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title: "賢愚經 · 35 大施抒海品"
description: "賢愚經是北魏時期由慧覺等高僧共同翻譯編纂的一部佛教經典，屬於本緣部典籍。該經成書於5世紀，收錄了大量佛教故事，通過賢者與愚者的對比，闡述因果業報、修行解脫等佛教核心教義。全經分為十三卷，內容包含佛陀本生故事、弟子因緣及民間佛教傳說，語言通俗易懂，具有濃厚的民間文學色彩。作為漢傳佛教重要經典，賢愚經不僅是研究北魏佛教傳播的重要文獻，也對後世佛教文學、藝術產生了深遠影響，在佛教通俗教化中佔有獨特地位。"
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### （四〇）大施抒海品第三十五丹本為三十九

> （40）大施、海を汲む品 第三十五

如是我聞：

> このように、私はお釈迦さまから直接お聞きしました。

一時佛在羅閱祇耆闍崛山中，與尊弟子千二百五十人俱。爾時世尊念須侍者，諸尊弟子憍陳如等各共觀察，知佛所念。時憍陳如從坐而起，偏袒右肩，合掌長跪，白佛：「貪得侍近捉衣持鉢，唯願垂愍，賜教聽許！」佛告之曰：「汝年老邁，自須給侍，何忍使汝復見供事？」時憍陳如知佛不聽，禮已還坐。摩訶迦葉、舍利弗、目揵連及諸弟子五百人等，次第白佛，皆求給侍，佛皆不聽。時阿那律試觀佛意，見佛志趣心在阿難，如日在東，照于舍宅，光從東牖直至西壁，世尊志意亦復如是；諸大弟子皆亦觀知。

> ある時、仏は羅閲祇（ラージャガハ）の耆闍崛山（ぎしゃくつせん）に住まわれ、尊い弟子たち千二百五十人と共におられました。 その時、世尊はおそばに仕える者が必要だと思われました。尊い弟子たち、憍陳如（きょうじんにょ）らは皆、それぞれ心を澄まして（観察し）、仏のお考えをお察ししました。 そこで憍陳如は座を立って、偏袒右肩（へんたんうけん）の作法をとり、合掌してひざまずき、仏に申し上げました。「どうか私めが、おそば近くに侍り、衣を持ち鉢を捧げる仕事をさせて頂けませんでしょうか。どうか私めを哀れみ、お許し下さいませ。」（召し使わせて下さい、と願いました）。 仏は彼に告げられました。「あなたはもう年老いていて、自分自身も世話が必要であろう。あなたに供として仕えさせるなど、どうして忍びましょうか。」（「汝老い邁く、自ら須い給侍す。何の忍びて汝をして復た供事を見しめんや」） その時、憍陳如は仏がお許しにならないと知り、礼をして席に戻りました。摩訶迦葉（まかかしょう）、舎利弗（しゃりほつ）、目犍連（もくけんれん）その他五百人の弟子たちも、次々に仏に申し出て、皆おそばで仕えたいと願いましたが、仏は誰もお許しになりませんでした。 そこで阿那律（あなりつ）はお心をうかがってみると、仏の心は阿難（あなん）に向けられているのを見て取りました。まるで東にある太陽が家を照らし、東の窓から射す光が直接西の壁に届くように、世尊のお心もまた同じでありました。大いなる弟子たちも皆、そのことを観て知りました。

時舍利弗及目犍連從坐處起，到阿難前，語阿難言：「世尊志意欲得於仁以為侍者。仁有善利，獨蒙稱可，宜速往白求為佛侍。」時賢者阿難見諸上座來到其前，又聞其語，尋起合掌，白上座言：「世尊德重，智慧深遠，以我常近親侍奉事，懼招罪尤，自遺殃患。」舍利弗等復語之言：「今觀世尊專注致意，欲得於仁以為侍者，如日初出，照于室宅，光從東牖直照西壁，世尊注心亦復如是。又復世尊究人情能，知仁堪任，是以留意。宜時速白求為侍者。」賢者阿難重得是語，思惟是事，靡知所如，復更合掌，白諸上座：「若今世尊賜我三願，我乃堪任為佛侍者。何謂為三？世尊故衣，勿與我著；世尊殘食，莫令我噉；時節進現，隨我裁量。賜此三願，乃能侍佛。」舍利弗等聞是語已，具以其事往白世尊。

> 時に、舎利弗と目犍連は座を立ち、阿難のもとへ赴いて言った。 「世尊はあなたを侍者に望んでおられる。あなたには大きな功徳があり、ただ一人お認めになられている。早急に世尊のもとへ参り、侍者となることをお願いしなさい。」 その時、阿難尊者は、長老たちが自分のもとに来てその言葉を聞いたのを見て、すぐに立ち上がり合掌して長老たちに申し上げた。 「世尊の徳は重く、智慧は深遠でいらっしゃいます。私が常に近くでお仕えすることは、かえって過ちを招き、自らに災いをもたらすのではないかと恐れます。」 舎利弗たちは再び言った。 「今、世尊は心を込めてあなたを侍者にしようとしておられる。それは、朝日が昇って家の中を照らすとき、光が東の窓から差して西の壁に届くかのようであり、世尊の心の向きもまた同様である。さらに世尊は人の能力を究めておられ、あなたがその任に堪え得ることを知り、ゆえに心を留められたのだ。早急に侍者となることをお願いしなさい。」 阿難尊者は重ねてこの言葉を聞き、その事を思案したが、どうすればよいかわからず、再び合掌して長老たちに申し上げた。 「もし世尊が私に三つの願いをお許しくださるなら、私は仏の侍者として仕えることができます。その三つとは何か。世尊の古い衣を私に着せないこと、世尊の食べ残しを私に食べさせないこと、お目通りや進物の時期は私の判断に任せること。この三つの願いを賜れば、はじめて仏にお仕えできます。」 舎利弗たちはこの言葉を聞いて、そのままの事を世尊に申し上げた。

佛聞此已，告舍利弗：「諸弟子等！阿難所以求索不著我故衣者，阿難長慮，恐諸弟子懷嫉妬者而生此心：『國王、臣民、諸檀越輩施佛貴價細濡之衣，阿難貪此，故求給事。』復索不噉我殘食者，慮諸弟子復生此心：『如來鉢中所食之餘，甘美百味，世無此食，阿難嗜故，而來側近。』阿難所以索自裁量時節進現者，慮諸弟子及外道眾來求進現，有所難問，不知時節，儻相惱觸；又為侍者，當候時節，飲食所宜，便身益體。一一制度慮過見及，是以先預索此三願。又復阿難不但今日索自知時，過去世時奉侍於我，善知時宜。」

> 仏はこの話を聞いて、舎利弗に告げられた。「諸々の弟子たちよ！阿難が私の古い衣を求めなかった理由は、彼が深く考え、他の弟子たちが嫉妬してこう思うのを恐れたからだ。『国王や臣民、在家信者たちが仏に高価で繊細な衣を布施するのに、阿難はそれを欲しがって給仕を願い出たのだ』と。また、私の食べ残しを求めなかったのも、弟子たちがこう思うのを防ぐためだった。『如来の鉢に残された食べ物は、世にない甘露の味わいだ。阿難はそれが好物だから近づいたのだ』と。阿難が自ら時節を計って進見することを求めたのは、弟子たちや外道の者たちが、時に合わずに訪問して質問し、かえって迷惑をかけるのを慮ったためだ。また侍者として、食事の時節や身体に適したものを取り計らうためでもある。これら一つ一つの取り決めは、あらかじめ批判を避けようと計算した上でのものだ。だからこそ彼は先にこの三つの願いを求めたのだ。また阿難は、今日だけでなく過去世においても私に仕え、時宜をよくわきまえていたのである。」

時舍利弗重白佛言：「不審過去奉事於佛，善知時宜，其事云何？」

> その時、舎利弗が再び仏に申し上げました。「よくわかりませんが、過去に仏に仕え、その時々にふさわしい行いをよく知っていたというのは、どのようなことだったのでしょうか。」

佛告舍利弗：「汝欲聞者，諦聽著心！當為汝說。」「唯然，世尊！諾！當善聽。」

> 仏は舎利弗に告げられました。「お前が聞こうと望むなら、よく心を留めて聞きなさい。今、お前のために説こう。」 「はい、世尊よ。承知しました。謹んでお聞きいたします。」

佛告舍利弗：「乃往過去無數無量阿僧祇劫，有大國王領閻浮提八萬四千小國、八十億聚落。王所住城名婆樓施舍，於是城中有一婆羅門，號尼拘樓陀，聰明博達，天才殊邈，王甚宗戴，師而事之；八萬四千諸小國王，悉遙敬慕，瞻仰所在，四遠貢獻，遣使諮承，略而言之，如奉大王。

> 仏が舎利弗に告げられた。「遥か昔、数えきれないほど無限の劫の昔、一人の大王が閻浮提にある八万四千の小国と八十億の集落を統治しておられました。王の住む城は婆楼施舍と名づけられ、その城中に尼拘楼陀という一人のバラモンがおりました。彼は聡明で博識、天賦の才は格別であり、王は非常に尊び敬い、師として仕えておりました。また、八万四千の諸小国の王たちも皆、遠くから彼を敬慕し、その在処を仰ぎ見て、四方から貢物を送り、使者を遣わして教えを請いました。大まかに言えば、まるで大王に仕えるかのようでありました。」

