧波置那耆置樓 遮波副波置樓 若無梨置波置樓浮浮呼梨置波置樓 若無阿遮不梨帝樓莎呵」
「誦呪五遍,縷三色結作三結,繫咽。此陀羅尼句乃是過去四十億恒河沙等諸佛所說,我今已說。此陀羅尼力能令十佛世界六種震動,其中所有一切眾生以此陀羅尼法音光明入其毛孔,塵勞垢習一時消除。以我得大勢威神力故,及此陀羅尼威神力故,此諸眾生命終已後,悉得往生兜率天上面見彌勒。若諸行人欲求解脫,而為業障之所滯礙,懈怠懶惰三業不勤,我時即以智慧火禪定水燒燃洗濯業垢障道令其惺悟,皆使令發菩提之心。有諸行人四大不調病苦嬰身,有能讀誦此陀羅尼者,我時當與八部鬼神、四天大王往是人所,即時授與阿伽陀藥、如意寶珠令無所乏。是善男子善女人以我神力及陀羅尼力,轉倍精進故即得大果。」

「この陀羅尼を五度唱え、三色の紐で三つの結び目を作り、喉に掛けなさい。この陀羅尼の文句は、過去の四十億のガンジス河の砂の数の如き諸仏によって説かれたものであり、私(勢至菩薩)が今、説き明かしたものです。この陀羅尼の力によって、十の仏の世界が六種に震動し、その中の全ての生きとし生けるものは、この陀羅尼の法の音と光明がその毛孔に入ることで、煩悩の塵や汚れの習気が一時に消え去ります。

私が大いなる勢いと威力を得ている力、そしてこの陀羅尼の威力の力によって、これらの生きとし生けるものは、命を終えた後、皆、兜率天に生まれ変わって弥勒菩薩に面会することができるでしょう。

もし修行者で解脱を求めながらも、業の障りに妨げられ、怠け懶惰で身・口・意の三業が精進しない者がいるなら、その時、私は智慧の火と禅定の水をもって、業の垢や道を覆う障りを焼き清め洗い流し、彼らを目覚めさせ、皆に菩提心を発起させます。

また、修行者の中に四大の不調和によって病に苦しむ者がいて、この陀羅尼を読誦するならば、その時、私は八部の鬼神や四天大王と共にその人のもとへ赴き、ただちに阿伽陀薬や如意宝珠を授けて、欠けることのないようにしましょう。この善男子・善女人は、私の神力と陀羅尼の力によって、いっそう精進するので、即座に大きな果報を得るのです。」

第八我堅勇菩薩欲說大陀羅尼名阿那耆置樓(晉言救濟眾生),出生死苦,拯濟三界貧窮眾生,如寶掌菩薩;亦如國王解髻中明珠施與貧窮,猶如慈父示子寶藏,此陀羅尼力亦復如是。

第八に、我堅勇菩薩が大陀羅尼を説こうと欲した。その名を阿那耆置楼(あなきちろう)という。(現代語訳:衆生を救い、死の苦しみから解放する陀羅尼。)この陀羅尼は、生死の苦しみから抜け出させ、三界の貧しい衆生を救済する。それは宝掌菩薩(ほうしょうぼさつ)の働きのようなもの。また、王が頭上で結った髻の中から真珠の宝を取り出して貧しい者に施すようなもの。慈父が子に宝の在処を示すようでもある。この陀羅尼の力もまた、まったく同じである。

「若無呼波置樓 烏穌多置樓 若無耆置樓 烏酥呼那耆置樓 若物殊置樓 毘利帝那置樓 烏奢欽置樓 遮不呼酥多置樓若無蜜多置樓 阿支不置樓 毘梨帝那置樓 莎呵」

「呼波置楼がなければ、ウソタ置楼がありましょう。 若者置楼がなければ、ウソフ那若者置楼がありましょう。 もし物殊置楼があれば、ビリ帝那置楼がありましょう。 ウシャ欽置楼があれば、遮不フ酥多置楼がありましょう。 若者ミ多置楼がなければ、ア支不置楼がありましょう。 ビリ帝那置楼があれば、サアハ。」

