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一字奇特仏頂経 (一字奇特佛頂經)


一字奇特佛頂經最勝成就品第八

一字奇特佛頂經 最勝成就品 第八

爾時釋迦牟尼如來,復告金剛手祕密主言:「復次祕密主!我今說輪王佛頂成就業,汝諦聽眷屬真言心及隨心一切成就事業。依根本真言儀軌,已作先事法,於牛欄成就者,以手按所成就物。

その時、釈迦牟尼如来は、再び金剛手秘密主に告げて言われた。「さらに、秘密主よ。今、わたくしは輪王仏頂の成就の業を説こう。あなたはよく聞きなさい。眷属の真言の心、および随心の、一切の成就の事業を。根本の真言の儀軌に従って、すでに先行の修法を終えたならば、牛舎において成就を求める場合には、手で成就の物を押さえなさい。」

「牛黃或雌黃, 或復一切寶,
鬼神敬愛故, 智者誦百八。
勝儀清淨者, 矜愍諸有情,
一心者決定, 其物得光明。
若暖得空行, 煙成為最勝,
光乘空吉祥。 彼時得輪王,
由煙得陰身, 暖相成敬愛,
所成就等物, 成就皆無礙。
禮敬大制底, 及作窣堵波,
少福者成就, 決定不應惑。
曼茶羅灌頂, 慇懃應當入,
彼見曼茶羅, 慇懃受灌頂,
過現二罪滅, 憂怖及諸魅。
若作諸天等, 鉤召諸凡類,
廣供養佛像, 後應以蓮華,
乳糜及酥蜜, 千數應護摩,
誦終天赴召, 帝釋及舍支,
何恐王類等。 應作鉤召事,
所有天妙事, 及諸人間事,
能作一切事, 由誦頂輪王。
諸毒暴惡形, 諸魅峻威力,
諸疾難療者, 善作諸事業。
定意誦千八, 若作諸小事,
於諸降伏事, 相應諸事業。
赤白芥油麻, 毒苦楝大指,
一切應護摩, 為令護彼生。
大菩提妙樹, 吉祥下天處,
及轉法輪處, 示現神通處。
靈鷲吠舍離, 并藍毘尼林,
拘尸城等處, 速疾現成就。
乃至佛真言, 一切成無疑,
於彼無障難, 無有魔惱害,
是故於彼處, 說速疾成就。
及餘寂靜處, 於山峯大河,
悅意池恒河, 於彼殊勝處,
如是所說處, 安像不亂意,
從師得灌頂, 然後作成就。
先行如儀軌, 應作如是事:
七月大勤勇, 心及隨心明,
以甲慇懃護, 當於神通分,
慇懃作念誦。 滿月起成就,
供養於佛像, 應供三白食,
獻於一切佛。 菩薩及聲聞,
隨力及緣覺, 應獻金剛手,
飲食等供養。」

牛黄や雌黄(しおう)、あるいはまた一切の宝を用いよ。 鬼神が敬愛するがゆえに、智者は百八遍誦する。 勝れた儀軌を保つ清らかな者は、諸々の有情を哀れみ、 一心に定めて、その物は光明を得る。 もし暖かさを得れば空行となり、煙が出れば最勝となり、 光は虚空に乗って吉祥となる。その時、輪王を得る。 煙によって陰身を得て、暖かい相は敬愛を成す。 成就したる諸々の物は、成就すべてに妨げがない。 大制底(寺院の塔)を礼敬し、また窣堵波(ストゥーパ)を作る。 少ない福の者も成就する、決して疑うべきではない。 曼荼羅の灌頂を、殷勤に受けるべきである。 彼は曼荼羅を見て、殷勤に灌頂を受け、 過去と現在の二つの罪は滅し、憂いや怖れ、そして諸々の魔の障りも除かれる。 もし諸天などのために、凡夫の類を鉤召(招き寄せ)せんとすれば、 広く仏像を供養し、その後には蓮華を用い、 乳糜や酥、蜜を、千の数で護摩すべきである。 誦し終われば天は赴き来たり、帝釈天や舍支(阿修羅の妃)も来る。 どうして王族などを恐れることがあろうか。鉤召の事を行うべきである。 あらゆる天の妙事、および人間の諸々の事、 一切の事を成すことができる、頂輪王の真言を誦することによって。 諸々の毒や暴悪の形、諸々の鬼魅の峻烈な威力、 諸々の治し難い病も、よく諸々の事業をなす。 心を定めて一千八遍誦せよ。もし小さな事を行うならば、 諸々の調伏の事において、それに相応する諸々の事業を行え。 赤白の芥子、油、麻、毒、苦楝(にがき)、大指(親指)、 一切を護摩すべきである、それらの者を護るために。 大菩提の妙樹、吉祥の天に下る處、 および転法輪の處、神通を示現したまいし處。 霊鷲山、吠舎離、そして藍毘尼の林、 拘尸那掲羅の城などの處では、速やかに成就が現れる。 さらに仏の真言に至るまで、一切は疑いなく成就する。 そこには障難がなく、魔の悩害もない。 それゆえにその處において、速疾の成就を説くのである。 またその他の寂静の處、山の峰や大河、 心楽しい池、恒河、そのような殊勝なる處において、 このように説かれた處に、像を安置して心を散らさず、 師より灌頂を受けて、その後に成就を行う。 先に儀軌のように行い、このような事をなすべきである: 七月の間、大勤勇(仏の尊称)の心呪および随心明を、 甲(護身の結界)をもって殷勤に護り、神通の分において 殷勤に念誦せよ。満月になれば成就を起こす。 佛像を供養し、三白食を供養すべきである。 一切の仏に献じよ。菩薩および声聞、 能力に応じて縁覚にも、金剛手に献ずべきである。 飲食などの供養を。」

