五位偏正謠
五位偏正の歌
夜半紫微收。曉霞生碧嶂。鶴棲夢正成。鸞舞清夕陽。中峯星斗橫。石笋迎春長。兔懷胎入漢。鴛抱鳳來閶。嵓樹重雲閉。谿華承露香。古臺霜葉覆。新鳥曉來芳。嶺暮烏沈去。石龜出六湘。泥牛眠室臥。玉女行斜陽。夜明簾外主。不落偏正方。強以偏正謠。意露宗印匡。
夜半、紫微星が沈み、暁の霞が青い峰に立ち昇る。 鶴は夢のうちに巣ごもり、鸞は夕映えに舞う。 中峰には星斗が横たわり、石筍は春を迎えて伸びゆく。 月の兎は胎を抱いて天の川へ、鴛鴦は鳳凰を抱いて閶闔へ。 岩の木々は重なる雲に閉ざされ、渓の花は露を承けて香る。 古い台は霜の葉に覆われ、新たな鳥は暁に来て芳し。 嶺の夕暮れに烏は沈み去り、石の亀は六湘より現れる。 泥の牛は室に眠り臥し、玉女は斜陽を歩む。 夜明けの簾の外の主、偏にも正にも落ちず。 強いて偏正を謡うも、意は宗印を露わにす。