「誦呪三遍,縷三色結作七結,痛處繫。此陀羅尼句乃是過去七十七億諸佛所說,我今說之。有諸國王,其國土境水旱不調、穀米不登,爾時應當誦此陀羅尼七十七遍,三稱我名堅勇菩薩。我時當勅阿耨大龍、娑伽羅龍,使諸小龍給足其水,令國豐實。若其國內疫病流行,有諸眾生病苦殃身,我時當往詣是人所,隨其偏發療治救濟。有諸眾生乏於財物,我當給施令無所乏。若諸國王欲求所願,應當修行此陀羅尼,若在塔中若空閑地,淨潔洗浴著新淨衣,七日七夜受持八戒,六時行道,於一一時中七遍誦此陀羅尼。若其國王心淳厚者,三日三夜即得如願,極到七日無不剋果。燒黑沈水、白栴檀香,散五色花、燃胡麻油燈,於月八日十四日十五日、是時三稱我名堅勇菩薩、我時當與天龍八部往是人所、與其所願。是人若於夢中若惺悟心,或得珍寶、或見白象、或得果實,爾時當知即得所願。」(此中本有文殊師利鳥穌吒呪二十九行,丹本即無,此呪諸本皆於廣野鬼呪後有之,二本錯誤重安於此,故今此中除之)

「この呪文を三度唱え、三色の糸で七つの結び目を作り、痛む場所に結びなさい。この陀羅尼の句は、過去七十七億の諸仏が説かれたものであり、私(堅勇菩薩)が今ここに説くものです。もし国の王たちがいて、その国土で水不足や雨不足が続き、穀物が実らないならば、その時はこの陀羅尼を七十七回唱え、三度、私の名「堅勇菩薩」を呼びなさい。そうすれば、私はその時、阿耨大龍や娑伽羅龍に命じて、小龍たちに十分な水を与えさせ、国を豊かに実らせましょう。また、もしその国内で疫病が流行し、多くの人々が病に苦しんでいるならば、私はその時、その人々の許に参り、その病に応じて治療し救済しましょう。もし財物に乏しい人々がいるならば、私は彼らに与え、不足させないようにしましょう。もし王たちが願い事を叶えたいと思うならば、この陀羅尼を修行すべきです。塔の中や、あるいは静かな場所で、清らかに身を洗い、新しい清らかな衣を着て、七日七夜の間、八斎戒を受け、六時(昼三回・夜三回)にわたって行道し、その一つの時ごとに七回、この陀羅尼を唱えなさい。もしその王が心の純粋で厚い人であるならば、三日三夜で願いが叶い、七日を極めれば叶わないことはありません。黒沈水や白栴檀の香を焚き、五色の花を撒き、胡麻油の灯を灯し、月の八日、十四日、十五日に、その時三度、私の名「堅勇菩薩」を呼びなさい。私はその時、天竜八部と共にその人の許に参り、その願いを叶えましょう。その人は、夢の中か、あるいは目覚めた心の中で、宝物を得たり、白い象を見たり、果実を得たりするでしょう。その時、願いが叶ったと知るべきです。」

(この中に、もともと文殊師利の鳥蘇吒呪二十九行があったが、丹本にはない。この呪は、諸本では広野鬼呪の後に置かれているが、二つの本が誤ってここに重ねて置いたため、今はここから除く。)

(自名支波晝至下虛空藏菩薩陀羅尼後二紙十五行經,二本獨有,丹藏皆無)

(自名支波昼至下虚空蔵菩薩陀羅尼の後の二紙十五行の経文は、二本にのみあり、丹蔵にはいずれもありません)

