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title: "賢愚經 · 34 蓋事因緣品"
description: "賢愚經是北魏時期由慧覺等高僧共同翻譯編纂的一部佛教經典，屬於本緣部典籍。該經成書於5世紀，收錄了大量佛教故事，通過賢者與愚者的對比，闡述因果業報、修行解脫等佛教核心教義。全經分為十三卷，內容包含佛陀本生故事、弟子因緣及民間佛教傳說，語言通俗易懂，具有濃厚的民間文學色彩。作為漢傳佛教重要經典，賢愚經不僅是研究北魏佛教傳播的重要文獻，也對後世佛教文學、藝術產生了深遠影響，在佛教通俗教化中佔有獨特地位。"
url: "https://rushiwowen.co/ja/r/cm9gs140p02fnhd0w5ma9cvsi"
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## 賢愚經卷第八

> 賢愚経 巻第八

元魏涼州沙門慧覺等在高昌郡譯

> 元魏の涼州の僧侶 慧覚らが高昌郡で訳す

### （三九）蓋事因緣品第三十四丹本為三十八

> （三九）蓋（煩惱）の因縁　第34章<note>ダン本では第38章</note>

如是我聞：

> このように、私はお釈迦さまから直接お聞きしました。

一時佛在羅閱祇竹林精舍。慧命阿難竹林中坐，心自思惟：「如來出世，甚奇甚特！今諸弟子蒙佛恩澤，於四供養無所乏少，各獲安隱，得盡苦際；一切世間諸王臣民亦得大利，遭值三寶，人民安樂，悉思世尊威力所致。」作是念已，從坐處起，來詣佛所。

> ある時、仏陀は羅閲祇の竹林精舎におられた。尊者阿難は竹林の中に坐って、心の中でこう考えた。「如来がこの世に現れ出でたことは、まことに稀で素晴らしいことだ。今や多くの弟子たちは仏陀の恩恵に浴し、衣・食・住・薬の四つの供養に不足することがなく、それぞれ安らかさを得て、ついに苦しみの尽きる果てに達している。世の中のすべての王や臣民もまた大きな利益を得て、三宝に出会うことができ、人々は安楽である。これらのすべては世尊の力によるものだ。」こう考えてから、坐っていた場所から立ち上がり、仏陀の許へ向かった。

爾時，世尊為四部眾廣說妙法。慧命阿難前整衣服，偏袒右肩，右膝著地，長跪合掌，向佛自說林中所念。

> そのとき、世尊は四部の衆生のため、広く妙なる法を説かれました。 智慧ある阿難が、衣を整え、右の肩をあらわにし、右膝を地につけて長く跪き、合掌して仏に向かい、林の中で心に思っていたことを述べました。

佛告阿難：「如汝所言，如來出世實復奇特，令一切眾生皆獲利益。復次，阿難！如來正覺非但今日祐利眾生，過去世時亦復利益。」

> 仏は阿難に告げられた。「あなたが言う通り、如来がこの世に現れることは実に奇特なことであり、すべての衆生に利益をもたらすのです。さらに、阿難よ、如来の正覚は今日だけでなく、過去世においても衆生を利益してきたのです。」

阿難白佛：「不審世尊過去世中饒益眾生，其事云何？」

> 阿難が仏陀に問うた。「尊よ、過去世においてどのようにして衆生を利益したのか、詳しくお聞かせください。」

佛告阿難：「過去久遠阿僧祇劫，此閻浮提有四河水、二大國王。一王名曰婆羅提婆（晉言梵天），獨據三河，人民熾盛，然復儜弱；一王名曰罰闍達提（晉言金剛聚），唯得一河，人民亦少，然其國人悉皆勇健。

> 仏は阿難に告げられた。 「遠い遠い昔、計り知れないほど長い過去の劫（こう）の時代、この閻浮提（えんぶだい）には四つの大河と、二人の大きな王がいた。一人の王は名を婆羅提婆（ばらだいば）といい、三つの河を支配し、人々は多く栄えていたが、しかし弱々しかった。もう一人の王は名を罰闍達提（ばつじゃだつだい）といい、一つの河だけを得ていた。人々は少なかったが、その国の民はみな勇ましく強健であった。」

