お堂に上がります。
翌日、堂頭和尚の命を受け、師は分座に就いた。師は杖を床にトンと突き立てて言った。
「諸兄弟よ。この事を論ずるならば、わざわざ捏ね回す必要はない。氷が溶けるように、そのままにすればよい」
再び杖をトンと突き立てて言った。
「諸兄弟よ。この事を論ずるならば、大いに選び分け、一度は徹底的に見極めなければならない。この上座は十三年間、瓶を携え水を汲み、五味を咀嚼してきた。どれほどの奇特があると思っていたか?三年前、遼海を遊歴した時は、人に出会うたびに腹を立て、扁擔の先で半人も打つことはなかった。帰ってきてからは、新たに鼻孔を失い、これさえも要らなくなった。去年の冬、また瓊州から戻り、このように時を過ごそうと思っていたが、昨日和尚の命を受け、諸兄弟のために払子を執り、この事を宣揚することになった。大衆の中に、氷が溶けるようにそのままにできる者はいるか?出てきて会おうではないか」
棲賢の頓監院が大衆から出てきて尋ねた。
「仏から仏へ授けられ、祖から祖へと伝わってきた。今日、雷峰では、別に何を伝えようというのか?」
師は杖をトンと突き立てた。
頓監院が進み出て言った。
「人天の大衆の前で、師に拈出していただきたい」
師は再び杖をトンと突き立てた。
頓監院が進み出て言った。
「洪波瀾の裡では、水と乳は分け難い。声と色の叢の中では、誰が法を選び分けるというのか?」
師は言った。
「退け」
頓監院は礼拝して立ち上がり、言った。
「見るに誰が知音者か? 却って桃李に春風を笑われる」
師は言った。
「長安の殿上に新天子あり、鳳曆初めて頒ちて処々に知る」
頓監院が進み出て言った。
「今日、首座の新たなる令である」
師は言った。
「むしろ老兄が会得したな」
頓監院は問訊し、元の位置に戻り、言った。
「大衆、分明に聞き取れ」
師は顧みなかった。
方丈の石侍者が出てきて尋ねた。
「神龍は水の中にあり、雨を起こし雲を興す。なぜ水と龍は互いに識らないのか?」
師は払子で机を叩いて言った。
「龍は見えるか?」
石侍者が進み出て言った。
「喜ばしいことに、柄を手にしている」
師は言った。
「賞賛するには及ばない」
石侍者は退き、一喝した。
師は言った。
「眉間に剣を掛ける一句、なぜ言わないのか?」
石侍者は言った。
「言わぬ、言わぬ」
そして大衆の中に戻った。
鉄書記が大衆から出てきて問おうとした。
師は払子を立てて言った。
「立てる前から、すでに言えていたか?」
鉄書記がまた進み出ようとした。
師は言った。
「今日、新首座は正令を手にしている。触れれば即ち身を喪い命を失う」
鉄書記は袖を払って大衆の中に戻った。
師は左右を見回して言った。
「まだいるか? いなければ、新首座が諸兄弟を欺くことになる。昔、大慧杲禅師が雲居の首座寮にいた時、歳節に払子を執って言った。『釈迦は摩竭で室を掩い、耕地に蒺藜を種う。浄名は毘耶で口を杜し、鏴錮に生鉄を鑄く。須菩提は無説を唱えて道を顕わし、鎪飯で閒神を祭る。釈梵は聴を絶って花を雨らし、果たして領受する者あり。直ちに向上の一著に饒けば、千聖伝えず。硬糾糾、活潑潑、棒下に無生忍あり、臨機に師を見ず。これもまた靴を隔てて痒きを搔くが如し。総じてかくの如からざれば、無事甲裡に落つ。且つ道え、古人は甚麼の眼目を具えてか、便ちかくの如く道うや? 汝若し揀點せずして便ちかくの如く会せば、秖だ是れ無孔の鉄錐なり。汝更に如何若何せん? 両茎の眉、可惜多少』」
突然、杖を立てて言った。
「この箇に、甚麼の揀點する処かある? 甚麼の和会する処かある? 三脚の驢子、蹄を弄びて行く。新婦、驢に騎りて阿家牽く。口は禍の門、直ちに如今に至るまで妙を得ず。玄沙大師の道うを見ざるや、『尽大地は是れ沙門の一隻の眼なり』。諸兄弟よ。秖だこの一句子、直ちに是れ下手する処無し。汝擬て甚麼の処に向かって揀點せんとする? 委悉に到るも亦た是れ汝、委悉せざるも亦た是れ汝。一日十二時、朝より夜に至るまで、且つ道え、腳跟下に錯過すること多少?」
杖を横に按じて言った。
「この一棒は、払子を執る上座が喫すべきである。何故か? 今日、鼻孔の索頭、諸兄弟の手裡に落つるに合わざる故に」
トンと突き立てて、下座した。