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妙法蓮華経 (妙法蓮華經)


妙法蓮華經弘傳序

妙法蓮華経弘伝序

唐終南山釋道宣述

唐の終南山の釈道宣が述べる

妙法蓮華經者,統諸佛降靈之本致也。蘊結大夏,出彼千齡。東傳震旦,三百餘載。西晉惠帝永康年中,長安青門燉煌菩薩竺法護者,初翻此經,名正法華。東晉安帝隆安年中,後秦弘始,龜茲沙門鳩摩羅什次翻此經,名妙法蓮華。隋氏仁壽,大興善寺北天竺沙門闍那笈多後所翻者,同名妙法。三經重沓,文旨互陳。時所宗尚,皆弘秦本。自餘支品、別偈,不無其流,具如序曆,故所非述。

『妙法蓮華経』は、諸仏がこの世に現れ教えを説く根本の趣旨を統べる経典です。その教えは大夏(中央アジア)に結実し、千年の歳月を経て現れました。東へ伝わり震旦(中国)に至ってから、三百余年が経ちます。

西晋の恵帝、永康年間に、長安の青門にいた燉煌の菩薩、竺法護が初めてこの経典を翻訳し、『正法華経』と名付けました。東晋の安帝、隆安年間、後秦の弘始年間には、亀茲の沙門・鳩摩羅什が次にこの経典を翻訳し、『妙法蓮華経』と名付けました。隋の仁寿年間には、大興善寺の北天竺沙門・闍那笈多が後に翻訳したものも、同じく『妙法蓮華経』と名付けられています。

三つの翻訳経典は重なり合い、その文章と趣旨は互いに示し合っています。当時、人々が尊び重んじたのは、皆、秦(鳩摩羅什)の翻訳本を弘通することでした。その他の支流となる品や別の偈頌も、流伝がないわけではありませんが、詳細は序文や歴史上に明らかですので、ここでは述べません。

夫以靈嶽降靈,非大聖無由開化;適化所及,非昔緣無以導心。所以仙苑告成,機分小大之別;金河顧命,道殊半滿之科。豈非教被乘時,無足覈其高會。是知五千退席,為進增慢之儔;五百授記,俱崇密化之跡。所以放光現瑞,開發請之教源;出定揚德,暢佛慧之宏略。朽宅通入大之文軌,化城引昔緣之不墜,繫珠明理性之常在,鑿井顯示悟之多方。詞義宛然,喻陳惟遠。自非大哀曠濟,拔滯溺之沈流;一極悲心,拯昏迷之失性。自漢至唐六百餘載,總歷群籍四千餘軸,受持盛者無出此經。將非機教相扣,並智勝之遺塵;聞而深敬,俱威王之餘勣。輒於經首,序而綜之。庶得早淨六根,仰慈尊之嘉會;速成四德,趣樂土之玄猷。弘贊莫窮,永貽諸後。云爾。

霊峰に霊が降り、大聖でなければ教化を開くことはできません。縁に応じて教化が及ぶところ、過去の因縁がなければ心を導くことはできません。だからこそ、仙人の苑で教えが完成し、機根に応じて大小の区別が生まれ、金河で遺命が下され、道は半満の教えに分かれたのです。これはまさに、教えが時機に応じて施され、その高遠な会座を推し量ることはできないことを示しています。五千の者が席を退いたのは、慢心を増す者たちのためであり、五百の者が授記を受けたのは、密やかな教化の跡を共に尊ぶためでした。だからこそ、光を放って瑞相を現し、請いを発する教えの源を開き、禅定から出て徳を揚げ、仏の智慧の広大な計略を暢達させたのです。朽ちた家は大乗に入る文軌を通じさせ、化城は過去の縁を引き継いで衰えさせず、繫珠は理性の常在を明らかにし、井戸を掘ることは悟りの多様な方法を示しています。言葉の意味はあたかもありのままに、譬えは遠くまで及んでいます。大いなる哀れみと広大な救済がなければ、沈滞した流れから引き上げることはできず、一極の悲心がなければ、迷いの本性を失った者を救うことはできません。漢から唐までの六百余年にわたり、総計四千余巻の経典が伝えられましたが、これほど盛んに受持された経典は他にありません。これはまさに、機根と教えが相応し、智勝の遺塵を共に受け継ぎ、聞いて深く敬い、威王の余勣を共に尊ぶからです。ここに経の初めに序を記してまとめます。どうか早く六根を清浄にし、慈尊の嘉会を仰ぎ、速やかに四徳を成就して、楽土の玄猷に趣くことができますように。弘く讃えて尽きることなく、永遠に後世に伝えます。かくのごとし。

妙法蓮華經卷第一

妙法蓮華経 巻第一

後秦龜茲國三藏法師鳩摩羅什奉 詔譯

後秦の亀茲国、三蔵法師鳩摩羅什が詔を奉じて訳す


御製大乘妙法蓮華經序
1 序品

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