「則坐茅薦,或結跏趺坐,一心獻自身於佛菩薩,燒沈水香供養於佛,施與一切鬼神食,及餓鬼毘舍遮等。即結大忿怒無能勝印,於諸障難者真言相應,擲一切障者皆壞散。由此印相應,以二羽互交,二蓋面相合,各屈上節,右壓左,以二輪各壓餘三指甲。

坐る際には、茅や薦の上に座るか、あるいは結跏趺坐(けっかふざ)の姿勢をとる。心を一つにして、自分の身を仏や菩薩にささげる。沈水香を焚いて仏に供養し、すべての鬼神や餓鬼、ビシャチャ(食人の鬼)などにも食べ物を施す。そして、大忿怒無能勝の印を結ぶ。この印は、あらゆる障り・難を打ち破る真言と対応しており、その力を以てすべての障害をもたらす者を打ち散らす。印の結び方は、両手を交差させ、二つの蓋面(手のひら)を合わせ、それぞれの指の上節を曲げる。右の親指で左の親指を押さえ、両方の親指で残りの三本の指の爪を押さえるようにする。

「夫結此印,先觀自身為無能勝忿怒王,加持作恐怖形,狗牙上出,種種頭眼光熾盛,種種龍以為纓絡,身高八萬四千由旬,無量臂持種種器仗,光明如劫盡時照曜,兩唇頰戰掉觀已,應以本印加持自身五處。結印當心,想印為金剛羂索,右足或餘𡃤爹哩茶立,隨魔所在方而打,即一切障皆退散。

まず、この印を結ぶには、自分の姿を無能勝忿怒王(むのうしょうふんぬおう)として観想します。その姿とは、恐ろしい形相を現し、犬の牙が上に突き出て、様々な頭と目が赫々と輝き、種々の龍を瓔珞として身にまとい、その身丈は八万四千由旬、無数の腕に様々な武器を携え、その光明は劫が尽きる時の炎のように照り輝きます。両の唇と頬が戦慄しているさまを観想したならば、根本の印をもって自身の五つの場所を加持します。印を胸の前に置き、その印を金剛の羂索(けんさく)と思い浮かべ、右足、またはその他の足で降三世(ごうざんぜ)の立姿を取り、魔がいる方角に向かって打擲(ちょうちゃく)すれば、あらゆる障害はすべて退散するのです。

「名忿怒王印, 能壞一切障,
如帝釋成就, 丈夫那羅延,
及餘大威德, 速疾壞諸天。
如是印大力, 相應不久壞,
無有諸有情, 所得眾生界。
以此印速疾, 得調伏無疑,
能除一切毒, 纔念除諸魔。
暴惡諸有情, 及諸惡龍等,
諸魔大障主, 速疾皆滅除,
作諸事無疑。」

