七 食兒鬼事(二)
七 児を食う鬼の話(二)
一
一つ
「裸體之醜姿,放惡臭,呼出腐蝕氣,蠅子來群集。汝今立此處,我問汝為誰?」
<row>「裸の体は醜く、悪臭を放ち、腐敗した息を吐き出し、蠅が群がり集まる。汝は今ここに立つ、我は汝に問う、汝は誰なりと?」</row>
二
二つ
「尊者!我為女餓鬼,往生惡趣道,住此閻魔界,趣此餓鬼界。
「尊者よ、私は女の餓鬼であります。悪しき境涯に生まれ落ち、この閻魔の世界に住み、この餓鬼の世界にやってまいりました。」
三
三
晝生有七子,夜又生七兒,生子即為食,我猶不飽足。
昼に七人の子を生み、夜にもまた七人の子を生む。しかし、生まれた子はすぐに食べられてしまい、それでも私は満たされることがない。
四
四(し)
我心飢中燒,闇中難寂靜,瞋心燃怒火,為激情所驅。」
私の心は飢えに焼かれ、暗闇の中では静けさを得られない。怒りの心が炎のように燃え上がり、強い情熱に駆り立てられている。
五
五
「汝之身口意,如何造惡業,緣何業報果,令汝食子肉?」
「あなたの身・口・意で、どのような悪い行いをしたのか。どんな因縁の報いで、あなたは自分の子の肉を食べるような苦しみを受けるのか。」
六
六
「我有二兒子,成熟為青年,我子生而愚,為夫所輕蔑。
私には二人の息子がおり、共に青年に成長しました。しかし、私の息子たちは生まれつき愚かで、夫から軽んじられておりました。
七
七
是故夫怒我,帶來他妻妾,彼女懷胎兒,我乃生敵意。
だから、怒りは私を苦しめ、他人の妻や側室を奪い、その女性が妊娠すれば、私の中に敵意が生まれる。
八
八
我以惡意行,流產其胎兒,彼女三月胎,腐敗塗血出。
私は悪意をもって、その女性の胎児を流産させた。彼女の三月の胎児は、腐敗して血とともに出てきた。
九
9
彼女母怒我,集合諸親戚,對我施詛咒,且責我行惡。我恐被詛咒,故作妄語言。
彼の母は私を怒り、親戚たちを集め、私に呪いをかけ、私の行いを非難した。私はその呪いを恐れて、偽りの言葉を口にしたのだ。
一〇
一〇
若我不犯此,我不食子肉,緣於妄語業,而生此業果,兒身膿血滴,食子之血肉。」
もし私がこの罪を犯さなかったなら、私はわが子の肉を食べることはなかっただろう。偽りの言葉の業によって、この業の果報が生じたのだ。わが子の体からは膿と血が滴り落ち、私はその肉を食べるという結果を招いたのだ。」