「時金剛聚處于正殿，獨坐思惟：『如我今者，兵眾勇悍，而所獲水少，彼國儜弱，獨霸三河，今當遣使和索一河。若與我者，共為親厚，國有好物，更相貢贈，若有艱難，共相赴救；若其不得，便當力逼而奪取之。』作是念已，召諸大臣共議此事，諸臣咸言：『今正是時。』即遣驛使至梵天國，具以王意宣示梵王。梵王聞此，復自思惟：『我國豐實，人眾亦多，又此國界，父王所有，轉用授我。至於力諍，我不下彼。』作是念已，報彼使言：『今此國土非我所得，乃是父王轉用見授。如我今者力不減汝，汝欲力決，我不相畏。』

> 時に、金剛聚（こんごうじゅ）は正殿に座り、独り思いにふけった。「今の私は兵士たちが非常に勇猛であるのに、得られる水は少ない。あの国は弱々しいのに、三河を独占している。使者を送って一つの川を分けてもらおう。もし私に与えてくれるなら、親しく付き合い、互いに良いものを贈り合い、困難があれば助け合おう。もし得られなければ、武力で迫り奪い取ろう」と。 そう考えた後、大臣たちを呼び集めてこのことを相談した。大臣たちは皆、「まさに今がその時です」と答えた。そこで早馬の使者を梵天（ぼんてん）国に送り、王の考えを詳細に梵天王に伝えさせた。これを聞いた梵天は、また自ら考えた。「我が国は豊かで実り多く、人々も大勢いる。この国境は父王のものであり、それが譲り渡され私に与えられたのだ。力で争うならば、私は彼に劣らない」と。そう考えた後、使者に答えた。「今、この国土は私が得たものではない。父王が譲り渡して私に与えたものだ。私の力はあなたに劣らない。武力で決着をつけたいなら、私は恐れはしない」と。

「使還本國，具以聞王。王即合軍攻梵天國。共戰一交，梵天軍壞，乘背追躡，經至城邊。眾人怖縮，更不敢出，諸臣相將悉共集會，詣梵王所，咸皆同心白大王言：『他國兵強，我國儜弱，惜一河水，今致此敗，如是不久，懼恐失國。唯願開意，以一河水與之，共為親厚，足得安全。』

> 使いを本国に帰らせ、詳しく王に報告した。王は即座に軍を合わせて梵天国を攻めた。一度戦いを交えると、梵天の軍は敗北し、王はその勢いに乗って追跡し、城の辺りまで至った。人々は恐れ縮み、もはや出撃しようとしなかった。臣下たちは皆互いに連れ立って集まり、梵天王の許に参上し、心を一つにして王に申し上げた。「他国の兵は強く、我が国は弱く、一本の川の水を惜しんだばかりに、この敗北を招きました。このままでは遠からず国を失う恐れがございます。どうか心を開いて、一本の川の水を彼らに与え、互いに親しく厚く交わることで、無事安泰を得られますように。」

「王心便開，可眾臣意，即時遣使至彼軍中，白其王言：『我曹比國，用作惡為？所索河水，今以相與，我當以女為汝夫人，國有異物，更相貢贈，急難危嶮，共相赴救。』時金剛聚從其來意，即迎其女，拜為夫人，各共和解，迴軍還國。

> 王は心を開き、群臣の意見に従いました。すぐに使者をあの陣営に送り、彼の王にこう伝えさせました。『私たち隣国同士、なぜ争いなどする必要がありましょうか。お求めの川の水は、今お渡ししましょう。私は自分の娘をあなたの妃とします。国に珍しいものがあれば、互いに贈り合い、緊急の際や危険な時には、共に助け合いましょう。』その時、金剛聚王は使者の意図を受け入れ、その娘を迎えて妃とし、互いに和解して、軍を率いて国へ帰りました。」

「經於數時，其王夫人便覺有胎，懷妊之後，恒有自然七寶大蓋當在身上，坐臥行立終不遠離。至滿十月，生一男兒，身紫金色，頭髮紺青，光相昞著，世之少雙。兒以出胎，蓋在其上。召諸相師，令相此兒。相師披看，舉手唱言：『善哉！善哉！』異口同音白大王言：『今觀太子德力無比，人相畢足，世之希有。』王及群臣喜不自勝，即告相師，為其立字。爾時國法依於二事而為作字：一者瑞應，二者星宿。相師白王：『今此太子入胎已來有何等瑞？』王答之曰：『有七寶蓋恒在其上。』便為作字剎羅伽利（晉言蓋事），以眾妙供隨時承奉。年至成人，父便命終。葬送畢訖，諸小王臣共立蓋事用為大王。