名づけて忿怒王の印、一切の障りを壊す能わず。 帝釈天の成ずるところの如く、丈夫なる那羅延の如し。 また他の大威徳ある者も、諸天を速やかに壞す。 この印は大力あり、相応して久しからずして壞す。 諸の有情にして、衆生界を得るところの者あらじ。 この印によりて速やかに、調伏を得ること疑いなし。 一切の毒を除き、纔かに念ずれば諸の魔を除く。 暴悪の諸有情、および諸の悪龍など、 諸の魔、大いなる障主も、速やかに皆滅除せられ、 諸の事を成ずること疑いなし。」

「如是此大印無能勝大忿怒王,於佛頂教修行者,一切大障處應用,成辦一切事業。即持明者對像前,然蘇燈一千八盞,有助伴為有情利益起大悲。結輪王根本印念誦,乃至中夜即相現。即持真言者應知,我決定成就,像動成地動。即取先所致香花等,供養佛菩薩及像,及一切金剛部香花獻已,於金剛手燒沈水香,獻以頂輪王根本真言。復結印結跏趺坐,專注一意念誦,乃至明相時,於中間即見佛世尊,即得五神通,得地大菩薩知一切有情語言威儀,得神境通,乃至身上出水身下出火等,往詣於帝釋成就者,所見彼見成就者,共彼凌虛,無量持明圍遶,所樂去處皆隨即至,無量復來,獲得菩薩行,威德無比。一身為多身、多身為一身,作百千無量變化,石壁及水來去無礙,隨意所樂住世。如是等由見如來得百千功德,得聞持陀羅尼,劫壞時移餘世界。」

この大印である無能勝大忿怒王は、仏頂の教えを修行する者にとって、あらゆる大いなる障りを除くために用いるべきものであり、すべての功徳を成し遂げる力を持つ。すなわち、真言を唱える者は仏像の前に、酥油の灯明を一千八灯ともし、仲間とともに、有情の利益のため大いなる慈悲を起こす。

そして、輪王の根本印を結び、真言を唱え続ける。やがて真夜中になれば、その姿が現れるであろう。真言を唱える者は、この時、自分が必ず成就することを知るべきである。仏像が動けば、それは大地が動くようなものである。

そこで、あらかじめ用意しておいた香や花などを、仏・菩薩とその仏像に供養し、さらにすべての金剛部の諸尊にも香花を捧げる。その後、金剛手菩薩には沈水香を焚き、頂輪王の根本真言をもって供養する。

再び印を結び、跏趺坐を組んで、心をひとつに集中して唱え続ける。明け方の光が現れるころまでには、仏世尊を目の当たりにするであろう。そうすれば、ただちに五つの神通力を得て、地大の菩薩の境地に至り、すべての有情の言葉や所作を理解することができるようになる。

また、神境通を得て、身体から水を出し、または火を出すなどの自在を得る。さらに、帝釈天のもとへ赴き、成就者たちとともに虚空を遊行し、数えきれないほどの持明者に囲まれ、望む場所へ自由に赴き、やがてまた戻ってくる。そして、菩薩の行を獲得し、その威徳は比類なきものとなる。

一人の身から多くの身を現じ、多くの身から一人の身となる。百千の無量の変化を自在に行い、岩壁や水を障りなく通り抜け、思いのままにこの世にとどまることができる。

このような功徳はすべて、如来を拝することで得られる百千の功徳によるものである。また、聞持陀羅尼を得て、劫が尽き世界が壊れても、他の世界へ移り住むことができるのである。

爾時,釋迦牟尼如來,觀金剛手祕密主,說大成就:「先所說處作先事法,於清淨處安本尊像,於神通分滿月,有助伴或無助伴,堅固勤勇一日一夜,對像前廣大供養,獻三白食外施諸鬼神。有轉輪王曼茶羅,阿闍梨畫曼茶羅,或從師得印可者,自應畫無過。於曼茶羅中張像作護,結方隅界,如先所說真言一切印契皆用。結加趺坐,本尊以本真言迎請,以一切白花及有香花,應供養一切佛菩薩聲聞緣覺,隨有飲食等供養,則定意觀金剛手而作大供養。金剛鉤、金剛拳菩薩慇懃供養,餘金剛部智者以花供養。即結跏趺坐對佛前,以無煙火燒沈水香一千八遍,誦而護摩,即現障難種種惡形,以忿怒王印打,當即馳散四方。

その時、釈迦牟尼如来は、金剛手秘密主を見つめて、大いなる成就の教えを説かれた。

「先に説いた場所で、まず準備の作法を行うがよい。清らかな場所に本尊の像を安置し、神通分が満ちた月の時、仲間がいてもいなくても、堅固な心で勇ましく精進し、一日一夜の間、本尊の像の前で広大な供養を行うのだ。三種の白い食べ物を捧げ、さらに鬼神たちにも供物を施すがよい。

