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増壱阿含経 (增壹阿含經)


增壹阿含經序

『増一阿含経』序

晉沙門釋道安撰

晋の沙門 釈道安 撰

四阿含義同,中阿含首以明其旨,不復重序也。增壹阿含者,比法條貫以數相次也。數終十,令加其一,故曰增一也;且數數皆增,以增為義也。其為法也,多錄禁律,繩墨切厲,乃度世檢括也。外國巖岫之士、江海之人,於四阿含多詠味茲焉。

四つの阿含経(アーガマ)の教えはその本質において同じですが、『中阿含経』がその基本的な趣旨を最初に明らかにしているため、あらためて序文を重ねる必要はありません。『増一阿含経』は、教えの項目を整理して、数を基準に順序立てたものです。数は十で終わり、そこに一を加えることから「増一」と呼ばれます。また、一つ一つの数が次第に増えていくことから、「増」をその意味としています。この経典は、戒律を多く収め、その規則は厳しく、まさにこの世を超えるための指針となるものです。外国の山にこもる修行者や、海辺に住む人々は、四つの阿含経の中でも特にこの経典を深く味わい、愛唱しています。

有外國沙門曇摩難提者,兜佉勒國人也,齠齓出家,孰與廣聞,誦二阿含,溫故日新,周行諸國,無土不涉。以秦建元二十年來詣長安,外國鄉人咸皆善之,武威太守趙文業求令出焉。佛念譯傳,曇嵩筆受,歲在甲申夏出,至來年春乃訖,為四十一卷,分為上下部。上部二十六卷全無遺忘,下部十五卷失其錄偈也。余與法和共考正之,僧䂮、僧茂助校漏失,四十日乃了。此年有阿城之役,伐鼓近郊,而正專在斯業之中。全具二阿含一百卷,鞞婆沙、婆和須蜜、僧伽羅剎,傳此五大經。自法東流,出經之優者也。四阿含四十應真之所集也,十人撰一部,題其起盡,為錄偈焉,懼法留世久,遺逸散落也。

かつて、外国の僧曇摩難提という人物がいた。彼は兜佉勒国の人で、幼い頃に出家し、広く学問を修め、二つの阿含経を暗誦し、古いものを温めて新たな知識を得ることに日々努めていた。あらゆる国を巡り、訪れない国はなかった。

前秦の建元二十年(384年)、彼は長安に訪れた。外国出身の者たちは皆、彼を評価した。武威太守の趙文業は、彼に経典を翻訳させるよう求めた。仏念が翻訳し、曇嵩が筆記した。甲申の年の夏に翻訳が始まり、翌年の春に完成した。四十一巻となり、上下二部に分かれた。上部二十六巻は完全で欠落がなく、下部十五巻はその録偈を失っていた。

私(道安)は法和と共にこれを校正し、僧璩と僧茂が欠けた部分の補助を助け、四十日間で終えた。この年には阿城での戦役があり、近郊で太鼓が鳴り響いていたが、私はひたすらこの作業に専念していた。

経典全体として、二つの阿含経は百巻あり、鞞婆沙、婆和須蜜、僧伽羅刹の五つの大経が伝えられた。これらは、法が東に流れて以来、翻訳された経典の中でも優れたものである。

四つの阿含経は、四十人の阿羅漢によって編集されたものである。十人で一つの部を撰び、その始まりと終わりを記して録偈とし、法が長く世に留まりながらも散逸することを恐れたのである。

斯土前出諸經班班,有其中者,今為二阿含,各為新錄一卷,全其故目,注其得失,使見經尋之差易也。合上下部,四百七十二經。凡諸學士撰此二阿含,其中往往有律語,外國不通與沙彌、白衣共視也。而今已後,幸共護之,使與律同,此乃茲邦之急者也。斯諄諄之誨,幸勿藐藐聽也。廣見而不知護禁,乃是學士通中創也。中本起康孟祥出,出大愛道品,乃不知是禁經,比丘尼法甚慊切真,割而去之,此乃是大鄙可痛恨者也。此二經有力道士乃能見,當以著心焉,如其輕忽不以為意者,幸我同志鳴鼓攻之可也。

この国に以前伝わった経典は、数多く存在しています。その中でも、今ここに「二阿含」を選び、それぞれに新しい目録一巻を作成しました。古い目録を完全に残し、その良し悪しを注記することで、経典を見て、それを探す際に容易になるようにしました。上部と下部を合わせて、四百七十二経あります。

これらの二つの阿含を編纂した学者の方々よ、その中にはしばしば律(戒律)に関する言葉が含まれています。外国では、これらを沙弥(見習い僧)や在家の者と一緒に見ることを許していません。今後は、どうか共にこれを守り、律と同じように扱ってください。これはこの国にとって緊急の課題なのです。この繰り返しの教えを、どうか軽んじて聞き流さないでください。広く見識を持ちながら、禁律を守ることを知らないのは、学者としての全くの過ちです。

「中本起」は康孟祥が翻訳したものですが、「大愛道品」を出しながら、それが禁経(禁じられた経典)であることを知らず、比丘尼(尼僧)の法を非常に真剣に記しているにも関わらず、これを削り取ってしまいました。これは非常に浅はかで、痛恨の極みです。

これら二つの経典は、力のある道士(学僧)だけが見ることができるものです。心に刻むべきであり、もしこれを軽んじて意に介さない者がいるならば、私と志を同じくする者よ、どうか太鼓を打ち鳴らして(皆で非難して)攻め立ててください。

增壹阿含經卷第一

増一阿含経 巻第一

東晉𦋺賓三藏瞿曇僧伽提婆譯

東晋・罽賓三蔵 瞿曇僧伽提婆 訳


1 序品

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