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菩薩従兜術天降神母胎説広普経 (菩薩從兜術天降神母胎說廣普經)


菩薩處胎經卷第四

菩薩処胎経 第四巻

姚秦涼州沙門竺佛念譯

姚秦涼州沙門竺仏念訳

隨喜品第十一

随喜品第十一

爾時,會中有菩薩名曰頂王,將二萬五千人,從東方安住世界來至佛所,頭面禮足在一面坐,須臾退坐前白佛言:「吾聞如來、應供、正遍知、明行足、善逝、世間解、無上士、調御丈夫、天人師、佛、世尊,無量神變在胎教化,七寶宮殿眾寶成就,諸佛世尊宗奉恭敬。過去諸佛世尊及當來現在,未曾說此難有之法,真際法相不可窮盡。從無數劫積行勤苦,於其中間有生有滅。願樂欲聞如來神德所化多少國土差別?眾行平等入無為道,八解童真清淨梵行,使我等永無猶豫。」

その時、会の中に頂王という名の菩薩がおり、二万五千人の者を従えて、東方の安住世界から仏の御許にやって来ました。頭を仏の足に付けて礼をし、一方に座りましたが、しばらくして席を立ち、仏に申し上げました。

「私は聞いております。如来、応供、正遍知、明行足、善逝、世間解、無上士、調御丈夫、天人師、仏、世尊は、胎内にいらっしゃる間も計り知れない神変をもって教化を行い、七宝の宮殿はあらゆる宝によって完成され、諸仏世尊が敬い尊ばれたと。過去の諸仏世尊、そして未来・現在のものも、このような稀有な法を説かれたことはありません。真実の際(きわ)たる法の相は尽きることがなく、数えきれない劫(こう)の間、行いを積み、勤め苦しみ、その中に生と滅がありました。どうか願わくは、如来の神徳による教化が、どれほどの国土に及び、どのような差別があるのかをお聞きしたいのです。また、あらゆる行いが平等であり、無為の道に入り、八解脱の童真の清らかな梵行を成就することによって、私たちの中の迷いを永遠に無くしていただきたいのです。」

佛言:「善哉,善哉!頂王大士!汝所問者甚深難量,多所利益濟度愚惑,福不可盡。」爾時世尊,即以三昧禪定之力,舒金體臂下方過二十二億佛剎,抄舉式棄如來七寶神塔,縱廣一萬八千由旬,外郭繞塔七寶欄楯,池水園果皆七寶成,後園浴池金銀梯梐,彼池水中,自然八味甘露,水邊鳧鴈、鴛鴦奇類眾鳥數千百種,鳥聲悲鳴共相娛樂極樂難勝。

仏陀は言われた。「善きかな、善きかな!頂王大士よ!あなたの問いは非常に深く測りがたく、多くの利益をもたらし、愚かさに惑う者を救い導く。その福徳は尽きることがない。」

その時、世尊は三昧禅定の力をもって、金色の御腕を伸ばし、下方二十二億の仏土を過ぎ、式棄如来の七宝の神塔をすくい上げられた。その塔は縦横一万八千由旬に及び、外郭には七宝の欄干が巡らされ、池水や園の果実はすべて七宝で成り、後園の浴池には金銀の階段があった。その池の水には、自然に八種の甘露の味わいがあり、水辺には鴨や雁、鴛鴦など、珍しい種類の数多くの鳥が千百種もいて、鳥たちの声は悲しげに鳴きながらも互いに楽しみ、その極楽は言葉では言い表せないほどであった。

爾時世尊即與頂王菩薩,而說偈曰:

その時、世尊は頂王菩薩に向かって、偈を説かれた。

「過去式棄佛, 神塔七寶成,
花樹若干色, 金花銀為莖。
浴池水八味, 充飽餓渴者,
供福獲果報, 在胎功德成。
次復佛滅度, 隨式本元尊,
彼佛七寶塔, 遍滿恒沙剎,
眾寶相雜廁, 快樂亦難勝。
次佛取滅度, 最尊第一勝,
亦有七寶塔, 遍滿虛空界。
明眼有識人, 恭奉心恭敬,
除慢不貢高, 不貪著利養。
七寶池水果, 想斷無所著,
亦現處胎化, 流布無數劫。
次佛般涅槃, 拘那含牟尼,
神德大通達, 所度倍三佛,
教化諸弟子, 三乘不斷絕。
去此東方剎, 在胎現變化,
勸恤後來者, 將導入閑靜。
次佛迦葉尊, 端坐億百劫,
諸天為眷屬, 寂靜不移動。
亦有七寶塔, 在金剛佛剎,
救護諸墮落, 不使墮邪道。
我今釋迦文, 勇猛獨特出,
一向執意志, 不著生死道。
佛土雖弊惡, 所度不可量,
今處母胞胎, 神變自娛樂。
欲界眾生等, 墮落入鑊湯,
將導引令出, 如蛾投火焰。」