「於是婆羅門富敵王家，但無子息可以紹繼，出入坐臥，每懷此愁，不知何方可以得子；即禱祀梵天、天帝四王、摩醯跋羅，及餘諸天、日月星宿、山河樹神。種種禱祀，無所不遍，剋誠積報，經十二年，其大夫人便覺有娠——聰明女人能得知此，自知所懷必是男兒，即以情事白婆羅門。婆羅門歡喜，倍增怡躍，即勅家內夫人婇女來共擁護夫人進止，飲食、床薦極令細濡，調適稱給，莫違其意。

> そこで、富は王家に匹敵するバラモンがいたが、跡継ぎとなる子息がおらず、起居振る舞いのたびにその憂いを抱えていた。子を得る方法を思い悩み、梵天、帝釈天、四天王、摩醯首羅（マヘーシュヴァラ）をはじめ、日月星辰、山河の木の神々に至るまで、あらゆる神々に祈りを捧げた。十二年もの間、心を込めて様々な祈願を尽くした結果、その大夫人が妊娠したのである。聡明な女性であった彼女は、自らの孕みが男児であると悟り、その事をバラモンに告げた。バラモンは歓喜し、喜びもひとしおで、家の者や夫人、女官たちに命じて夫人の身の回りの世話をさせた。飲食や寝具は極めて細やかに調え、夫人の意に反することのないよう、適切に整えさせたのである。

「十月已滿，便生男兒，身紫金色，頭髮紺青，端正超異，人相難有。婆羅門見，喜不自勝，即召相師來共相之。相師披觀，嘆未曾有，『此兒相好，福德弘廣，天下所瞻，如子賴母。』其父歡喜，勅為立字。天竺作字，依於二種，或依星宿，或依變異。相師便問：『懷妊以來，有何變異？』其父答言：『此兒之母素來忌惡，少於慈順，不脩慈慧；自懷妊來，心性改異，矜憐苦厄，如母愛子，志好布施，無有貪惜。』相師聞之，歡喜而言：『是此兒志，故使然也。當為立字號摩訶闍迦樊（晉言大施）。』

> 十月が満ちると、男の子が生まれた。身体は紫金色で、髪は紺青。その姿は端正で優れており、人の相としてめったにないものだった。婆羅門はこれを見て、喜びを抑えきれず、すぐに相師を招いて共に観相させた。相師が詳しく見ると、かつてないほどに驚嘆して言った。「この子の相は優れ、福徳は広大で、天下の人々が仰ぎ見るでしょう。それはまるで子が母に頼るかのようです。」その父は喜び、名をつけるよう命じた。天竺では、名をつけるのに二つの方法に従う。星宿によるか、変異によるかである。そこで相師が尋ねた。「妊娠してから、どのような変異がありましたか？」父が答えた。「この子の母は、もともと妬み憎み、慈しみや従順さに欠け、慈愛や智慧を修めていませんでした。しかし、妊娠してからは、心の性質が変わり、苦しんでいる人々を憐れみ慈しむこと、まるで母が子を愛するかのようです。喜んで施しを行い、貪り惜しむことがありません。」相師はこれを聞いて、喜んで言った。「これはこの子の志のため、そうなったのです。名を摩訶闍迦樊とつけるべきです（晋の言葉で大施という意味です）。」

「其兒漸大，父甚愛念，別為作宮，立三時殿，冬溫、夏涼、春秋居中，安諸妓侍，以娛樂之。其兒聰明，好樂學問，誦持俗典十八部書，文既通利，并善其義，學諸技術，靡所不通。其後大施白其父言：『久在深宮，思欲出遊。』父聞此語，即勅臣吏：『我子大施欲出遊行，掃灑街陌，除諸不淨，竪諸幢幡，散華燒香，莊嚴道路，極令潔淨。』

> その子が成長するにつれ、父は非常に愛情を注いで大切に扱い、別に宮殿を造り、三時殿を建てて、冬は暖かく、夏は涼しく、春秋はその中間に暮らせるようにした。また多くの芸妓や召使を置いて、楽しませた。その子は賢く、学問を好み、世俗の経典である十八部の書を暗唱し習得した。文章に通じるだけでなく、その意味にも優れ、さまざまな技術を学び、できないものはなかった。その後、大施は父に申し上げた。「長く深い宮中におりましたので、外出したいと思います」。父はこの言葉を聞くと、すぐに家来たちに命じた。「我が子の大施が外出したいと言っている。街路を掃き清め、不浄なものを取り除き、幢幡を立て、花をまき、香をたき、道路を飾り立て、極めて清らかに整えよ」。

「施設辦已，大施於是乘大白象，七寶挍飾，搥鍾鳴鼓，作倡伎樂，千乘萬騎導從前後，行大御道，往詣城門。於時國中人民之類於樓閣上、挾道兩邊競共觀看，無有厭足，皆各言曰：『甚奇甚妙！覩其威相，猶如梵天。』

> 施設が整い終わると、大施（長者）は大きな白い象に乗りました。その象は七宝で飾り立てられていました。鐘を打ち、太鼓を鳴らし、音楽や踊りが奏でられる中、千台の車、万騎の騎馬隊が前後を従え、広い大通りを通って城門へと向かいました。その時、国中の人々は楼閣の上や道の両側に押し寄せ、競い合って見つめ、飽きることがありませんでした。皆が口々に言いました。 「なんと素晴らしく、なんと妙なることか。彼の威厳ある姿を見ることは、まるで梵天（清らかな天界の神）を見るかのようだ。」

「轉復前行，見諸乞兒著弊壞衣，執持破器，卑言求哀：『匃我少許。』大施見之，而問之曰：『汝等何以辛苦乃爾？』或有答言：『我無父母、兄弟、妻子，貧窮孤焭，無所恃怙。』或有答言：『我有長病，不能作役，自活無路。』或有答言：『我之不幸，數遭破亡，債負盈集，身口所切，無方自濟，是以行乞，以託餘命。』大施聞已，酸嘆而去。

> 大施はさらに進んで行くと、多くの乞食たちがボロボロの衣服をまとい、割れた器を持ち、卑しい言葉で哀れに請うのを見ました。「どうか私に少しばかり施してください。」と。 大施はこれを見て彼らに尋ねました。「あなたがたはどうしてこのように苦しんでいるのか。」 ある者は答えました。「私には父母も兄弟も妻も子もなく、貧しく孤独で、頼る者もありません。」 またある者は答えました。「私は長患いで、働くことができず、自ら生きる道もありません。」 また別の者は答えました。「私は不幸にして何度も破滅に見舞われ、借金が山積みで、衣食の必要性に迫られているものの、どうすることもできず、こうして乞食をして命をつないでいるのです。」 大施はこれを聞いて、悲しみ嘆きながら立ち去りました。

「次復前行，見諸屠兒㓟剝畜生，削割秤賣。大施見問：『咄！作何等？』各各言曰：『祖父已來，屠殺為業，若捨此事，無以自濟。』大施嘆息，捨之而去。

> さらに進むと、屠殺人たちが動物の皮をはぎ、肉を切り分けて秤にかけ売っているのを見ました。大施が声をかけて言いました。「お前たち、何をしているのか。」彼らはそれぞれ答えました。「先祖代々、屠殺を生業としてきました。この仕事をやめてしまっては、暮らしていけません。」大施は嘆息し、その場を去っていきました。

「次見耕者，以犁墾地，虫從土出，蝦蟇拾吞；復有蛇來，吞食蝦蟇；孔雀飛來，啄食其蛇。大施問之：『此作何等？』答言：『墾地，於中下種，後當得穀以自供養，并復當得以輸王家。』大施聞已，深歎而去。

> 次に、農夫が鋤で土を耕すのを見ました。すると、土の中から虫が出てきて、蛙がそれを飲み込みました。さらに蛇が現れて、その蛙を食べてしまいました。すると孔雀が飛んできて、その蛇をついばんで食べてしまいました。 そこで大施（たいせ）はたずねました。「これはいったい、何をしているのですか？」 農夫が答えました。「土を耕し、そこに種をまいているのです。やがて穀物がとれて、自分たちの糧となり、また王家に収めることもできるのです。」 大施はこれを聞いて、深く嘆きながら立ち去りました。

「次復前行，見諸獵者張網設罝，捕諸禽獸；見諸禽獸墮罝網中，自挽自頓，不能得脫，悲鳴相喚，各懷怖懼。大施見之，『何以作此？』各共答言：『我等唯仰獵殺為業，若不為此，存活無路。』聞其語已，酸傷而去。

> さらに進むと、猟師たちが網を張り、罠を仕掛けて鳥や獣を捕らえているのを見ました。罠にかかった獣たちは、自らの力で引きちぎろうともがくものの、逃れることができず、悲しげに鳴き合い、皆が恐怖におののいています。大施（たいせ）はこれを見て、「なぜこんなことをするのか」と問いました。彼らは皆、口をそろえて答えました。「私たちは狩猟で生計を立てています。これをしなければ、生きていく道はありません」と。その言葉を聞いて、大施は痛ましい思いを抱きながら、その場を去って行きました。

「次復前行，見捕魚師張設羅網，所得甚多，積著陸地，趣能動搖。復問其故：『咄！何以爾？』各前答言：『祖父已來，無餘生業，唯仰捕魚，賣供衣食。』

> さらに進むと、漁師が網を張り、多くの魚を捕らえて陸に積み上げ、かろうじて動けるほどにしているのを見た。再びその理由を尋ねて、「おお、なぜそんなことをするのか？」と問うと、彼らはそれぞれ答えた。「祖父の代から、この仕事以外に生計の道はなく、ただ魚を捕り、売って衣食の糧としているのです。」

