No. 257-B大方廣圓覺修多羅了義經集註上(并序)
苕水沙門元粹 述
大哉覺性,圓裹十方。魔佛同遊,色心交徹。有見皆成妄想,無言猶在半途。一相不存,萬機齊赴。故我薄伽梵住聖凡之本際,振行證之宏綱。文殊問本起之因,徧吉咨如幻之行。克彰圓照,盡掃疑情。普眼章。三學相資,觀雖圓而漸助;金剛藏眾生本佛,金混鑛而須銷。彌勒窮流轉愛源,淨慧扣證修地位。此下方法,不定圓攝,有三威德:聞、行、體、思、修。辯音啟定輪交互。證悟了覺之執相,酬淨業以令除;作止任滅之病根,示普覺而擇友。圓覺稟三期而垂軌,善首持五目以流通。華貫環連,金聲玉振。將規法利,盍闡義門?準天台一宗,探圭峰諸疏,萃乎精要,補以前聞。庶因言遣言,得月忘指者矣。
偉大なるかな、覚性は。 十方に満ち広がり、 魔も仏も共に遊び、 心と色は互いに徹し合う。 見えるものはすべて妄想となり、 言葉がなくともなお半途にある。 一つの相も存せず、 一切の機が共に赴く。 ゆえに我が世尊は、 聖凡の本際に住し、 行と証の大綱を振るう。 文殊は本起の因を問い、 普賢は幻の如き行を諮る。 円照を明らかにし、 疑情をことごとく払う。
**普眼章** 三学は互いに資け合い、 観は円かなれども漸くに助く。 金剛蔵は衆生、本より仏なるも、 金は鉱に混じりてなお錆を要す。 弥勒は流転の愛源を窮め、 浄慧は証修の地位を叩く。
ここより下の方法は、 不定にして円に摂するものにあらず。 三つの威徳あり。 聞・行・体・思・修。 弁音は定輪の交互を啓く。 証悟は覚の執相を了し、 浄業に酬いて除かしむ。 作・止・任・滅の病根は、 普覚を示して友を択ばしむ。
円覚は三期を禀けて軌を垂れ、 善首は五目を持して流通す。 華は環の如く連なり、 金声玉振のごとし。 まさに法利を規さんとせば、 あに義門を闡かざらんや。 天台一宗に準じ、 圭峰の諸疏を探り、 精要を萃めて、 前聞を補う。 これによりて言によりて言を遣り、 月を得て指を忘れんことを。
時宋嘉定七年歲在甲戌九月九日序。
宋の嘉定七年、甲戌の年、九月九日に序す。
圭峰禪師宗密疏鈔。
鄣南法師神煥疏
東陽法師居式疏
東陽法師がお書きになった「式疏」
竹菴法師可觀手鑒。
竹庵法師可観、手鑑す。
慈室法師妙雲直解
慈室法師の『妙雲直解』
苕水沙門元粹集諸疏精微竊加私註No. 257
苕水(じょうすい)の僧・元粹(げんすい)が、多くの注釈書の精微な点を集め、私見も加えて私的に注釈を施した。 No. 257
大方廣圓覺修多羅了義經集註上
『大方広円覚修多羅了義経集註 上』