一 椅子天宮
一 椅子天宮
一
一つ
「汝之椅殊妙黃金造,如意之速行所欲處。裝飾華鬘纏美衣者,恰似雷光輝雲頂。
あなたの椅子は素晴らしく、黄金で造られています。思いのままに、望む場所へ素早く進みます。美しい花飾りと衣で装われたそれは、ちょうど雷光が雲の頂を輝かせるかのようです。
二
二
依何汝有是容色?緣何汝處天宮享善果?又何可意財寶為汝生耶?
何によって、あなたはそのような美しい姿を得たのですか? どのような因縁によって、天の宮殿に生まれ、善い果報を享受しているのですか? また、どのような望ましい財宝があなたのものとなったのですか?
三
三
女神!大威神者!我問汝,汝於人間之時為何福業?依何汝有如是之輝光?汝之容色耀十方?」
女神よ、大いなる威光を持つ者よ、私はあなたに尋ねます。あなたは人間であった時、どのような善い行いを積まれたのですか?どのような功徳によって、このような輝きと、あらゆる方向を照らすそのお姿を身にまとわれたのですか?
四
四
女神今受目連問,充滿歡喜悅,解說其所問,此如何得業果。
さて、尊者(目連尊者)の問いを聞いた女神は、大いに喜び、その質問に答えた。その業の報いとは、どのようにして得られたのであろうか。
五
五
「我於世間人中時,於不識者與小座,並行問訊與合掌,唯與有限之布施。
私は世間の人々の中で生きていたとき、識らない人や身分の低い人にも、あいさつや合掌をし、限られた施ししか行いませんでした。
六
六
依此我有是容色,因而我於此處享善果,又可意財寶為我生也。
このようにして、私はこの美しい姿を得て、それによってここで良い結果を享受し、心のままに宝を手に入れるのです。
七
七
比丘!大威神者!我告汝,我於人間時,因造福業,故有如是之輝光,我之容色耀十方。」
比丘たちよ、大いなる力を持つ者たちよ。私はあなた方に告げよう。私が人間であった時に、善い行いを積んだことによって、このような輝かしい光を放ち、その姿は十方の世界を照らしているのだ。