「大施見已，甚懷愍悼，而自思惟：『是諸眾生皆由貧窮乏衣食故，為此惡業，殺害眾生，歡喜極意；壽終之後，當歸三塗。從冥入冥，何其怪哉！』作是念已，迴駕還宮。

> 大施はそれを見て、深く哀れみ悼み、こう自ら考えた。 「これらの生きとし生けるものは皆、貧しくて衣食に事欠くがゆえに、このような悪業をなし、命あるものを殺して心から喜び楽しんでいる。命終わった後には、必ず三悪道に堕ちるだろう。暗闇からさらに暗闇へと向かうとは、何と嘆かわしいことか。」 こう考えて、車を回して宮殿へと帰っていった。

「思憶是事，愁憂不樂，往見其父，求索一願。父語大施：『隨汝所求，終不相違。』即自說言：『先日出遊，覩彼人民求衣求食，勞形役思，殺害欺誑，具諸惡業，意甚矜憐，思欲賑給。唯願垂恩，施我大藏，聽自恣施，濟眾所乏！』父告之曰：『我聚財寶，盡為汝故，汝意欲爾，奈何相違？』

> このことを思い返すたびに、彼は憂い悲しみ、心が晴れませんでした。そこで父のもとへ行き、一つの願いを請いました。父は大施に言いました。「お前の願うままにしよう。決して背きはしない。」そこで大施は自ら言いました。「先日、遊覧に出た折、衣や食を求めて苦しみ、身を労し心を悩ませ、殺生や欺き騙しなど、さまざまな悪業を積んでいる人々を見ました。心から哀れに思い、彼らに施しを与えたいと願っております。どうか慈しみをもって、私に大きな蔵をお与えください。自由に施しを行い、人々の乏しさを救うことをお許しください。」父はこれに答えて言いました。「わしが財宝を蓄えたのは、すべてお前のためだ。お前がそう望むのなら、どうして背くことができようか。」

「兒得父教，即勅宣下一切人民：『摩訶闍迦樊欲設大檀，有所須者皆悉來取。』唱令已訖，沙門、婆羅門、貧窮負債、孤苦疾病，諸城道路前後而去。諸人民輩，有從百里、二、三、五百、千里來者，復從三千、五千、萬里來者，皆強弱相扶，四方雲集。一切給與，滿其所願，須衣與衣，須食給食，金銀、七寶、車馬、輦輿、園田、六畜，稱意而與。

> 王の教えを受けた太子は、すぐに布告を出し、すべての人民に知らせました。 「摩訶闍迦樊が大いなる施しを行うゆえ、必要なものがあれば、皆、遠慮なく取りに来なさい。」 この令が触れ渡されると、修行者やバラモン、貧しい者、借金に苦しむ者、孤児や病に悩む者たちが、町や道にあふれ、先を争うようにやって来ました。 人々の中には、百里・二百里・五百里・千里から来た者もいれば、さらには三千里・五千里・一万里の彼方から来た者もいました。老若男女が互いに助け合い、四方八方から雲のように集まってきました。 太子はすべての人に、望みのままに与えました。衣服を望む者には衣服を、食べ物を望む者には食べ物を与えました。金・銀・七宝、車・馬・かご、庭園・田畑、家畜に至るまで、それぞれが求めるままに惜しみなく施しました。

「如是布施，經數時中，諸藏之物三分已二。時典藏吏往白其父：『摩訶闍迦樊自布施來，藏物三分已施其二，諸王信使當有往返，願熟思惟，後勿見責！』父聞吏語，自思惟言：『吾愛此子，不能距逆，寧復空藏，何能中斷如是布施？』

> このように施しが行われてからしばらくすると、蔵の中の財物は三分の二がすでに使われていました。そこで蔵を管理する役人が父のもとへ行き、こう申し上げました。 「摩訶闍迦樊（マカージャカバン）が自ら施しを始めてから、蔵の物は三分の二をすでに施しました。王様への使者のやり取りもございます。どうかよくお考えください。後になってお責めにならないように」 父は役人の言葉を聞いて、こう考えました。 「私はこの子を愛している。その願いを拒むことはできない。たとえ蔵が空になっても、この施しを途中で止めることなど、どうしてできようか」

「復經數時，用殘藏物三分復二，吏復更白：『前所殘物，三分之中已更用二，諸王信使事須報知，今藏垂空，願更重思！』時婆羅門而語吏言：『吾愛此子，愛心隆厚，未曾違失、面折其意。汝可方便假設因緣，來求物時，乍稱不在，且令餘殘延引日月。』

> さらに時が過ぎ、残りの財宝も三分の二を使い果たしました。そこで役人は再び申し上げました。「先に残した物も、三分のうちすでに二分を使ってしまいました。諸侯からの使者の対応にも報告が必要でございます。今や宝物庫も底をつきそうです。どうか改めてお考えくださいませ。」するとバラモンは役人に言いました。「私はこの子を深く愛しております。その愛情は非常に厚く、これまで彼の願いを断ったり、正面から反対したことはありません。あなたはうまく立ち回り、何か理由を設けてください。彼が物を求めて来た時には、あいにく不在だと言い、残った財で何とか日数を延ばしていきましょう。」

「吏得語已，即閉藏戶，小復他行。乞兒來集，至大施所，大施將來詣吏求物，其吏不在，比行推覓，經歷時節，困乃得之，雖復得物，不稱時要。

> 役人がそう言うと、すぐに物置の戸を閉じて、また他の用事で出かけてしまいました。乞食たちが集まってきて、大施のところに来ました。大施は彼らを連れて役人のもとへ物をもらいに行きましたが、その役人は不在でした。やむなく探し回り、かなりの時間が経ってようやく見つけ出しました。しかし、ようやく物をもらえたものの、時機に合わないものでした。

「大施自念：『今此小吏自力何敢不承受我？將是父意故使爾耳！又人子之法，不宜空竭父母之藏令其盡也。今此藏中所殘無幾。』作是念已，『我當云何多得財寶，用滿我意，濟給群生？』即問諸人：『今此世間作何事業可得多財，用之難盡？』或有人言：『多種五穀，脩治園圃，可得多財。』或有人言：『多養六畜，隨時蕃息，可得多財。』或有人言：『不避劇難，遠出行估，最得多財。』或有人言：『唯有入海採取珍寶，最得多財。』大施聞此，而自言曰：『耕種、養畜、遠出行估，既非我宜，得利無幾，唯有入海此計可從。我當力勵求辦此事。』作是念已，往白父母：『今欲入海求多珍寶，還用施給，濟民所乏。唯願見聽，得遂所志！』

> 大施はこう思った。「今、この下僕が自分の力でどうして私の指示に逆らえようか。おそらく父の意向で、そうさせているのだろう。子として、父母の財産をすべて使い果たしてしまうのは、道理に反する。今、この蔵に残っているものもわずかだ。」 こう考えた後、「どのようにして多くの財宝を得て、私の望みを満たし、多くの人々を救済できるだろうか。」と問い、人々に尋ねた。「今、この世の中でどのような事業をすれば、多くの財を得て、使い果たすことがないのだろうか。」 ある人は言った。「多くの穀物を育て、庭園を整えれば、多くの財を得られるでしょう。」 別の人は言った。「多くの家畜を飼い、繁殖させれば、多くの財を得られるでしょう。」 また別の人は言った。「困難を避けず、遠くへ行商に出かければ、最も多くの財を得られるでしょう。」 さらに別の人は言った。「海に入って宝を採取することこそ、最も多くの財を得る道です。」 大施はこれを聞いて、自ら言った。「耕作や家畜の飼育、遠くへの行商は、いずれも私に適さず、得られる利益もわずかだ。ただ海に入ることだけが、従うべき道であろう。私は力を尽くして、この事業を成し遂げよう。」 こう決意して、両親のもとに行き、告げた。「今、海に入って多くの宝を求め、それをもって困っている人々に施そうと思います。どうかお許しいただき、私の志を叶えさせてください。」

「父母聞語，驚而問言：『世人入海，窮貧無計，分棄身命，無所顧戀。汝有何事，復欲習此？若欲布施，我家所有一切眾物及藏中殘盡令汝用，莫入大海！又復海中眾難甚多，水浪迴波、摩竭大魚、惡龍羅剎、水色之山，如是眾嶮，難可經過。汝有何急，投身此難？我等命存，終不相聽，宜息汝意，勿多紛紜。』

> 父母はこれを聞いて驚き、「世の人が海に入るのは、貧しくてどうにもならない手段がなく、命を捨てても構わないと思っているからだ。お前に何があって、またそれをしようとするのか？もし布施をしたいなら、家にあるすべての財産や倉庫に残っているもの全てをお前に与える。だから海には入ってはならない！また、海の中には多くの難があり、波浪や回流水、マカラの大魚、悪龍や羅刹、水色の山々など、様々な危険があって、とても通り抜けられない。お前は何か急ぎの用があって、このような危難に身を投じるのか？私たちが生きている限り、絶対に許さない。思いとどまりなさい、騒ぐのはやめなさい」と言った。

