No. 603-A鐫法華合論序
法華合論序(第603-A号)
上遡天台,下及蕅益,施註於玅經者不為少,各自披新獵異,此立彼破,始涉徒讀之三四過而不通,未見如石門圓明禪師合論,能就自己所證,向不說破處說之者。會有印氏將梓以傳,余頷之曰:足是為講經者之點眼藥。便加國字訓於其傍畁之。然比年以抱痾故,氣懦不能參詳互校,於罪我者所不暇計,敢告諸方,幸下鉛筆焉。刻成,歲在壬午,重自京華歸于東奧之春也。
天台宗を振り返り、蕅益大師に至るまで、『妙法蓮華経』に注釈を施した者は少なくない。それぞれが新たな解釈を打ち立て、珍しい説を追い求めては、こちらが立てればあちらが論破するという状況であった。そのため、初めて経典を読もうとする者は、三、四度繰り返しても理解が得られず、まことに困っていた。ところが、石門の圓明禅師が著した『合論』は、自らの悟りの境地に基づき、これまで説かれることのなかった点を明らかにしており、これに勝るものは見当たらなかった。
折しも、印氏がこの書を刊行して広めようとしたので、私はこれを認めて言った。「これはまさに、経典を講ずる者にとっての目を開く薬である。」そこで、本文の傍らに国字の訓点を付して、出版を助けることにした。
しかし近年、私は病に伏せることが多く、気力が衰えて細かな照合や校正をする十分な余裕がない。そのため、私の不備を非難する者があっても、今はそれをかえりみる暇はない。あえて諸方にお願いする。どうか、私の誤りを鉛筆で訂正していただきたい。
この書が完成したのは、壬午の年。春に、私は再び都
仙臺龍寶比丘實養長與題於洛之智積輪下No. 603
No. 603 仙台の龍寶という比丘が、實(じつ)に長く養い育てた題文を、洛の智積輪の下に記す。
玅法蓮華經合論卷第一
經 姚秦三藏法師 鳩摩羅什 譯
経典 姚秦の三蔵法師 鳩摩羅什 訳
論 宋寶覺圓明禪師 慧洪 造
(附論)宋丞相無盡居士 張商英 撰