「名支波晝 毘尼波晝 烏穌波晝」

ここにあるのは、仏教の重要な修行である「三种の波羅提木叉(三聚浄戒)」を表す密教的な言葉です。

「名支波晝」は、「攝律儀戒」(すべての悪を防ぐ戒) 「毘尼波晝」は、「攝善法戒」(すべての善を行う戒) 「烏穌波晝」は、「饒益有情戒」(すべての生きとし生けるものを利益する戒)

という意味になります。

つまり、これらの言葉は、仏教徒として守るべき三つの基本的な誓い、 すなわち「悪をやめ、善を行い、すべての人を助ける」という 大切な教えを表しているのです。

「此呪有能正東向坐誦此普賢菩薩呪,若利根者即見普賢菩薩,若鈍根者即得消一切障。

この呪文を唱えるには、東向きに座ってよく唱えなさい。 もし利根の者であれば、すぐに普賢菩薩を拝することができましょう。 もし鈍根の者であれば、一切の障りが消え去るでしょう。

「南無阿梨蛇婆路翅堤舍波羅蛇菩提薩埵婆摩訶薩埵婆 多擲他 闍婆毘時 賓頭毘時彌樓毘時 薩婆迦摩叉陀 毘時識叉娑婆呵 多擲他 阿摩智婆羅摩智 涅摩智婆羅智 散波羅卑反智 伊未尼 至未尼 饑利尼 阿盧阿尼 盧呵尼 陀羅尼叹波尼 阿婆羅尼 散婆羅尼 散婆羅尼 尼婆羅尼 尼婆羅尼 阿婆羅尼 散婆羅尼 利婆尼 阿利波尼 那那叵那叵那叵尼 囊茶 囊那茶茶茶尼 散蜜擲兜他羅囊 莎呵 南無阿利也 婆路翅提舍婆羅寫菩提薩埵寫也摩訶薩埵寫」

南無、観世音菩薩、大いなる菩薩に帰依します。 さあ、唱えましょう。 闍婆毘時、賓頭毘時、弥楼毘時 すべての苦しみの原因が、清められますように。智慧によって、完全に清められますように。サバカ。 さあ、唱えましょう。 阿摩智、婆羅摩智、涅摩智、婆羅智 散波羅卑反智、伊未尼、至未尼、饑利尼 阿盧阿尼、盧呵尼、陀羅尼叹波尼 阿婆羅尼、散婆羅尼、散婆羅尼 尼婆羅尼、尼婆羅尼、阿婆羅尼 散婆羅尼、利婆尼、阿利波尼 那那叵那、叵那叵尼 囊茶、囊那茶、茶茶尼 散蜜擲兜、他羅囊、莎呵

南無、観世音菩薩、大いなる菩薩に帰依します。

「行此之法,於閑靜處若阿練若處,於觀世音像前經行誦之一日一夜,即見觀世音。

この行法を修めるには、静かな場所、あるいは阿練若(あらにゃ)の地で、観世音菩薩の像の前を経行(きんひん)しながら、一日一夜のあいだ唱える。そうすれば、ただちに観世音菩薩をおがむことができる。

「『南無觀世音菩薩救護世間者,我某甲今誠歸依,欲求所願悉得當與我。』若欲坐禪讀誦欲多聞義,欲為人說法教化邪見,欲求衣食供養,一切所願必得。若能一日一夜不食,淨洗浴著淨衣,獨處經行誦此陀羅尼,所願必得。」即說陀羅尼句:

「南無観世音菩薩、世の中を救う者よ。私(某某)は今、心から帰依します。願い事があれば、すべて叶えてください。」 もし座禅をしたり、経典を読誦したり、多くの教えを学びたいと望んだり、人々に法を説いて邪見を教化したいと願ったり、衣服や食べ物などの供養を求めたりするなら、すべての願いは必ず叶うでしょう。もし一日一夜、断食し、心身を清めて清らかな衣を着て、静かな場所で経行しながらこの陀羅尼を誦するならば、願いは必ず成就します。」そこで、ただちに陀羅尼の句を説かれた。