「大施聞此，願不從心，甚懷悒慼，而自心念：『我今所願，欲辦大事，設復貪身，事何由成？』以身布地，伏父母前，而自言曰：『若必顧留，違我志願，伏身此地，終不復起。』父母聞此，心懷灼然，與諸內官前諫喻曰：『海道遼遠，險難事多，往者甚眾，來還者尠。念我求子，禱祀諸天，精誠懇惻，靡所不遍，經十二年，因乃從願，適汝長大，欲得捨我。念棄此志，還起飲食。』從一日、二日至于六日，如是種種，諫喻求曉，其言如初，執志不迴。父母心懼，自共議言：『此兒前後欲有所作，要令成辦，未曾中退。就令入海，猶望還期，今必拒遮，到其七日，交見其禍，為之奈何？宜當聽去，轉憂在後。』言議已決，俱來兒邊，各捉一手，而語兒言：『聽隨汝意，起還就食。』

> 大施はこの言葉を聞き、願いが心のままにならないことを深く悲しみ、心の中でこう思った。 「私は今、大きな事を成し遂げようと願っている。もし自分の身に執着したならば、どうして事が成し遂げられようか。」 そして地面に身を伏し、父母の前にひれ伏して言った。 「もし私を引き留め、私の志に逆らうなら、このまま地面に伏して、二度と起き上がりません。」 父母はこれを聞き、心は火のように焦り、家臣たちと共に前に進み出て、こう諭した。 「海の道は遥かに遠く、危険や困難も多い。行く者は大勢いるが、帰って来る者はごくわずかだ。我々が子を求めて諸天に祈り、誠心誠意、限りなく尽くして、十二年もの歳月を経て、ようやく願いが叶ってお前を得たのだ。お前がちょうど大きくなったと思ったら、我々を捨てようとしている。どうかこの志を捨てて、起き上がり、食事をとってほしい。」 一日、二日、そして六日に至るまで、両親は様々に諭し、分かってもらおうとしたが、大施の言葉は初めのまま変わることなく、志を曲げなかった。 父母は心に恐れを抱き、互いに相談して言った。 「この子はこれまでも何かをしようと思ったら、必ず成し遂げてきた。途中で引き下がったことは一度もない。海へ行かせるとしても、まだ帰ってくる望みはある。しかし今、無理に止めれば、七日目には必ず災いを招くだろう。どうすればよいのか。行かせるのが良いだろう。後の心配は後にしよう。」 こうして話し合いが決まり、共に子の元へ行き、それぞれが片方の手を取って、こう言った。 「お前の思いのままに行きなさい。起き上がって食事をとりなさい。」

「大施聞此，即起就飯。飯食已訖，即起出外，廣行宣令，告語眾人：『我今躬欲入海採寶，誰欲往者，可共俱進。我為薩薄，自辦行具。』於時國中有五百人聞是令已，僉然應命。即辦所須，剋定發日。日到裝駕，辭別趣道，王與群臣并其父母、諸王、太子、臣民之類，數千萬人送到路次，各贈妙寶，供道所須，啼哭斷絕，於是別去。

> 大施はこれを聞くとすぐに立ち上がり、食事をとりました。食事を終えると、外に出て広く呼びかけ、人々に告げました。「私は今、自ら海に入り宝を採ろうと思う。行きたい者は共に進もう。私はサルタ（商人の長）として、自ら旅の準備をする。」その時、国中の五百人がこの呼びかけを聞き、皆こぞって応じました。すぐに必要なものを用意し、出発の日を決めました。その日になると、荷物をまとめ、別れを告げて道を進みました。王と群臣、そしてその父母、諸王、太子、臣民など、数千万人が道端まで見送りに来て、それぞれに素晴らしい宝を贈り、旅に必要なものを供え、泣き叫んで別れを惜しみました。こうして彼らは別れを告げて去っていきました。

「轉行數日，止宿曠野，值遇群賊來欲伺盜；菩薩憐愍，即以所齎盡用匃與。轉前到城，城名放鉢，城中有婆羅門名迦毘梨。於時大施往到其所，欲從貸索三千兩金。時婆羅門有一妙女，身紫金色，頭髮紺青，端正絕世，更無儔類，八萬四千諸小國王皆為太子求，悉不許。是時大施到其門中，問迦毘梨：『欲共相見。』其女在內，聞外語聲，歡喜驚起，語父母言：『在外之者，斯是我聟。』時迦毘梨即出相見，覩其色狀，知必非凡，聞其須金，一切許給。又復左手捉金澡罐，右手捉女，語大施言：『今我此女容貌殊異，諸王遣使各為子求；今覩薩薄端正相似，請以此女用相奉侍。』大施答言：『我今方當涉難入海，焉知能得安全還不。預受君女，此非所以。』迦毘梨言：『若令吉還，當為我受。』是時大施即許可之。

> 何日か旅を続け、野原に野宿していると、盗賊の群れに遭遇し、彼らは物を奪おうと狙っていた。菩薩は彼らを哀れみ、持っていた物をすべて与えた。さらに進んで、鉢を置くという名の城に着いた。その城にはカピリという名のバラモンがいた。そこで大施は彼のもとを訪ね、三千両の金を借りようとした。その時、バラモンには美しい娘がいた。肌は紫金色、髪は紺青の美しい色で、その世にも類い稀な美貌は比べる者もなく、八万四千の小国の王たちが皆、太子の妃にと願い出たが、誰にも許さなかった。大施が門に来て、「カピリに会いたい」と告げると、家の中の娘は外の声を聞いて、喜び勇んで立ち上がり、両親に言った。「外にいる方が、私の夫です」。カピリはすぐに出てきて対面し、その姿を見て、決して凡庸な者ではないと悟った。金が必要だと聞くと、すべてを与えると約束した。そして左手で金の水瓶を持ち、右手で娘を取って、大施に言った。「今、私のこの娘は並々ならぬ姿をしております。諸王は使者を遣わし、それぞれ太子の妃に望みましたが、今、あなた様を見ると、その器量もふさわしい。どうかこの娘を差し上げて、お仕えさせてください」。大施は答えた。「私は今まさに困難を乗り越えて海に入ろうとしています。無事に帰ってこれるかどうか、どうして分かりましょう。あなたの娘を先に受け取ることは、道理に適いません」。カピリは言った。「もし無事にお帰りになられたら、その時はどうかお受けください」。大施はそれを承諾した。

「時迦毘梨歡喜，便與三千兩金及餘所須。於是共別，轉前到海，勅語賈人牢治其船，令有七重，候風以至，推著海中。以七張大索繫於岸邊，便搖鈴唱令，告眾賈人：『汝等皆聽海中之難——黑風、羅剎、水浪洄澓、惡龍、毒氣、水色之山、摩竭大魚，眾難甚多，百伴入海，時一安還。誰欲退者，可於此住，索斷之後，欲悔無及。若能堅心，不顧身命，分捨父母、兄弟、妻子，際遇安隱，得七寶還者，子孫七世食用不盡。』作是令已，便斷一索，日日如是。

> ある時、迦毘梨は喜んで、三千両の金とその他必要なものを差し出しました。こうして二人は別れ、さらに進んで海へと向かいました。船頭たちに命じて船をしっかりと何重にも頑丈に造らせ、風を待って海に押し出しました。そして七本の大きな綱で岸につなぎ留めると、鈴を鳴らしながら布告を唱え、商人たちに告げました。 「皆さん、聞いてください。海の中の難とは、黒風、羅刹、水の渦巻き、悪龍、毒気、海藻の山、摩竭の大魚など、様々な困難が非常に多くあります。百人の仲間が海に入っても、無事に帰って来るのはその時々に一人だけです。退きたいと望む人は、ここに留まっても良いでしょう。綱が切られた後では、後悔しても間に合いません。しかし、もししっかりとした心を持ち、身の命を顧みず、父母や兄弟、妻子との別れを覚悟し、幸運にも無事に七宝を得て帰還できれば、その子々孫々七代にわたって財宝を使い尽くすことはありません。」 このように布告した後、一本の綱を切り、毎日同じように続けました。

「七日復唱令已，斷第七索，望風舉帆，船疾如箭，普與眾賈到於寶所。大施多聞，明識諸寶輕重貴賤、色貌好醜，示諸賈客：『如是色寶致之不重，價貴可取；如是輩寶致重價賤，各共莫取。』又復約勅：『取寶多少，當令得中——多則船重，重則沈沒；少雖船輕，不補勞苦。』誡語已訖，各勤採拾，積著船上；寶足裝嚴，便欲來還。

> 七日唱え終えたところで、七本目の綱を断ち切り、風に向かって帆を上げると、船は矢のように疾走しました。そして一行はついに宝の在処に到着しました。 大施は多くの知識を持ち、様々な宝の重さや価値の高低、色や形の良し悪しをよく見分け、商人たちに示しました。 「このような色の宝は、持っても重くなく、値打ちが高いので取る価値がある。一方、こうした宝は重いのに値段が安いので、各自取らないように。」と。 さらに次のようにも約束しました。 「宝を取る量は、ほどほどにしなさい。多すぎれば船が重くなり、沈んでしまう。少なすぎれば、船は軽くても苦労に見合わない。」 こうして注意を与えた後、各自が励んで宝を拾い集め、船に積み込みました。宝が十分に積まれ、船の装いも整ったところで、皆は帰ろうとしました。