過去の仏陀たちはすでに世を去りました。 その仏塔は七宝で荘厳され、 色とりどりの花や樹木が植えられ、 金の花、茎は銀でできていました。 八つの味わいのある浴池があり、 飢えや渇きに苦しむ者を満たしました。 こうした供養から得た福徳がもたらす報いとして、 胎内にいながら功徳が成就したのです。

次に、仏陀が入滅された後、元の姿に従い、 その仏陀の七宝の塔は、 数え切れないほどの世界に満ちていました。 様々な宝が混ざり合い、 その喜びは言葉に尽くせないほどでした。

さらに、最も尊く第一の仏陀が入滅された後にも、 七宝の塔があり、 虚空の世界に満ちていました。 智慧ある人々は、 心を込めて恭しく供養しました。 傲慢にならず、高ぶらず、 利益や欲に執着しませんでした。

七宝の池の水は、 断ち切って執着しないことを想い起こさせ、 胎内での変化も現し、 無数の劫の間、教えを流布しました。

次の仏陀、拘那含牟尼(カナカムニ)が涅槃に入られました。 その神聖な徳は深く通達し、 教化した人々は過去三仏の倍でした。 多くの弟子たちを教え導き、 三乗の教えは絶えることがありませんでした。 この東方の世界に現れ、 胎内で変化を示し、 後の世の人々を励まし、気遣い、 静けさへと導かれました。

次の仏陀、迦葉(カッサパ)尊は、 億百劫の間、端座され、 天の神々が常にそばに仕え、 静かに動かれることはありませんでした。 そこにも七宝の塔があり、 金剛の仏の世界にあって、 迷い落ちる者たちを救い、 邪道に落ちないように導かれました。

今、私は釈迦文(シャーキャムニ)。 勇猛に独自の道を歩み、 ひたすら意志を貫き、 生死の道に執着しません。 私の仏の世界は粗末で劣っていますが、 救う人々の数は計り知れません。 今、母の胎内におりながら、 神変をもって自ら楽しんでいます。

欲界の生き物たちは、 熱した釜の中に堕ちていきます。 私は彼らを導き出そうとしていますが、 まるで火の中に飛び込む蛾のようなものです。

爾時,世尊即以神力,變此三千大千世界晃然金色,使令眾會見樂世界。彼諸菩薩皆坐七寶蓮花上,弟子眷屬斯皆金色,所噉飲食禪定解脫,戒律威儀未常違失。「云何頂王菩薩!向所現國剎土佛所遊化,供養承事其福寧多不耶?」

その時、世尊は神力を用いて、この三千大千世界を黄金に輝く世界に変え、集まった人々皆に楽の世界を見せられました。そこでは菩薩たちは皆、七宝の蓮華の上に座り、弟子や眷属も皆金色に輝いていました。彼らが口にする飲食は禅定や解脱の境地にあり、戒律や威儀を欠くことは決してありませんでした。

「頂王菩薩よ、先ほど示した国や仏が遊行し教化された場所において、供養やお世話をした功徳は、はたして多いと言えるであろうか?」

頂王菩薩白佛言:「甚多,甚多!世尊!何以故?供養一佛剎其福難量,況爾所佛剎。」

頂王菩薩が仏に申し上げました。 「とても多い、とても多いことです、世尊。どうしてでしょうか。一つの仏の世界に供養するだけでも、その福徳は計り知れません。ましてや、それだけ多くの仏の世界においてはなおさらです。」

佛言:「若有菩薩過不退轉在一生補處,令在胎中現神變化;敬此菩薩者,其德最勝。何以故?此菩薩者即行佛事不可思議。」

仏は仰せられた。「不退転の位を過ぎて一生補処にある菩薩が、胎内において神通変化を現すならば、この菩薩を敬う者は、その功徳が最も勝れている。なぜならば、この菩薩はすでに仏の不可思議な働きを実践しているからである。」

佛復告頂王菩薩:「吾今與汝說八正道去八顛倒,滿十方恒沙諸佛剎土,滿中七寶塔,不如此供養八正道菩薩,衣被、飲食、床敷、臥具、病瘦醫藥,搗香、雜香、栴檀、末香,繒綵、花蓋便身之具,其福最多。若有菩薩摩訶薩,能於胎、化、濕、卵,分別四意止,一日、二日乃至七日,一月、二月乃至七月,一歲、二歲乃至七歲,一劫、二劫乃至七劫,若有眾生,承事供養前七寶塔,乃至八正道菩薩,不如此人供養四意止菩薩,其福最多。若一生補處菩薩,在母胎中轉無上法輪,包容一切變易無數,神德大士周旋往來無有障礙,還合為一無覺知者;若有眾生供養承事便身之具無所愛惜,如我今日從三阿僧祇劫斷除滅想,今最後身一入胎舍教化,果證神通悉令得解脫,猶如果熟變易不住。佛身空無戒定慧解,而自香熏道德威儀,不失十二頭陀之行,此一分苦是我境界。」