「南無觀世音、師子無畏音、大慈柔軟音、大梵清淨音、大光普照音、天人丈夫音,能施眾生樂,濟度生死岸。」

南無観世音(なむかんぜおん)、師子無畏音(ししむいおん)、大慈柔軟音(だいじにゅうなんおん)、大梵清浄音(だいぼんしょうじょうおん)、大光普照音(だいこうふしょうおん)、天人丈夫音(てんにんじょうぶおん)、衆生に楽を施し、生死の岸を済度したまう。

觀世音菩薩陀羅尼

観世音菩薩の陀羅尼

「南無觀世音菩薩 多擲哆丘梨丘梨頭吒頭吒 婆度斯摩彌 婆羅呵囉哆 莎呵」

南無観世音菩薩。 トチョウトリトリ、トウトウトウトウ、バドシモミ、バラカラタ、ソワカ。

此陀羅尼晨朝三遍誦之,一切吉祥。

この陀羅尼(だらに)を朝に三回唱えると、すべてが吉祥に満たされます。

樂虛空藏陀羅尼

虚空蔵菩薩の陀羅尼(真言)を楽しく唱える

「南無佛兜佛多摩訶目健連莎多擲哆 倚利吉利彌和𮍑利 薩婆伽倚彌利薩婆伽彌利莎呵」(此呪十二行,第二卷第三幅亦有之,丹本彼中亦無,今以重沓,彼中除之)

「仏に帰依し、大いなる目連尊者に帰依します。多くの功徳を積み、清らかな徳を備えた方々に帰依します。あらゆる苦しみから救い、平安をもたらす力よ、すべてを清め、安穏を得させたまえ。願わくばその功徳が成就しますように。」

(注釈:この呪文は十二行からなり、第二巻の第三折にも収められていますが、丹本ではその部分には含まれておらず、重複を避けて削除されています。)

此陀羅尼要月十四十五日明星出時,誦之八百遍,燒好沈水香香烟不絕,要用黃花八百枚,令人得福。若善男子現身安隱,求心中所願,無不獲得。若是女人,化成男子。能至心一日一夜六時行道誦持之者,却三刧之罪永不入惡趣。要用春秋涼時三月八月、四月九月,餘時不如。

この陀羅尼は、毎月十四日と十五日の明けの明星が出ている時に、八百回唱え、良質の沈水香を絶やさず焚き続け、八百本の黄花を用いると、人に福徳がもたらされます。善男子が現世で安穏を得て、心に願うことは何であれ成就しないものはありません。もし女人であれば、男子に生まれ変わります。心を込めて一日一夜、六時(一日を六つに分けた時間帯)にわたって行道し、この陀羅尼を唱え続ければ、三劫の罪が滅され、決して悪趣に堕ちることはありません。春秋の涼しい時、すなわち三月と八月、四月と九月に修行するのが良く、それ以外の時期では功徳が及びません。

虛空藏菩薩陀羅尼

虚空蔵菩薩の陀羅尼

「多擲哆 阿彌闍 阿彌闍 迦留尼迦 遮羅遮羅 散遮羅 毘遮羅 迦留尼迦 囉茂羅茂羅 毘迦陀疑摩摩去復奢摩那 迦留尼迦 真多摩尼富羅移 迦留尼迦 薩堆舍摩多婆陀阿若陀梨破窮留提毘脾迦窮 持栗踴毘脾迦迦窮迦留尼迦 迦留尼迦 富梨陀兜摩阿舍 薩埵波利波遮阿軻迦提 莎呵」

