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菩薩瓔珞本業経 (菩薩瓔珞本業經)

「菩薩瓔珞本業經」について

姚秦 · 底本の訳者:竺佛念

1.8 万字 · 約 59 分

菩薩瓔珞本業経は、姚秦の時代に訳経僧竺仏念によって漢訳された大乗仏教の重要典籍である。本経は菩薩の修行階位と戒律思想を闡明し、その核心は十住・十行・十廻向・十地、及び等覚・妙覚などの五十二位の階次にあり、瓔珞をもって自心を荘厳し、戒律を厳持して菩提を成就することを強調する。経中には三聚浄戒と菩薩行道の次第が系統的に論述され、漢伝仏教の菩薩戒体系と修行理論に深遠な影響を与え、華厳宗・天台宗などの宗派において重視される。大乗菩薩道の実践を研究する上での重要な経典的根拠である。


菩薩瓔珞本業經卷上

菩薩瓔珞本業経 巻上

姚秦涼州沙門竺佛念譯

姚秦涼州沙門竺仏念訳

集眾品第一

集衆品第一

如是我聞:

このように私は聞いた。

一時佛重遊於洴沙王國道場樹下成正覺處,復坐如故。昔始得佛,光影甚明,今復放四十二光,光光皆有百萬阿僧祇功德光為瓔珞,嚴好佛身彌滿法界,湛若虛空凝神照寂,樂常住性窮化體神。大用無方法王法主,於一切眾生而作父母,自然百千寶蓮華師子之座,古昔諸佛所坐皆爾,道德威儀相好如一,身意清淨福行普具。光明所徹金剛寶藏,出化無極照人剎土,去來現在無復障礙,化及一切度法與人三世悉等,圓明獨達一切佛等。

ある時、仏は再び洴沙王國の道場樹下、正覚を成じた場所に遊行され、かつての如く坐を結ばれた。昔、初めて仏となられた時、その光と影は大変明るかったが、今また四十二の光を放たれた。それぞれの光には百萬阿僧祇の功德光が瓔珞となり、仏の御身を荘厳し、法界に満ち渡り、澄み渡って虚空の如く、神を凝らして寂を照らし、常住の性を楽しみ、化を窮めて体を神とす。大用は方なく、法王法主として、一切の衆生に対して父母の如く働かれる。自然に百千の宝蓮華師子の座が現れ、古昔の諸仏が坐された所も皆同じく、道徳威儀、相好は一であり、身と意は清浄で、福行は普く具わっている。光明は徹して金剛の宝蔵となり、化を出して極まりなく、人と剎土を照らし、去来現在に再び障碍なく、化は一切に及び、法を度して人に与え、三世悉く等しく、円明独達して一切の仏と等しい。

爾時大會菩薩盡一生補處,神通妙達周遍十方,法身無極導利眾生,開佛法藏示現佛性妙果,寂滅無為要教都入人根。以宿命智訓化,以漸心入無際,解內外要始終無極,等諸佛土無所分別。以大悲口讚揚佛名不可勝極,六道之事靡不貫達,所化之處至皆歎言:「佛念吾等建立大志,乃悉現我諸佛世界所有好惡殊勝之土。佛所遊居闡隆導化,光明神足,教誨我等開示我意。佛本業瓔珞十住、十行、十向、十地、無垢地、妙覺地,為我說要,斷我瑕疵及諸疑妄,悉為我現佛土、佛身、佛神、佛力、佛定。無量變化、四等無畏、無罪三業、三六不共,一切功德無上道法眾事敷教,流入十方一切國土。」東去無極有香林剎,佛名入精進,菩薩字敬首。南去無極有樂林剎,佛名不捨樂,菩薩字覺首。西去無極有花林剎,佛名習精進,菩薩字寶首。北去無極有道林剎,佛名行精進,菩薩字慧首。東北無極有青蓮剎,佛名悲精進,菩薩字德首。東南無極有金林剎,佛名盡精進,菩薩字目首。西南無極有寶林剎,佛名上精進,菩薩字明首。西北無極有金剛剎,佛名一乘度,菩薩字法首。下方無極有水精剎,佛名大精進,菩薩字智首。上方無極有欲林剎,佛名至精進,菩薩字賢首。如是一切法光流入靡不周遍。

その時、大集会の菩薩たちは、みな一生補処の位にあり、神通力は妙なる達観をもって十方に遍く及び、法身は極まりなく、衆生を導き利益する。仏法の蔵を開き、仏性の妙なる果報を示現し、寂滅無為の要教をすべて人々の根機に入れる。宿命智をもって訓え導き、漸次の心をもって無際に入らせ、内外の要を解き、始終は極まりなく、諸仏の国土と等しくして分別するところがない。大悲の口をもって仏名を賛揚すること極まりなく、六道の事は貫き通さぬことはなく、教化する所至るところで皆こう嘆じ言う。「仏は我らを念じて大志を建立し、我らに諸仏世界のすべての善悪殊勝の国土を悉く現じ示された。仏の遊居し導き教化を闡明し、光明と神足をもって、我らを教え諭し、我らの意を開示された。仏の本業瓔珞たる十住・十行・十向・十地・無垢地・妙覚地を、我らのために要を説き、我らの瑕疵と諸々の疑妄を断ち、悉く我らのために仏土・仏身・仏神・仏力・仏定を現じ示された。無量の変化・四等無畏・無罪の三業・三六不共・一切の功徳無上の道法衆事を敷き教え、十方一切の国土に流れ入る。」

