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  1. 菩薩従兜術天降神母胎説広普経 (菩薩從兜術天降神母胎說廣普經)
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菩薩従兜術天降神母胎説広普経 (菩薩從兜術天降神母胎說廣普經)


菩薩處胎經五道尋識品第十二

菩薩処胎経 五道尋識品 第十二

爾時,世尊將欲示現識所趣,向道識、俗識,有為識、無為識,有漏識、無漏識,花識、果識,報識、無報識,天龍識,鬼神、阿修羅、迦留羅、緊那羅、摩睺羅伽、人非人識,上至二十八天識,下至無救獄識。爾時,世尊即於胎中現鉤鎖胎骨,遍滿三千大千世界。佛告阿私陀:「汝能別此骸骨識耶?」

その時、世尊は、識が向かうところを示そうとされた。道に向かう識、俗なる識、有為の識、無為の識、有漏の識、無漏の識、花の識、果の識、報いのある識、報いのない識、天龍の識、鬼神・阿修羅・迦楼羅・緊那羅・摩睺羅伽・人非人の識、上は二十八天の識から、下は無間地獄の識に至るまで。

その時、世尊は胎内に鉤鎖のように連なる胎骨を現し、三千大千世界に満ちあふれさせた。そして阿私陀に告げられた。「あなたはこの骸骨の識を識別することができますか?」

對曰:「不別。何以故?未得通徹行力未至。」

お答えします。「区別はありません。なぜなら、まだ徹底的に通じる行力に至っていないからです。」

佛告彌勒菩薩:「汝此天中,未得神通耶?」

仏は弥勒菩薩に告げられた:「そなたはこの天界において、未だ神通力を得ておらぬのか?」

彌勒白佛言:「有成就者,有不成就者。」

弥勒菩薩は仏陀に申し上げました。「成就する者もあれば、成就しない者もおります。」

佛告彌勒:「汝觀鈎鎖骸骨,令一切眾生知識所趣,分別決了令無疑滯。」

仏は弥勒に告げられた:「あなたは鎖でつながれた骸骨を見なさい。すべての衆生が、知恵によって向かうべき道を知り、迷いなくはっきりと理解できるようにしなさい。」

爾時,彌勒菩薩即從坐起,手執金剛七寶神杖,敲鈎鎖骸骨聽彼骨聲,即白佛言:「此人命終瞋恚結多,識墮龍中。」次復敲骨。「此人前身十跡行具,得生天上。」次復敲骨。「此人前身破戒犯律,生地獄中。」如是敲骨,有漏、無漏、有為、無為,上從二十八天,下至無救地獄,知識所趣善惡果報白黑行報。有一全身舍利無有缺減,爾時彌勒以杖敲之,推尋此識了不知識處。如是三敲,前白佛言:「此人神識了不可知,將非如來入涅槃耶?」

その時、弥勒菩薩は座から立ち上がり、金剛七宝の神杖を手に取り、鎖につながれた骸骨を叩いてその骨の音を聞き、すぐに仏に言いました。「この人は命終わりの時、怒りと執着が多く、識は龍の中に堕ちました。」次にまた骨を叩きました。「この人は前世で十の善行を備え、天界に生まれることができました。」次にまた骨を叩きました。「この人は前世で戒律を破り、地獄に生まれました。」このように骨を叩くことで、有漏・無漏、有為・無為、上は二十八天から下は救いのない地獄まで、識が向かう善悪の果報、白黒の行いの報いを知りました。

一つの全身舎利は欠けるところがありませんでした。その時、弥勒は杖でそれを叩き、この識を探し求めましたが、識の所在がまったくわかりませんでした。こうして三度叩いた後、仏に言いました。「この人の神識はまったく知ることができません。まさか如来が涅槃に入られたのではありませんか?」

佛告彌勒:「汝紹佛位於當來世,當得作佛成無上道。何以敲舍利,而不知識處耶?」

仏は弥勒に告げられた:「あなたは来るべき世に仏の位を継ぎ、無上の道を成し仏となるでしょう。なぜ、舎利を探し求めながら、その所在を知ろうとしないのですか?」

彌勒白佛言:「佛不思議不可限量,非我等境界所能籌量。今有狐疑,唯願世尊,當解說之。五道神識,盡能得知彼善惡所趣,不敢有疑於如來所。今此舍利無有缺減,願說此識令我等知。」

弥勒菩薩は仏に申し上げました。「仏の境地は計り知れず、私たちの理解を超えたものです。ただ一つ疑問がございます。どうか世尊、お説きください。五道の衆生の心識は、その善悪の行いに応じて赴く先が分かると承っています。如来のお言葉を疑うわけではございません。しかし、この舎利には何の欠けもありません。どうかこの心識について、私たちが理解できるようにお説きください。」