「於時大施不欲上船，諸人悉集，問其意故，大施答言：『我欲前進至龍王宮求如意珠，盡我身命，不得不還。』眾賈聞此，愁慘無憀，各共白言：『我曹之等憑賴薩薄，捐捨所重，冒嶮至此，冀望相因，全濟還家。今者云何欲見棄捨？』大施答言：『我當為汝自誓求願，令汝曹等安隱還國。』諸賈人聞，心怖乃安。大施導師手執香鑪，向於四方而自立誓：『我不憚勞，涉海求珍，用濟群生飢乏之困，合集此德，用求佛道。若我至誠，所願當就，令此眾賈及船珍寶不逢惡難，安全還國。』作誓已訖，眾賈前抱導師手足，涕泣愴悢，辭別還國。斷索舉帆，還閻浮提，皆蒙安隱，得出大海。

> その時、大施は船に乗ろうとしませんでした。皆が集まってその理由を尋ねると、大施は答えました。「私は竜王の宮殿に進み、如意宝珠を求めたい。たとえ命を落とすことになっても、手に入れずして帰ることはしない。」商人たちはこれを聞いて悲しみ、どうしてよいかわからず、皆で言いました。「私たちはあなたに頼って、大切なものを捨て、危険を冒してこの地まで来ました。あなたのおかげで無事に家に帰れることを願っていたのです。今、どうして私たちを見捨てようとするのですか？」大施は答えました。「私はあなたたちのために誓いを立て、願いを求めましょう。あなたたちが無事に国へ帰れるように。」 商人たちはこれを聞き、心の恐れがようやく静まりました。導師の大施は手に香炉を持ち、四方に向かって自ら誓いました。「私は労苦を厭わず、海を渡って珍宝を求め、衆生の飢えと貧しさを救います。この功徳を集めて、仏道を成就させようと願います。もし私の誠実な思いが届くなら、この願いが叶うでしょう。この商人たちと船の宝物が災難に遭わず、無事に国へ帰れますように。」誓いが終わると、商人たちは導師の手足を抱き、涙を流して悲しみながら別れを告げ、国へ帰っていきました。綱を切り、帆を揚げて閻浮提へと戻り、皆無事に大海を脱出することができました。

「爾時大施與眾別後，前入於水，水可齊膝，行經七日；轉復前行，其水漸深，可齊於歧，復經七日；如是前進，七日齊腰，七日齊項，七日恒浮。到一山邊，兩手捉木，刺山而上，經乎七日，乃徹山頂。於彼山上平行七日，復還下山，七日徹下。到於水邊，水中皆有金色蓮花，有諸毒蛇，其毒極盛，悉以其身纏蓮花根。菩薩見此，即自端坐，繫心攝念，入慈三昧，念：『諸毒蛇本生之時，皆由瞋恚嫉妬倍盛，故生此中，受斯惡形。』極以慈心矜憐悲念，慈心已滿，彼諸蛇毒皆自除歇。大施即起，躡花而行，復經七日，乃得度蛇。

> それから大施（だいせ）は、人々と別れてから水の中へ進みました。水は膝の高さほどで、七日の間歩き続けました。さらに進むと、水は次第に深くなり、腰の辺りまでになり、再び七日の間歩きました。こうして進み、水が腰の高さになるまでさらに七日、首の高さになるまで七日、そして七日間は常に泳ぐことになりました。ある山の麓に着き、両手で木の枝を掴み、山を登りました。登ること七日目にして山頂に達しました。その山の上を平らに歩くこと七日、また降り始め、下りること七日で麓に着きました。水辺に着くと、水中には金色の蓮の花が咲いていましたが、猛毒を持つ蛇がいて、その毒は非常に強く、全身で蓮の根に巻き付いていました。菩薩はこれを見て、静かに座り、心を一つに収め、慈愛の瞑想に入りました。そしてこう思いました。「これらの毒蛇は、元々生まれる時に、怒りと嫉妬が極めて強かったために、ここに生まれ、このような恐ろしい姿を受けているのだ。」深い慈しみの心で彼らを哀れみ、憐れみの念を持ち続けました。その慈しみの心が満ちると、蛇たちの毒はすべて消え去りました。大施は立ち上がり、蓮の花を踏みしめて歩き、さらに七日かけて蛇の区域を渡りきりました。

「轉復前行，見諸羅剎聞人香臭，皆來求覓。大施已見，攝心慈觀，諸羅剎輩敬心自生，濡語來問：『欲何所至？』大施具答：『欲求如意寶珠。』羅剎歡喜，而自念言：『此福德人去於龍宮其道猶遠，云何使此經涉辛苦？我當接過於諸嶮難。』即時接去，度四百由旬，乃還放地。

> さらに進んで行くと、羅刹たちが人の香りや匂いを嗅ぎつけて、皆やって来て求めるのが見えた。大施はそれを見て、心を落ち着けて慈しみの観想をした。すると羅刹たちは自然と敬意を抱き、柔らかい言葉で尋ねた。「どこへ行かれるのですか？」大施は詳しく答えた。「如意宝珠を求めに行くのです。」羅刹たちは喜び、心の中で思った。「この功徳のある方が竜宮に至る道はまだ遠い。どうしてこのような辛苦を経験させようか？我々が難所を越えさせて差し上げよう。」すぐに彼を抱え上げ、四百由旬を越えるまで運び、それから地に下ろした。

「於是大施轉自前行，見一銀城白淨皦然，知是龍城，歡喜往趣，見其城外有七重塹，滿諸塹中皆有毒蛇，其毒猛盛，視之可惡。大施導師念：『諸毒蛇皆由前身怒害多盛，故受如斯可惡之形。』念慈哀愍，如視赤子，慈心已滿，蛇毒悉除。即起蹈上，行詣龍城，見有二龍以身繞城，交頭門閫，見於大施，仰頭愕視，大施尋時復入慈心，龍毒便除，低頭不視，大施即前躡上而過。

> そこで大施は自ら前に進み始め、銀のように白く清らかに輝く一つの城を見た。それは龍の城であると知り、喜んでそこへ向かった。城の外には七重の堀があり、その堀にはすべて毒蛇が満ち、その毒は非常に激しく、見るのも恐ろしかった。大施導師は考えた。「これらの毒蛇は皆、前世で怒りと害の心が強かったために、このような恐ろしい姿を受けたのだ。」彼は慈しみと哀れみの心を起こし、まるで幼子を見るかのように見つめた。慈しみの心が満ちると蛇の毒はすべて消え去った。そこで彼は立ち上がってその上を歩み、龍の城へと進んだ。すると二匹の龍が体で城を巻き、頭を門の閾で交差させていた。彼らは大施を見て、頭を上げて驚いて見つめた。大施はすぐに再び慈しみの心に入り、龍の毒は消え、うつむいて見ようとしなかった。大施はすぐに前に進み、その上を踏み越えて通った。

「城中有龍坐七寶殿，遙見菩薩，驚起自念：『今我城外七重塹中皆有毒蛇，餘龍、夜叉無敢妄越，斯是何人，能來至此？』即前迎問，作禮恭敬，請令就座，坐七寶床，種種美饍以用供養。食已談語，問其來意，菩薩答言：『閻浮提人貧窮辛苦，求於財寶供衣食故，殺害欺誑，具造眾惡，命終之後，墜三惡道。意甚憐愍，欲救濟故，涉嶮遠來，見於大王，求栴陀摩尼往用救濟，積此功德，誓求佛道。若不距逆，唯見給與！』龍王答言：『栴陀摩尼難得之寶，汝故遐嶮，正來為此。若能開意留住一月，受少微供，因為說法，栴陀摩尼爾乃可得。』菩薩可之。

> 都城中に、龍が七宝の殿に座っていた。遠くに菩薩を見て、驚いて立ち上がり、自ら思った。 「今、我が城の外の七重の塹壕には皆、毒蛇がいる。他の龍や夜叉たちもみだりに越えようとはしない。この人はいったい何者で、ここに来ることができるのか？」 すぐに迎えに出て問いかけ、恭敬の礼をとり、座に着くよう請うた。七宝の床に坐らせ、様々な美味を尽くして供養した。 食事を終えて語らい、来意を問うた。菩薩は答えた。 「閻浮提の人々は貧しく苦しみ、財宝を求めて衣食のために、殺生や欺瞞を行い、様々な悪を造っています。命終わった後には、三悪道に堕ちるでしょう。私はそれを深く哀れみ、救済したいと願い、困難な道のりを遠くから来て、大王にお目にかかり、栴陀摩尼を求めて救済に用いようとしています。この功徳を積み、仏道を誓い求めています。もしお許しいただけるなら、どうか私にお与えください。」 龍王は答えた。 「栴陀摩尼は得難い宝です。あなたはそれ故に遠く困難を冒して、まさにこれを求めて来られたのです。もし心を開いて一月ほど留まり、微かな供養をお受けいただき、その間に説法をしていただければ、栴陀摩尼を得ることができるでしょう。」 菩薩はその申し出を受けた。

「龍王日日供設百味，作諸伎樂，供養菩薩，菩薩便為具足分別四念處慧。經一月竟，辭當還去，龍王歡喜，解髻寶珠，以用奉上，因而言曰：『大士慈心，普濟難及，此志強猛，必至佛道，我願為作智慧弟子！』菩薩可之，而問之言：『今汝此珠有何力能？』即答之言：『此珠能雨二千由旬一切所須。』菩薩自念：『此珠雖快，故未辦我曠濟大事。』諸龍大小送到門外，重相辭謝。