たらんにゃあみじゃあ、あみじゃあ、かるにきゃあ。しゃらしゃら、さんしゃら、びしゃら、かるにきゃあ。ろうもうろうもう、びかたいぎ、ままく、ふしゃまな、かるにきゃあ。しんたまに、ふらや、かるにきゃあ。さじゅ、しゃまた、ばだ、あにゃ、だり、はきゅう、るてい、びびきゃ、きゅうじりゅう、ゆうびびきゃ、きゅう、かるにきゃあ。かるにきゃあ、ふりだ、とうま、あしゃ、さった、はり、はしゃ、あかてい、そわか。

若有眾生種種諸病逼切其身其心散亂,聾盲瘖瘂諸根不具,支節各異將有死相。如是等事一向稱虛空藏菩薩陀羅尼。
我釋摩男菩薩今欲說大神呪擁護諸眾生,國土虛弱事、刀兵及寇賊疫病悉皆消滅。所說大神呪功力如是。
「曇無呼穌兜流 曇蜜耆兜流 曇蜜畢梨兜流 奢副都兜流 莎呵」
「誦呪三遍,縷八色結作四結,繫兩脚。此神呪力能令百閻浮提千閻浮提萬閻浮提六返震動,一佛境界悉能為之。其中諸王統理民物不以節度,故使隣國刀兵競起,天龍恚怒水旱不調。國王爾時責己修德,慈惠天下寬縱民物,徵善捨惡寬餘眾生,懺悔慚愧與民更始。從此日夜萬惡都息、眾善普集,天龍歡喜雨澤以時,五穀熟成疫氣消滅。王於爾時日日三時應當讀誦此陀羅尼,所願成就真實不虛。我釋摩男菩薩所說如是,勸囑諸國王事。」
阿難比丘所說神呪:
名支富敷胡(晉言生死長眠令得惺悟)烏啄支富敷胡(晉言眾生五欲淤泥中臥提拔令出)畢梨帝囊支富敷胡(晉言眾生為無明貪欲瞋恚所中我今拔出)
此陀羅尼力,能令眾生心得解脫,畢竟一乘不墮小乘,畢竟清淨圓滿具足。有諸眾生迷於大乘,以呪力故還得決定。猶如濁水置諸神珠,以珠力故水則湛清。此陀羅尼勢分所及,眾生蒙祐悉得解脫。此陀羅尼呪,三千世界須彌山王皆悉動搖不安其所,帝釋天王驚怖出宮,是誰神變乃至如是。諸龍王宮皆悉震動,懍懍不安如動花樹,諸龍驚走逃竄孔穴。諸神仙人心迷腦轉,山山相博不安其所。四大海水為之踴沸,魚鼈黿鼉藏竄孔穴。此大神呪神力如是。其有讀誦書寫竹帛,此人現得佛光三昧,能除七百七十億劫生死重罪悉滅無餘。阿難比丘說此陀羅尼呪竟真實如是。
普賢菩薩所說大陀羅尼神呪經
名支波啄(晉言決定)毘尼波啄(晉言斷結)烏穌波啄(晉言生盡)
此呪能令眾生心得解脫,滅三毒病、却障道罪,他方怨賊悉皆摧滅,境內所有怨家盜賊悉能穰之。若行曠野惡獸毒蟲,聞此陀羅尼神呪,口則閉塞不能為害。此陀羅尼呪乃是過去四十億諸佛所說,我今說之。其有修行此陀羅尼者,願果不虛,今故略說。
大悲觀世音菩薩摩訶薩說大陀羅尼神呪:
「南無勒囊利蛇蛇 南無阿利蛇 婆路吉抵舍伏羅蛇 菩提薩埵蛇 摩訶薩埵蛇 摩訶薩埵蛇伊𥌋多崩 婆羅婆叉彌 佛婆禪摩北至窒士耽薩埵 南無勒囊利蛇蛇 南無阿利蛇 婆路吉抵舍伏羅蛇菩提薩埵蛇 摩訶薩埵蛇 多擲哆修目𬽾毘目𬽾伏流修目流毘修目流 輸那濘 比輪那濘 摩訶思多婆兜 摩首羅兜摩富抵婆婆抵多 婆首沙兜 莎呵」