> しばらくして、王妃は身ごもりました。妊娠してからは、常に自然に生じた七宝の大きな蓋(おおい)が彼女の上にあり、座る、横になる、立つ、歩く、どの時も決して離れることはありませんでした。 満十か月が過ぎて、一人の男の子を出産しました。その子の体は紫金色で、髪の毛は藍色の青みがかり、光り輝く相は世にも珍しいものでした。そして、生まれ出るや否や、その蓋が彼の上にありました。 王は多くの相術の師たちを呼び、この子の相を見させました。相師たちは子を詳しく調べ、手を挙げて言いました。「善きかな、善きかな」。口々に同じ声で王に申し上げました。「今、太子の徳力は比べるものなく、人の相はすべて完全に備わり、世にも稀なるお方です」と。 王も家来たちも喜びに堪えず、相師に命じて太子の名をつけさせました。当時の国の決まりでは、二つのことによって名をつけました。一つは瑞応(めでたい兆し)、もう一つは星宿(星のめぐり)です。相師が王に申しました。「今、この太子がお腹に宿ってから、どのような瑞兆がありましたか？」 王が答えました「七宝の蓋が常にその上にあった」。そこで、その子にシャーラガリー(ここでは「蓋事」という意味)と名づけ、さまざまな妙なる供物でいつも大切にお世話をしました。 王子が成長して大人になった年、父王は亡くなりました。葬送が全て終わると、多くの小王や家臣たちは共に蓋事を立てて、大王としました。

「治政數年，出外遊觀，見諸人民耕種勞苦，問左右曰：『我國人眾何以作此種種役使？』臣答王言：『國以民為本，民以穀為命。若其不爾，民命不存；民命不存，國則滅矣。』王便言曰：『若我福相應為王者，令我民眾獲自然穀，莫復作此。』發言已竟，一切人民倉篅自滿，種種雜穀隨意悉有。

> 数年政（まつりごと）を治めた王が外出して眺め渡すと、民たちが耕し種をまき苦しんでいるのを見て、側近に尋ねた。「わが国の人々はなぜこのような様々な作業に使役されるのか。」家来は答えた。「国は民を基盤とし、民は穀物を命としています。もしそうでなければ、民の命は保たれず、民の命が保たれなければ国は滅びます。」王は言った。「もし私の福徳によって王たるべきならば、私の民に自然の穀物を得させ、このような労苦をさせないでほしい。」この言葉を発すると同時に、全ての人々の倉や篅（かご）は自然と満ち、様々な穀物が思うままに備わったのである。

「又經數時，復出外遊，見其國人採薪汲水、舂磨作役，又問臣言：『今諸人眾故復勞苦，何以爾耶？』臣白王言：『蒙王恩澤獲自然穀，穀叵生食，事須成熟，是以庶民辦作食調。』王復言曰：『若我福德應為王者，令吾國內一切人民若欲食時，有自然食恒在其前。』發言已訖，合境皆獲自然之食。

> またしばらくして、王は再び外出し、国中の人々が薪を集め、水を汲み、穀物をつき粉にするなど、苦労して働いているのを見て、大臣に尋ねました。「今、人々は依然として苦労しているようだが、それはなぜか。」 大臣は王に申し上げました。「王様のご恩恵により、自然に生える穀物は得られますが、それは生のままでは食べられず、調理する必要がございます。それゆえ、民は料理の支度をしているのです。」 そこで王は言いました。「もし私の徳によって王となるべきであるならば、私の国内のすべての人々が、食事をしたいときに、自然の食物が常にその前に現れるようにあれ。」 この言葉を発すると同時に、国中が自然の食物を得ることができたのである。

「又復經時，王更出遊觀，見眾人怱怱各執所務，紡織裁縫，辦具衣調。王問臣言：『此諸人等何以故爾辛苦執作？』臣白王言：『蒙大王恩，獲自然食，今者作役，辦具衣裳。』王復言曰：『若我福德應為王者，使吾國內一切樹木出自然衣。』適發此語，國中諸樹，皆出妙衣，極為細濡，青黃赤白，隨人所好。

> またある時、王が再び外出して見物すると、多くの人々が忙しそうにそれぞれの仕事、すなわち機織りや裁縫をして衣服を整えているのを見ました。王は家来に尋ねました。「これらの人々はなぜ苦労して働いているのか。」家来は答えて言いました。「大王の恩恵により、自然に食べ物を得ておりますが、今は衣服を整えるため働いております。」王は再び言いました。「もし私の徳が王たるにふさわしいならば、我が国中の全ての木から自然に衣服が出てくるように。」この言葉を発したとたん、国中の木々から素晴らしい衣服が現れ始め、それは極めて柔らかく、青、黄、赤、白と、人々の好みに応じて選べるようになりました。