> 「龍王は日々、さまざまな百味の供え物を設け、様々な伎楽を奏でて菩薩を供養しました。菩薩はそこで、四念処の智慧を完全に身につけるための教えを詳しく説かれました。一ヶ月が過ぎ、菩薩が辞去しようとすると、龍王は喜んで髻に飾っていた宝珠を解いて捧げ、こう言いました。『大士の慈しみ深い心は、全てを救おうとするもので、並大抵のことではありません。その志は強く猛く、必ずや仏の道に至られるでしょう。どうか私を、智慧の弟子としてお受け入れください。』菩薩はこれを許し、こうお尋ねになりました。『あなたのこの宝珠には、どのような力があるのですか？』龍王は答えて言いました。『この宝珠は、二千由旬の範囲にわたり、あらゆる必要なものを降らせることができます。』菩薩は心の中で考えました。『この宝珠は確かに素晴らしいが、それでも私の広大な救済の大事を成し遂げるには足りない。』龍族の大小の者たちは門口まで送り出し、重ねて別れの言葉を述べました。」

「於是別去，轉復前行，遙見一城純青琉璃，其色清潔，復前往趣，其城外邊亦七重塹，諸塹之中亦滿毒蛇。菩薩見已，念：『此諸蛇瞋妬所致，故來此中，受此毒形。』端坐入慈，極加哀念，慈心已盛，毒皆得除。經蹈其上，往趣城門，亦見二龍以身纏城，交頭門閫，已見菩薩，擎頭怒視。菩薩尋時思惟慈心，慈心已滿，其毒復除，便復低頭，菩薩蹈過。

> そこで別れ、さらに進んで行くと、遠くに一つの都が見えた。それは純粋な青い琉璃でできており、その色は清らかで美しかった。さらにそこへ向かって進むと、その都の外側にも七重の堀があり、その堀の中には毒蛇が満ちていた。菩薩はそれを見て、こう思った。「これらの蛇は、憤怒や嫉妬のゆえに、ここに来てこの毒のある姿を受けているのだ。」そして端座して慈しみの心に入り、限りなく哀れみの念を注がれた。慈しみの心が極まると、毒はすべて除かれ、その上を踏み越えて都の門へと向かわれた。すると、また二匹の龍が体で都を巻き、頭を門の敷居の上で交差させていたが、菩薩を見ると頭をもたげて怒りの目で睨みつけた。菩薩はすぐに慈しみの心を思惟され、慈しみの心が満ちると、その毒もまた除かれ、龍たちは頭を垂れた。菩薩はその上を踏み越えられた。

「爾時城中有一龍王坐七寶殿，遙見菩薩，驚起自念：『計我城外七重蛇塹，諸龍、夜叉無能越者。此是何人能來至此？』尋下迎問，恭敬作禮，請詣殿上，坐七寶床，辦諸百味盛美飯食。食竟，徐徐談問所由。菩薩因答故來之意：『唯欲求乞旃陀摩尼。』龍王白言：『旃陀摩尼甚為難得，苟欲得者，願受我請，二月住此，并見開示菩薩之行。』龍王供設種種飲食，作諸伎樂，而以供養，菩薩具足為其分別四神足事。經二月已，辭當還去，龍王即出髻中寶珠，以用奉上，因立要誓：『大士勤心悲濟群生，其心廣大，必至佛道，我願為作神足弟子！』菩薩可言：『如汝所願。』又復問：『此所與寶珠力能云何？』龍即答言：『此珠能雨四千由旬一切所須。』菩薩自念：『此珠轉勝，雖復殊妙，未稱我意。』諸龍大小送出門外，各懷戀恨。

> その時、城内に一人の龍王が七宝の宮殿に座っていました。遠くから菩薩（ぼさつ）を見つけると、驚いて立ち上がり、心の中でこう思いました。 「考えてみれば、私の城の外には七重の蛇の堀があり、龍や夜叉（やしゃ）たちも越えられない。これはいったい何者で、どうしてここまで来ることができたのだろう？」 すぐに降りて迎え、敬って礼を尽くし、宮殿に招き入れて七宝の寝台に座らせ、さまざまな味わいの素晴らしいご馳走を用意しました。食事が終わると、ゆっくりと尋ねて来た理由を聞きました。 菩薩は答えて来た理由を話しました。「ただただ、チャンダマニ（栴檀摩尼）という宝珠を求めたいのです。」 龍王が申し上げました。「チャンダマニは非常に得難い宝珠です。もしどうしてもお望みなら、私のお願いをお聞きください。どうかここに二月の間お留まりいただき、菩薩の行いについてお示しください。」 龍王は様々な飲食を供え、音楽や舞踏を催して菩薩をもてなしました。菩薩はその全てを尽くして、四神足（ししんぞく）の教えを詳しく説きました。 二月が過ぎ、菩薩が帰ろうと辞去すると、龍王は髻（もとどり）から宝珠を取り出して捧げ、こう誓いました。 「大士（だいじ）は心を尽くして慈悲をもって多くの命を救い、その心は広大無辺ゆえ、必ずや仏の道に至られるでしょう。私はどうか神足の弟子となりますように！」 菩薩はおっしゃいました。「あなたの願いのままに。」 さらに尋ねました。「この宝珠の力はどのようなものですか？」 龍王は答えました。「この宝珠は、四千里（よんせんり）の範囲にわたって、必要なものをすべて降らせることができます。」 菩薩は考えました。「この宝珠はさらに勝れている。しかし、それでもまだ私の望みにかなうものではない。」 大小の龍たちは門の外まで見送りに出て、それぞれに別れを惜しみ、心に未練を残しました。

「於是別後，轉更前進，見一金城，其色晃晃，甚為妙好，菩薩往趣，見其城外亦七重塹，諸塹之中亦滿毒蛇。菩薩自念：『此諸毒蛇亦由前身習恚，憎妬怒害盛故，受此毒形。』端坐入慈，極加愛念，慈心已至，蛇毒皆除，便前登躡，蹈上而過。到於城門，亦見二龍以身纏城，交頭門閫，已見菩薩，仰頭愕視，菩薩如法入于慈定，龍毒得除，低頭而視。即前躡上，度入城中。彼時城中亦有龍王處於寶殿，遙見菩薩，愕然自念：『我此城外有七重塹，滿中毒蛇，餘龍、夜叉無能越者。今此何人能來至此？』心極奇怪，尋下迎問，致敬為禮，請令上殿，施七寶床，讓之令坐；坐已，具食種種美味；食已，徐問所以來意。菩薩答言：『閻浮提人薄德窮苦，勞身役思，殺害欺誑為衣食故，具十不善，命終後，復墮三劇苦中。意甚愍傷，思欲救濟。承海龍王，有如意珠，故涉遐嶮，唯望得此。』龍王答言：『如意寶珠，此難得物，大士故來，望當相與。若欲得者，四月留住，受我微供，并見教誨。』菩薩尋可。龍王歡喜，日日施設百味上美，躬自斟酌，奉進甘食，亦復勅作種種伎樂。菩薩恒為分別諸法名字本末，廣宣其義。龍王敬慕，專意聽受，朝夕問訊，不失時節，隨時所須，龍自裁量，諸龍、夜叉來欲求現，可進可退，自立限度，奉事四月，善知時宜。四月已竟，菩薩辭去，爾時其龍即解髻中如意之珠，用奉上之，因立誓願：『大士弘誓，慈心曠濟，悲彼群生，不憚勤勞，必能成佛，拔濟荼蓼，願作侍者總持弟子。』菩薩許之，又復問言：『所可施珠，力能何如？』龍王答言：『此珠能雨八千由旬七寶所須。』菩薩歡喜，而自念言：『閻浮提地七千由旬，此珠之德副我所望。』前後所得凡有三珠，繫在衣角，即起出城。諸龍大小送到城外，各懷悲戀，遂共別去。

> そこで別れを告げ、さらに進んで行くと、黄金の城が見えた。その色は燦然と輝き、非常に美しい。菩薩がそこに向かうと、城の外にも七重の堀があり、その堀々にも毒蛇が満ちているのを見た。菩薩は自ら思った。「これらの毒蛇もまた、前世で怒りの習慣を身につけ、憎しみ妬み怒り害する心が盛んであったがゆえに、この毒の姿を受けたのだ。」と。そして端座して慈しみの心に入り、限りなく愛しみの念を注いだ。慈しみの心が極まった時、蛇の毒はすべて除かれ、菩薩は進み出でて蛇の上を踏み越えて行った。城門に到ると、そこにも二匹の龍が身をもって城に巻き付き、頭を門の敷居で交差させていた。菩薩を見ると、龍は頭を上げて驚きの目で見つめた。菩薩は法のままに慈しみの定に入り、龍の毒も除かれ、龍は頭を垂れて見つめた。菩薩は即座に龍の上に上がり、城の中へと入って行った。 その時、その城の中には龍王が宝殿にいて、遠くから菩薩を見て、驚いて自ら思った。「我がこの城の外には七重の堀があり、中には毒蛇が満ちている。他の龍や夜叉でさえ越えることができない。今、この人は誰で、どうしてここまで来ることができたのか？」心の中で非常に不思議に思い、すぐに下りて迎え、敬意を表して礼をし、請うて殿上に上がらせ、七宝の床を施して座らせた。座ってから、様々な美味を備えた食事を出した。食事を終え、菩薩がここに来た理由を徐ろに尋ねた。菩薩は答えた。「閻浮提の人々は徳が薄く貧しく苦しみ、身を労し心を働かせ、衣食のために殺生や欺瞞を行い、十の不善をそなえています。命終えた後には、また三つの激しい苦しみの中に堕ちます。私は深く哀れみ、救済しようと思いました。海の龍王が如意宝珠を持っていると聞き、そのため遠く険しい道を越えて来ました。ただ、この宝珠を得たいと願っています。」龍王は答えた。「如意宝珠は、これは得難い物です。大士がわざわざ来られたのですから、お与えしたいと思います。もし得たいとお望みなら、四ヶ月間ここに留まり、私のささやかな供養を受け、また教えをください。」菩薩はすぐにそれを承諾した。龍王は喜び、日々百種の上等な美味を設け、自ら酌をして、甘美な食物を進呈し、また様々な伎楽を催させた。菩薩は常に諸法の名前や本末を分別し、広くその義を説いた。龍王は敬慕し、専心して聴き受け、朝夕に問い尋ね、時節を失わず、時に応じて必要なものを、龍自らがはかり、諸々の龍や夜叉が来て現れようと欲する時は、進退を自ら限度を設けて裁量し、四月の間、仕え奉り、時宜をよく知った。四月が終わり、菩薩が辞去しようとした時、その龍は頭の髻の中から如意の珠を解いて捧げ、それによって誓願を立てた。「大士の広大な誓い、慈しみの心は広く済い、彼の群生を悲しみ、勤労を厭わず、必ず佛と成り、苦しみの者を救い抜いてください。どうか侍者・総持弟子とならせてください。」菩薩はそれを許し、また問うた。「施す宝珠の力は、どれほどのものですか？」龍王は答えた。「この珠は八千由旬にわたって七宝の必要なものを雨を降らせることができます。」菩薩は喜び、自ら念じた。「閻浮提の地は七千由旬、この珠の徳は我が望みにかなう。」と。前後に得た珠は三つあり、衣の端に結び、すぐに立ち上がって城を出た。諸々の龍の大小は城外まで送り、それぞれに悲しみと慕情を懐き、ついに別れて去った。