転輪王の曼荼羅があるならば、阿闍梨が曼荼羅を描くか、あるいは師から許しを得た者は、みずから描いてもかまわない。過ちがあってはならない。

曼荼羅の中に本尊の像を掛けて護りを設け、四方に結界を張る。先に説いた真言や印契をすべて用いるがよい。

結跏趺坐して、本尊を真言によって迎請し、あらゆる白い花や香りのよい花をもって、すべての仏・菩薩・声聞・縁覚を供養せよ。さらに飲食物などをもって供養し、心を定めて金剛手を観想し、大いなる供養を行うのだ。

金剛鉤・金剛拳の菩薩を心を込めて供養し、他の金剛部の智者たちも花をもって供養するがよい。

そして本尊の前に結跏趺坐し、煙を立てずに沈水香を千八遍たく。真言を唱えながら護摩の行を行えば、さまざまな障害や妨げが恐ろしい形となって現れるであろう。しかし忿怒王の印をもって打てば、すぐに四方へ散り去るだろう。」

「真言印相應, 當擲於四方,
設令是王天, 及現是帝釋,
世間欲自在, 魔天大波旬,
或自頂行尊, 忿怒王當壞,
印真言威力。」

真言と印が相応じれば、四方に向かって投ぜられる。たとえ王天であろうと、帝釈天が現れようと、世の欲望を自在にしている魔天・大波旬であろうと、あるいは頂上行く尊い者であろうと、忿怒の王はそれを打ち破る。印と真言の威力によって。

爾時,釋迦牟尼如來說此伽他:

その時、釈迦牟尼如来はこの偈(うた)を説かれました。

「大自在天王, 或梵那羅延,
日天或火天, 水月天焰魔,
住於曠野者, 叉王俱尾羅,
印真言如教, 剎那即滅壞。」

大自在天王、梵天や那羅延天、 太陽の神や火の神、水の神・月の神・焔魔天、 荒野に住む者たち、叉王や俱尾羅も、 印と真言を教えのままに行えば、瞬時に滅び去る。

「即成就者一切皆以大忿怒王無能勝,令息隨方所來障難。先加持白芥子等,令助伴擲散或自擲,先別置花香一一加持擲散頂輪王,心作念觀金剛手祕密主,令警覺加持故,即魔障皆息。從佛頂王出光明,照耀三千大千世界,映蔽一切天宮,為警覺金剛手故。光明警覺滋澤照耀,身從自宮無量百千持明明王尊上首。金剛將蘇摩呼頂行,與持明無量勝慧女使者上首明王妃俱,無量大菩薩前後圍遶,無量使者女使者制吒制,奉教及女奉教,無數俱胝千印契俱胝輪王,為受與成就者願故來,由先本願故,佛世尊不空言故。祕密主來時,於其中間一切三千大千世界六種振動,一切天、龍、藥叉、乾闥婆、迦樓羅、緊那羅等種種色類,於金剛手作供養,一切地獄有情剎那頃須臾得安樂。當彼之時無有一有情互相害者,一切世間出世間修真言明者,以菩薩加持皆得成就,則行者先所置香水閼伽。金剛手摩行者頂讚言:『善哉!善哉大薩埵!善哉大丈夫!如是菩薩皆讚歎。』由金剛手纔摩頂故,一切天龍藥叉等,及淨居天雨花,於上虛空皆奏音樂,一切草樹及山等,皆向金剛手菩薩低靡,無有一有情能損壞者。則金剛手祕密主能調無量難調有情,以大菩薩慈加持行者,受與金剛杵:『大薩埵!此金剛杵,為令調伏難調伏有情獲得菩薩地故,以慈加持三摩地金剛。善男子!以此汝作有情利益,於佛世尊持金拂,於佛世尊護持教令,於菩薩行慇懃作。』