仏は再び頂王菩薩に告げられた。「今、汝に八正道が八つの顛倒を離れることを説こう。十方の恒河沙の諸仏の国土に満ちる七宝の塔を供養するよりも、八正道の菩薩に衣服や飲食、寝具、病時の薬、香や栴檀の粉末、華蓋などの必要なものを供養する功徳の方がはるかに大きい。

また、菩薩摩訶薩が胎生・化生・湿生・卵生のいずれかの生まれ方において、四つの念処(身・受・心・法)を分別して修める時、一日から七日、一月から七月、一年から七年、一劫から七劫にわたって修行することがある。このような菩薩に対して、あるいは先に述べた七宝の塔や八正道の菩薩に対して、衆生が仕え供養するよりも、この四念処を実践する菩薩を供養する功徳の方がはるかに大きい。

さらに、一生補処(次の生涯で仏となる)の菩薩は、母の胎内にあっても無上の法輪を転じ、一切の変化を包み込み、神徳ある大士として自在に往来し障害がない。それらはすべて一つに帰しても、それを知覚する者はいない。もし衆生が、このような菩薩に対して必要なものを惜しみなく供養して仕えるならば、それは私が三アサンキャ(無数)劫もの間、妄想を断ち滅ぼしてきたことと同じである。今、最後の身として胎内に入り教化し、すべての人々に神通力を得させ、解脱させている。それはちょうど果実が熟して自然に落ちるように、とどまることのない変化である。仏の身は空であり、戒・定・慧の解脱によって香り高く、道徳と威儀を備え、十二の頭陀行を欠かさない。この一分の苦しみこそ、私の境地なのである。」

爾時頂王菩薩即從如來前,而讚頌曰:

その時、頂王菩薩が如来の御前から立ち上がり、称賛の詩を捧げました。

「識是生死本, 亦為涅槃徑;
中息在胞胎, 遊戲無量界。
四生成佛土, 十六神足降;
本無一相道, 誓願各各同。
以眾生縛著, 現有優劣人;
無形不可見, 今乃得觀察。
過去諸佛身, 遺教無邊際;
八道無上法, 一向度群萌。
經法舍利形, 神通流布世;
今我所將從, 得聞不思議。
六佛神寶塔, 寶藏七寶臺;
一一深分別, 義味不可量。
佛本所行道, 如空無所著;
今處神母胎, 受化非一類。
得佛真如性, 亦如實相住;
除去憍慢心, 今禮空無性。
一一舍利光, 遍照諸佛剎;
受化如恒沙, 是佛神德感。
剎土去此遠, 受佛甘露道;
今欲還本國, 宣揚如來法。」

識は生死の根本であり、 また涅槃への道でもある。 母胎の中に安らぎつつ、 無量の世界を自由に遊ぶ。

四生の衆生が仏国土を成し、 十六の神通力が降り注ぐ。 本来、一つの相もない道であり、 それぞれの誓願は同じである。

衆生が執着に縛られるゆえに、 優劣ある人が現れている。 形なく見えざるものが、 今こそ観察できる。

過去の諸仏の御身体は、 教えを無限に遺された。 八つの聖なる道は最上の法、 ひたすらに衆生を救い渡す。

経典の法と舎利の姿は、 神通力をもって世に広まる。 今、私が従う者たちは、 この不思議な法を聞く。

六仏の神聖なる宝塔、 宝蔵の七宝の台座、 一つひとつを深く分別すれば、 その意味の深さは測り知れない。

仏がかつて歩まれた道は、 虚空のごとく何にも執着しない。 今、神聖なる母胎におられ、 様々な種類の衆生を教化される。

仏の真如の本性を得て、 また真実の相に安住する。 驕り高ぶる心を除き去り、 今、空と無性を礼拝する。

一つひとつの舎利の光は、 諸仏の国土を遍く照らす。 恒河の砂のごとく教化されるのは、 仏の神聖なる徳の感応による。

この国土は遠く離れていても、 仏の甘露の道を受ける。 今、本国に帰りたいと願い、 如来の法を宣揚しよう。

爾時,頂王菩薩說此偈讚佛已,右遶三匝禮佛而去。

その時、頂王菩薩はこの偈を唱えて仏を讃えた後、右に三度回って仏に礼拝し、去っていきました。


10 常無常品
12 五道尋識品

CBETA コード: T0384

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