論事
歸命彼世尊 應供正覺者
大品
19.1 万字 · 約 638 分
『論事』は南伝仏教テーラワーダの聖典、パーリ三蔵における重要な論書であり、論蔵アビダンマに収められています。伝承によれば、仏陀在世時の目犍連子帝須長老によって著され、その形が整ったのは紀元前3世紀、アショーカ王の時代とされています。本書の主な内容は討論形式で展開され、自説を立て他説を論破する五支論法を通じて、当時の仏教内部、特に大衆部など他派の二百以上に及ぶ異なる見解を体系的に批判し、テーラワーダの正統教義を包括的に説き明かしています。『論事』は、原始仏教分裂後の部派仏教における思想の異同や、初期仏教教義の発展を研究する上での核心文献であり、非常に高い歴史的・哲学的価値を持ちます。仏教の根本教義と初期部派間の論争を理解するための鍵となる著作です。