即ち、成就者たる者は、皆、大忿怒王・無能勝をもって、方所より来たる障難を息めしむ。先ず白芥子等を加持し、助伴に散ぜしめ、或いは自ら散ず。先ず別に香花を置き、一一に加持して頂輪王に散じ、心に念じて金剛手秘密主を観ず。是によりて警覚し、加持せらるるが故に、魔障は皆、息む。仏頂王より光明を放ち、三千大千世界を照らし、一切の天宮を映蔽す。金剛手を警覚せんが為なり。光明は滋沢し、照らし耀く。身は自宮より、無量の百千の持明・明王、尊上首たる金剛将・蘇摩呼・頂行、及び持明・無量の勝慧女使者、上首たる明王妃と倶に、無量の大菩薩、前後に囲繞す。無量の使者・女使者・制吒・制咤、奉教及び女奉教、无数の倶胝・千印契・倶胝輪王、成就者の願いを受け与えんが為に来る。先の本願により、仏世尊は虚言なきが故に。秘密主の来たる時、其の中間、一切の三千大千世界は六種に振動す。一切の天・龍・薬叉・乾闥婆・迦楼羅・緊那羅等の種々の色類は、金剛手に供養をなす。一切の地獄有情は、刹那の頃、須臾にして安楽を得。当に彼の時、一人の有情も互いに害する者なし。一切の世間・出世間の真言・明を修する者は、菩薩の加持によりて皆、成就を得。行者が先に置ける香水・閼伽、金剛手は行者の頂を摩し、讚えて言わく、「善哉、善哉、大薩埵よ!善哉、大丈夫よ!」と。是の如き菩薩も皆、讃嘆す。金剛手が纔かに頂を摩するが故に、一切の天・龍・薬叉等、及び浄居天は花を雨し、上の虚空に於いて皆、音楽を奏す。一切の草樹及び山等は、皆、金剛手菩薩に向かいて低靡す。一人の有情も能く損壊する者なし。則ち金剛手秘密主は、無量の調え難き有情を調え、大菩薩の慈をもって行者を加持し、金剛杵を受け与う。「大薩埵よ!此の金剛杵は、調え難き有情を調伏し、菩薩地を得せしめんが為に、慈をもって加持せる三摩地金剛なり。善男子よ!此をもって汝、有情の利益を作すべし。仏世尊には金の払子を捧げ持ち、仏世尊の教令を護持し、菩薩行を慇懃に作すべし。」

「祕密主如是語已,須臾隱不現。剎那其行者如金剛手難睹,與眷屬乃至見人及人見彼,皆騰空遍滿光明,諸天讚揚雨花,所樂有情共騰空,得為菩薩得神通,調伏難調無能對敵,為大持明轉輪王,隨意住世與百千眷屬騰空,往無量世界,見彼佛聞法皆得勝解,知一切遊戲神通,與大菩薩住,乃至往極樂世界見無量壽如來,及見曼殊室利菩薩,及餘菩薩,共俱以大人相莊嚴,頭為頂髻,以種種真言教作眾生利益。我略說,乃至次第坐菩提場,證無上正等菩提,如是一切最勝成就。不受灌頂者,不應與惡人,及不發菩提心者,弭戾車不積集資糧者,於和尚阿闍梨毀謗者,如說修行者,一切皆得成就。」

「秘密主よ、このように語り終えると、たちまち姿を現さなくなった。その瞬間、修行者は金剛手のように近づきがたく、その眷属とともに、人々が見ることも、彼らが人々を見ることも、すべて空中に舞い上がり、光明が遍く満ちた。天の人々は称賛して花を降らせ、喜ぶ有情は共に空中に昇った。

菩薩となり神通を得て、調伏し難い者を調伏し、対抗できる者はなかった。大いなる持明の転輪王となり、思いのままに世に留まり、百千の眷属とともに空中を遊行し、無量の世界に赴いた。そこにある仏に会い、法を聞いて皆、勝解を得た。一切の遊戯神通を知り、大菩薩とともに住し、ついには極楽世界に至り、無量寿如来(阿弥陀仏)に会い、文殊師利菩薩やその他の菩薩たちにも会った。

彼らとともに、大人の相で荘厳され、頭には頂髻を結い、種々の真言の教えをもって衆生の利益を行じた。私は簡略に説いたが、ついには順に菩提場に坐し、無上正等菩提を証得するのである。これらの一切が、最も勝れた成就である。

灌頂を受けていない者には、悪人や、菩提心を発さない者、野蛮な者(ミレーチャ)、功徳を積まない者、和尚や阿闍梨を誹謗する者には与えてはならない。教えのとおりに修行する者には、すべて成就が得られるであろう。」


7 調伏一切障毘那夜迦天王品
9 菩薩藏品

CBETA コード: T0953

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