佛告彌勒:「過去、未來、現在諸佛舍利流布,非汝等境界所能分別。何以故?此舍利即是吾舍利,何能尋究如來神識?今當與汝分別如來上、中、下識,至薩芸然各各不同。初住菩薩未立根德力,雖得神通二住菩薩以天眼觀,知識所趣退不退地,亦復觀見欲界、色界、無色界者,或復觀見生東方無數恒河沙佛剎,供養諸佛奉律無礙,亦復知彼受記劫數,一劫乃至百千億劫。或有菩薩於三住地,觀見舍利知識所趣於餘涅槃無餘涅槃,然復不見四住所行識所趣向。四住菩薩見一、見二、三住識法,然復不見五住舍利識法所趣。」

仏は弥勒に告げられた:「過去、現在、未来の諸仏の舎利が広く流布する様は、あなた方の境地では分別し得ない。なぜなら、この舎利は即ちわが舎利であり、どうして如来の神識を探り究められようか。今、あなた方に如来の上・中・下の識を分別して説こう。薩芸然(さぎょうねん)に至るまで、それぞれが同じではない。初住の菩薩はまだ根徳力を確立しておらず、神通を得ていても、二住の菩薩が天眼で観れば、識の趣くところ、退転する地か不退の地かを知ることができる。また欲界・色界・無色界を見ることもある。あるいは東方の無数の恒河沙の仏刹に生まれ、諸仏を供養し、戒律を奉じて妨げなく、またその授記を受ける劫数、一劫から百千億劫に至るまでを知ることもある。あるいは三住の地にある菩薩は、舎利を見、識の趣くところ、有余涅槃か無余涅槃かを観るが、しかし四住の行うところ、識の趣く方向は見ることができない。四住の菩薩は一を見、二を見、三住の識法を見るが、しかし五住の舎利と識法の趣くところは見ることができない。」

佛告彌勒:「五地菩薩分別下品,於六住分或見或不見識法所趣。不退轉菩薩上至一生補處,不見如來上足下足心識所向。次第菩薩見八、七、六,然復不見一生補處舉足下足,況欲敲鈎鎖骸骨欲分別之,此事不然。」

仏は弥勒に告げた:「五地の菩薩は下品の分別をなすが、六住の分においては、時に識の法の趣くところを見、時に見ず。不退転の菩薩は、上は一生補処に至るまで、如来の足を挙げ、足を下す心識の向かうところを見ることができない。次第の菩薩は八、七、六を見るが、しかしまた一生補処の足を挙げ、足を下すことも見ず、ましてや鎖につながれた骸骨を打ち、分別しようとするなど、このようなことはありえない。」

佛告彌勒:「汝當知之!十號如來、應供、正遍知、明行足、善逝、世間解、無上士、調御丈夫、天人師、佛、世尊,唯佛知佛神識所念。」

仏は弥勒に告げられた:「よく聞きなさい。十の称号を持つ如来、応供、正遍知、明行足、善逝、世間解、無上士、調御丈夫、天人師、仏、世尊について、その心の内を知ることができるのは、仏だけである。」

爾時世尊與諸大眾,而說頌曰:

その時、世尊は大衆に向かって偈を説かれた:

「周旋五道淵, 唐勞其識神;
耳、鼻、身、心垢, 不能自去離。
識想結重垢, 剗以智慧刀;
慧能照愚冥, 得至無畏場。
佛識悉遍見, 舍利鈎鎖骨,
正使碎如塵, 微細不可見,
如來一一別, 報應善惡法。
佛識甚微妙, 非為非不為,
一說度萬億, 阿僧祇眾生。
彌勒復成佛, 亦當捨舍利;
於本所生母, 胎法亦如今。」

五つの世界の深淵を巡り、 その識神は疲れ果てる。 耳、鼻、身、心の穢れは、 自ら離れることはできない。

識想の重い垢を結び、 智慧の刀をもって断ち切る。 慧は愚かさを照らし、 畏れなき境地へと至る。

仏の識はすべてを見渡し、 舎利の鎖骨を照らす。 たとえ塵のように砕け、 微細で見えなくとも、 如来は一つひとつを識別し、 善悪の報いの法を知る。

仏の識は甚だ微妙で、 為すでもなく、為さぬでもない。 一つの説法で万億、 阿僧祇の衆生を救う。

弥勒が再び仏となるときも、 また舎利を捨てるであろう。 かつて生まれし母の胎内での法は、 今と変わらぬものとなる。

爾時,彌勒菩薩聞佛所說,遶佛七匝頭面禮足,還就本位。

その時、弥勒菩薩は仏の説かれたことを聞き、仏の周りを七度巡り、額を地につけて礼拝し、もとの座に戻られた。


11 隨喜品
13 諸佛行齊無差別品

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