此陀羅尼,若人癩病、若白癩、若赤癩、若黃癩病,若狂狗嚙、若身惡瘡,若被箭射刀槍傷破,以此陀羅尼呪呪土三七二十一遍以塗瘡上,即得差愈,真實如是。
十五觀世音菩薩願果
「南無勤囊利蛇蛇 南無阿利蛇 婆路吉抵舍伏羅蛇 菩提薩埵蛇 摩訶薩埵蛇多擲哆 南無摩訶迦留尼迦 南無薩婆薩埵 布多㝹劍卑濘 南無薩婆薩埵囊 彌多羅質多多蛇 南無薩婆脾蛇 散那木叉迦羅蛇 南無薩婆槃怛跢陀迦羅迦羅南無薩婆婆蛇 睒摩囊迦羅蛇 南無薩婆比蛇 耶木叉迦羅蛇 南無薩婆薩埵 涅槃波羅耶舍迦羅蛇 南無摩訶菩提薩埵摩吉埵囊伊𥌋呵利蛇 婆路吉抵舍伏羅蛇希力提蛇 摩拔提霜彌 薩婆羯磨力陀莎陀羅尼 薩婆比蛇蛇 波羅慕羼尼多擲哆秀留秀留秀留 兜流兜流兜流 希利希利彌利彌利思利思利 提利提利闍梨闍梨闍梨闍梨 濘郁勒利目勤利 摩訶迦斯具利 乾陀犁陀羅邲地。摩登祈福迦羅斯豆離豆離 豆離曇彌曇彌曇彌濘 羶坻羶多 摩耶斯目帝毘目偙折移肥折移肥湖利佲躎力彌 希利彌富旦濘穌慕抵修賴斯闍彌律抵闍彌 律多婆多婆但坭難提難提目𬽾旃陀離旋陀羅目𬽾鉢陀哆半陀莽目儉修陀迦絺修利蛇波羅沙脾修利蛇賴世 彌婆迦婆律𭠹婆羅喻哆婆羅嬾因羅因坻羅伽羅侈婆移阿賴振闍彌坻摩訶波臘脾屯豆𮑎莎離 摩豆沙離摩豆沙離 薩婆薩埵阿㝹劍婆陀蛇 婆陀蛇婆陀蛇 佛馱摩㝹沫羅𭀂曇摩摩耨沫羅希 僧伽摩耨沫羅希 佛陀蛇佛陀蛇 希釐提蛇摩耨沫羅希菩提蛇菩提薩埵 薩婆羯摩莎呵 阿婆羅陀蛇 莎呵 迦留尼迦蛇 莎呵 羯摩哆莎呵 莎陀蛇 莎呵南無阿利蛇 婆路吉抵舍伏羅蛇 悉纏兜墓陀羅鉢陀 莎呵」
行此呪法,於二月十五日以牛屎塗地,以瓦器新好者盛香,十一瓦器盛乳,須一燈,須燒好香、華貫鬘。三日斷食,一日三時澡浴,應布草於地。於七日中誦呪八百遍。應觀世音像前,應著新淨衣,燒黑堅沈水香,三時誦此呪必得吉祥,隨心所願必得不虛。若呪水、若呪土、若結縷、若呪芥子燒之、若呪草,隨意所便用治身病。要於食前呪之,眾病除愈。此呪隨心所願,應七日七夜中行之。亦使上來所說,能得行之吉。是呪是隨心自在呪,是觀世音菩薩摩訶薩大悲故,說諸欲所求悉得如願。是呪能滅一切怖畏,能除一切病痛,能解一切繫縛,能除一切怨害,能除一切蠱道毒藥,能滅一切熱病,能降伏一切魔怨,能除一切顛狂鬼病。若欲遠行,當誦此呪自結衣角,能除一切眾惡。若結染色縷繫病人身,無不除愈。若以水漬灑、若以黑縷結之,能自護身并護他人,能令至墮地獄悉蒙解脫。此觀世音菩薩摩訶薩本所誓願,拔度一切廣救眾生,真實如是誠諦不虛。
