阿毘達磨俱舍論卷第一
阿毘達磨倶舎論 巻第一
尊者世親造
尊者世親造
三藏法師玄奘奉 詔譯
三蔵法師玄奘奉詔訳
20.6 万字 · 約 687 分
『アビダルマ倶舎論』は、インド仏教の論師である世親尊者によって著された重要な論書で、唐代の高僧・玄奘三蔵によって漢訳されました。この論はおよそ5世紀頃に成立し、説一切有部の中心的な著作に位置づけられ、仏教の教義、特に法相、因果、輪廻といった核心的な概念を体系的に精密に分析しています。内容は、「界品」「根品」「世間品」「業品」「随眠品」「賢聖品」「智品」「定品」の八つの部門から成り、その体系は厳密に構成されています。仏教史上においては承前啓後の役割を果たし、部派仏教思想の総括であるとともに、大乗仏教の理論的基盤を築いたとされ、「小乗仏学の百科事典」と称されることもあります。漢伝仏教とチベット仏教の双方に、深遠な影響を与えています。