「菩薩到前，捉珠求願：『若今實是旃陀摩尼，當令我身能飛虛空。』求願已訖，即舉其身，便能飛翔，出于海外。已度海難，小眠休息。是時海中有諸龍輩自共議言：『我曹海中唯此三珠，其德甚大，難有般比，此人皆能索得持去。可惜此寶，當還攝取。』言議已竟，密解持去。

> 菩薩は近づいて、その宝珠を手に取り願いをかけた。「もしこの宝珠が本当にチンダマニ（如意宝珠）であるならば、どうか私の身が空中に飛び上がることができますように。」願いが終わるとすぐに、彼は身を起こし、空を飛んで海の彼方へと進んだ。海を渡る難関を乗り越えた後、少し休んで眠りについた。その時、海中の龍たちが互いに話し合った。「我々の海には、この三つの宝珠しかなく、その功徳は非常に大きく、比べるものもないほど貴重である。この人はそれらすべてを探し出して持っていってしまった。惜しいことだ。この宝を再び取り戻そうではないか。」話し合いが終わると、彼らは密かに宝珠を解き取って持っていった。

「菩薩眠覺，看珠不在，即自思惟：『此中無人，必是海龍持我寶去。我為此珠經涉遐嶮，今垂還國滿我所願。雖取我珠，吾終不放，會當盡力抒此海水，誓心剋志，畢命於此，若不得珠，終不空歸。』思惟已定，即行海邊，得一龜甲，兩手捉持，方欲抒海，海神知意，來問之曰：『海水深廣三百三十六萬里，正使一切人民之類盡來共抒，不能使減，況汝一身而欲辦此？』菩薩答言：『若人至心欲有所作，事無不辦。我得此寶，當用饒益一切群生，以此功德用求佛道。我心不懈，何以不能？』

> 菩薩は目を覚ますと、宝珠が見当たらないことに気づき、こう考えました。「ここには他に誰もいない。きっと海の竜が私の宝を持ち去ったのだ。私はこの宝珠のために、はるか遠くの険しい道のりを越えてきた。今まさに帰国し、願いが叶おうとしていたというのに。たとえ宝珠を奪われようとも、私は決して諦めない。必ず力を尽くしてこの海の水を汲み尽くしてやろう。心に誓い、志を固め、この命が尽きるまでここにいよう。もし宝珠を取り戻せなければ、決して空しく帰ることはない。」そう心に決めると、海岸へ行き、亀の甲羅を一枚拾い、両手でしっかりと持って、まさに海の水を汲み出そうとしました。 海の神がその意図を知り、来て尋ねました。「海の水は深さ三百三十六万里もあり、広大極まりない。たとえ世界中のすべての人々が集まって海水を汲んでも、減らすことなどできない。ましてやあなた一人で、どうしてそれができようか。」 菩薩は答えました。「もし人が真心を込めて何かを成し遂げようと望むなら、成し遂げられないことはありません。私はこの宝珠を得て、すべての生きとし生けるものを豊かにし、利益を与えようとしています。この功徳をもって仏道を求めようとしているのです。私の心が怠ることがないならば、どうしてできないことがありましょうか。」

「是時首陀會天遙見菩薩一身一意獨執勤勞，欲用充濟安樂一切，『我曹云何不往佐助？』展轉相語，來至其所。菩薩下器，一切諸天盡以天衣同弇水中；菩薩出器，諸天舉衣棄著餘處。一反抒海，減四十里；二反抒之，減八十里；三反抒之，減百二十里。

> その時、首陀会天（しゅだえ てん）の天人たちは、遠くから菩薩が一心に一人で懸命に働き、すべての生きとし生けるものを救い、安楽にしようとしているのを見て、こう言いました。「我々もどうして助けに行かないでいられようか。」そう言い合って、彼らのもとへと向かいました。 菩薩が器を差し出すと、すべての天人は天の衣でいっせいに水を覆いました。菩薩が器を上げると、天人は衣を掲げて他の場所に捨てました。一度海を汲むと、水は四十里（約160キロメートル）減りました。二度目に汲むと、八十里減りました。三度目に汲むと、百二十里減りました。

「其龍惶怖，來到其所，語言：『止！止！更莫抒海！』菩薩尋休。龍來問言：『汝求此寶用作何等？』菩薩答言：『欲用給濟一切眾生。』龍復問言：『如汝言者，我曹海中眾生甚多，何以不與，必欲得去？』菩薩答言：『海中之類亦是眾生，然無劇苦如閻浮提人民之類——為錢財故，殺害、欺誑、作十不善，死墮三途。我以人類解於法化，故來索寶，先充所乏，後以十善而勸誨之。』龍聞其語，出珠還之。爾時海神見其精進強力所作，即作誓言：『汝今如是精進不休，必成佛道，我願為作精進弟子。』

> 龍は恐怖し、そのもとへやって来て言った。「やめよ、やめよ。これ以上海を汲み尽くすな。」菩薩はすぐに止めた。龍は来て尋ねた。「あなたはこの宝を何のために求めるのか。」菩薩は答えた。「全ての衆生を救い、助けるためである。」龍が再び問う。「あなたの言う通りなら、我々海の中の衆生も大勢いる。なぜ彼らに施さず、必ずや持ち去ろうとするのか。」菩薩は答えた。「海の中の生き物もまた衆生ではある。しかし、閻浮提（人間界）の人々のような非常な苦しみはない。彼らは金銭のために殺生や欺瞞を行い、十の不善を犯し、死後には三悪道に堕ちる。私は人間が教化されやすいことを知っている。それゆえ宝を求めに来て、まずその乏しさを満たし、その後、十善をもって彼らを勧め教えようとするのだ。」龍はその言葉を聞き、宝珠を取り出して返した。その時、海神は彼の精進と力強い行いを見て、こう誓った。「あなたがこのように休むことなく精進するなら、必ずや仏道を成就するだろう。私は精進の弟子となりましょう。」

「菩薩得珠，復更飛去，到便先問入海同伴賈客，即下在地。同伴見之，驚喜無量，皆共歎言：『甚奇甚特！』轉復前行，到放鉢城。迦毘梨婆羅門聞於菩薩海中吉還，歡喜踊躍，出迎問訊，并請同伴，為設客會，辦具種種餚饍飲食；食訖，談敘行路恤耗。是時，菩薩持其寶珠，指歷其家，婆羅門家內諸藏悉滿，會者覩此，歎未曾有。時迦毘梨莊嚴其女，若干種寶挍飾其身，躬手自捉金寶澡罐，先自洗手，後牽女臂授與菩薩。菩薩為受，迦毘梨歡喜，嚴五百伎女，擇取才能工為伎者，具五百白象，眾寶莊挍，極令奇異，用送其女。菩薩勅伴駕乘即路，城中大小送到道次，作眾伎樂，導從還國。

> 菩薩が宝珠を得てから、さらに飛び立ち、まず入海の道連れである商人の所へ行き、地上に降り立った。仲間たちはこれを見て、驚き喜びが限りなく、皆で口々に「なんと珍しいことか、なんと素晴らしいことか」と讃嘆した。さらに進んで行き、放鉢城に到着した。迦毘梨バラモンは、菩薩が海の旅から無事に帰還したと聞き、喜び踊りながら出迎えて問いかけた。そして、道連れも招いて、為に宴会を開き、さまざまな珍味やごちそうや飲み物を用意した。食事が終わると、旅の労苦や安否について語り合った。その時、菩薩は宝珠を取り出してその家を指し示すと、バラモンの家の中の宝物倉はすべて満ちた。会に集まった人々はこれを見て、かつてないことだと嘆息した。そこで迦毘梨は娘を美しく飾り立て、さまざまな宝でその身を飾り、自らの手で金や宝の水差しを持ち、まず自分の手を洗い、その後娘の腕を取って菩薩に差し出した。菩薩はこれを受け取った。迦毘梨は喜び、五百人の芸妓を厳選し、技芸に優れた者を選び、五百頭の白象を用意し、さまざまな宝で飾り立て、非常に珍しいものに仕立てて、娘の送りとした。菩薩は仲間に命じて車に乗り道を急がせた。町中の老若男女が道の辺りまで見送りに来て、様々な音楽を奏で、導き従いながら国へと帰った。