「又經數時，王復出遊，見於人民各各競共作諸樂器，王復問臣：『我國人民何以故爾勞煩執作？』臣白王言：『此諸人等蒙大王恩，衣食自然，各獲安隱，事須伎樂，用自娛樂，是以今者治伎樂器。』王便言曰：『若我有福應為王者，令我國中一切樹上皆有種種樂器，鼓貝琴瑟、琵琶箜篌，一切所須，稱意悉有。』

> また、幾ばくかの時が過ぎて、王が再び外出されると、人々が皆それぞれ競い合って、さまざまな楽器を作っているのをご覧になりました。王は再び臣下に尋ねられました。「我が国の人々は、なぜこのように労苦して作業に勤しんでいるのか。」臣下は王に申し上げました。「これらの人々は、大王の恩恵により、衣食は自然と得られ、各々安らかに暮らしております。ただ楽しみのための楽器が必要となり、自らを楽しませたいと思い、今、楽器を作っているのでございます。」王はおっしゃいました。「もし私に王となるべき福があるならば、我が国の全ての木に、様々な楽器が実るように。太鼓や法螺貝、琴や瑟、琵琶や箜篌など、必要なものは全て、心のままに備わりますように。」

「又經數時，諸王臣民悉來拜賀，值王食時，時王即請，留與飲食。爾時，諸臣得王飯食，百味具足，咸共白言：『臣等家食其味薄少，今得王食，美味非凡。』王告之曰：『卿等臣民若欲常得如我食者，用吾食時，食者皆得如是之食。』即勅司官：『吾食時到，恒鳴大鼓，令諸人民悉得聞知，用我時食，當得百味上妙之供。』從是已後，食便鳴鼓，一切人民承音念食，百味上饌自然在前，人民優樂，不可具陳。

> さらに長い時が過ぎ、王と臣民たちが皆、祝賀に訪れた。ちょうど王が食事の時間であったため、王は彼らを招いて共に食事をした。その時、臣たちは王の食事をいただき、その百味が充ち足りていることを感じ、皆で申し上げた。「臣たちの家の食事は味わいが薄く、今日、王の食事をいただいて、その美味しさは並外れたものです。」王は彼らに告げた。「あなたたち臣民が、常に私のような食事を得たいと願うなら、私が食事をする時に合わせて食事をすれば、皆、このような食事を得られるであろう。」そして、役人に命じた。「私の食事の時間になったら、必ず大きな太鼓を打ち鳴らし、すべての人民がそれを聞いて知ることができるようにせよ。私の食事の時間に合わせて食事をすれば、百味の素晴らしい供養を得られるであろう。」それ以来、食事の時間になると太鼓が打ち鳴らされ、すべての人民はその音を聞いて食事を思い、百味の見事な供え物が自然と前に現れた。人民の楽しみは、言葉で尽くすことができないほどであった。

「時王梵天遣使來至蓋事王國，語蓋事言：『汝父在時，我以河水用與汝父，汝父已終，宜當還我。』時蓋事王報彼使曰：『我今境土及以河水亦非我力強從汝得，然我為王，不勞民物。此蓋小事，宜停在後，須我面與汝王相見，乃當宣備國土之要。』使還到國，一一白王，王然其意，剋日共期。

> 時に、梵天の王は使いを遣わし、蓋事王の国に到らせて、蓋事にこう言わせた。「そなたの父が在世の折、私は川の水を汝の父に与えた。父君が亡くなられた以上、当然それを我に返すべきである。」その時、蓋事王は使いに答えて言った。「今、我が領土と川の水は、決して力ずくで汝から奪い取ったものではない。しかし、私は王として、民や物を苦しめることはしない。これは小さな問題であるから、後回しにすべきであろう。いずれ直接汝の王と会い、国土にとって重要なことを話し合うまで、その時を待たれよ。」使いは国に帰り、そのまま全てを王に申し上げた。王はその考えを了承し、期日を定めて会見の約束をした。