東の果てに香林刹あり、仏の名は入精進、菩薩の字は敬首。南の果てに楽林刹あり、仏の名は不捨楽、菩薩の字は覚首。西の果てに花林刹あり、仏の名は習精進、菩薩の字は宝首。北の果てに道林刹あり、仏の名は行精進、菩薩の字は慧首。東北の果てに青蓮刹あり、仏の名は悲精進、菩薩の字は徳首。東南の果てに金林刹あり、仏の名は尽精進、菩薩の字は目首。西南の果てに宝林刹あり、仏の名は上精進、菩薩の字は明首。西北の果てに金剛刹あり、仏の名は一乗度、菩薩の字は法首。下方の果てに水精刹あり、仏の名は大精進、菩薩の字は智首。上方の果てに欲林刹あり、仏の名は至精進、菩薩の字は賢首。かくの如く一切の法光は流れ入り、遍く及ばぬところはない。

爾時牟尼佛歎十方諸菩薩等,皆彼國第一,各與無數上人俱來入此大會。頂禮佛足,坐千寶蓮華座。時彼土眾中第一菩薩,名曰敬首,以佛聖力歎言:「快集此會,觀其所止佛國清淨,至於法服、如來德式、修行妙善,四十二賢聖之因,演說經法得佛變通,隨剎清濁度人無極,分流道化靡不周匝。於是他方佛國亦說瓔珞本業無二無別,所開道法與今釋迦所說無異。」是時敬首菩薩入十方剎諸佛神力大師子吼,發問一切佛一切菩薩無量大寶藏海金剛瓔珞法門。

その時、牟尼仏は十方の諸菩薩たちを讃えられた。彼らは皆、それぞれの国において第一の菩薩であり、数え切れないほどの優れた修行者たちを伴って、この大法会に参集された。仏足を頂礼し、千の宝蓮華座に坐された。

その中で第一の菩薩、敬首という名の菩薩は、仏の聖なる力によって感得し、次のように讃嘆の言葉を発された。

「なんと素晴らしい集いでしょう。ここに集う方々の仏国土は清らかであり、法衣や如来の徳のあり方、修行の妙なる善、四十二の賢聖の因、経法を演説して仏の変通を得ること、国土の清濁に応じて人々を限りなく救済し、道を分かち教化を広めること、そのすべてが行き届いています。他の仏国土においても、同じく瓔珞本業の教えが説かれており、二つも別れもなく、開示される道法は今、釈迦が説かれるものと何ら変わりありません。」

この時、敬首菩薩は十方の諸仏国土に、諸仏の神力によって師子吼を響かせ、一切の仏、一切の菩薩の無量の大宝蔵海である金剛瓔珞の法門について問いを発された。

爾時釋迦牟尼佛初至樹下,觀視十方法界眾生根緣現故,放大光明悉照佛界,上至四空一時來下入法會中。十八天、六天、四天皆悉集會。無量國土,其一國者,一須彌山、日月圍繞照四天下,東弗于逮、南閻浮提、西句耶尼、北欝單越。大海鐵垣,圍繞國界,上有二十八天,如此者為一小國。周匝十方,合有百億國土。是時佛光悉現其中。及四天王、忉利天、焰天、兜術天、不憍樂天、化應聲天、梵天、梵眾天、梵輔天、大梵天、水行天、水微天、水無量天、水音天、約淨天、無相天、遍淨天、淨光明天、守妙天、微妙天、極妙天、福果天、果勝天、大靜天、空住天、識住天、無所有住天、非想非無想住天,如是諸天皆有大池水,蓮華中生,故名水天。四非色眾生皆以化生。下至五輪際。是為一佛剎,名為大忍法界。

その時、釈迦牟尼仏は初めて菩提樹の下に至り、十方の法界に住む衆生の根機と縁を見極められ、大光明を放ってすべての仏国土を照らされた。その光は四空天にまで届き、一瞬にして法会の場へと降り注いだ。十八天、六天、四天のすべての天衆が集い、無量の国土がその光に照らされた。一つの国土には一つの須弥山があり、日月がこれを巡って四天下を照らす。東は弗于逮、南は閻浮提、西は句耶尼、北は欝単越である。大海と鉄の垣根が国土を囲み、その上に二十八天がある。このような世界を一つの小国とし、十方に広がって百億の国土が存在する。その時、仏の光明はすべての国土に満ちた。

四天王、忉利天、焔天、兜術天、不憍楽天、化応声天、梵天、梵衆天、梵輔天、大梵天、水行天、水微天、水無量天、水音天、約浄天、無相天、遍浄天、浄光明天、守妙天、微妙天、極妙天、福果天、果勝天、大静天、空住天、識住天、無所有住天、非想非無想住天、これらの諸天には皆大きな池があり、蓮華が生えていることから水天と呼ばれる。四つの非色界の衆生はすべて化生によって生まれる。下は五輪際にまで及ぶ。これが一つの仏刹であり、大忍法界と名付けられている。

釋迦文佛分身百億悉遍其中,為彼國說賢聖本業瓔珞之行。時諸大眾天人,視彼小國佛及菩薩若近相見,皆來集此金剛寂滅道場樹會。

釈迦牟尼仏は百億の分身を現し、すべての国土に遍く現れ、それぞれの国で賢聖の本業である瓔珞の行を説かれました。その時、大衆の天人たちは、あちらの小国の仏や菩薩たちが、まるで近くで会っているかのように見え、皆この金剛寂滅道場の樹の下の法会に集まってきました。


2 賢聖名字品

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