「大施父母自與兒別，憂結迷憒，啼哭過哀，其目俱冥，盲無所見。兒還到國，禮拜問訊，父母聞聲，以手摩捫，爾時審知大施還國，悲喜交代，窮責其子：『汝實無狀！捨我入海，困苦我曹，微命趣存。汝大海中得何等物？』菩薩出珠，以授父母，父母手捉而自言曰：『今我藏中如斯石比亦不少也，何用辛苦方乃得此？』菩薩取珠，指父母眼，目欻明淨，如風除雲，既還得視，心遂欣豫，感此珠德，嘆言：『甚奇！汝雖辛苦，功不唐捐。』菩薩復捉其珠，而從求願：『若是旃陀摩尼者，使我父母身下自然當有七寶奇妙珍異床座，上有嚴淨七寶大蓋。』言訖尋成，一切皆喜。

> 大施が父母と別れると、両親は悲しみに暮れて我を忘れ、声をあげて泣き悲しみ、そのあまりに目は見えなくなってしまいました。やがて大施が国に帰り、両親のもとへ挨拶に訪れると、父母はその声を聞いて手を伸ばして触れ、確かに大施が帰ってきたと知って、喜びと悲しみが入り混じりました。そして、両親は大施を責めて言いました。「お前は本当に無茶をした。私を捨てて海へ入り、私たちを苦しめた。私たちはかろうじて命をつないでいる。そんな大海原でお前はいったい何を得たというのだ？」 菩薩は珠を取り出して父母に差し出しました。両親はそれを受け取って言いました。「今、私たちの蔵にはこのような石ころがどれほどもあるというのか？よくもそんな苦労をしてこんなものを得たものだ。」 菩薩は珠を手に取り、父母の目を指すと、二つの目はたちまち清らかに見えるようになりました。まるで風が雲を払うようにして、視力を取り戻したのです。心は大いに喜び、この珠の徳を感じて、感嘆して言いました。「なんと不思議なことだ。お前は苦労したが、その努力は決して無駄ではなかった。」 菩薩は再び珠を持ち、こう祈願しました。「もしこれが本当にチャンダマニ（如意宝珠）であるならば、私の父母の足元に、自然と七宝でできた不思議で貴重な寝台が現れ、その上には清らかで荘厳な七宝の大きな傘が現れますように。」そう言い終わるや否や、すべてがその通りになり、一同は皆、喜びに満ちました。

「菩薩復更捉珠求願：『令我父母及王、臣民一切諸藏皆悉盈滿。』即以其珠四向歷訖，如語悉滿，莫不驚喜。即時遣人乘八千里象，告閻浮提一切人民：『摩訶闍迦樊海中吉還，得如意珠，其德殊異，却後七日，當令其珠雨於一切珍寶衣食，隨人所須，自恣而取，皆各齋戒，儲𬾃以待。』

> 菩薩は再び宝珠を手に取り、願いをかけました。 「どうか、私の父母と王や家臣、民たちのすべての財宝が満たされますように。」 こう言って、宝珠を四方にかざすと、その言葉の通りにすべてが満たされ、皆が驚き喜びました。 そこで、すぐに使いを送り、八千里の象に乗って世界中の人々に告げさせました。 「マハージャカファンは海から帰り、如意の宝珠を得ました。その功德は並外れています。七日後には、この宝珠よりすべての珍宝や衣服、食べ物を降らせましょう。人々は欲しいものを自在に取ることができます。皆さんは斎戒をして、準備を整えてお待ちください。」

「告下遍已，七日頭到，大施菩薩沐浴其身，著新淨衣，至平坦地，即持其珠著高幢頭，手執香鑪，四方求願：『閻浮提人貧窮辛苦，欲得濟給，令無有乏，若當實是旃陀摩尼者，便當次第雨眾所須。』

> こう告げ終えて七日が過ぎた後、大施菩薩は身を清め、新しい清らかな衣を身にまとい、平坦な場所に赴きました。そして、その宝珠を高い幢（はた）の先に掲げ、手には香炉を捧げて四方に向かい願いました。 「閻浮提の人々は貧しく苦しんでおります。どうか彼らを救い、乏しいものがないようにしたいのです。もしこの宝珠がまことの栴陀摩尼であるならば、どうか次々と必要なものを降らせたまえ。」

「求願已訖，四方陰雲，即時風起，吹諸不淨，瑕穢糞掃皆悉除去，次雨微水，以掩塵土，次雨飲食百味上美，次雨五穀，次雨衣服，次雨七寶種種奇珍，閻浮提內眾寶積滿，人民之類自恣而取，上妙衣食盈溢有餘，視諸珍寶猶如瓦石。

> 願いが叶うと、四方に雲が広がり、たちまち風が吹き始めました。 その風が、あらゆる不浄なものや、汚れ、ゴミ、糞などをすべて吹き払いました。 次に、細かい雨が降り、ほこりを鎮めました。 さらに、美味しい飲み物や食べ物が、上等な味わいとともに降り注ぎました。 次いで、五穀が降り、衣服が降り、そして七宝の様々な珍しい宝物が降りました。 閻浮提（この世界）全体に、これらの宝が満ち溢れ、人々は思いのままにそれらを手にすることができました。 上等な衣服や食べ物は溢れんばかりにあり、人々は宝物をまるで石や瓦のように見なすようになりました。

「爾時菩薩觀民充足，即遣臣吏四遠告下閻浮提內，咸使聞知：『汝等群民先由窮乏，求於衣食及諸財寶，更相欺誑、殺害，極意自利忘義，不惟罪福，命終皆墮三塗之中，從冥入冥，受罪多劫。常相悲憐，無由相濟，故忘形苦，涉嶮入海，得此寶珠，來用相救。汝等既已更無乏短，念自剋勵，勤脩十善，攝身口意，慈仁孝順，精進御意，勿懷放逸。』種種方便廣勅奉善，因作文書，告諸王臣騰其法誨，咸令聞知，更相勸督勿妄為非。

> その時、菩薩は民が充足したのを見て、使いの者を四方に遣わし、閻浮提（えんぶだい）の内に広く知らしめた。「あなたがた民は、かつて貧しく不足していたために、衣食や財宝を求めて、互いに欺き、殺し合い、自分勝手に振る舞い、義を忘れ、罪や福を顧みなかった。そのため命終わって皆、三悪道に堕ち、暗きより暗きへと入り、長き劫の間苦しみを受けた。私は常に哀れみ悲しんできたが、救うすべがなかった。そこで自らの身を労することを忘れ、険しい道を経て海に入り、この宝珠を得て、あなたがたを救おうとしてきた。あなたがたはもはや欠乏することはない。自らを戒め励み、十善を努めて修め、身・口・意を慎み、慈しみと仁愛ある孝行を尽くし、心を精進して制し、放逸であってはならない」と。 様々な方便をもって、善を行うよう広く教え、さらに文書を作って、王や臣下たちにその教えを伝えさせ、皆に聞かせて、互いに勧め戒め、むやみに悪を行うことのないようにさせた。

「爾時一切閻浮提內既蒙大恩慈澤霑潤，各思何方仰酬至德，又蒙優教勅使脩善，咸皆慕義，專習慈敬，制身口意，不妄犯非，命終之後，皆得生天。

> その時、閻浮提（えんぶだい）の全ての人々は、大きな恩恵と慈悲の潤いを受けたので、それぞれがこの最高の徳にどう報いるべきかを考えました。また、優れた教えによって善を修めるよう命じられたことで、皆が義を慕い、慈しみと敬いの心を専らに学びました。そして、身・口・意の三つの行いを制し、誤りや悪を犯さずに過ごした結果、命終の後には皆、天界に生まれることができました。

「如是，舍利弗！欲知爾時父婆羅門尼拘樓陀者，今現我父淨飯王是；爾時母者，今現我母摩訶摩耶是；時大施者，今我身是；銀城中龍者，今舍利弗是；琉璃城中龍者，今目犍連是；金城中龍者，今阿難是；時海神者，今離越是。阿難為龍王時，奉事於我，善知時宜，乃至今日索自知時。阿難欲得此三願者，隨從其意。」阿難聞此，歡喜踊躍，從座處起，長跪白佛：「當盡形壽為佛侍者。」

時諸會者聞佛所說，感念大恩，專心剋勵，思惟四諦諸法出要，有得須陀洹、斯陀含、阿那含、阿羅漢者，有種辟支佛善根因緣者，有發無上正真道意者，有得住不退地者，咸共歡喜，頂戴奉行。

> その場にいた人々は皆、仏の説法を聞き、大きな恩を感じ、心を一つにして励み、四諦の教えや悟りへの道筋を思い巡らせた。その中には、須陀洹（すだおん）、斯陀含（しだごん）、阿那含（あなごん）、阿羅漢（あらかん）の悟りを得た者、縁覚（えんがく）の善根を育てる縁を得た者、無上の悟りを求める心を起こした者、不退転の境地に達した者もいた。皆が共に喜び、この教えを心から尊び、実践していったのである。

## 賢愚經卷第八

> 賢愚経 巻第八