「期日已滿，二王俱進，軍眾圍遶，甚多無數，各安大營在河一邊。二王乘船河中相見，時王梵天初見蓋事——身色晃曜如紫金山，頭髮奕奕如紺琉璃，其目廣長，人中難有——敬心內發，謂是梵天。到相問訊，對坐一處，談兩國土，論索水事。蓋事報曰：『我國人民所欲自然，亦無貲輸王役之勞。』所言未訖，食時已至，蓋事王軍鳴鼓欲食，時梵天王甚以惶懼，謂欲牽攝而取殺之，怖不自寧，起謝己過，手足四布，腹拍前地。蓋事自起，曉令還坐，復語之曰：『大王！何以恐怖如是？我軍食時恒自鳴鼓，所以爾者是我食時，用我時食，皆獲百味上饌之供。』時王梵天復起合掌，白蓋事曰：『唯願大王普見臨覆我及國人，悉願降附，令諸民庶悉蒙恩澤。』於是蓋事典閻浮提，一切人民盡獲安樂。

> 約束の期日が来て、二人の王は共に進軍した。無数の大軍が王たちを囲み、それぞれ大河のほとりに大陣営を敷いた。二人の王は船で川の中ほどまで漕ぎ出し、そこで会見した。王の梵天は初めて蓋事を一目見て、その体は紫金山のように輝き美しく、髪は紺琉璃のように艶やかで、その目は人中には稀なほど大きくて美しいのを見て、心の底から敬意が湧き起こり、これこそ梵天かと思った。互いに近づいて問いを交わし、一つの場所に向かい合って座り、両国の国土や水を求める件について話し合った。 蓋事は答えた。「我が国の人民は、欲するままに自然に生きており、王に税を納めたり労役に使役されるような苦労もありません。」と。話が終わらないうちに、食事の時間が来た。蓋事王の軍が食事を知らせる太鼓を打つ音が聞こえると、梵天王は大変恐れおののいた。「我らを引き連れて捕らえ殺そうとしているのか」と思い、恐怖で自らを抑えきれずに立ち上がって謝罪し、手足を投げ出して胸を地面に打ち付けて平伏した。蓋事は自ら立ち上がり、彼を元の座に戻らせて鎮め、そして言った。「大王よ、なぜそのように恐れるのか。我が軍は食事の時にいつも太鼓を打つのが習慣なのだ。それが我々の食事の時間であり、この時間に食事をすれば、百種の味わいの最高のご馳走が得られるのだ。」と。 その時、梵天王は再び立ち上がって合掌し、蓋事に申し上げた。「どうか大王よ、私と我が国々の人々をすべてお救いください。皆、あなたに従い降伏したいと思います。すべての民があなたの御恩恵にあずかれますように。」と。かくして蓋事は閻浮提を治めることとなり、すべての人々は安楽を得たのである。

「登位之後，處於正殿，群僚百官宿衛侍立。日初出時，有金輪寶從東方來，王遙見之，即下御座，右膝著地，向於輪所，以手三招，輪已來至，千輻具足，光色昞著。王告之曰：『若我應作轉輪王者，如法住處，汝便住中。』於是輪寶當在王前虛空中住，其輪去地七多羅樹；象寶、神珠、玉女、典兵、典藏等寶次第來至。時蓋事王七寶具足，典四天下，一切眾生蒙王恩德，所欲自恣，王悉教令脩行十善，壽終之後，皆得生天。」

> 王位に就かれた後、王は正殿におられ、多くの官僚や百官たちが宿直して侍り立っていました。夜明けに金輪宝が東方から現れました。王は遠くからそれを見て、すぐに御座から下り、右膝を地面につけて輪のほうを向き、手を三回招かれました。すると輪がやって来ました。その輪は千本の輻を完全に備え、光と色が輝きわたりました。王は輪に告げられました。「もし私が転輪王となるべき者であるならば、法にかなう場所に、あなたは住みなさい」。すると輪宝は王の前の虚空の中にとどまり、地上から七本の多羅樹の高さのところにありました。象宝、神珠、玉女、典兵、典蔵などの宝が次々と現れました。そのとき、蓋事王は七宝をすべて備え、四つの天下を治めました。すべての生きとし生けるものは王の恩徳を受け、欲するままに楽しみました。王は皆に十善を修行するよう教え導き、彼らは命終わった後、みな天に生まれました。

佛告阿難：「爾時剎羅伽利王者，豈異人乎？我身是也；爾時父王罰闍達提；今現我父淨飯王是；爾時母者，今現我母摩訶摩耶是。我因往昔慈愍眾生，恒以財法而攝取之，從是因緣，自致成佛，三界獨尊，無與等者。以此義故，一切眾生皆應修習大慈潤益。」