七佛八菩薩所說大陀羅尼神呪經卷第一
文殊師利菩薩所說經
我文殊師利欲說神呪,拔濟諸眾生除其婬欲本。有呪名烏蘇吒(晉言除婬)欲却我慢。
「拘利拘利帝那 憂拙憂拙帝那 度呼度呼帝那 究吒究吒帝那 若蜜都若蜜帝那究咤呼咤呼帝那 憂守憂守帝那 耶蜜若耶蜜帝那 摩呼咤究吒多 莎訶」
「誦呪三遍,縷三色結作七結,繫脚。是呪能令失心者還得正念,滅婬欲火、心得清涼,除其我慢滅結使火,三毒垢障悉得清淨。若善男子及善女人,精神處在無明重淵,久處生死不能得出,洄波四流溺婬欲海,莫能覺之莫知求出。嗚呼可傷。若善男子善女人,心得醒悟還厭婬欲,應當與此陀羅尼令其讀誦,婬欲之火漸漸消滅,婬欲滅已慢心自滅,慢心滅已其心則定,其心定已結使都滅,結使滅已心得解脫,心得解脫已即得道果。是則名為火神呪力,誠諦不虛功力如是。斷酒肉五辛四十九日,諸不淨肉悉不得食。四十九日晝夜六時勤心讀誦,燒黑沈水香、白栴檀香,散花供養十方諸佛,六時讀誦曾不廢忘,日數足已結使即滅,其心泰然無復婬欲。
「多(上)絰他(一)阿㝹暮大那(上)(二)菩提三摩陀波那多(三)伏哆(四)紆伏哆(五)怛怛羅伏哆(六)尼興(蜎蠅反)伽磨(七)波羅破(八)多羅破(九)哆嚧(十)哆隆(洛中反)(十一)伽磨伽磨那(十二)毘唎磨(十三)摩素磨(十四)系(上)履婆伽磨(十五)毘達囉磨(十六)大囉麴磨(十七)阿邏彌邏(十八)伊迦叉邏那喻(十九)」
「婆羅門!此陀羅尼是過去未來現在諸佛世尊同說此破魔眾會修多羅。婆羅門!說此破魔眾會修多羅持,一切魔宮皆悉震動大動搖大搖,一切諸魔各各從彼本坐顛倒墮落不能語言。所以者何?彼等常為多人作不利益、常為多人作苦惱事,令失利益。以是事故,現得如是恐怖果報。如佛世尊常與一切眾生樂故,乃至慈悲喜捨,是故令彼諸波旬等皆生恐怖。婆羅門!若復有人當能轉此發菩提修多羅者,於彼人所無有障礙,若諸天龍夜叉、若人非人、若魔魔子若魔眷屬、若水火刀杖、若惡行者、若諸惡獸、若身所苦若意所苦,而有受者無有是處。何以故?彼善男子善女人,常為多人作利益事安樂故、常為多人作憐愍故、為諸天人等作覆護故、彼等諸善男子善女人慈行力故,應如是知。婆羅門!彼善男子善女人,不作身惡行、不作口惡行、不作意惡行故,彼等諸苦事不逼其身亦不逼心。婆羅門!此因緣故能滅一切苦。」爾時世尊重宣此義而說偈言:
「魔勤於此經, 當欲壞滅之,
是故此經典, 調御今為說。
令魔悉迷亂, 叢聚坐顫慄,
相視不能言。 此惡行果報,
恐怖眾生故, 常懷作惡心,
顛倒而墮落, 是故得現報。」

第二

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