> 仏は阿難に告げられた。「あの時のサーラガリ王とは、他の誰かではない。この私である。あの時の父王パンジャダティは、現在の私の父、浄飯王である。あの時の母は、現在の私の母、摩訶摩耶である。私は過去世において、生きとし生けるものを慈しみ、常に財産と教えで彼らを導いてきた。その因縁によって、自ら悟りを開き、三界において最も尊い存在となり、並ぶ者のない存在となったのである。この理由から、すべての人々は、大いなる慈しみの心を修め、育むべきである。」

爾時阿難復白佛言：「不審，世尊！過去世中，剎羅伽利轉輪聖王以何因緣獲如是等無量功德，初入母胎，寶蓋隨覆？」

> その時、尊者アーナンダは再び仏陀に申し上げた。「世尊よ、お尋ねいたします。過去世において、チャクラヴァルティン王（転輪聖王）である刹羅伽利（サットラガリ）王は、どのような因縁によって、このような無量の功徳を得、母胎に入った最初の時から宝の傘がその後ろに差し掛けられたのでしょうか。」

佛告阿難：「乃復過去久遠無量阿僧祇劫，此閻浮提波羅㮈國仙人山中，有辟支佛恒於山中止住。時辟支佛患身不調，往問藥師，藥師語曰：『汝有風病，當須服乳。』時彼國中有一薩薄，名曰阿利耶蜜羅（晉言聖友），時辟支佛往告其家，陳病所由，從其乞乳。薩薄歡喜，便請供養，日給其乳，經於三月。

> 佛は阿難に告げられた。「さらにさかのぼること、はるか遠い昔、数えきれないほどの長い年月が過ぎ去った時代のことです。この閻浮提の波羅奈国にある仙人山に、一人の辟支仏（びゃくしぶつ）がいつも住んでいました。その辟支仏が体の調子を崩し、薬師のもとを訪ねました。すると薬師が言いました。『あなたは風の病にかかっています。乳を飲む必要があります。』 その国に、アリヤミトラ（聖なる友という意味）という名のサルタ（商人の長）がいました。辟支仏は彼の家を訪ね、病の理由を説明して乳を求めました。サルタは喜んで供養を申し出、三月の間、毎日乳を届けました。

「三月已竟，身病得差，感其善意，欲使主人獲大利益，踊在空中，坐臥行立，身出水火，或現大身滿虛空中，又復現小入秋毫之裏，如是種種，現十八變，於是聖友極懷歡喜，復從空下，重受其供，經於數時，乃入涅槃。

> 三ヶ月が過ぎ、比丘の病も癒えた。彼は施主の善意に深く感謝し、その家の主人に大きな利益をもたらそうと考えた。空中に舞い上がり、座り、横たわり、立ち、歩き、身体から水や火を吹き出した。あるいは巨大な姿で虚空を満たし、また小さくなって秋の獣毛の先に隠れることもできた。このようにして十八の神通変化を示すと、聖友は大いに喜んだ。彼は再び空中から降り立ち、施主の供養を受け入れてしばらくの間留まった後、ついに涅槃に入ったのである。

「薩薄悲悼，追念無量，闍維其身，收取舍利，盛以寶瓶，用起鍮婆，香花、伎樂種種妙物持用供養，所捉大蓋以置其上，盡其形壽供養此塔。由其供養一辟支佛四事供養，因此福報，無量世中，或生天上，或處人中，尊豪挺特，世之少雙。」又告阿難：「一切眾生，在家出家皆應脩福，生生之中，獲如是利。」

> サーショク（商人の長）は深く悲しみ悼み、限りなくその人を想い慕った。そしてその亡き者の体を荼毘に付し、舎利（遺骨）を集めて宝瓶に納め、塔を建てた。香や花、音楽や舞踊など、様々な素晴らしい供え物を捧げて供養し、かつてその者が持っていた大きな蓋を塔の上に安置した。生涯を終えるまで、この塔への供養を続けたのである。 彼が一柱の独覚（ひとりで悟りを開く聖者）に対して、衣食住や薬の四つのものを備えて供養したという功徳によって、数えきれないほどの世の中で、あるいは天に生まれ、あるいは人の世に生まれても、常に尊く気高く、世にもまれな優れた境遇を得たのである。」さらに阿難に告げられた。 「あらゆる人々は、在家であれ出家であれ、皆、功徳を積むべきである。そうすれば、生まれ変わるたびに、このような素晴らしい果報を得ることができるのだ。」

爾時阿難及諸會眾聞佛所說，歡喜奉行。

> その時、阿難尊者と参会の皆様は、仏の説法を聞いて大いに喜び、心から実践に移したのである。